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沖縄戦を見つめると戦争ができる国・日本も見えてくる! =恥を知りなさい女優の言葉。え!そんな意味なの? [沖縄の現実]

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沖縄戦を見つめると戦争ができる国・日本も見えてくる!
=恥を知りなさい女優の言葉。え!そんな意味なの?

沖縄戦を取材して強く感じたことの一つ。ここ最近聞いた言葉が頻繁に出てきたことだ。「八紘一宇」最初は何て読んでいいのか分からなかった。元女優の議員さんの発言。「恥を知りなさい」でも話題を集めた元3年B組の生徒さん。その言葉の意味。僕は分からなかった。彼女の年代が知る言葉ではない。誰か上の世代の人に言わされたものだろう。

また、森友学園事件で園児に暗唱させたのが「教育勅語」これも詳しい意味は知らなかった。どちらの言葉もこの数十年、やたら公に出るものではなかった。そんな言葉次々に発信されるのはなぜか? 考えていたら、沖縄戦取材で戦争体験者の方からそれらの言葉が何度も飛び出した。

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八紘一宇の意味は「「天の下では民族などに関係なく全ての人は平等である」という思想。教育勅語は大まかに言うと、道徳教育の主張。いわゆる「親孝行」などの「道徳」を尊重するような意見を、天皇が国民に語りかけるという形。

この2つが頻繁に使われたのは戦争の前、そして戦中。つまり、日本が戦争を始め、アジア侵略を開始。その時に使われたキャッチフレーズが「八紘一宇」=簡単にいうと「人類は皆、兄弟」(古いCMで聞いたような?)その言葉を掲げて、大東亜共栄圏を作り上げる。名目はアジアを一つにして、日本が中心に頑張る。別の言い方をするなら日本がアジアを支配。多くの資源を得るということ。

そのために使われたのが八紘一宇という言葉。さらに、戦争に送る兵士を育てるために使われたのが教育勅語。文章の最初は「親孝行をしないさい」とかいいことを言っているのだが、最後は「国のために命をい捨てよ」となる。そうやって洗脳教育をして、多くの日本兵を死なせた。その教本となったのが教育勅語。

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そんなものを幼稚園児に暗唱させたのが森友学園。だから、とんでもない!ということになった。では、籠池さんはなぜ、そんなものを子供達に教えたのか? あの総理に気に入られるためだ。「恥を知りなさい」の議員さんも、先の選挙では総理と仲良く政見放送に出ていた。つまり、あの人たちは戦争を始めるために日本が使ったキャッチフレーズを今、復活させようとしている。

その目的は? もうお分かりだと思う。「集団的自衛権」「特定秘密保護法」等の戦争法案を強制採決させた人たちが、何をしようとしているのか?どこかの若手酔っ払い議員の暴言と同じことを考えているのだ。だが、その目的を多くの日本人はまだ気づいていない。だからこそ「ドキュメンタリー沖縄戦」を見て欲しい。戦争になるとどうなるか?住民はどんな扱いをされるのか? 

そして何より「八紘一宇」も「教育勅語」も映画内で詳しく解説される。「あーそういう意味なのか!」「それってヤバいじゃん?」と気づくはずだ。沖縄戦を見つめる意味。単に歴史を知ることだけではない。今、日本がどこへ進もうとしているか?も見えてくる。

「朝日のあたる家」の太田隆文監督作品
予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY

12月9日(月)〜10日(火) 沖縄、那覇市、
パレットくもじ(県庁前)市民劇場
9日 ①午後3時〜 ②6時30分〜
10日 午前9時40分〜 入場無料


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今、あの県は原爆問題に触れたくないと聞く。沖縄も沖縄戦に触れない姿勢?いや、そうではない別の理由がある! [沖縄の現実]

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今、あの県は原爆問題に触れたくないと聞く。沖縄も沖縄戦に触れない姿勢?いや、そうではない別の理由がある!

以前、広島で取材した時。原爆資料館前でボランティアで原爆被害を説明してくれる年配の男性からお話を聞いた。彼はもともと資料館のスタッフだったが、年々、悲惨な展示を減らしていく館側の方向性に失望して退職。今は展示されていないタイプの写真や資料を持って、平和記念公園で観光客に説明しているという。

同じような話は他からも聞いた。広島の原爆を描く映画を作ろうという監督が広島県にアプローチしたところ。あまり協力を得られなかった。本来なら「原爆の悲劇を伝える映画はありがたい」と言われると期待していただけに意外だったという。聞くと、県としては原爆には今後、あまり触れるようなことをしたくない。という思いがあるとのことだった。

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その背景には原発問題があり、原爆の悲劇を描くと原発事故を思い起こすので、ブレーキをかける。県の収入に影響するというのが背景にあるようだったという。

