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沖縄戦で何が起こったか。秘密にしたい人たちがいるのか?=授業で教えられない理由はそれ? [戦争について]

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沖縄戦で何が起こったか。秘密にしたい人たちがいるのか?=授業で教えられない理由はそれ?

「ドキュメンタリー沖縄戦」

を手がけて気づいたこと。日本人の多くは太平洋戦争に詳しくないということ。特に沖縄戦を知らない。一つには日本史の授業。三学期中にそこまで行かない。沖縄戦の映画は「ひめゆりの塔」数本と岡本喜八監督の「沖縄決戦」くらいしかないこと。「さとうきび畑の歌」という名作ドラマもあるが、それくらい。何か引っかかる。どうも沖縄戦を知ってもらいたくないという人がいるのではないか?

そんなことを考えつつ、沖縄戦を調べていくと、とんでもない戦争であること分かってきた。あまりにも理不尽。「地獄」という表現でもまだ足りない。しかし、それが「戦争」というもの。昔からアメリカ映画では戦争をカッコよく描く。対して日本の戦争映画は「私たちが被害者だ!」というものが多い。だが、そこには「戦争させた側」の責任は描かれていない。

映画では戦争の本質が失われ

「カッコよさ」「勇敢さと」と「被害者としての悲劇」(その戦争を起こした人には触れない)ばかりを伝えてきた。それがスピルバーグの「プライベート・ライアン」あたりからはハリウッド映画でも勇敢さだけでなく、犠牲者の悲しみを描くようになってきた。が、未だに日米ともに戦争責任、加害者の事情を描く作品は本当に少ない。

広島の原爆投下、東京大空襲も、

ミッドウェイ海戦も、日本人は被害者であり、犠牲者だという映画を作ることができた。広島、長崎の原爆は完全にアメリカが悪い。非戦闘員=市民が多くいる場所を狙っての大量殺戮だ。ある意味でホロコーストと同じ。加害者がアメリカ。日本人は被害者。

沖縄戦は違う。

他とは違い地元の民間人の多くが戦争に参加させられている。そのために膨大な犠牲が出た。また、米軍以上に日本軍が住民を苦しめている。防空壕に隠れて人たちを軍人が追い出す。食料を奪う。砲弾や地雷を戦闘地域で運ばす。つまり、沖縄戦の加害者は米軍と日本軍の両方であり、被害者は沖縄人なのだ。

さらに「ドキュメンタリー沖縄戦」

を見てもらうと分かるが、日本軍。及び日本政府は信じられない仕打ちを沖縄にしている。それがあるので、授業や映画にして欲しくないのではないか?とさえ思えてしまう。映画は秋に沖縄で完成披露試写会が行われる。まずは沖縄の方々に作品を見ていただきたい。



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戦争に向かって進む日本?「沖縄戦」を見つめ戦争とは何かを知ってほしい! [戦争について]

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戦争に向かって進む日本。だからこそ「沖縄戦」を見つめ戦争とは何かを知ってほしい!

「ドキュメンタリー沖縄戦」沖縄試写会を控えて記事を毎日アップしている。が、他のものに比べて「いいね」数が少ない。「れいわ」関係は100超えが多い。「政治関係」は50〜80。対して「沖縄戦」は30行くかどうか?だ。

多くは「れいわ」「山本太郎」に関心がある。そのことで「消費税のカラクリ」「税制の嘘」「マスコミの陰謀」を知った。その種の「政治関係」記事も読んでくれる。しかし、「沖縄戦」というとピンと来ない。

「ずっと昔の戦争だし、もう終わったんでしょう? そんなことより毎日の生活の方が大切。消費税上がるし、衆議院選がいつあるか? 太郎さんも応援しなきゃいけないし、そっちに関心あるなあ〜」

ということだろう。沖縄どころか原発事故への関心も、現在はかなり低いことも思い出す。8年前の事故にすでに関心がないのに74年前の戦争に関心ないのは当然とも言える。でも、それでいいのか?

