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2018年 最後のご挨拶 [2018]

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2018年 最後のご挨拶

年末年始も編集作業。ようやく変換作業が終わる。これで編集作業に専念できるが、もう大晦日。今年1年を振り返ってみる。2018年は何と言っても「明日にかける橋」公開の年だった。

12月 地元で完成披露試写会
1月〜 再編集
3月  沖縄取材
4月〜 宣伝開始
6月  東京・有楽町スバル座で公開
    沖縄取材
8月  ロスアンゼルスの映画祭に出席
9月  地元。静岡県公開
10月  全国公開
11月  沖縄ポスプロ開始
12月  沖縄取材ー編集開始

ほとんどが「明日にかける橋」そして沖縄取材。そして現在は編集作業。これであっと言う間の1年。多くの方々の応援支援で、「明日にかける橋」はヒット。地元TOHOシネマズでは9週間のロングラン。太田組作品の中でも記録的なものとなった。

1番の功労者は地元・実行委員会の皆さん。彼女たちの活躍なしに、記録的なヒットは望めなかった。映画の全国公開で多くの人が遠州の町々の美しさを知ることができた。明日橋を実際に見てみたい!と感じただろう。

さらに多くの友人、知人、地元の皆様。そして宣伝協力してくれた方々。ツイッター、Facebookで告知してくれた方。シェアしてくれた方々。多くの人の力があったことにも感謝したい。そんな皆さんの力があったからこそ映画を全国発信できたのだ。

そして多くの沖縄の皆さんの協力で、2年に渡る取材。来年、春完成を目指して「ドキュメンタリー沖縄戦」を現在編集中だ。本日の大晦日も編集。明日の元日も編集だ。素材は膨大。2月下旬までに編集を完了し、3月には仕上げにかかりたい。それには余りにも時間がない。ひたすら作業を続ける。

多くの皆様。本当にありがとうございました。良いお年を!


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変換作業で苦戦! 新ソフトで混乱? でも、そこから新しい時代の対応が見えてきた? [編集作業]

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変換作業で苦戦! 新ソフトで混乱? でも、そこから新しい時代の対応が見えてきた?

そもそも、2週間かけて変換したデータに不具合があり。専門家に何人も相談して、スタジオを訪ねたりして原因を探った。それで1ヶ月。結局、助けの神はFacebook友達のPCの達人さん。教えて頂いたソフトで、そこからまた100ほどあるデータを一つ一つ変換。

何度書くが本来、監督の仕事ではなく、編集の仕事でもない。だが、その作業のために製作費を使うと、あとあと大変なことになる。余裕はないので節約は大事。でも、そのためにはクリスマスも、大晦日も、正月も返上して仕事だ。

その変換もようやく終わりが見えてきたが、データをもらう時もバタバタだったので、同じものが二つ三つあることがある。何度もにも分けてコピーしたので、別のHDDに同じデータが入っていたり、あるHDDにしか入っていないものもある。これも本来ならデータ管理スタッフがいればやってくれるのだが、これも僕がやるので、こんなことになる。

そもそもデジタルについて詳しくない。データの種類もそれほど分かっていない。でも、現代の映像データは複雑怪奇。日進月歩で改良されていく。すぐに新型が出てくる。カメラマンや編集者は本当に大変だ。その編集。今回は新型のFINAL CUT Xを使っている。以前使っていた「7」とは概念からして違う。が、毎日、使っていると少しずつ分かってくる。

考えてはダメだ。「7」と比較してはダメ。「7」の方法論で考えてはダメ。体で覚える。何だかんだ「スターウォーズ」のフォースのようだ。理屈で考えず、体で覚える。あれこれスイッチを触っている内に発見があり、覚えていく。もしかしたら、来るべき新時代も、それが最良の対応かもしれない。

過去と比べて考えたり、古い方法論をごり押ししたり、比較して批判したり、それでは新しい波を乗り切れない。頭を初期化して、真っ白にして、新しいものをそのまま受け取る。考えるのはそれからだろう。が、その方法論はまさに若者の発想。経験がないから、新しいものをそのまま受け入れて、行動する。

