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「銀河鉄道999」シネマコンサート=少年の日が蘇る。 [映画&ドラマ感想]

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「銀河鉄道999」シネマコンサート=少年の日が蘇る。

1970年代後半に「宇宙戦艦ヤマト」の松本零士が「少年キング」で連載した漫画。その後、アニメーションになりテレビでも毎週放送された。その映画版が1979年に公開。僕は高校3年生。大阪ミナミにあった東映系の映画館で1人で見た。当時、大人気だった「ヤマト」はあまり惹かれるものがなかったが、こちらは違った。当時の友人がこんなことを言ったのを覚えている。

「多くのアニメ作品は若い頃に見れば感動するが、大人になると満足できない若者向け映画になってしまう。でも、この映画は大人になってから見れば別の感動があると思う」

確かに主人公は少年だが、作品の描き方が大人になった少年が若き日を振り返った視点で描かれている。屈辱、憧れ、挑戦、旅立ち。葛藤。努力。気づき。勝利。そして別れ。という少年が大人になって行く工程が描かれいるのだ。その後、テレビ放映された時に見直し、ビデオ録画したので数回見ている。1980年後半。CDが発売された時にはサントラ盤を買い、繰り返し聴いた。

それをオーケストラで生演奏。映画を上映する「銀河鉄道999 シネマコンサート」というイベントを見つけた。これは行きたい!CDは擦り切れるほど聴いている(擦り切れませんが)。会場は東京フォーラム。5000席の劇場。コロナで座席を半分にしているが、かなり入っている。客層の年齢は僕に近い。家族で子供を連れてきている人も多い。あー、みんな、41年前に映画館で、あるいはその後のテレビ放送を見た人たちなんだろうなあ。そのときの感動を子供たちに伝えたくて家族で来たんだ、、、と思うと、時の流れを感じる。

そして、久々に見た「999」。ストーリーも台詞もほとんど覚えていたが、あの日、友人が言った通り。17歳で見た映画を50代で見直すと、まるで自分の人生を振り返るようだった。鉄郎、メーテル、車掌、クレア、ハーロック、エメラルダス、トチロー、アンタレス、機械伯爵、プロメシューム。ドクターバン。全員、昔出会った人たち。鉄郎1人の力ではない、多くの人に応援され、励まされ、助けられ、成長して行く。まさに人生だ。

ラスト。鉄郎とメーテルの駅での別れ。17歳で観た時よりずっと悲しかった。そして城達也のナレーション。今でも空で言える。

「今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る....」

エンディングはタケカワヒデユキご本人が登場して主題歌。

「さあ、行くんだ。その顔を上げて、新しい風に 心を洗おう 古い夢は置いて行くがいい 再び始まるドラマのために あの人はもう思い出だけど 君を遠くで見つめてる」

涙が溢れた。


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