やはり、沖縄戦を伝える劇映画を撮らなければ! 8・13 [闘病日記]
やはり、沖縄戦を伝える劇映画を撮らなければ!
さて完結編。これまで作った劇映画は5本。ドキュメンタリーが3本。どれも高い評価を受けている。映画館にこっそり行って、観客の反応を見る。クライマックスでは多くの観客が涙している。
「朝日のあたる家」は全国30館近い映画館で公開され、ヒットした。「ドキュメンタリー沖縄戦」は公開以来。毎年夏になると上映されている。次は何としても、沖縄戦の劇映画。ドキュメンタリーでない作品を撮りたい。
が、「朝日のあたる家」もそうだったが、原発とか沖縄を扱うと企業が出身をしたがらない。昨年、久々に沖縄戦が題材の映画が公開されたが、歴史的事実を改ざん。沖縄県民を踏みつけるような内容。やはり真実の沖縄戦をドラマで伝えること必要。
ただ、僕が作る作品なので「地獄の黙示録」のような超大作ではない。商品で心に突き刺さる物語。数千万円の低予算。んー、ただ、原発といい、沖縄といい、僕は何で危ない題材ばかり撮ろうとするのか? 青春映画でスタートしたんだけどなあ。
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僕の映画作り=制作会社は利益を取らない? 8・13 [闘病日記]
僕の映画作り=制作会社は利益を取らない?
僕の映画。スタッフ&キャストにギャラを払い。機材レンタルや美術品等。必要経費を抜くとゼロになる。通常は残った金額が会社の儲けになる。逆にいうと、その額を最初に抜いて利益にし、残りで映画を作る。
だから、会社は絶対に損をしない。また、良い作品を作ることより、利益を抜くことに力を入れがち。僕のやり方は利益を取らず。製作費の全てを映画に投入。さらに、僕のギャラを最低限に。7人分働いて1人分弱しか貰わない。
最低限の生活ができればいい。素敵な作品を作れば、次の依頼が来る。まともな製作費の作品の時に、通常のギャラを貰えばいい!と考えた。が、毎回、低予算作品の依頼来ず。無理しすぎて体が壊れた。詳しくはまた別の記事で。
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病気からの回復ー感じにくいが、怒れるのは回復に向かう証拠? 8月13日 [闘病日記]
病気からの回復ー感じにくいが、怒れるのは回復に向かう証拠?
病気は本当に少しずつしか、良くならない。脳梗塞を起こして5ヶ月目。過労でダウンして3ヶ月目。振り返ると、本当に少しずつではあるが回復している。
3ヶ月前はもう闇の中。心無いコメント一つで落ち込み。1日暗い思いをして過ごした。反論する元気もなく、放っておいてくれ〜。という感じ。それが今では無神経なコメントには反論する。説明する。
病気が重いと怒る元気もない。なのに「**してください」「***に行ってください」と毎日、コメント。「放っておいてくれ!」でも、初めての重い病気。対応が分からず不安に覚える。それを思い出すと回復が進むこと。痛感する。
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病人生活ー3ヶ月目ともなると、かなり慣れて来た。 8・13 [闘病日記]
病人生活ー3ヶ月目ともなると、かなり慣れて来た。
猛暑なので冷房。でも、復習は長袖長ズボン。靴下も履く。冷たい飲み物は厳禁。常温か温かいもの。先月はそれで大失敗した。冷蔵庫で冷やした冷たいお茶。半袖半ズボンで冷房。何か調子が悪いと思ったら夏バテ。
それでなくても元気がないのに、さらに何も出来ず。症状悪化?と思ったら夏バテだった。食事はこの3ヶ月全て自炊。というか、外出する元気がない。初期は立ちくらみが激しく、血が足りないと思えた。肉をしっかり。医者には魚を勧められたが、遠くまで行かないと買えない!
その内に立ちくらいの原因は水分不足と分かる。季節が春から夏になり、汗をかく。おまけに尿がたくさん出る薬。水分を大量に取ることで、かなり回復。でも、完全には止まっていない。いろいろあるねえ〜。
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なぜ、記事をしっかり読まずに、批判コメントをするのか? 8・13 [闘病日記]
病状を報告しているのに!=本当に無神経なコメントが来る。 8・13 [闘病日記]
病状を報告しているのに!=本当に無神経なコメントが来る。
以前も書いたが、「脳梗塞で文章が読めない」と書いているのに、「ネットで買い物できますよ〜」というコメントが何度もあった。僕からすると、嫌がらせにしか思えない。
今朝、アップした記事で「脳梗塞で脳が死んでいるので、記憶力低下が激しい」と記事にしたら、見慣れぬアイコンで「歳を取れば誰でも、物忘れが酷くなるものですよ〜」との的外れコメント。あの後も上から目線でも説教。
僕が病気であることを知らないのだろうが、記事には「脳梗塞で!」と書いている。それって単なるヤジ馬や嫌がらせと同じ!そんな奴は即、友達解除!って怒れるのは、元気になった証拠かも?
