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千葉の台風被害。県民無視の政府対応に74年前の沖縄戦を思い出す? [沖縄の現実]

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千葉の台風被害。政府の対応に74年前の沖縄戦を思い出す?

台風による千葉県の被害。かなり大きかった。電気も水も止まる。東電は「完全復旧は1週間後」などと発表する。そんな最中、政府は何をしていたかと言うと改造内閣だ。マスコミはその報道ばかり。その後、政府がようやく救助や支援を始めたと思ったら、被災者支援はたった13億円。海外には何兆円もバラ撒いているのに!

しかし、これは今に始まった事ではない。「ドキュメンタリー沖縄戦」取材で74年前の戦争では政府は沖縄を見捨てたことを知る。進行するアメリカ軍。沖縄に駐留する第32軍の司令官牛島中将に下った司令は、勝たなくてもいい。できる限り戦闘を長引かせて、アメリカ軍を消耗させることだった。本土決戦のための時間稼ぎである。

軍が送り込んだ日本軍はたった5万人。アメリカ軍は50万人。「1人で10人殺せば勝てる」と精神論をぶち上げたと言う。さらに一般住民、徴兵されていなかった14歳から70までの男女を徴用。防衛軍、学徒動員、鉄血勤皇隊として戦闘の準備、弾薬運搬。あるいは戦いにも参加させた。

そのために戦死した沖縄出身者12万2228人の内、住民は9万4000人。軍人以上に亡くなっている。住民を守るための戦いではなく、本土を、大本営を守るために沖縄の住民を犠牲にしたのが沖縄戦である。

政府がやることは今も同じ。福島の原発事故もすでに終息したかのような発表、マスコミも真実を報じない。今回の千葉の台風被害も同様だ。政府にとって千葉の住民より改造内閣が大切。あるいは10月からの消費税値上げを控えて、大きな被害はないことにしたかったのかもしれない。やっていることは74年前と変わらない。

「ドキュメンタリー沖縄戦」は12月頃に沖縄で完成披露試写会を準備中とのこと。日本政府が、日本軍が当時どんなことをしたのか? 見つめて頂きたい。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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巨匠たちはなぜ、毎回同じ俳優を起用するのか? =自分で監督してその謎が解けた! [映画業界物語]

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巨匠たちはなぜ、毎回同じ俳優を起用するのか? =自分で監督してその謎が解けた!

映画監督業に就く前。友人とよく話したことだが「なぜ、山田洋次監督は毎回、同じ俳優を使うのか?」。「男はつらいよ」シリーズに毎回、渥美清、倍賞千恵子、前田吟が出るのは分かる。レギュラーだから。でも、山田監督は他の映画でも倍賞、前田、笠智衆(御前様)、吉岡秀隆(光男くん)、等を起用。渥美清を特別主演させたりしていた。

それでいうと黒澤明監督も毎回、三船敏郎、志村喬、千秋実、藤原鎌足、宮口精二、等の「七人の侍」メンバーを起用している。多くの巨匠たちがそのスタイルを取る。映画ファンの頃は、「もっといろんな俳優を使った方が新鮮だし、世界が広がるのに〜」と大巨匠たちのやり方に不満を感じていた。それが監督業を始めると、その理由がよく分かった。

キャストは毎回50人以上。その1人1人に時間をかけて話す余裕はない。俳優たちもまた忙しい日々を送っている。一度、仕事をしてうまく行けば、次は短い説明でオーケーだ。その時間を新しい俳優に使うことができる。詳しく説明しよう。

太田組の場合。主役は毎回、新しい人。すでに知名度があり活躍している。最近では常盤貴子さんとか鈴木杏さん。そしてメインキャストには新人を1人入れる。芳根京子さん(その後、大ブレイク!)とか越後はる香さんだ。あとのメインキャストはこのところは続けて田中美里さん。藤田朋子さんらが出演してくれている。主役級の実力派。太田組はめっちゃ豪華な配役。

あと、メインキャストにはこれまで並樹史朗さん。山本太郎さん。いしだ壱成さん。波岡一喜さん。板尾創路さんとこれまた凄い顔ぶれが出演してくれている。さらに、大御所枠というのがあり、松坂慶子さん。長門裕之さん。津川雅彦さん。宝田明さんと超豪華な名優が出てくれた。

監督として一番気遣うのはまず主役の方々。みなさん太田組は初めてなので緊張もする。何より主役は凄いプレッシャーがある。あと、板尾さんとか初出演の方も大事。そこに力を注ぐ。次に新人。芳根や越後。その他、新人でメインを務める子たちも大変。映画初出演という子もいる。その子らをリラックスさせ、やりやすい環境作りをする。大声で怒鳴る武闘派スタッフは入れない。そのことで新人が萎縮するといけないからだ。

それらだけで現場では手一杯。そんな時、実力があり、勘がよく、打てば響く素晴らしい俳優さんがいて、その人も太田組のやり方を理解してくれていれば、これほどありがたいものはない。それが常連の皆様。先の女優さんたちだけでなく、役で言えば意地悪な会長さん、本屋のおじさん、主人公の同僚たち、たい焼き屋のおばちゃんと、花火師さん。そんな俳優さんたちは、あれこれ説明しなくても理解して最高の演技をしてくれる。

で、気づいた。山田監督にとってそれが倍賞千恵子さんであり、前田吟さん。黒澤組では千秋実、藤原鎌足、宮口精二という俳優さんなのだ。監督の思いを理解し、最高の芝居をしてくれる。そんな存在がいるから素晴らしい映画ができる。そのこと自分で監督して気づいた。

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映画で悲しみを見つめることで、人は大切なことに気づく? [MyOpinion]

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映画で悲しみを見つめることで、人は大切なことに気づく?

