近所をウォーキング。涼しいのでクラクラせず[?] 9月7日 [闘病日記]
映画監督という人生ー体が壊れてしまった。 [闘病日記]
映画監督という人生ー体が壊れてしまった。
蝉の声を聞きながら、ベッド上で天井を見つめている。本当に、本当に余裕のない18年間だった。監督業を始めてからの18年。夏の暑さも、冬の寒さも、あまり記憶にない。
少しでも良い映画を作ろうと、7人分働いて僕は1人分のギャラしか取らなかった。でも、中には依頼して置いて、撮影前に投げ出す会社もあった。補償はゼロ。その間の費用と生活費が全て借金になった。
悪徳社長だけでなく、自治体の首長でも依頼しておいて中止。一切の補償をしない人がいた。それでも映画作りを続けた。作った作品はどれも評価された。これまでに8本。その無理が祟って今回、体が壊れた。蝉の声を聞きながら、あれこれ思い出す。
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蝉たちの声ーツクツクボーシも鳴いている。 9月7日 [闘病日記]
蝉たちの声ーツクツクボーシも鳴いている。
この夏。まだ肌寒い日から、蝉が鳴き出し、猛暑で外出できなくなるところから。毎日、冷房をつけていたのに、次第に暑さが和らぎ、エアコンなしで過ごせる日もあるまで。その全てを自宅で体験した。
いつもは仕事仕事で「いつ暑くなったのか[?]」「毎日、エアコンをつけていたか[?]」「部屋の中はどれくらい暑かったか[?]」を全く覚えていない。気づいたら秋。というのが、僕の人生だった。
このアパートにはもう5年も住んでいる。なのに、近所で蝉が鳴いていることにも気づかなかった。ミンミンゼミ、クマゼミ、ひぐらし、ツクツクボーシ。こんないろんな種類のセミが鳴いているなんて。知らなかった。
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