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よく分かる!!映画「Fukushima50」のホントと嘘? [Fukushima50を検証]

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①菅総理が福1を訪れたためにベントが遅れた=嘘。(安倍議員が流したデマでした)ベントがあまりに遅れて情報も入らないので総理は現地へ行った。吉田所長は総理が来てもベントするつもりだった。

②官邸が海水の注入を止めた=嘘。東電の指示です。

③東電は「撤退します」と官邸に電話して、その後、菅総理に止められた=ホント

④東電職員50人が原発事故を止め、日本を救った=嘘(偶然と奇跡で爆発が止まった。奮闘はしたが、注水は無意味。事故は今も続き、放射能が出続けている)

⑤吉田所長は日本を救った=嘘。そもそも、彼が防波堤の改修案を潰したために津波が敷地内に入り全電源停止を招いた。

⑥吉田所長は頑張った=ホント。そもそもの責任は彼にあるが、(あるからこそ)事故の対応は頑張った。菅総理も信頼できる人物と感じた。

⑦安倍総理に責任がある=ホント。福1の安全対策について2006年の国会で質問されて「全電源喪失はあり得ない」と主張。対策を講じなかった。そのために事故が起きた。

⑧菅総理と官邸が事故対応を邪魔した=嘘。情報を官邸に上げず、秘密主義の東電が一番の問題でした。

映画にダマされないように注意しよう!東電は日本を救った英雄ではない。あの状況で頑張ったのは、映画で悪役として描いた菅総理である



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このインタビューを読むと菅直人こそが英雄だと思えてくる=東電は秘密主義で隠蔽主義? [Fukushima50を検証]

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このインタビューを読むと菅直人こそが英雄だと思えてくる=東電は秘密主義で隠蔽主義?

劇中で悪意があるとしか思えない描かれ方をした菅直人元総理が、映画の感想と解説をしている。大人の対応で感情的にならず、理路整然と語っているのだが、あの描き方は怒ってもいいとレベル。彼は「劇映画」という解釈だから事実でない部分も仕方ないという捉え方だが、映画のオープニングには「真実の物語」とテロップででる。エンディングに「この映画はフィクションであり、実際の...」とは出ない。

吉田所長や東電は実名で出すが、菅総理は「総理」という名前で表現しない。その部分だけはフィクションと逃げながら、全体はノンフィクション。真実であるという製作側の思い。だのに、菅元総理が指摘するように事実とは違う部分が何箇所もあり、描かれていない部分がある。そのことで現実が歪められている。簡単に言えば「総理のために事故対策の邪魔をされた」ということ。

だが、彼のインタビューを読むと、東電こそが問題をややこしくし、情報を上げず、秘密主義、隠蔽主義の会社で、対応を遅らせたのだ。それを映画では「官邸」のせいにし、東電は現場と板挟みになったと表現。「私たちは悪くない」「被害者だ」という立場を主張している。

その辺を菅元総理は分かっていながら、批判せず。自分の知る事実を伝えることを選んだのか? 映画はあえて描かない部分を作ることで、事実を曲げることができる演出があるのをご存知ないのか? 厳しい批判をしていない。ただ、このインタビューを読み、感じるのは、あの時の本当の英雄は菅直人だったということ。彼が東電の撤退を許していたら、今の日本はなかっただろう。

こちら=>https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020030900012.html?fbclid=IwAR19RsOOD-1ODWr--4OFu4FzoBfD-jkMyh78-ysSwp-WL1CKzniygQtA2Z4

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(映画について、私の感想)
俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09
製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07
要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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日本人は簡単に誘導されダマされる!=映画「Fuushima50」驚愕の感想! [Fukushima50を検証]

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日本人は簡単に誘導されダマされる!=映画「Fuushima50」驚愕の感想!

