病人の一日。ーずっと一人。ずっと部屋で過ごす。 [闘病日記]
病人の一日。ーずっと一人。ずっと部屋で過ごす。
陽が暮れて、今日も一日が終わろうとしている。夕方、久々に雨が降った?明日から涼しくなると聞くが、期待したい。本日も誰とも会わず、誰にも電話せず終わろうとしている。
外出もしていない。いや、できない。体力ないのと、猛暑のせい。外にでたら5分でダウンだろう。完全な自宅入院状態。いや、病院の方がまだ会話があるだろう。一時はその孤独感に潰されそうになった。
が、病状が良くなり始めると、緩和された。病気は孤独感を呼び起こすし、患者を追い詰めるのだ。午後、昼寝をしたのに、もう眠い。まだまだ体調は良くないということか?明日は涼しくなるといいなあ。
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ランチ。頂き物ばかり。ご馳走様でした −7月18日 [闘病日記]
ランチ。見舞いの頂き物ばかり。ご馳走様でした
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映画監督として、幸せなのはどちら?−7月18日 [闘病日記]
映画監督として、幸せなのはどちら?
映画界は良い映画を作る監督より、言うことを聞く者を選ぶ。有名俳優、人気原作を揃えて、命令を聞く監督を呼んで話題作を作りたがある。僕のように文句の多い奴は敬遠される。
知人で話題作を続けて取る者がいる。出演するのは有名俳優。でも、Pが全部決める。シナリオ、すでに決まってる。現場で仕切りをするだけの仕事。単なる現場監督。ギャラはかなりいいが、欲求不満しか残らないという。
彼に比べる僕はラッキーかも。ギャラは安くても、自分が撮りたい作品しか撮らない。シナリオも自分で書く。キャスティングも自身。違うと思う俳優は入れない。宣伝にも関わる。ただ、経済的に恵まれない。働き過ぎで心臓壊れる。どちらがいいのかな?
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あれこれ自分の監督作を思い出すと、二つの問題がある。−7月18日 [闘病日記]
あれこれ自分の監督作を思い出すと、二つの問題がある。
❶予算ないのに、それ以上の作品を作った。
❷危険な題材=だから製作費が集まらず低予算。
①の代表が「向日葵の丘」あの予算で出来ない豪華キャスト。②の代表が「朝日のあたる家」通常の3分の1の額。全て寄付で製作した。
②は理解できるが、問題は①。そもそも制作会社は阿漕。自社の利益はしっかり取るのに、僕の監督料を信じられない額に下げた。巨額のピンハネ。製作費を集めたは僕なのに!
対応策として、自分の制作会社を作った。そして会社の利益をゼロ、予算を全て映画に注ぎ込む。だが、ピンハネないけど、自分のギャラをほぼ返納。3千万の予算で5千万の規模の作品に。私はコッポラか!?アホなことをしていた。
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私の映画が低予算な理由=メジャーでは絶対に作れない作品? ー7月18日 [闘病日記]
私の映画が低予算な理由=メジャーでは絶対に作れない作品?
低予算の映画製作。続けたのには、理由がある。僕が選ぶ題材は、大手が製作出来ない内容だから。原発、沖縄問題。メジャー映画会社、テレビ局は絶対に作れない。
当然、スポンサーは見つからない。原発を題材にした「朝日のあたる家」は寄付を集め、超低予算で製作した。スタッフには安くても、ちゃんとギャラを払うが、僕自身は最低限、あるいはゼロ。
個人で低予算の社会派ドキュメンタリー。作る作家もいるが、それでは一般公開できない。多くに見せるためには、プロの力が必要。そのためにはそれなり予算がいる。なかなか難しいのだ。
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低予算でもはクオリティの映画=でも、僕の体が壊れてしまった!−7月18日 [闘病日記]
低予算でもはクオリティの映画=でも、僕の体が壊れてしまった!