それが年寄りは変に経験があるから、過去と比較して文句を言う。おまけに頭が老化していて、新しいものを受け入れにくい。余計に過去を肯定して新しいものを否定してしまう。いろんな知識を動員して、新しいものを理解しようとするから、それらの知識が邪魔をして、余計に把握できない。少し前まで編集で苦戦していた僕自身の姿だ。

amazonプライムを引いた時もそうだったが、概念が違う。友人に説明すると「それって録画できるの?」と言われた。プライムビデオには「録画」と言う概念がない。いつでも、好きな時に、どこでも観れるからだ。でも、同世代の友人はビデオやDVDの方法論で考えてしまうのだ。ま、僕も同じ発想だったが。

話が逸れたが、そんな訳でデータの変換が間も無く終わる。その整理を別のPCでしながら、ノートパソコンで、この記事を書いている。間も無く今年も終わりか? でも、作業を続ける。


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今、沖縄戦を振り返り見つめることは、今の日本、未来の日本を考えるきっかけとなる? [編集作業]



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今、沖縄戦を振り返り見つめることは、今の日本、未来の日本を考えるきっかけとなる?

変換作業で大切なのは、時間がないので早く進めるということもあるが、整理整頓しながら進めることも重要。というのは、変換のし忘れということが出てくるからだ。100近いデータがある(それぞれに1−2時間の映像)同じものを複数変換しては時間の無駄。変換し忘れが出たら、その映像は使えない。

テレビ局等でドキュメンタリーを製作するとき、あるいはスタジオに出して作業をするときには、それらは編集助手の仕事であり、編集者は純粋に作品編集をするのだが、なんせ予算がないので、僕自身がやっている。ただ、原発事故もそうだが、戦争のドキュメンタリーも今の時代は製作が難しい。

それらの事実を伝えて欲しくない人たちがいるせいか? 大手テレビ局はその手の作品を作りにくいようだ。毎年、終戦記念日には多くの「太平洋戦争」を舞台にしたドラマやドキュメンタリーが放送されていたが、この1−2年、それも減っているような気がする。

戦後70年。マスコミは「あの戦争を繰り返してはいけない」と伝え続けてきたが、今の政府は戦争をできる国にすることに全力投球しているように見える。積極的平和主義と言いながら戦争法を次々に強行採決。そんな国の動きにマスコミは「平和」を訴えることを躊躇しているようだ。

それならば低予算のマイナーなドキュメンタリーであったとしても、沖縄で何が起こったのか? 沖縄戦とはどんなものであったのか?を伝える作品を今、作ることに意味がある。何度も繰り返すが沖縄戦を見つめることは、今の日本、未来の日本を見つめるきっかけとなる。そして沖縄と福島は共通する構図がある。

それらを伝えるのが今回の作品。締め切りまでに十分な時間はない。正月返上で編集作業を続ける。が、まずは変換作業。時間がかかる!


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「ここ数日、記事が多いなあ。監督、編集サボって記事書いてんじゃない?」 [2018]

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「ここ数日、記事が多いなあ。監督、編集サボって記事書いてんじゃない?」

と思っているあなた。大丈夫。編集には「書き出し」とか「変換」という作業があり、セットするとパソコンがやってくれる。30分とか1時間とか。その間にパソコンを操作して、他の仕事をすると作業が止まってしまい、1からやり直しになることがある。

だから、PCには触れない。現在は2台のパソコンを使って作業をしているが、両方で「書き出し」「変換」が続いている。だいたい1件につき30分から1時間。その間に映画を観に行く訳にも行かず。書き出し作業が順調に行っているか?もチェックするには、外出はできない。

そこでノートパソコンを使い、毎日の記事を書いている。長めの記事なら30分くらいでかける。ということで、このところ1日に3つくらいの記事をアップしている。

また、記事を書くのは進行報告だけでなく、自分の考えをまとめるという効果もある。頭であれこれ考えていると、取り留めがなくなることがある。が、文章にして書くには論理性が必要なので、自分の考えての筋が通らない部分、思い込みで考えている部分、見落としている部分等に気づく。