こんなことだと思ったけど、誘導されている人があまりにも多いことに驚く。嘘を真に受けて感動したとか、菅直人は酷いとか。こうやって日本人は誘導され、事実を知らされずフェイクを信じてしまうのだろう。

先の記事でも書いたが、津波は予想されていた。それに対応する堤防改築を止めたのは吉田所長と安倍晋三。事故時、職員は頑張ったが、彼らの努力は実らず、事故があの程度で済んだのは偶然と奇跡。(風向き、たまたまプールに水が残っていた)放水も無意味だった。

それを映画は吉田所長と職員の活躍で、事故を止めたかなのように描き。それを邪魔したのが菅直人総理だと指摘。一番、混乱させた真犯人は東電首脳部だ。それを菅直人を悪者に、吉田所長と職員を英雄にしたフェイク映画である。騙された方々の感想をTwitterから拾い紹介する。

*****************************

●「日本を全力で守った吉田元所長に本当に感謝している。ご冥福をお祈りします」

●「映画『Fukushima50』約2時間ぼくは泣きっぱなしだった」(糸井重里)

●「吉田所長はじめ現場を命懸けで守って下さった方々。自衛隊の方々
米軍の方々。本当にありがとうございました握った手。毎年3月に放映して欲しい」

●「息をするのも忘れたかのような時間でした。(CM毎にやっと息吸った感じw)彼らが守ってくれたからこそ今がある…絶対に忘れてはならない3.11。始終涙無しには見られなかった。普段泣かない私ですが久々に泣きました」

●「吉田所長だから今の日本がある。吉田所長じゃなかったらなかったかもしれない。現場ではそう言われてるらしいけど納得」

●「吉田所長は偉大な人だよ、、、東海村の事故を見てきたんだから被爆したら、どうなるのかなんて一番知ってたのに、それでも命を捨てる覚悟で原発を守った。当時作業に当たられた作業員含めありがとう」

●「Fukushima50 見た。あの時の政府が今の立憲民主党。世界中を恐怖に陥れた忘れない。二度と政権は取れない!」

●「Fukushima50、本当に観て良かった!美談とか脚色とか言われているが、東日本の死滅を防いでくれたのは、58歳という若さで亡くなった吉田所長をはじめ最前線の勇気ある50人のプロ達のおかげという事を忘れてはならない」

●「福島第一原発事故の現場で何があったのか。彼らが命を張って闘ってくれたおかげで、被害が最小限に抑えられたんだとつくづく感謝。
そして彼ら一人ひとりにも家族や大切な人たちがいて…もう涙でボロボロになりました号泣号泣。すべての人が一度は観るべき映画だと思う」

●「放射能漏れの建屋に向かう決死隊…個々の人生の葛藤や思いに触れ、涙なしでは観れなかった泣き顔。防げなければ東日本は壊滅していたという…現場に留まり作業をしてくれた方々へは尊敬の念しかない」

●「観終わりました。言葉が出ません。吉田所長を始め、福島原発内で戦ってくれた50人に敬意を。トモダチ作戦の米軍の皆様に感謝を。東京五輪がこんな形になって悲し涙。菅直人と東電上層部に憎悪の涙。観るべき一作でした。」

●「菅直人がいなければ、まだ状況はましだった」

●「佐野史郎は菅直人の無能さと有害ぶりをよく表現してましたね。この映画のベストキャスティングw」

●「菅直人「撤退などありえない!」ー撤退したのはおまえら民主党政権でしたww」

●「菅直人の無能を再認識するための映画だな」

●「菅直人が行かなかったら水素爆発は防げた」

●「Fukushima50観ました…泣けました。危機に直面したリーダーのあるべき姿学びました…台湾の救援部隊の事といい、いかに菅直人が要らない首相だったか!怒り怒りマークが込み上げる!」


********************

みなさん。見事なくらいに誘導され、嘘を信じてしまっている!この映画のことだけでなく、日本人はこうやって騙され、嘘を信じて、企業や政府に誘導されるということだ。


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誤魔化しと隠蔽の体質ーそれが東京電力。映画「F50」もそれを引き継いでいるのか? [Fukushima50を検証]

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誤魔化しと隠蔽の体質ーそれが東京電力。映画「F50」もそれを引き継いでいるのか?