ある友達からメッセージ「工場→販売会社→流通卸と、それぞれ20%ずつ利益が落ちます。それで、各分野が成り立ちます。原価はせいぜい3割!」なるほど、それが商売なのね?
それを僕は映画制作の時。1ヶ月間最低生活できる金額だけもらい、7人分働いたギャラは全て製作費に還元。だから、3千万の予算でも4〜5千万の内容になった。つまり自分の利益を最低限にして、作品を作ったのだ。
昔は映画界、低予算でも1億近い予算をかけていた。が、近年は数千万の映画も多い。それではまともな作品は出来ない。で、僕なりの手法を考案した。が、体を壊し、これ以上は身を削るやり方は無理。どうするか?
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今回の映画スポンサーからお見舞い、頂いた。−7月18日 [闘病日記]
今回の映画スポンサーからお見舞い、頂いた。
病気と猛暑で買い物に出れないこと。
知って送ってくれたのだ。
卵、ミルク、ハム、etc 、感謝しかない。
あとは最高の映画を完成させること。
僕の使命だと思える。
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まだ、親しい友人にも連絡していない=闘病生活は続いている。−7月18日 [闘病日記]
まだ、親しい友人にも連絡していない=闘病生活は続いている。
毎日、このFBに記事を書いている。「監督、かなり元気になったんだな〜」と思われるかもしれない。が、未だ多くの友人には電話していない。現在はまだ闘病中。自分の病状を話す元気がない。
右目はよく見えないままかな?心臓は本当に完治するのか?その段階で笑って友人に「いやー大変だったよ〜」とは話せない。症状が今後悪化する可能性。障害者認定を受ける必要があるかもしれない。
でも、塞ぎ込んでも始まらない。脳梗塞で「書く」「読む」の能力が失われたので、そのリハビリをFBで行っている。「監督から快気の挨拶ないよな?」とか、言わないでね。まだまだ月日が必要なのだ。
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罪悪感で潰れそうになった日々=それも病気のなせる技?−7月18日 [闘病日記]
罪悪感で潰れそうになった日々=それも病気のなせる技?
昨夜もよく寝た。8時間?若いねえ!61歳なのにねえ! 歳とると長時間寝れないというが、まだ若いのか?いやいや、それだけ体が悪いということも考えられる。
先日までは物凄い落ち込み、罪悪感に襲われていた。重い病気をすると誰でもそうらしいが、その思いに何度も潰れそうになった。病気で罪悪感のパワーが、倍増になってしまうのだ。
どこが痛い、目がよく見えない、立ちくらみがする、と言うことよりも辛かった。死んだ友人に、死んだ母に対し「なぜ、あの時、、」と考えてしまう。罪悪感で潰れそうになる。先週後半あたりから、解放されて来た。病気はいろんなことを教えてくれる。
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見舞いで頂いた生姜。 サンドウィッチにとても合う! [闘病日記]
朝食。朝からしっかり食べる。
と言うより、肉が腐りそうなので急いで食べる。
見舞いで頂いた生姜。
サンドウィッチにとても合う!
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脳梗塞はつらいよ=あれこれ出来ないことだらけ?−7月18日 [闘病日記]
実は典型的な日本人?=休まずに18年間、仕事仕事!当然、体が壊れる?−7月18日 [闘病日記]
実は典型的な日本人?=休まずに18年間、仕事仕事!当然、体が壊れる
脳梗塞で倒れてから、3ヶ月を過ぎた。そんな頃に言うのも何だが、療養生活がよく分かってきた。と言うのも僕はいつも、倒れるまで仕事する。
療養中は早く良くなって、仕事をせねば!と言う思い。良くなったらまた倒れるまで働く。何もせずにダラダラ、と言うのができない。と話すとエリート商社マンだった友人に言われた。
「それ典型的な日本人だよ! 俺もそうだった。何度か入院までした。入院するくらい働かないと、出世できない世界だからな」
日本的な習慣や発想は嫌いだったが、その意味では日本人なんだなあ。納得。
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