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「ドキュメンタリー沖縄戦」映画館公開ー事実上の中止について=スポンサーは真剣に沖縄戦に取り組んでいた...今後の対応に注目が集まる! [映画の行方?]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」映画館公開ー事実上の中止について=スポンサーは真剣に沖縄戦に取り組んでいた...今後の対応に注目が集まる!

昨日、たくさんの激励を頂いた。が、中には誤解している人もいるので説明する。当初、スポンサーは非常に好意的であり、大手テレビ局やメディアがまず取り上げない沖縄戦を伝えるドキュメンタリーを作ろうと計画。それを推進した立派な団体。日頃から平和活動をしている。そして「朝日のあたる家」の監督である僕を指名したのは、本当に勇気があり、真剣に沖縄戦に取り組もうとしたからだろう。

僕は中途半端で終わらせない。圧力にも屈しない。毎回、我が子を育てるつもりで映画を作りをする。だから、評価してくれる人も多いし、応援してくれる人もたくさんいる。スポンサーからすると力強いが融通が効かない監督だ。下手打つと面倒臭いだろう。その僕に依頼してきたのは真剣だからだ。そして作品は僕が思う通りにやらせてもらった。団体の幹部クラスの試写会でも評価が高かったと聞く。

つまり、スポンサーは熱い思いを持ち、平和活動を推進。映画作家の思いを尊重、自由な作品作りをさせてくれた。決して悪の秘密組織というところではない。その団体は戦時中に軍に加担したことを猛反省し、今は反戦活動に力を入れている。その一つが今回の「ドキュメンタリー沖縄戦」だ。なのに、それをより多くの人が見られる映画館公開をしないという。

映画館公開は自主上映の100倍以上の観客が見る。ホールを借りて映写機を用意して、受付を作り、自主上映をしても、せいぜい1日3回上映。頑張って2日。労力も費用も大変。宣伝も大してできない。だが、映画館でやれば全部やってくれる。最低でも2週間毎日上映。ヒットすれば何ヶ月でも続映。多くの人が見れる。それをスポンサーは今、頑なに「しない!」「団体の自主上映で評判が良ければ考える...」という。

現在、すでに配給会社が手を挙げており、日本各地の映画館が上映したい!と言っている。あとはスポンサーが「では、お願いします」と言えば全国の映画館で上映。海外の映画祭にも出品できる。それをやらないというのだ。そこまで頑なにやらない理由が分からない。何が都合の悪いことがあるのか? 困ることがあるのか? だが、その説明はない。

この映画はスポンサーが製作費を出してはいるが、多くの人の応援でできている。沖縄では本当に多くの人の協力があった。お一人お一人の参加があって完成した。僕にはその方々に現状を報告する義務がある。そんな方々の一部が、スポンサーに激励の電話をしてくれたそうだ。「ぜひ、映画館で全国公開してほしい!」と、皆、批判することなく、穏やかに伝えたという。それに配慮してスポンサーも対応を考え始めたと聞く。本来、心ある団体だ。対応に期待したい。


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「ドキュメンタリー沖縄戦」事実上の映画館公開中止!?=この件をお伝えした背景。 [映画の行方?]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」事実上の映画館公開中止!?=これまでの経緯を説明


昨年、春。作品完成時にスポンサー側に映画館公開を提案。なぜなら映画館公開が一番多くの人に見てもらえる形であり、マスコミも宣伝に参加してくれる。その後もテレビ、衛星、ケーブル、ネット配信、DVDといろんな形で広げることができるから。

今回の作品は「平和学習」の一環として沖縄戦を学ぶというもの。スポンサー団体が主催する会で関係者が見るというのが目的だ。そこに映画館公開も加えると、その数十万人以上に見せることができる。一度は承認されたものの。後になり却下された。理由は

「教材目的で作ったものなので映画館公開は考えていない」

??? 団体の活動も評価されるし、沖縄戦の悲しみを多くが知ることができる。が、NOと言われた。団体が非常にお堅い、真面目なところであること。さらに映像事業は初めてで、映画館公開がどれだけ有効か?が理解できないのだと思い、さらに説明を続けた。プロジェクトチームの職員さん達はかなり理解を示してくれた。沖縄上映会の後さらに上層部に進言したが、また却下。