「東電原発裁判ー福島原発事故の責任を問うー」(岩波新書 添田孝史)は裁判を通じて分かったこと。様々な資料から事故の真相を明かし、責任を問うもの。読んで分かるのは、東電という会社は本当に誤魔化しと、嘘と、隠蔽に金と労力をかけて、本来の意味での安全対策をいかにしないで済ませるか?ばかり考えている会社であるということ。

映画「Fukushima50」で英雄のように描かれている吉田所長(渡辺謙が演じた)は2007年から2010年までの津波想定を担当する原子力設備管理部長を務めていて政府事故調にはこう答えている。

「こんなところで(津波が)起きたらどうだと言っているだけの話ですから、それを本当にいろいろな先生の指示を得られるかというと、いろいろ聞いても、荒唐無稽といったらおかしいですけれども、そうおっしゃる人もたくさんいて」

つまりは「そんな大津波は起こらないと専門家も言ってるんだよ」ーという意味。そして東電は学者たちには意見を聞くたびに金を渡し、東電側に都合のいい証言をしてもらう。そんなことを繰り返している。今、問題となっているコロナウイルス対策がダブる(2020年3月時点)。政府もオリンピックを本当に開催したいのであれば、検査を減らして、患者数を上げないという誤魔化しをするより、正確な患者数を把握して治療し、感染を防ぐべき。

同じように東電も、津波対策をするのではなく、「津波は来ない。対策の必要はない」と決めつけ危険な原発稼働を続けたのだ。2017年3月17日。前橋地裁で下された判決でも「東電は津波を予見し事故を防ぐことをできた」とし、住民への賠償を指示している。なのに、当時、東電の幹部が言っていたのは「1000年に1度の大津波。想定外。事故は仕方ない」という言い訳。だが、東電側は想定していた。費用をかけたくなかっただけなのだ。

それが東京電力の体質なのだ。映画では吉田所長と共に50人が残り、命がけで事故と戦った姿が描かれているが、何年も前に事故は想定されていた訳で、その時に対応しなかったツケを払わせれたということなのに、映画では「あの50人が日本を救った」と描いている。後になり嘘を交えて自己弁護に走る映画は、まさに東電の体質そのもの。東電を描くために映画の演出も東電風にしたということなのだろうか? 酷い話である。

俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09
製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07
要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08

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韓国映画「パンドラ」=「Fukushima50」より日本人はこちらを観るべきだ [Fukushima50を検証]



韓国の原発事故映画「パンドラ」に涙が止まらない。これぞ日本人、必見の映画!

凄かった。本当に凄かった。打ちのめされた。これ本当は事故を体験した日本が作るべき映画。後半1時間。泣き通し。嗚咽が止まらない。辛すぎる。これが原発事故。これが放射能。

なぜ、こんな映画を日本では作らない。なぜ、作れない。なぜ、「東電は英雄だった」というすり替えの物語を作る。せめて、この「パンドラ」を日本で公開するべきだった。が、スルー。日本という国。どうなっている?

オープニングからしばらくは軽いノリで描かれるので「どうなの?」と感じるが、事故が起こってからは目が離せない。「Fukushiama50」を超えるスケールと製作費。ハリウッド映画に迫る迫力。後半1時間は号泣。涙が止まらない。この映画を見たら全員が「原発はもうやめよう」「続けてはいけない」と痛感するはず。これこそ映画の力。それこそが映画人が伝えるべきこと。

それを日本ができないこと。本当に悔しい。幸い、Netflixで「パンドラ」を見ることができる。以下の予告編映像だけでも、そのスケールと迫力が分かるはず。一歩間違えば、福島もこうなっていたはず。これこそが日本人必見の映画。是非是非、見て欲しい。


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戦後75年。今も騙され続ける日本人=「Fukushima50」にダマされてはいけない。 [Fukushima50を検証]