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先週からリハビリを兼ねて、仕事をしている。 8・13 [闘病日記]
おはようございます。昨夜は8時間睡眠。8・13 [闘病日記]
脳が死んで記憶力が減退! −8月12日 [闘病日記]
脳が死んで記憶力が減退!
脳梗塞で脳の一部が死んだ。記憶力が急激に低下。人の名前が思い出せないことも。他にも、風呂に入ったか? ランチを食ったか? 薬を飲んだか?思い出せないこともある。
だが、よくよく考えると、忘れてはいないのだが、それがいつのことか?思い出せないこともある。仕事連絡、今日したのか?昨日、したのか?やばい!
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低予算では限界がある=しかし、1人7役作戦はもう使えない!8・12 [闘病日記]
低予算では限界がある=しかし、1人7役作戦はもう使えない!
先ほどの記事。5回連続を読んでくれた方もいるようだ。感謝感謝。そこで、もう少し解説。と、監督業だけでも命懸けなのだが、あと6人分も働くのが一番の問題。
結果、1年間。休みなしに全力投球。土日祭日、休みなし。終わると、過労で倒れる。3ヶ月間寝込む。体がボロボロ。ついに心臓機能が20%に低下。脳梗塞に繋がった。1ヶ月全力投球ではなく、1年以上の全力投球。これは若い内しかできない。
同じ問題を起こさぬためには、仕事を減らすしかない。ただ、そうすると製作費を上げるか?作品内容を縮小するか?となる。となると、男が女に恋をして、別れるーというタイプの作品しか出来ない。低予算でもそれなりの作品を作るには、それなりの予算がかかるのだ。映画制作はつらいよ。
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❺(完結編)今後の課題=健康を削っての映画作りはもう、出来ない? [闘病日記]
❺(完結編)今後の課題=健康を削っての映画作りはもう、出来ない?
まとめに入る。毎回、映画製作で7人分働く。でも、時間は誰でも1日24時間。睡眠時間を削り、7倍働く。だが、60代になり体が老化。ついに脳と心臓が壊れた。一つ間違えば、再起不能。今後は同じスタイルで映画製作は出来ない。
この数年、監督した「沖縄戦」シリーズも通常なら倍以上の予算がかかった。それを1人7役やることで、あのような作品を作ることが出来た。繰り返し映画館で上映される作品が出来た。
だが、映画館収入の20%が僕に入ることはない。全てスポンサーに行く。今、思えば、7人分のギャラをもらってないのだから、その分を出資したことにすれば良かった。そうすれば収入の歩合がもらえたのだ。
さて、今後はどうするか?これまでは「毎回遺作!」が合言葉。でも、今回の病気であれこれ学んだ。多くの人が応援してくれている。痛感した。1作で玉砕するのでなく、これからも多くの作品を作り。感動を届けることが大切。そのためには、どうすればいいか?考えたい。
(このシリーズ 了)
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❹製作費が5千万集まれば、命を削って仕事しなくてもいい? [闘病日記]
❹製作費が5千万集まれば、命を削って仕事しなくてもいい?
7人分働き、1人分以下のギャラしか貰わない。そのことで3千万の製作費が4〜5千万の内容に出来る。もちろん、低予算でもいい映画は作れれる。が、作りたい物語が予算内で出来るとは限らない。
予算内で作ると感動も薄れてしまう。高額でなくても、ある程度の予算がないと感動を届ける作品にはならない。それで7人分仕事し、1人分以下のギャラしか取らなかった。が、今回、心臓が壊れ、脳梗塞を起こし。映画監督業、廃業か?まで落ち詰められた。
幸い、引退の危機は回避した。が、同じことを続ければ今度こそ、廃業どころか、天国への階段になるだろう。やり方を変えねばならない。7人分仕事するので時間がなく、まともな食事を取れず、体を壊した側面もある。
ま、解決は5千万クラスの予算が出るということ。ならば僕も余裕が出来る。人も雇える。体が壊れるまで仕事を知り必要がなくなる。問題は予算なのだ。
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❸金持ちになりたい!とは思わない=感動を届ける映画を作りたいんだ! [闘病日記]
❸金持ちになりたい!とは思わない=感動を届ける映画を作りたいんだ!