今回は僕の提案だけでなく、沖縄で映画を観た人たちも「全国で上映してほしい」との声を数多く寄せている。デニー知事からも「ぜひ、全国の映画館で!」という要請を受けた。それらも拒否したことになる。団体内の上映。当初からの目的なので反対していない。同時に映画館公開を進めることは可能。そのことも伝えている。にも関わらず。

「先に団体内の上映。その7−80%が終わり、反応が良ければ映画館上映を考える」

という返答。つまり、映画館上映はしない。反応が良ければ「考える」という。だが、団体内であちこちで上映すれば、その時点で映画館はもう上映をしない。どこよりも先に上映するのが映画館。また、時間が経っても映画館公開は不可能になる。それが映画館というもの。来月ー2月に映画館交渉をスタートしないと全国公開はもう不可能。

それを何度も伝えているのに「団体の上映が7−80%終わって」というので、これはもう映画館公開をする気がないなと感じる。このままで多くの人が映画を見ることなく、関係者だけが観て終わる。応援してくれている方々への裏切ることになってしまう。時間もあまり残されていない。しんゆり映画祭「主戦場」上映中止と同じ構図。あの時は市民が声を上げ撤回させる騒ぎとなった。今回も同じようなことになるのでは?と心配している。


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「ドキュメンタリー沖縄戦」事実上の映画館公開中止!?=スポンサーは勇気と誠意で映画をスタートさせているはず...。 [映画の行方?]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」事実上の映画館公開中止!?=スポンサーは勇気と誠意で映画をスタートさせているはず...。

昨日は多くの人から賛同のコメントを頂いた。感謝。今回の作品は「沖縄戦」を描いたもの。その悲劇を多くの人に伝えるための作品だ。が、この手の作品。今は非常に作りにくい。というより、まず制作できない。NHKでも、フジでも。東宝でも、東映でも。どこの会社でもこの手の作品を作るのは躊躇する。

もちろん、あの党を気にしてだ。日本を再び戦争ができる国にした人たちにとって、戦争の悲惨さを伝えることは非常に都合が悪い。別の例で言えば原発の危険性を伝える映画を作れば、原発推進派に睨まれる。だから、映画界では「原発映画を作った監督は二度と商業映画を撮れない」と言われる。

その原発映画「朝日のあたる家」を作り話題になったのが僕。そんな輩に沖縄戦のドキュメンタリーを撮ってくれと依頼して来たのが、今回のスポンサー。これは二重に凄いこと。まず、沖縄戦を映画にすることを嫌がる勢力もいる。それをドキュメンタリーにしようというのは勇気ある行動。

次に、問題作「朝日のあたる家」を撮った監督。その人に依頼すれば圧力や批判に屈せず、ストレートに沖縄戦を描いてしまう。そんな監督に依頼したのはスポンサーが真剣に沖縄戦を描き、圧力や偏見に屈することなく、沖縄の悲劇を伝えてほしい!という思いがあるからだ。まず、その二点。スポンサーの強い思いと勇気を感じる。賞賛すべき決断だ。

そんな訳で僕は遺作覚悟で、今回の「ドキュメンタリー沖縄戦」に挑んだ。制作中もいろんなトラブルがあり、横槍が入り、現地で困ったことにもなったが、スポンサーは諦めず、様々な対応をしてプロジェクトを進めた。完成したものを幹部クラス全員参加で試写会をした時も「素晴らしい作品だ」と評価したと聞く。

「この場面はマズイ。カットしろ!」という指示もなかった。僕が望む形で映画は完成。沖縄の完成披露上映会でも沖縄の皆さんから絶賛。賞賛の嵐というべき反応。ここまで来れたのはプロジェクトに関わったスポンサー職員の皆さんのお陰だ。なのに、ここに来て「映画館公開はやらない」と上層部が言い出した。

トップの決断とのこと。映画監督にとって作品を封印されるのは、娘を投獄されるのと同じ。これ以上の屈辱はない。例え全てを失っても娘を救い出そうというのが親心である。そして何より、スポンサー自身が勇気を持って作った作品。沖縄の皆さんは大いなる支持をしている。このままではいけない。この展開を報告せねばならないと考えた。詳しくは後ほど。



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