また、文章にすることで「ああ、俺はこんなこと考えていたんだ」と気づいたり、問題の解決法や結論が見えてくることもある。頭で考えると、問題や悩みを「あーーどうしよう? どーすればいいかな〜」と同じことを何度も考えてしまい、堂々巡りになることがある。それを文章にすると、論点がはっきりして、解決に向かうことが多い。

そんな意味で先日から書いている「情報把握能力」これは結構、大きなカテゴリーで、他に考えている問題にもリンクしてくることを発見した。また、そのことについても書いていきたい。「書き出し」の時にでも!



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次回作は何ですか?と聞かれる。ホラー? 1980年代シリーズ? [2018]

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次回作は何ですか?と聞かれる。ホラー? 1980年代シリーズ?

現在はドキュメンタリーの「沖縄戦」を編集中。来年の春には完成。「では、その次は?」と友人から聞かれた。それはさすがに決まっていない。彼が期待しているのはやはり劇映画。「明日にかける橋」の次はどんな物語を作るのか?楽しみにしてくれているようだ。ありがたい話だが、本当に依頼も何も来ていない。そう話すと

「じゃあ、どんな作品を撮りたいですか?」

と言う。企画だけはいろいろある。これまで地方を舞台にした感動ドラマが多かった。だから、その路線というのが一つ。もう一つにはこれまでになかったタイプの作品。

精神病を題材としたドラマだ。実はすでに3本ほど、そのネタで書いたシナリオや小説がある。が、さすがに町興し映画でそれはできないので、企業映画として作るしかない。ただ、精神病ネタというと、嫌がられるので難しい。そんな一つ。これはまだシナリオにしていないが、境界性パーソナリティ障害をモチーフにした作品を一番やりたい。

これは病気の物語というより、心のあり方を描いた作品。心に秘めた醜さと歪み。嫉妬と愛情。を見つめる映画。近い作品でいうと「危険な情事」「氷の微笑」「ミザリー」というところか? ある意味では「怪奇大作戦」かもしれない。

「えー監督がそんな怖いの撮るの?」

と言われそうだが、以前はホラーも撮っていて、めっちゃ評判が良かった。その泣ける版を目指したい。あと言われたのは

「1980年代」シリーズは続けて欲しいですね!

「向日葵の丘」は1983年年。「明日にかける橋」は1989年だ。80年代は残り8年分ある。とはいえ、当たり年と外れ年というのがあり、やはり83年と89年はドラマテックだった。映画にしやすい。それでいうと、1985年も当たり年。

僕がアメリカ留学した年でもあり、人生の分岐点。同時に日本もバブル時代がスタート。1980年代前半とは違う新しい文化が生まれてくる。音楽シーンも歌謡曲からJpopに展開。アメリカは衰え、日本は活気付いていく。ちょうど今の反対だ。時代としては面白い。が、そこに今を反映できる何かを見つけらければドラマにはならない。

1980年も当たり年。いろんなことが始まった年。僕が高校を卒業。上京して映画学校に通いだした。そうそう、先日見た冨田佳輔君が出演した映画「青の帰り道」で描かれたような青春を送っていた。その映画を見たときも思ったのだが、前々から1980年の青春映画は作りたいと思っている。

当時の僕は下宿アパートという感じのトレイ共同、風呂なしの四畳半の部屋に住んでいた。家賃は1ヶ月1万円。銭湯に通い、近所の大衆食堂でご飯。「神田川」の世界の名残がまだあった時代だ。

映画監督を目指し日本各地から集まった18歳。藤子不二雄ら若手漫画家たちが住んでいたトキワ荘のような下宿アパートがあり、そこに監督志望、俳優志望の男の子たちがいて、映画と恋と、変態(?)と、抱腹絶倒の青春物語。