映画の役割って何だろう? 日常生活では経験できない、ハラハラドキドキできる。感動で涙が止まらない。大笑いして嫌なことを忘れる。いろんな役割がある。「悲しみを伝える」というのもあるだろう。最愛の人を失った悲しみ。時代に翻弄される悲しみ。夢破れた悲しみ。病に犯される悲しみ。災害に巻き込まれる悲しみ。映画を見ることで様々な悲しみと向かい合う。

映画を通じて悲痛な体験をすることで、いろんな現実を知る。悲しみと対峙する人の気持ちを知る。その姿勢に応援される。悲しみとは出会わないことが大事だが、起こってしまった悲しみを見つめることで人はいろんなことを学ぶ。友人の死によって、家族の死によって、生きて行く意味を知る。

悲しみと対峙する時、人は「どう生きるべきか?」「本当に大切なものは何か?」を考える。映画の役割はそこにもあるはずだ。「朝日のあたる家」では原発事故を描いた。福島の人たちがどんな思いでいるか? 少しでも伝えたかった。故郷を失った人たちの悲しみ、体を蝕まれる子供達、そして政府や企業のあり方を考える。新聞やテレビでは分からないものが映画では伝わる。

今回は「沖縄戦」だ。74年前に日本で唯一の地上戦となった沖縄。そこで行われたのは戦闘だけではない。教科書には書かれていない理不尽と、苦しみと、葛藤、そして絶望。なぜ、沖縄の人たちはあんな目に遭わなければならなかったのか? それだけではない。そこから見えてくる様々なもの。政府のあり方。軍というもの。アメリカの思惑。全てが現在につながる。

そして何より戦争とはカッコいいものではない。地獄という言葉では弱い、殺戮の連続。そこには正義も愛も存在しないこと。沖縄戦を見つめると戦争とは何か?が分かってくる。だから「沖縄戦」という「最悪の悲しみ」を見つめてほしい。「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」は本年中に沖縄で完成披露試写会をすべく準備が進んでいる。日時は決まり次第に発表。乞うご期待。

特報=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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近所の店でデスクワーク? 領収書整理。これから読む本を選ぶ。充電もできる。復帰への道。 [2019]

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近所の店でデスクワーク? 領収書整理。

これから読む本を選ぶ。充電もできる。

復帰への道。



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30代で女優を目指した女性。夢を追うには遅すぎるのか?=それでも必ず何かのプラスになる。 [映画業界物語]

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30代で女優を目指した女性。夢を追うには遅すぎるのか?=それでも必ず何かのプラスになる。

以前、30代の女性から「女優になりたいんです!」と相談を受けた。ルックスはいいが、演技経験はない。知り合いのお嬢さんで、まっすぐで真面目な子だった。通常、女優になるには10代。それも中学、高校時代から事務所に入りレッスンを受け、仕事を始める。子供の頃から子役として活躍する子もいるので、早すぎると言うことはない。

逆に、20歳過ぎてから、あるいは大学を出てからスタートというのは遅すぎる。それで成功する人は本当に少ない。多くは10代でブレイクして、年齢に合った役を演じて行く。すると友人がこういう。

「山口智子は30代でブレイクしたんだよ。30代にスタートしても大丈夫じゃない?」

が、山口さんは30代でスタートしたのではなく、22歳でモデルの仕事を始め、その後、NHKの朝ドラで主役を演じ、30代で大ブレイクした人。30代でスタートしたワケではない。女優だけではなく、ミュージシャンでも、漫画家でも、映画監督でも、スケートでも、バレーでも10代ですでに勉強をスタートしていない人が20代30代から始めてもなかなかものにならない。

多くが勘違いするのは「テレビで見る女優の**さんは可愛くないのにドラマに出ている。私の方が可愛い」という勘違い。可愛さで芝居はできない。または「才能があレバ30代でもいい芝居ができる」という思い込み。才能なんて存在しない。演技をする「資質」を何年もかかって磨いて「実力」になる。それが分かっていない。そんな話をしたら、その子は

「30代からスタートして誰も成功していないなら、余計にファイトが湧いてきます。頑張ってみます!」

と言っていた。厳しく書いたが、僕は30代スタートでもいいと考える。10代からやっている人にはいろんな意味で叶わないが、3倍努力して、劇団等でバンバン芝居をする。命がけでかかれば実力は育つ。かなり厳しいし可能性は低いが絶対に不可能とは言えない。

ただ、俳優事務所は30代で実績なしの人を取りたがらない。業界人が「君は大丈夫だ。応援する」とか近寄ってきても目的が別であることが多い。それでいて若い女優予備軍と戦い。同時にすでに大成功している同世代の女優に負けない芝居を要求される。その厳しい戦いに勝ち抜けばプロとして認められるはずだ。

でも、これまでにプロになった人はいるかもしれないが、ブレイクしたり、注目され、その後も活躍した人は皆無。別の例を上げると30代から野球を始め「プロ野球選手になる!」というのと同じ。「イチローだって40代まで頑張ったんだ。俺も30歳だけど、これから頑張る」というようなもの。そう聞けばいかに無謀なことか?納得してもらえるだろう。なのに演技はプロ野球よりは簡単と考えてしまう。

先の30代の子。その後、連絡がない。僕が映画を撮る時に「出たい!」という連絡もない。何年かして結婚したと聞いた。でも、それは夢破れたということではない。プロにならなくても、女優を目指して頑張った日々は人生の宝物になるはず。あとの人生で生きてくる。成功することが全てではない。30過ぎて、40過ぎても、もし夢があれば頑張るべきだ。必ず、それは人生のプラスになる。


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