そして今回、沖縄。「ドキュメンタリー沖縄戦」の完成披露上映会情報を地元マスコミに連絡しているが、興味を持ったのは1社だけ。あとは関心もないようで質問や問い合わせも来ない。連絡をしてくれた宣伝会社に聞くと「明らかに沖縄戦を知らない。興味がない人が電話に出る」という。沖縄でも、広島のように、沖縄戦を伏せて行こうという動きがあるのか? いや、そんなことはない。

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6月23日、沖縄の終戦記念日である慰霊の日。僕は3年連続、沖縄を訪れた。内2回は平和の行進に参加させてもらった。マスコミは行進を追いかけて取材。ヘリや中継車を総動員する。東京では、その報道はほんの少し。安倍総理がスピーチしたというだけで行進のことは伝えられない。でも、沖縄のマスコミは毎年、慰霊の日を全力で伝える。そのパワーには毎回、圧倒され、戦争を風化させない努力を感じていた。

その意味で広島とは違うはずだ。あれこれ考えて若い世代。50代より下の県民が沖縄戦の知識を持たず、関心もない?と思える。平和の行進参加者もほとんど年配であり、辺野古の座り込みは年齢層が高い。「おばあちゃんたち。恥ずかしいからやめて」という若い女性の話も聞いた。広島のように県の意向ではなく、政府からの圧力でもなく、若い世代が沖縄戦に関心がないのが背景だろう。

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だからこそ、沖縄戦の全貌が分かるドキュメンタリー映画を作った。どの作品よりも沖縄戦がよく分かる。多くの若い人に見て欲しい。それは歴史を知るだけでなく、世界を知ることにも繋がる。本日も宣伝会社は再度30社ほどのマスコミに連絡してくれる。僕は関係者に連絡。相談する。沖縄戦を伝えるのは沖縄県人だけの使命ではない。

完成披露上映会12月9日(月)〜10日(火) 
那覇 パレット(県庁前)市民劇場 2日間で3回上映。

「朝日のあたる家」の太田隆文監督作品
予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY



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沖縄のマスコミで「沖縄戦」取材したいというのは1社だけ?=そこから見える戦争を知らない沖縄の若い人たち。 [沖縄上映会への道]

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なぜ、沖縄のマスコミで「ドキュメンタリー沖縄戦」取材したいというのは1社だけ
=そこから見える戦争を知らない沖縄の若い人たち。

宣伝会社に連絡するとこう言われた。

「沖縄の各マスコミ、30社以上に連絡したんですが、電話に出た人に沖縄戦といってもピンと来ないようで、あれこれ説明したんですけど、Pが外出中なので帰ったら伝えます。と言うだけ、

数時間後に電話しても、まだ帰りません。そんな返答ばかりで、その後、返事なし。沖縄戦に興味ある担当者に直接連絡して話さないと、門前払いで終わり。まるで沖縄戦に関心を示さないんですよ...」

と言う報告。沖縄のマスコミがまさかこんな反応と思えず、落胆している。ここから分かることは沖縄でも多くが沖縄戦に関して関心を持っていない。若い世代は沖縄戦を知らないと言うことなのだろう。

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辺野古の抗議行動を見てもお年寄りが多い。若い人がほとんどいない。マスコミでも沖縄戦に力を入れるのは50代以上で、若い人は無関心というのが現状なのだろう。取材の時に知り合った若い女性がこう言っていたのを思い出す。

「辺野古でデモするおばあちゃんたち。本当にやめて欲しい。恥ずかしい。あんなことをしているから、いつまでも沖縄は馬鹿にされるんだよ〜」

その女性に辺野古の経緯。そもそもの沖縄戦のことを質問したが、何も知らなかった。沖縄では沖縄戦のことを詳しく学校で教わるのかと思っていたが、そうではないところも多いようだ。

おじいちゃんが戦争の話をすると孫は「またかよ〜」と嫌がるという話も聞く。こうして沖縄戦が伝えられず、関心を失い、それを伝えるべきマスコミで働く人まで同じようになっている現実があるのだろう。


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県外の団体が3年もかけて取材した「ドキュメンタリー沖縄戦」それを那覇の大きなホールで、無料上映しようとしている。にも関わらずマスコミが関心を示さないのは何だろう。記事にする、放送する、でなくても、

「どんな作品なのか?」「多くの人に伝えるべき内容なのか?」

という興味を持つのがマスコミの仕事のはず。そんな興味を持ち取材したいと言ったはたった1社だけ。これがマスコミと思うとため息が出るが、彼らでさえそんな状態なのであれば、外部の僕らが沖縄戦を伝えることに大きな意味があるはず。何とか上映会があること。沖縄の多くの人に伝えたい。

「朝日のあたる家」の太田隆文監督作品
予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY

12月9日(月)〜10日(火) 沖縄、那覇市、
パレットくもじ(県庁前)市民劇場
9日 ①午後3時〜 ②6時30分〜
10日 午前9時40分〜 入場無料


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