いつか作りたい!と思いながら、未だに実現していない。が、すでにその手のアパートはなくなり、町の風景も様変わり。今作るとセットとCGで高額の予算がかかるだろう。でも、「事実は小説より奇なり」本当にあった青春物語を話すと評判はいい。

「当時でも、そんな体験をしている若者はなかなかいないよ!」

と言われる。それが映画化できるなら「1980年」はベストかもしれない。もちろん、地方を舞台にした感動物語でもネタはまだある。が、とにかく今は「沖縄戦」を仕上げることが大事。春まではそれに専念だ。


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怖い夢を見て目が覚める。まだ、外は真っ暗。夜明け前。 [2018]

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怖い夢を見て目が覚める。まだ、外は真っ暗。夜明け前。

だが、もう一度、寝ることもできず、起き出してこの記事を書いている。どんな夢だったか? 詳しくは覚えていないが、変な建物で撮影していて。俳優たちが全然言うことを聞かず、おまけに皆、素人。その上、建物が変で下の階に降りる階段が異常に狭くて、つげ義治の漫画にあったような感じで、次第に建物がから出られらなくなる。

編集のプレッシャーのせいか? 先行きが不安なせいか? 時々、夜中に目が覚めて寝られないことがある。映画界はなかなか大変な業界。華やかではあるが、生活は保障されない。何をすれば成功するか?という定義もない。スタッフはまだ仕事があるが、監督業と俳優業はさらにリスキー。

どちらもブレイクすれば注目されるが、宝くじに当たり続けるようなラッキーがないと続けられない。批判や中傷を受ける。妬みもある。あれこれ事実ではないことも言われる。中堅どころの有名監督は2人自殺している。お1人とは自殺の前年にお会いしていた。映画会社に失望しているとの話を聞かせてくれた。

俳優業も大変だ。精神的におかしくなる人もいる。女優に多いと聞く。繊細でないと演技はできない。でも、繊細だとプレッシャーに弱い。ノイローゼや精神病になる人もいる。僕も何人か知っている。以前は非常に気遣いをするいい子だったのに、今では発言がおかしい。長年に渡り自分を抑え、耐えてきたことで、何かが壊れてしまったようだ。

スタッフでも1人いる。発言がおかしい。もともと映画人はおかしな奴が多いが(お前が言うか?と言われそうだが)風変わりな人と精神病は微妙に違う。勉強すると分かってくるが、興味がない人にはどちらも「変な奴」と思えるだろう。その彼もしばらく仕事がなく、あれこれ奮闘しているのだが、前に進めずにいる。

映画関係に関わらず、世の中はストレスが多い。繊細でナイーブな人には生きづらい世の中。うつ病は「心の風邪」と言われるが、心は歪んだり、傷ついたり、血を流したりする。それは形として見えないだけで、病んでしまう。そんな時に自身を守る働きが精神病ではないか?と思えることがある。

多くの精神病は情報処理能力の欠如。まともに情報を受け取り、把握できなくなることで、間違った判断をする。それに基づいて発言するので、他者から見ると「あの人、何か変!」となる。しかし、まともに現実を受け入れると、心が壊れてしまうので、間違った判断で自分を守っているように思える。

これは精神病だけに関わらず、多くの人にも見られる反応だろう。「政治腐敗が酷い」「また消費税値上げ?いい加減にしろ」と思うが、自分には何もできない。テレビを見ると「アベノミクス。まだ道半ば」「安倍政権支持者。40%」とか言っている。「そんなアホな!」と思っても、そんな報道を受け入れることで「少しづつでも世の中良くなるだろう」と納得しようとする。諦めようとする。

そうしないと心が壊れてしまう。そんな気休めができないのか? 心が壊れた人たちがいる。嘘を言ってでも注目を浴びたい人。尊大な態度で人を踏みつける者。被害者を演じて他者を攻撃する人。周りにいる者は堪らない。

