雨の日の悩み 8月22日 [闘病日記]
60歳になるまで「いい映画を撮れれば死んでもいい」と思ってた。8月22日 [闘病日記]
60歳になるまで「いい映画を撮れれば死んでもいい」と思ってた。
今回、再起不能になる可能性があり、半年近くも寝込んで気づいた。「長生きして、少しでも多くの良き映画を作ることが大事」と。これまでは毎回遺作と思っていた。自分のギャラを最低限まで下げて、その額を製作費に回した。
貯金なんて出来ない。でも、そのことで予算以上の映画を何本も作れた。3作目以降は全て依頼作品。すでに8本の映画を監督している。作品をスポンサーが気に入り、「次回作は1億円で」という話もあった。
残念ながらその社の都合で、実現はしなかったが。コロナ禍でも2本監督。ただ、これまでと同じスタイルではダメ。次は間違いなく再起不能になる。考えねばならない。
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自身の収入を削り、映画制作に回すーでも、体が壊れた[?] 8月22日 [闘病日記]
自身の収入を削り、映画制作に回すーでも、体が壊れた[?]
先輩監督で、もう10年以上も映画を撮ってない人がいる。が、僕は幸い数年に1本の割で心作を撮っている。自慢ではない。多くの先輩たちは「億単位の予算ないとやれないよなあ」と言ってるので、撮れないことが多い。
また、家族を養う、貯金もしたい。と思うので、それなりの予算が集まらないとゴーしない。が、僕の場合は失うものがない。嫁も子供もいない。自宅は田舎のアパート。貯金をする気もない。毎回、遺作と思い、7人分働いて1人分以下のギャラ、しか取らなかった。
6人分+の僕がもらうべき人件費、全て映画制作に戻した。だから、豪華キャストで、それなりの映画が作れた。ま、僕は貧乏学生のような生活をしていたけど。ただ、限界を超えた。18年間続けて、心臓も脳も壊れた。幸い再起不能にはならなかったので、別の方法を考える。
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貯金が出来なくても、ギャラを減らしても、良い映画を作りたかった。 8月22日 [闘病日記]
貯金が出来なくても、ギャラを減らしても、良い映画を作りたかった。
映画作りは金がかかる。多くのプロデュサーは会社が儲かるように、多額の費用を抜く。残った費用で映画を作る。だから、愛のない作品になる。退屈なものになる。
良い映画を作るには、ある程度の予算がかかる。が、僕の映画で集まる費用だと本当に最低限のことしかできない。そこで僕自身のギャラを極限まで押さえた。7人分働いて1人分弱の人件費。それを製作費に回すことで予算の1、5倍から2倍の内容の映画が撮れる。
ただ、そのために貯金ができないどころか、映画製作が終わった途端。家賃も払えなくなる。宣伝期間は毎回タダ働き。でも、素晴らしい作品が残ればいいーと考えた。でも、60代になり無理のし過ぎで、体が壊れ、再起不能直前に。やり方を変えねばならないだろう。
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