ここまでの説明を読み、こう思う人がいるだろう。「それじゃ利益が出ないだろう?」その通り。利益はない。会社も儲からない。でも、予算以上のより良い映画を作ることが出来る。多くの人に感動を伝えられる。それこそが映画作家の役割と考える。
ただ、最初の頃はうまく行かず。予算が足りなくなり、僕のギャラが何度もゼロになった。スタッフの賃金を後で削ることは出来ない。穴埋めは僕のギャラでやる。あれこれ試して僕のギャラは月給にして、会社員1年生より少し安い額で、7人分働くことにした。
当然、最低限の生活しか出来ない。だから都内暮らしをやめて、田舎に越した。車も持たない。オートバイはコロナの支援金で安い中古を買った。嫁も子供もいない。僕がどうにか食べていければいい。それより感動や勇気を届ける映画が作れることの意味がある。
それで18年間来た。が、60代に入り、7人分仕事。ついに限界が来て体が壊れた。それが今回の心臓病であり脳梗塞だ。矢沢永吉がいう「60代後半になるとガタッと来た」が、60代になった途端に来た。さて、今後はどうするか?
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❷3千万の予算ー通常は中抜き1千5百で映画作り。僕の映画では4千万になる? [闘病日記]
❷3千万の予算ー通常は中抜き1千5百で映画作り。僕の映画では4千万になる?
前回の続き。なぜ、僕が製作会社の利益なしに映画を作れたか? 通常、会社は都内にある。家賃だけで20万前後。社長の家は郊外。そこの家賃も払わねばならない。社員の給料も必要。
そうすると3千万円の低予算映画の場合。相場の2−30%の手数料ではやっていけない。必要なだけ抜くと、ろくな映画しか出来ない。つまり、手数料を抜かなければ、3千万は全て映画に回される。が、先ほどの経費や人件費はどうするか?
僕の場合。都内に事務所を持たない。自宅で仕事。社員も雇わない。全て自分でする。打ち合わせは都内のファミレス。スタッフの飲み物代を払っても、家賃の額にはならない。撮影は地方。事務所がなくても大丈夫。
僕が7人分働き1人分以下の人件費にする。そのことで通常の会社なら3千万の製作費で4千万の映画ができる。(詳しくは前回の記事)通常の映画だと3千万で1千5百万の映画しか出来ない。つまり、それの三倍近いスケールで映画が作れるのだ。ただ、弊害もある。僕の体が壊れたことか?
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①プラス1千万円を作り出す!= でも体が壊れてしまった? [闘病日記]
①プラス1千万円を作り出す!= でも体が壊れてしまった?
通常、映画の製作会社は製作費から20〜30%の手数料を抜いて作品を作る。製作費1億円なら2〜3千万抜いて、残りの7〜8千万で映画を作る。利益は会社に入り、社員の給料となる。
しかし、近年の映画。特にインディペンデントは3千万円くらいで製作される。以前と同じように手数料を取ると、3千万の20%として6百万円。30%でも9百万円。1年かかると収入は1ヶ月90万!都内に会社があれば、家賃は最低20万前後。残り70万では給料も払えない。
そのため製作会社は、手数料を多めに抜く。40%50%。残るのは1千5百万!まともな映画は出来ない。でも、それが映画界の現状。そこで考えた。手数料を取らない。予算3千万なら全額、映画に使う!
さらに僕が7人分働き、1人分以下の人件費しか取らない。結果、1千万近い費用が削減。実質4千万の映画を作ることができる。ゆえに僕の監督作は予算を超える内容になり、有名俳優も多数出演できたのだ。ただ、僕の体が壊れて再起不能になりかけた。その件は次回。
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思い返すと、去年の今頃、始まりだった? 8/12 [闘病日記]
思い返すと、今回の病気。去年の今頃、始まりだった?
前作が終わったばかり、いつものようにダウンせぬまま新作入り。ま、前作は神経は切れそうになる苦労はあった。が、前作は小品だったし、続けて次の「ドキュメンタリー沖縄戦 戦後編」は行けると考えた。
問題は別のところにあったと思える。61歳という年齢。50代と同じ気分でいたが、老化がスピードアップする年齢。矢沢永吉の言葉を思い出す。「65歳を超えてから、急にガタっと来たねえ」なので、後半戦には注意!と思っていた。が、武道館で何日もコンサートする人と同じには行かない。
僕は60代の前半でガタが来た。今回に限らず僕は7人分の仕事をする。そのことで1000万近い予算が削減できる。3000万円の映画なら実質4000万以上の作品になる。でも、ギャラは1人分以下。そんな仕事をしているので、体を酷使。60代になり、ついに壊れた!ということなのだ。
だが、後悔はしていない。その話は次回。
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