でも、今の時代。正気でいる方が難しいのかもしれない。そんな中でどう生きるべきか? 考える仕事が映画作りだと思えている。


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状況把握力とは何か?③ アメリカの危険なエリア、探検に行くという日本人たち。 [MyOpinion]

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状況把握力とは何か?③ アメリカの危険なエリア、探検に行くという日本人たち。

この能力。今の時代はとても大切だと思う。状況を把握し、問題点を見つけ、どう解決して前へ進むか?を考えるために必要な力。この能力に欠けていると、無意味なことに努力して、いつまでも問題が解決しないということになる。

しかし、日本の教育ではそれを育て育むためのものがなかった。1人1人は考える必要はない。状況把握はこちらでやる。その上で指示されたことを的確にやればいいと言う教育。その能力を選抜するのが、日本のシステムなのだ。

事実、義務教育の学科のほとんどは暗記が中心。あとは、与えられた公式に従って数式を解くような勉強。自分から問題点を探し、原因は何であるか?を探る授業はない。そのためだと思うのだが、状況把握力が著しく低い大人が多い。自分でものを考えない。誰かに言われたことしかできない。

子供に対しても「勉強しないさい」としか言えない。今の時代を把握すれば、与えられた勉強だけしていては、子供達が大人になった時に困るのは分かりそうなのだが、何をすべきか大人たちは指導できない。それは現状を把握できないから。なぜ、把握できないか? その種の教育を受けていないからだ。

学校を出て仕事を始めても、会社で上から言われたことをするだけ。自発的に何かを考えて、仕事をする機会は少ない。ただ、自営業の場合は求められる。あるいは、経営者。でも、大手はそれまでの流れに乗っていれば、今すぐ大きな問題が起きるわけではないので、能力のない2代目、3代目でも何とかなる。

しかし、大手でさえも間も無く訪れるであろう大激震を前には、その能力無くしては乗り切れないと思える。それはまた別の機会に語るが、多くの日本人は教育されていないために状況把握力が低い。例えば、海外旅行。アメリカのカフェで、椅子に荷物を置いて料理を取りに行く日本人が多い。

日本ではそれでいい。が、アメリカは犯罪が多い。荷物を置いて離れるなんてとんでもない。「だって、知らなかったんだ」というかもしれない。でも、周りを見れば、そんなことをしているアメリカ人はいない。よく見れば怪しい客だっている。貧しい人も街には多い。知らないだけでなく、そんな状況を把握する力に欠けているのだと思う。

LA留学中。後から来た若い日本人が危ないという地区にグループで探検に行くツアーを計画した。アホだ。危ない地区というのは本当に危ない。殺されるかもしれない。ナイフで脅されたり、銃で撃たれたりというのは映画の中の出来事。現実に起こると思っていない。それは勇気ではなく、サファリパークでライオンがいるエリアで、バスから降りるようなものだ。

そういう僕もアホの1人で、近くまで何度か行った。危険なエリアは近づくだけで、普通ではないものを感じる。五感を研ぎ澄ませていれば、これ以上進んじゃいけない!と感じる。が、その日本人グループはカメラを持っていき、浮浪者の撮影までしたという。動物園ではない。怒った浮浪者に追いかけられたというが、当然のことだ。

アメリカと日本は違うこと。考えれば分かるのに、同じだと考える。いや、考えないで日本スタイルで行くからトラブルになる。荷物を盗まれる。怖い目に遭う。

テレビで内閣支持率が高いと報道すれば、「へーーあんな総理でも支持されるんだね」と信じてしまう。「福島の汚染水はコントロールされている」と聞くと「それは良かった」と思う。「オリンピックで福島を励ます」と言われると「賛成だな」という。日本の状況、福島の状態を考えれば、そんなアホなということを疑わない。もちろん、マスコミが巧妙な情報操作をしていることはあるが、まんまと騙される人もいる。

それも状況把握能力の欠如が関係しているのではないか? 小さなこと。些細な声。自分が見た現実。そこから本質を想像することはできる。でないと、まやかしに踊らされて、時代に置き去りされてしまう。あるいは、ありもしない敵が攻めてくると、脅されて、まんまと利用される。今はそんな時代だ。大切なのは状況を把握する力だと思える。


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沖縄戦ドキュメンタリー日記 編集がやっと進み出す! [編集作業]

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新型の編集機がうまく使えない。あれこれ他にもやることがある。変換がうまくいかないと、いろんな問題があるが、どうにか前へ進み出した。FINAL CUT Xもまだまだ使いこなしていると言うレベルではないが、どうにか作業。ニュータイプではないが、頑張り屋のオールドタイプというところか?(やはり、ブライト?)

