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映画監督の大晦日はどんな風? 緑のたぬき食べて、アメリカドラマを見て、あとは仕事? [2019]

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映画監督の大晦日はどんな風? 緑のたぬき食べて、アメリカドラマを見て、あとは仕事?

タイトルに「映画監督の大晦日」と書いたが、多分、こんな大晦日を過ごしているのは僕くらいなもの!と断りつつ。でも、映画界は、監督業はまあ、こんなものだな....と思って頂ければいいのでお伝えする。(もちろん、いろんな監督がいる。が、正月から働いているのは僕だけではないはず?)

昨日は記録映像の抜き出し。その件は先に書いた。テレビもつけず、amazonミュージックで音楽を聴きながらの作業。大晦日という感じがまるでない。街にも出ない。あ、三賀日用の食料を買いに近所のスーパーに行った時に「お正月の歌」が流れていたくらい。2018年が終わるという感覚ゼロ。

11時頃に夜食代わりの「年越しそば」=のつもりで「緑のたぬき」を食べて、ちょっとテレビをつけてみると、ボクシングの試合。それを見たあと、チャンネルを捻り(今は捻らないけど)NHKを見ると「紅白歌合戦」聖子ちゃんやユーミンが歌っていた。それだけ見て作業に戻る。

紅白はもう最近ではほとんど見ない。が、部屋に籠って仕事をしていて、簡単に年の瀬を感じることができるメディアではありそうだと思えた。0時になり、2019年がスタートした。仕事はこの辺にして、1人でワインを開け新年の乾杯。おせち料理はない。そしてamazonプライムを見る。再びテレビをつけると「朝まで生テレビ」が放送中。

もう、大島渚も、野坂昭如も出ていない。メンバーは魅力ない人ばかり。それだけで見る気がなくなる。なぜ、ウーマンラッシュアワー村本を出さない! なぜ、上杉隆を出さない! 「朝まで」は徹底討論と言いながら、真剣に討論されて、真実を暴露されるのを恐れているのだろう。差し障りないことを、熱く語っている振りをしてくれるパネラーを選んでいるように思える。

さて、amazon。いや、Netflixだ。第5話あたりまで来た「ストレンジャーシングス」かなり盛り上がって来て、「おー」「わー」と声を上げながら見る。スピルバーグ・チルドレンの世代が作ったSFドラマだが、家族ドラマでもある。途中から子供たちを応援せずにいられなくなり、最終回は涙なしでは見られな買った。

現在、放送中の「ゲゲゲの鬼太郎」も、最近の作品を見て育った世代の作品だと感じる。マーベル、DCコミック。そしてアニメ版「ジャイアント・ロボ 地球が静止する日」を子供の頃に見ていたスタッフだろう。パクりではなく、オマージュがたくさん出て来て、元ネタを知っている世代としては微笑ましく思う。

そして日米共に、単なるモノマネでなく、技術や表現力がある。確実に僕より下の世代だが、凄い。ボヤボヤしていると、彼らに仕事を奪われてしまうかも? いや、日本の映画ではそんな凄い新人はまだいないので、大丈夫か? そんな「ストレンジャーシングス」の登場人物の部屋には、スタッフが好きであろう映画のポスターが貼ってある。

「遊星からの物体X」「死霊のはらわた」「ジョーズ」そして、裏世界で見つける卵はエイリアンの卵みたい? クリーチャーもエイリアン風だった。あと、「ET」「グーニーズ」「ポルターガイスト」「未知との遭遇」「炎の少女チャーリー」を思わす展開や設定も多く、スピルバーグ・チルドレン全開となり、面白く見た。

この後、第2シーズンがあるのだが、どうも最初は1シーズンのつもりで作っていて、途中から人気が出たので、最終回に次の伏線を振ったような感がある。脚本家の目で見てしまうが、そこから面白い展開になるとは思えない。物語はすでに完結しているのに、無理に引き伸ばしている。「HEROS」の新シーズンもそうだった。無理やり続編を作っても盛り上がらない。

ドラマというのは、設定があり、それを最高に生かさなければならない。それは完結に向かって盛り上がる。完結すると無理やり伸ばしてももうダメ。「ウォーキング・デッド」もそんなところを超えてシリーズを続けているので厳しい。ニーガン編を無理やり長くしていた。「ス」も嫌な予感はするが、今夜も仕事が終わったら、見てみよう。


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沖縄戦ドキュメンタリー製作日記 米軍の戦争はメイキング・スタッフが同行? [編集作業]

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沖縄戦ドキュメンタリー製作日記 米軍の戦争はメイキング・スタッフが同行?