今、日本は再び戦争に向かって突き進んでいる。「戦争するしかない!」「国を守ることは大事!」という戦前のような発言をする人が増え、その手の映画や書籍がヒット。隣の国を毛嫌いしてヘイト発言。それを煽るテレビ番組が高視聴率。「週刊ポスト」まで嫌韓特集。まるで戦争前の日本だ。

そんな時代にすべきことは何か? 戦争を知ることだ。本当の意味での戦争を理解することだ。そのために日本で唯一の地上戦が行われた「沖縄戦」もう一度見つめ直すことは、大きな意味がある。いや、「もう一度」ではなく多くの人が、初めて沖縄戦とはどんな戦争だったか?を知るはずだ。

「ドキュメンタリー沖縄戦」を作った意味はそこにもある。戦争とはいかなるものか? それは過去を振り返るのではなく、政府が強行採決を続ける戦争法案を実施した結果を考えるということ。これからも毎日、沖縄戦の記事を書く。少しでも関心を持ってもらえるように書く。読めば必ずプラスになるはず。ぜひ、お読みいただきたい。



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「久米宏です。」読み終わる。時代を築いた人の言葉は職業を超えて学ぶべきことが多い。 [読書]

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「久米宏です。」読み終わる。時代を築いた人の言葉は職業を超えて学ぶべきことが多い。

面白かった。「ニュースステーション」で数々の努力をしていたこと。この本を読んで知る。久米さんは話し方、ファッション、小道具、何より話し方。その内容をとことん考えていた。朝から新聞やニュースをチェック。誰も言っていないことを番組で言おうと考えた話。NHKニュースとは違う上から目線でない、庶民目線の番組にすること等。成功の秘密が綴られていた。

面白いのは「全員に好かれたら終わり。6割に嫌われて、3割に好かれるのが一番いい」という話。それでも20%の視聴率が取れるから成功という。確かにそうだ。僕も最近気付いたが、日本人は皆に好かれることを望む。親は「みんなに好かれる子になって欲しい」とよくいう。しかし、誰かに嫌われるから別の誰かには好かれる。みんなに好かれるには皆にいい顔をせねばならないのだ。それでは何も出来ない。

映画でも5人に絶賛。5人に酷評される作品がヒットする。「2001年宇宙の旅」も「地獄の黙示録」もそうだった。そんな映画は名作となり後世に残る。「ニュースステーション」も視聴率が15%の頃がいろんな挑戦ができてよかったというが、20%30%となると、逆に難しくなったという。それもよく分かる。低いレベルの話になるがFacebookでも数百の時は「お友達感覚」で記事をアップできたが、3000を超えた辺りから、あれこれ批判や中傷が増えてきた。

久米さんは一時期、脅迫や嫌がらせが頻繁に起こり、ボディガードをつけていたことがあるらしい。でも、発表すると模倣犯が続出するので一切秘密。トイレに入るときもまずボディガードが確認してからという日々だったという。あと、一番強く共感したこと。

「公正中立な報道などあり得ない。取捨選択する段階で攻勢を逸脱している」

という話。似たような話を僕も以前書いたが、今更、「中立公正が報道」だと、あの政権が言い出して「偏向放送」とか因縁をつけているが、自分たちに都合の悪いものをそう呼んでいるだけ。なのに多くの人が「報道は中立公正が大事」と乗せられている。それは違うことを80年代に久米宏は指摘している。

また、「ニュースステーション」を始めてからは政治家とは一切の付き合いをせず。放送が終わり反省会をしたらまっすぐに帰ったという。これも強く共感する。映画監督業も同じで、いろんな人と会うがプライベートで俳優やスタッフと深い付き合いをすると、甘えが出て作品に影響する。結果、恨まれたり、期待してくれたがばかりに「裏切られた」と言われたりする。

あれこれ自身にも言えることがあり、とても参考になる。時代を築いた人の生き方や考え方は職業を超えて勉強になる。


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