編集作業は本当に大変だが、進み出すと楽しい。素材を構成通りに順に並べていくと、作品らしくなってくる。仮のタイトルを入れると、ドキュメンタリーという感じ。ただ、プラモデルとは違い、設計図通りに映像を組み立ててはいけない。まずは、当初の予定通りに素材をラインに並べるが、構成時のように理屈で考えてはいけない。

映像。つまり、絵と感性が大事。同じような絵が続くと観客は退屈する。で、当初の2番手は**さんの父だったが、船の話に変更。証言が女性=>女性と続いてしまうが、証言メインのエピソードが2人続くと、見る気力が削がれる。NHK的な教育臭さが強くなる。で、ビジュアル的な船のエピソードにした。

そのあとは歴史的経緯を記録フィルムで紹介。で、先の**さんの父にするか? その他がいいか? その辺は映像をライン並べてみて決めたい。プロローグの沖縄紹介も、海、リゾート地、観光地、基地とバラエティに富んでいていい。2年間。こまめに撮影した風景が生きて来る。

1〜3回の沖縄取材ではちょっとした映像を撮るのが難しい。ジェット戦闘機とか、オスプレイとか、時刻表で飛ぶ時間を確認することはできない。「来たーーー」と言ったすぐカメラを用意しないとダメ。何度も撮り逃した。よく飛ぶポイントでも来ないこともあるし、そこで1日待つこともできない。

その意味で7回ほど行けたことは大いなるプラス。証言や史跡も大事だが、こんな細かいショットが作品を支えるのだ。何とか今年中に素材並べたを終えたい。


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「幸せって何だろう?どこにあるんだろう?」そんな思いで映画作りを続けている [MyOpinion]

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「幸せって何だろう?どこにあるんだろう?」そんな思いで映画作りを続けている。

「子供たちに伝える大切なこと」が当初、僕の映画のテーマだった。が、その内、「子供たちが幸せになれないのは、親がバカだから」と気づき、テーマは「親子に伝える大切なこと」になった。

それからも何本か映画を撮り、「大切なこと」=「幸せ」と思えて「幸せって何だろう?」ということにも展開した。「向日葵の丘」で常盤貴子さん演じる主人公・貴子はいう。

「幸せって何だろう? どこにあるんだろう?」

それはお金持ちになることでも、有名になることでもなく、自分を応援してくれる友達がいる。想い出を語り合うことができる。そんな仲間がいることも幸せの一つではないか?というテーマだった。そのテーマを引き継いだのが「明日にかける橋」だ。

幸せを守るため、取り戻すためにはどうすればいいのか? そんなテーマで物語を作った。詰まらぬ噂に振り回される人がいる。金持ちに騙される人たちがいる。無神経に誹謗中傷する人がいる。世間に振り回され、人目を気にして大切なことを見失う人たちがいる。そんな中で人はどう生きるべきか? 何を信じるべきか? どう行動するべきなのか?を物語の中で伝えた。

そんな映画を作りながら思うことがある。僕だけでなく多くの映画監督は厳しい状況の中で仕事をしている。監督料は安い。映画だけで食って行けるのは日本で一桁しかいない。1本の映画が完成するまでに最低1年はかかる。

例えばギャラは100万円というと「へーー凄い!」と思う人もいるが、1年は拘束されるので1ヶ月で10万円以下になる。仕事量も多い。ブラック企業もビックリ。土日、祝日はもちろん。Xマスも、盆暮れも働く。今年は大晦日、三賀日も仕事だ。それでも大卒の初任給を稼ぐことはできない。映画の専門学校に行くと、よく聞かれる。