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戦後75年。今も騙され続ける日本人=「Fukushima50」にダマされてはいけない。


「Fukushima50」を見て「感動した!」「事故を止めるために頑張った50人がいたなんて知らなかった!」「涙が止まらなかった!」という感想をネットで見かける。悲しい。でも、原発事故の詳細を知らなければ当然であり、そう思うように誘導する巧妙な映画である。

「映画はフィクションだから、目くじら立てなくても」という人もいるが、あの作品は冒頭に「真実の物語」と表示し、エンディングにも「この作品はフィクションであり...」というテロップは出さない。宣伝でもチラシ、ポスターには「映画だから語れる。真実の物語」と書かれている。製作サイドは「ノンフィクション。事実である」という姿勢なのだ。にも関わらず、いくつもの嘘を事実のように描いている。

事実を歪めることで「事故は天災によるもの!」「混乱させたのは菅総理と民主党政権!」「吉田所長と50人は命がけで頑張った!」「彼らが日本を救った!」と伝える。福島県民が受けた被害、その後の惨状もほとんど描かず、事故はすでに終息したかのような演出。

事実は事故=人災。大津波は何年も前から予見され、対策を東電は迫れられていたが、安倍総理が第一次内閣時代に「全電源喪失はあり得ない」と対策を講じず。吉田所長も津波は専門ではないのに「大津波は来ない」と対策を握りつぶした。そこは映画では描かれていない。だから自然災害の見えてしまう。映画は意図的に事実の隠蔽を行い、嘘を描く確信犯なのだ。

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事故原因を災害と描くことで「東電の責任はない。むしろ日本を救ったのが東電社員なのだ!」という嘘の物語が出来上がる。詳細を知らないと、騙され誘導されるのは当然。そして「感動した!」「泣けた!」とコメントして、「東電は責任がない。吉田所長と50人が日本を救った。事故は終息した。よかったよかった!」と思ってしまう。そこに誘導するプロパガンダ映画なのだ。

同じ手法を使って若者を戦場に送ったのが太平洋戦争。「日本を守るため」「お国のために死ぬのが名誉」嘘と誘導で洗脳された多くの日本人が進んで戦争に行き、犠牲となった。また、近年はその酷い戦争を美化。再び「あれは日本を守るための戦いだった」「戦死者は英霊だ」「彼らが日本を守った」という人たちがいる。それにまた乗せられる若者も多い。現政権は再び戦争をしたいと考えている。そのためのアピールだ。

もう、騙されるのはやめよう。物事を見抜く目を育てよう。これはニュースも同じ。NHKはすでに大本営発表。民放もほぼ同じ。一部の金持ちと政治家が都合のいいように国民を誘導するツールなのだ。彼らは事実と嘘を混ぜて、巧妙にコントロールしてくる。疑ってかかれ。嘘を見抜け。彼らに利用されるのは終わりにしよう。


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映画「新聞記者」を分析。「Fukushima50」と同様に誘導される? [Fukushima50を検証]

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有名な映画賞を受賞。現在アンコール上映されている作品。結論から言うとこの映画は多くの人が思うように、安倍政権を批判。鋭く斬り込むものではない。主人公は望月記者がモデルでなく、昭和40年代の人気ドラマ「事件記者」と同じフィクション。単なる娯楽作品である。

エンタテイメントなので

特別な取材はせず、新聞記者や新聞社も想像だけで描いている。内閣調査室の描写も事実ではない。映画を見た現役記者は「こんな新聞社も記者もありえない」と呆れ果てていたが、真実を追求する映画だと思うから腹が立つのであって、娯楽作品なら問題はない。そう思えば面白く観られる。

当然、現政権に斬り込み闇を解明する社会派作品ではなく、

現政権を批判するものではない。特定の政治家がモデルでもない。安倍や菅がモデルのキャラ、似たような人物も登場しない。詩織さん事件も劇中で追求されない。例え政府関係者が観てもクレームが来ない気遣い、エクスキューズも用意されている。にも関わらず多くの観客は

