夢を否定する人たち=病気のことをアドバイスする人。共通点あるんだ−10月24日 [闘病日記]
若い頃から映画監督を目指して来た。だが、大人たちにこう言われた。「世の中甘くない」「夢はしょせん夢だぞ」が、僕はどうにか映画監督業に就き、8本の劇場用映画を監督した。
今回、病気をしてみて感じたこと。似ている。医療や病気についてよく知らない人たち。あれこれ言って来た。「〇〇を食べろ」「運動をしろ」「野菜を食べろ」専門家ではない。若い頃にあれこれ説教した大人たちがダブる。
「世の中甘くない。映画監督なんて簡単になれないぞー」でも、今考えると彼は映画界を知らない。働いたことさえない。同じように、今回あれこれアドバイスして来た人たち。医者でも、介護士でも、経験者でもない人が多い。なのに、どちらも、あれこれ言う。似てるよなあ。
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僕の最新作。沖縄戦後のドキュメンタリー作品。ポスター完成。10月24日 [「沖縄狂想曲」]
今回、病気になって、あれこれ学ぶことが多い。−10月24日 [闘病日記]
友人の無配慮な言葉から、病人への対応を学ぶー10月24日 [闘病日記]
病気のこと。何人かの友人には直接、報告している。皆、心配し気の毒がってはくれるが、気になることを言うヤツらもいた。
「両目ともに半分失明[?]それはキツいですね。あれこれ不便だし、生活に支障をきたしますねー。せめて片目だけならいいのに、両目ともに半分失明ですかー。それは辛いよなー」
あのねー。いちいち症状を言葉にして繰り返さなくてもいいから。と言いたかった。僕自身が一番よく分かっていることだ。なぜ、僕の言ったことを繰り返すのか[?] ま、悪気はなく、そんなところのある友人なのだが、病状を言葉にして本人に伝えるのは、悲しい現実を再確認させるだけ。
むしろ、嫌がらせに近い。貧乏な人に「あんたは貧乏だから大変だよな」とは言わない。でも、僕も病気になるまで、そんな発言が相手を傷つけると言う認識はなかった。あれこれ学ぶことが多い。病気になることも大事だ。
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中年以上の男性ー病人を傷つけてることに気づかないー10月24日 [闘病日記]
いろんな人から病気について、コメントをもらう。ただ、心配し励まそうとしながら、踏みつけるようなコメントもある。悪気はない。応援してくれている。なのに心を切り裂くような言葉。そんな人の共通点を考えてみた。
男性。50代以上。重い病気経験なしーなるほど。夫婦生活なら熟年離婚になるのと、似たような構図だ。悪気はないが、相手の立場に立てない。離婚のことでいうと女性の気持ち、主婦の苦労が分からない。冗談ではすまないことを無神経に言ってしまう。同じ構図だろう。
男性は特に、中年以降に無神経になりがち。他人の立場に立ち考えることをしなくなる。古い価値観を振り回す。自分の価値観だけで判断する。「昔は〇〇だった」と説教する。
妻を怒らせる。若者に嫌われる。同じ構図で、病人を踏みつける発言をするのだろう。50代以上の男性諸君。病人だけでなく、対人関係にはご注意あれ。妻に嫌われ、子供に避けられ、定年で同僚もいなくなるのだから。
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病人には余計なことを言わないー悪気なくても、傷つけることがある [闘病日記]
僕自身。60代まで大病をしたこと、なかった。もし、入院した友達を見舞ったら、無神経なことを言い顰蹙を買ったかもしれない。だから、このFBに友人から無神経なコメントが来ても、全力では怒れないところがある。
良かれと思いながら、踏みつけるコメント。時々ある。だからこそ、世間では「お大事に」「ゆっくり休んでください」と定番の言葉を使うのだ。だが、僕の友人。こんなコメント。まだ、脳梗塞を起こした直後にこれ。
「リハビリ、頑張ってくださーい?」
何がリアビリだ。それ以前に病気の原因も分かっていない。まず、検査から。そして治療。その初期段階で「リハビリー」だ。所詮、他人事なのか[?]無神経としか思えなかった。「お大事に」という言葉は無難だが、大切なことを痛感した。
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今も、友達への連絡、止めているーその理由。10月24日 [闘病日記]
少しずつ体調は回復しているし、メンタルな部分も少しずつ良くなっている。が、仕事関係以外の電話はしない。近々、厳しい手術を控えているのが一番の理由。
健康な人。重い病気経験のない人は、病人の心理が想像できないことがある。特に関西の友人は、痛い話を笑いにすることがある。完治した病気をギャグにするのは分かるが、一生完治しない障害を笑いにされても笑えない。
僕のブログを「毎日読んでいる」という友人。手術前に「完治。おめでとう」と電話をして来た。何を読んでいたのか。嫌がらせとしか思えない。「今日は体調がいい」と書くだけで「ああ、完治したなー」と解釈したり。だから、ある程度の時期まで、友人関係にも電話しない。ご理解いただきたい。
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少し前まで朝起きると、堪え難い孤独感に襲われた。10月24日 [闘病日記]
田舎の安アパートに住んでいるのだが、2D Kの部屋がやたら広く思える。そこにポツンと一人でいる自分。余計に寂しく思え、叫び出しそうになった。
18歳から1人暮らし。アメリカでも6年。でも「寂しい、、、」なんて思ったこと、ほとんどない。それが堪え難い孤独感。泣きそうになった。これは大病をした時の症状ーの1つなのだ。
入院した友人を見舞うと、予想以上に喜ばれことがある。同じ反応なのだ。寂しさは想像を絶する。今から結婚しようか[?]とも思ったほど。だが、そう簡単には行かない。相手もいない。だから、音楽を流した。定番はクリストファーソンとオリビア。
カントリーソングは心を癒してくれる。アメリカ西部開拓時代。ギターを弾き、寂しさを癒すために、カントリーを歌ったのだろう。でも、次第に音楽がなくても、耐えられるようになる。体調が良くなりつつあるようだ。
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