「監督で食って行けますか? 年収はどのくらいですか?」

正直にいうと、映画監督志望の生徒たちが皆、学校を辞めるのではないか?と思うので正直に言えない。それと、もし、金儲けをしたいなら映画監督ではなく、別の仕事をした方がいい。安定した生活をしたければ公務員になった方がいい。そういうと、生徒たちはいう。

「生活が安定しないのは嫌だなあ。でも、監督業もしたいし〜」

映画作りは戦いだ。特に監督業は世の中との戦い。時代との格闘。安定を求めること自体が理解できないが、そんな若い人は多い。ついでに言うなら、大手企業に就職しても今の時代は安定するとは限らない。倒産、リストラ。正社員になれない人も多い。現内閣のお陰で労働力は使い捨て。公務員だって近い将来、大リストラが実施されるだろう。

そんな時代の中で、安定を求める方がおかしなもの。日本はバブル崩壊で経済成長が終わり、あとは没落だけ。それが国の宿命。高く飛び上がるが、やがて落ちて行く。イギリスも、アメリカも同じ。そして2度と飛び上がることはない。生き物と同じ。大人になり、バリバリ働くが、やがて年老いて死に向かう。

もはや安定は保障されない。なら、好きでもない仕事をするよりは好きな仕事をする方がいいだろう。好きなことなら長時間働いても苦にならない。嫌な仕事をするから、長時間働くと苦になる。以前はよく言われた。

「映画なんて不安定な仕事せずに、就職したら?」

でも、今はほとんどの会社が不安定。会社員の友人たちには万が一に倒産したらどうする?と考えて、腕に技術を付けるべく会社帰りに専門スクールに通う奴もいる。そんな時代になったので、あれこれ言われなくなった。それと確かに映画業界の人件費は安い。だが、意味ある仕事がある。

原発事故の悲しみを伝えるために「朝日のあたる家」を作った。そして今回は「沖縄戦とは何だったか?」を伝えるドキュメンタリー。多くの人が共感し、賛同してくれる作品を作ることは意味を感じる。気がつくと多くの人が応援してくれている。もちろん批判し、誹謗中傷を続ける人もいるが、極少数だ。

本当に多くの人が声援をくれる。映画を作ることで喜ばれる。そんな仕事ができること。これもひとつの幸せではないだろうか? 例えブラック企業を超える労働時間で、収入が低くても、1人で7人分の仕事をしても、映画を観て感動したり、涙したり、考えたり、希望を持てたり、故郷の美しさを再発見してもらえること。大切なことだ。

映画だけではない。人に喜んでもらう仕事。正しい情報を伝えること。リラックスしてもらうこと。笑ってもらうこと。健康になってもらうこと。新しい知識を学んでもらうこと。誰かがハッピーになる仕事。それは収入を超えて、その仕事ができる人は、ひとつの幸せなのではないか?と思えている。



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沖縄戦編集ー日記 編集以前の変換や取り込みで苦戦! [編集作業]

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沖縄戦編集ー日記 編集以前の変換や取り込みで苦戦!

Facebook友達のお陰で、やっと変換作業ができるようになったのに、なぜか?ストップ。原因不明。でも、あれこれ触っていると再開できた。そして取材した沖縄の映像をFINAL CUTへ。これは簡単!のはずが、うまくいかない。先日までは何の問題もなかったのに!

新型のXなので、何か違う対応が必要なのか? そんなことで本日の午前中が終わり、午後からも対応。変換問題はクリアしたが、取り込み問題がうまくいかない。編集はこんな風に作業だけでなく、いろんな問題が起こる。その対処に何時間も、時には何日もかかるので大変。

あと、スタッフに写真を送ったり、HDDを送ったりせねばならないのに、なかなかそこまでいかない。本年中に本格的な編集作業をスタートさせたい。



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