「タブーに斬り込む映画だ!」

「安倍政権を批判しているぞ。凄い!」「よくやった!」と感動。実に巧妙に誘導されていた。さらに日本の女優が主演でない本当の理由も驚く? ある意味で「Fukushima50」と似たタイプの作品。誘導される。こちらは政府を批判しているように見せかけた単なるフィクションなのだ。5回連続で詳しく分析。巧妙なフェイクを解析する。

① 原案となった本。読んでいるが.....次々に疑問が?
https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-26

② 驚愕の事実=あの記者がモデルではない? 
https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-26-1

③ この映画は安倍政権に斬り込む物語でもない?
https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-26-2

④ 思い込みで見に行き、思い込みで賞賛。観客が誘導される?
https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-26-3

⑤ー終 スポンサーを見れば一目瞭然。政府批判の映画でないことは分かる? https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-26-4


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このインタビューを読むとFukushima50でなく、菅直人こそが英雄だと思える=東電は秘密主義で隠蔽主義? [Fukushima50を検証]

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このインタビューを読むと菅直人こそが英雄だと思えてくる=東電は秘密主義で隠蔽主義?

劇中で悪意があるとしか思えない描かれ方をした菅直人元総理が、映画の感想と解説をしている。大人の対応で感情的にならず、理路整然と語っているのだが、あの描き方は怒ってもいいとレベル。彼は「劇映画」という解釈だから事実でない部分も仕方ないという捉え方だが、映画のオープニングには「真実の物語」とテロップででる。エンディングに「この映画はフィクションであり、実際の...」とは出ない。

吉田所長や東電は実名で出すが、菅総理は「総理」という名前で表現しない。その部分だけはフィクションと逃げながら、全体はノンフィクション。真実であるという製作側の思い。だのに、菅元総理が指摘するように事実とは違う部分が何箇所もあり、描かれていない部分がある。そのことで現実が歪められている。簡単に言えば「総理のために事故対策の邪魔をされた」ということ。

だが、彼のインタビューを読むと、東電こそが問題をややこしくし、情報を上げず、秘密主義、隠蔽主義の会社で、対応を遅らせたのだ。それを映画では「官邸」のせいにし、東電は現場と板挟みになったと表現。「私たちは悪くない」「被害者だ」という立場を主張している。

その辺を菅元総理は分かっていながら、批判せず。自分の知る事実を伝えることを選んだのか? 映画はあえて描かない部分を作ることで、事実を曲げることができる演出があるのをご存知ないのか? 厳しい批判をしていない。ただ、このインタビューを読み、感じるのは、あの時の本当の英雄は菅直人だったということ。彼が東電の撤退を許していたら、今の日本はなかっただろう。

こちら=>https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020030900012.html?fbclid=IwAR19RsOOD-1ODWr--4OFu4FzoBfD-jkMyh78-ysSwp-WL1CKzniygQtA2Z4

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(映画について、私の感想)
俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09
製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07
要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08

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「fukushima50」に強い関心を持った理由=戦争を肯定させるプロパガンダと同じ技? [Fukushima50を検証]

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「Fukushima50」に強い関心を持った理由=戦争を肯定させるプロパガンダと同じ技?

何度もフェイクさを記事で指摘したには訳がある。一つは同じ原発事故を題材とした映画「朝日のあたる家」を作ったので当時の経緯に詳しい。僕は映画内のフェイクもすぐに分かるが、その巧妙さに、知らない人、当時の報道しか知らない人はコロッと騙されると思えたからだ。

鋭い人は「何かおかしい。引っかかる。けど、よく分からない?」と思うはず。そこで具体的に何が嘘かを指摘した。その手法がプロパガンダの典型であり、安倍政権を擁護しフェクニュースを流す大本営NHKとも同じ手法なので、その辺も指摘したかった。