本日も作業。今月は申告の準備。来月は「朝日のあたる家」上映会で時間が取られ、編集に専念できないので、正月の間にも少しでも、前に進めておきたい。

昨日も0時前まで作業。変換も終わり、データの整理もして(これが意外に大変。ダブりがないか? 確認。万が一を考えてバックアップも取る)現在は数十時間ある記録映像を見て、そこから本編に使う部分の抜き出しをしている。

全て米軍が撮影した映像。日本では食べるにも困っていた頃なので日本軍側の映像や写真はない。それにしてもアメリカは戦争に行くのに、スチールカメラマンと映像を記録する班まで同行させていたのだ。映像は16ミリだと思うが、白黒フィルムだけでなく、カラーフィルムでの撮影までしている。

映画で言えば、スチールさんとメイキング。映画撮影で必ず呼ばねばならないスタッフ。だが、本編スタッフだけで予算を超えることが多く、なかなか手が回らない人員でもある。いなくても本編撮るのに影響はないが、あとあと記録のためには重要なスタッフ。戦争でも同じ感覚だろう。

戦闘だけでなく、兵士の日常やオフの日(?)、そして沖縄の人たちの様子も記録されている。それらの映像を今回の作品で使用するのだが、とにかく量が凄い。そこから必要な部分を抜き出す作業を現在している。その作業をしていて驚愕することがいくつもある。

米軍は戦車や戦闘機だけでなく、ブルトーザーやトラックも沖縄まで持って来ている。道を作ったり、壊れた橋を直すためだ。戦争というと道無き道を進むと思いがちだが、彼は道を作り、橋をかけて進軍している(もちろん、泥沼のような場所を進むこともある)さらに、基地作り、墓地作りもする。

そして食料。何と、捕虜のための食料まで用意して来ている。あと、医薬品。それを使って負傷した日本人まで治療している映像がある。

対して日本軍は精神論を掲げ「1人で5人殺せば勝てる!」というようなことを指示、若き兵士たちが敵艦に命を捨てるカミカゼ・アタック(特攻)させていたのだ。当時の映像を見るだけでも様々なことを考えずにはいられない。本日も作業を続ける。

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a Happy New Year 2019 今年もよろしくお願いします [2019]

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a Happy New Year 2019 今年もよろしくお願いします

今年の予定。今分かるだけお伝えする。まず、1月12日に静岡県のららぽーと磐田で「明日にかける橋」アンコール上映(1日限り)が行われます。大スクリーン、5.1chステレオで観られる最後の機会と思えるので、地元の方はぜひ。

そして2月には「朝日のあたる家」の久々にイベント上映があります。九州地方で2−3箇所。上映後に僕のトークショーがあるとのこと。詳しくは日時が決まり次第にご報告。

そして3月末には「ドキュメンタリー沖縄戦」完成予定。多分、4月以降に、沖縄、関西、東京で完成披露上映会があるはず。沖縄戦を見つめることで、現代の日本が、そして未来の日本が見えてきます。こちらもぜひ、見ていただきたい。

あと、夏以降の予定はまるでなし! 映画製作の依頼も来ていないし、その他の仕事依頼もない。ここしばらく、切れ目なく仕事が続いたが、ついに??? これがフリーの辛さ。さあ、どうやって今年後半を乗り切ろうか? 近所のクリーニング屋でアルバイト募集を出しているなあ。

ともあれ、今年前半で監督作が3本。公に上映されるのは嬉しいこと。「明日にかける橋」「朝日のあたる家」「ドキュメンタリー沖縄戦」どれも、幸せとは何か?を考える作品。激動の時代を迎える今、未来を考えるきっかけとなるはず。観て頂きたい。



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