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今、あの県は原爆問題に触れたくないと聞く。沖縄も沖縄戦に触れない姿勢?いや、そうではない別の理由がある! [沖縄の現実]

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今、あの県は原爆問題に触れたくないと聞く。沖縄も沖縄戦に触れない姿勢?いや、そうではない別の理由がある!

以前、広島で取材した時。原爆資料館前でボランティアで原爆被害を説明してくれる年配の男性からお話を聞いた。彼はもともと資料館のスタッフだったが、年々、悲惨な展示を減らしていく館側の方向性に失望して退職。今は展示されていないタイプの写真や資料を持って、平和記念公園で観光客に説明しているという。

同じような話は他からも聞いた。広島の原爆を描く映画を作ろうという監督が広島県にアプローチしたところ。あまり協力を得られなかった。本来なら「原爆の悲劇を伝える映画はありがたい」と言われると期待していただけに意外だったという。聞くと、県としては原爆には今後、あまり触れるようなことをしたくない。という思いがあるとのことだった。

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その背景には原発問題があり、原爆の悲劇を描くと原発事故を思い起こすので、ブレーキをかける。県の収入に影響するというのが背景にあるようだったという。

そして今回、沖縄。「ドキュメンタリー沖縄戦」の完成披露上映会情報を地元マスコミに連絡しているが、興味を持ったのは1社だけ。あとは関心もないようで質問や問い合わせも来ない。連絡をしてくれた宣伝会社に聞くと「明らかに沖縄戦を知らない。興味がない人が電話に出る」という。沖縄でも、広島のように、沖縄戦を伏せて行こうという動きがあるのか? いや、そんなことはない。

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6月23日、沖縄の終戦記念日である慰霊の日。僕は3年連続、沖縄を訪れた。内2回は平和の行進に参加させてもらった。マスコミは行進を追いかけて取材。ヘリや中継車を総動員する。東京では、その報道はほんの少し。安倍総理がスピーチしたというだけで行進のことは伝えられない。でも、沖縄のマスコミは毎年、慰霊の日を全力で伝える。そのパワーには毎回、圧倒され、戦争を風化させない努力を感じていた。

その意味で広島とは違うはずだ。あれこれ考えて若い世代。50代より下の県民が沖縄戦の知識を持たず、関心もない?と思える。平和の行進参加者もほとんど年配であり、辺野古の座り込みは年齢層が高い。「おばあちゃんたち。恥ずかしいからやめて」という若い女性の話も聞いた。広島のように県の意向ではなく、政府からの圧力でもなく、若い世代が沖縄戦に関心がないのが背景だろう。

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だからこそ、沖縄戦の全貌が分かるドキュメンタリー映画を作った。どの作品よりも沖縄戦がよく分かる。多くの若い人に見て欲しい。それは歴史を知るだけでなく、世界を知ることにも繋がる。本日も宣伝会社は再度30社ほどのマスコミに連絡してくれる。僕は関係者に連絡。相談する。沖縄戦を伝えるのは沖縄県人だけの使命ではない。

完成披露上映会12月9日(月)〜10日(火) 
那覇 パレット(県庁前)市民劇場 2日間で3回上映。

「朝日のあたる家」の太田隆文監督作品
予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY



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