そして先に挙げたフェイクニュース手法。プロパガンダの典型。これらは戦前、戦中に日本が軍国主義を進めるため、国民を洗脳し、戦地に送るために使った方法論とも同じ。日本史の授業では「1941年12月8日。日本軍は真珠湾を奇襲。太平洋戦争が勃発した」と教わるが、その日突然に戦争が始まるわけではない。そこまで政府は国民を誘導、思想操作して「米英鬼畜」と教え込んで来たのだ。

どのようにして「戦争」という大量殺戮を正当化し、国民に平気で命を捨てさせるか? それを描いた戦争映画は少ない(ほとんどない?その洗脳を解く映画が「ジョジョ・ラビット」)。オウム事件では「あんな団体に入る奴の気持ちが分からない!」と言う人が多かったが、一昔前に日本人は中国人、アメリカ人を殺すために戦ったのだ。オウム信者を批判できない。

チャールズマンソンの言葉を真に受けて、妊娠していたハリウッド女優シャロンテートを殺害した若者たち。ホロコーストで大量のユダヤ人を殺したナチスドイツ。広島、長崎で一般市民を大量に殺害した原爆を作ったアメリカ人。そして同じ日本人である沖縄の住民を盾にして戦わせ、犠牲を強いた上に、自決まで求めた日本軍。これらは皆、上からの指示で恨んでもいない人を死に追いやっている。

でも、ある種のテクニックで人はそれを平気でするようになる。その手法を使ったのが「fukushima50」だ。いろんな方向から研究、分析してしまった。結果、NHKやプロパガンダ映画と同じと分かる。ただ、そんな手口を描いた戦争映画がない。戦争の悲惨さだけでなく、そこに斬り込むことも大事と思えて来る。

俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09

製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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映画「Fukushima50」と「戦争を美化する人たち」=国民を誘導する手法が同じ? [Fukushima50を検証]

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映画「Fukushima50」と「戦争を美化する人たち」=国民を誘導する手法が同じ?

「2度と戦争をしてはいけない」

「2度と戦争をしてはいけない!」僕が子供の頃、大人たちは繰り返し言っていた。それがいつしか日本はまた「戦争ができる国」になっている。なぜか? それは戦争したい人たち。戦争で儲かる人たちの世論誘導があったからだ。同じ手口で作られた映画が「Fukushima50」。

戦争は悲惨なもの。多くの犠牲者が出る。国民が苦しむ。被害が出る。だから「戦争はしてはいけない」ということになる。それは原発事故も同じ。犠牲者が出る。被害が出る。国民が苦しむ。だから「原発はいけない」となる。だが、どちらも国策。権力と金にものを言わせて国民を誘導する。

「Fukushima50」も誘導があった。「原発事故は悲惨だ。でも、50人の職員が決死の覚悟で対応。日本は守られた!」という事実ではない作品になっている。住民の被害は描かない。避難するだけ。未だに家に帰れない人がいることにも触れない。また、50人が必死で対応したのは事実だが、彼らは爆発を止められなかった。そのために放射能は飛び散り、日本中に降り注いだ。多くが被曝。故郷を追われる。自殺した者もいる。が、その辺も描かない。

勇敢な職員の活躍だけを描き。それを「日本を守った」という結論に無理やり結びつける。そして官邸を悪者にし、事故は天災が原因にして、東電も被害者という構図を作った。当時は事故を起こした責任者=悪役であった東電の人たちを「日本を救った英雄」にすり替える。つまり、事実を捻じ曲げて解釈を変えて、別の美しい物語を創り上げたのだ。

戦争をしたい人たちも同じように「太平洋戦争」の解釈を変える。「特攻隊は若くして命を散らした。それは日本を守るため。彼らによって日本は守られた。今、日本があるのは彼らのお陰である」という物語を吹聴する。だが、特攻という非人道的な攻撃法。それは指摘しない。悲劇を強調。

隊員たちは被害者。それを英雄に仕立てる。特攻はほとんど効果がなく、無駄死にと言われる。それを日本を守ったと解釈をする。「多くの兵士が犠牲になったが、お陰で日本は守られた」という事実とは違う結論を導き出す。原発事故と同じ方法論で、全く別の結論に誘導している。比較しよう。

●東電の職員、命がけで対応した=特攻隊。命を捨てて戦った。

(どちらも、そもそもを忘れている。事故が起こるような原発の問題。命を捨てさせる非人道的な攻撃法。それを指摘しない)

●職員50人が日本を救った=特攻隊は日本を守った=どちらも英雄だ!

(50人は奮闘したが日本を救っていない。爆発が止まったのは偶然=特攻はほとんど意味なく、日本は敗北。占領された。守れていない)

こうして都合の悪いことは全て伏せて、そもそもの目的や原因に触れず、命がけで戦った人たちを美化し、「日本を守った」ということにしてしまう。そして原発を推進。もう一度、戦争をやろうということ。しかし、原発も戦争も金持ちたちが金儲けをするためのツール。美しい言葉で国民を誘導して、犠牲を強いるだけ。そしてさらなる金儲けを続ける。美しい話に騙されてはいけない。


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製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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映画「Fukushima50」=結局「東電は日本を救った英雄」と言う映画なの? [Fukushima50を検証]

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「Fukushima50」=結局「東電は日本を救った英雄」と言う映画なの?

内容面と製作面から2つの記事を書いたが、著名な方々がTwitterで紹介してくれたので、2万件を超えるアクセス。凄い事になっている。原発問題に関心がある人がまだまだ多いということ。これは嬉しい。事故から9年。多くの人はもう過去のことと思っているが、現在進行形の事故であること。忘れていない人たちも多いということだ。

あの映画。一言でいうと「東電の職員さん。ありがとう。お陰で日本は救われました! あなた方は英雄です!」という作品。事故を起こした責任者として、批判を浴び続けた悪役であるはずの東電が、一転。正義のヒーローになってしまう物語。そして「菅直人総理と民主党政権こそが事故を混乱させ、終息を遅らせた張本人!」つまり、悪役として描かれている。普通に映画を見ていると、そう思えてくるプロパガンダ作品なだ。

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そのテクニックを一部紹介する。嘘をつくとき100%の嘘では騙せない。90%の事実と10%の嘘を混ぜてこそ、人はそれを信じる。この映画でも実に細かく事実をあげて事故を描いている。東電、吉田所長は、実名で登場する。誰がどう見てもノンフィクション。。日時、時間も正確だ。が、ベントが遅れる原因を「総理が福1を訪れたから」と描いている。が、これは当時流されたデマであり、事実ではない。のちの裁判でも確認されている。なのに、そのデマを否定せず事実のように描いている。

さらに炉心を冷やすために塩水を使うのを止めたのは「官邸の指示」と映画では描いているが、実際は「東電本社の指示」。塩水を入れると2度と使えなくなるからという理由。「官邸の指示」も当時流れたデマ。これも事実として描く。両方に共通するのは「民主党政権の失態」が強調できる。混乱の責任は官邸だと印象づけることができる。そうやって観客を誘導。東電をヒーローに、民主党を悪役に仕立て行く。そんな作品を多くの観客に見せて喜ぶのは誰か?

おまけに俳優たちの熱演。感動的な場面もある。見ていると「東電は頑張ったんだなあ〜。命がけで日本を守ったんだ! 彼らがいればもう原発は事故らないだろう。もう大丈夫だ!」とさえ思えて来る。だが、映画は事故の深刻な被害。その後の住民の苦悩。自殺者まで出したことは全く描かれない。ベントや爆発で拡散した放射能はどうしたか?も説明しない。まるで事故は収束したかのような桜満開のエンディング。情報を制限、操作して見る者の意識をコントロールする作品。

同じパターンの映画がある。特攻隊もの。命を捨てて敵に体当たりするという人道的に問題ある戦法であるのに、それを批判せず、死んで行った隊員たちを賛美。「彼らが日本を守った!」と描く。若い隊員たちを死に追いやった軍部の責任は追及しない。その特攻隊役が吉田所長と50人の職員。軍部が東電。同じパターンなのだ。それがこの映画の特徴。ご覧になる方は注意して見てほしい。

内容面=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-06

製作面=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07


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映画「Fukushima50」=よく出来ているが、誘導されてしまう危険性 [Fukushima50を検証]

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Fukushima50ーはどう見ればいいか?=よく出来ているが、誘導されてしまう危険性

以前に原発事故の映画を作った者として、とても興味があった。映画はオープニングから地震が起こり。パニック映画等でありがちな長い人物紹介はない。有名俳優を多数起用しているので、誰が誰でという混乱もなく見れる。それぞれの役者が個性的なので、その俳優を知らなくても役どころも分かる。

金も時間もかけている。津波はCG。福島第一原発もリアルに再現。原発内もよく出てきている。事故のことも、とてもよく調べて再現。僕も徹底取材したので、それが分かる。それでいて専門知識がなくても分かる表現。退屈させないスピーディな展開。感動の場面もある。俳優も熱演。「なんで、この人がこの役?」というよくあるミスキャストもない。全てがよく出来ているのだが、色々と疑問が残る。ひっかかるものがある。

吉田所長も東電も実名で出てくる。それ故か、嘘やフェイクの描写はない。極端な脚色もない。ただ、あるべき事実で描かれていないものがある。ここは難しい。その事実を描くのも描かないのも作家の選択。だが、その事実を描かないことで意味が違ってしまうことがある。その代表が菅直人総理。ヒットラーを描くのに、エキセントリックな部分ばかりを見せるように、菅直人も怒ってばかりいる(確か、彼だけ実名ではなく総理という表現だったはず)


また、彼が福1に乗り込んだことでベントが遅れたというのは、当時の野党が流したデマのはずだが、そのまま描いている。政府が「海水を使うな」と指示したという話も、本当は東電の判断。炉心が塩水で使えなくなるのを恐れて止めたというのが真相と聞く。なのに政府からの指示と描いている。つまり、これらは当時言われたこと。のちにデマだとわかったことをベースにして、共に菅総理。あるいは民主党の失態だと指摘している。が、どちらも事実ではない。なぜ、デマをそのまま描くのか?

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映画では官邸が邪魔ばかり、東電本社は翻弄。現場は大混乱という描き方。だが、当時、東電は官邸に情報を上げず、そのことで総理は苛立ち、現場に乗り込んだ。その辺の背景も描かれていない。ただ、吉田所長を始めてとする職員の活躍は映画の通りで、吉田所長は信頼のできるボスであったことは、僕も元職員に取材して聞いている。

けど、この映画だけ見ると「彼らの活躍で原発事故は終息した!」という印象を持つ。実際は今も事故は続き、放射能を出し続け、近所の人たちは家に帰れないでいる。放射能被害も出てる。その部分は全く描かず、日本を救ったヒーローであるかのようなエンディング。

ただ、それは作家の自由。「俺は職員の活躍だけを描きたかった」ということかもしれない。それが映画だ。でも「原発の危険性」「不十分な安全性」「電気は足りている」「安倍が津波対策を止めたことで起きた事件」ということには全く触れない。災害で起きた不幸な事故という描き方。人災ではなく天災。それを素晴らしい50人が命をかけて日本を救ったという話に集約している。

これは「特攻隊は国を守るために死んだ」と美化するのと同じ手法。人の命を犠牲にした攻撃ー残虐性を見つめず、死んで行く若者を英雄として賞賛するのと同じ。「原発はやはり危険」「やめるべきだ」とのメッセージもない。注意して見ないとヤバイ。

製作面から見るとこんなヤバさも!=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

分かりやすく書きました=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08

名優たちがなぜ出演したのか?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09


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