SSブログ

「復活の日」が世界配給されなかった理由とは?=多くの日本映画が海外で支持されない背景 [映画業界物語]

87218876_3535387073202238_6427113877778989056_n.jpg

「復活の日」が世界配給されなかった理由とは?=多くの日本映画が海外で支持されない背景

「復活の日」は製作費25億円。世界初の南極ロケ。豪華ハリウッド俳優共演。本物の潜水艦が登場。アメリカ・ロケもある超大作。角川は世界マーケッットで勝負しようと考えた作品だ。が、結果、買い手がつかず、日本の場面を大幅にカットして短くしたものを、ようやくアメリカのケーブルテレビが買ってくれただけで終わるという結末。なぜ、世界はこの映画を認めなかったのだろう?

まず、アメリカ人は不器用で、白人や黒人が出ていないと物語に感情移入できないことが多い。何よりアメリカ以外の映画を見る人の数は少ないので、慣れてないということもある。だから、アメリカをターゲットとした映画には、よくアメリカ人を登場させる。

元祖「ゴジラ」のアメリカ公開時に映画を再編集。レイモンドバー扮する新聞記者が日本に取材に来ていてゴジラに遭遇するという形にした。その部分だけ撮り足して挿入。そのことでアメリカ人の視点でゴジラ事件を見つめるという構成で、彼らはとても見やすくなる。映画は大ヒットした。

その後、東宝はアメリカ興行を考えた映画は最初からアメリカ人俳優を出演させた。「怪獣大戦争」や「フランケンシュタイン対地底怪獣」のニック・アダムスだ。あと、昭和「ガメラ」シリーズ。3作目のギロンから、日本人の子供とアメリカ人の子供が主人公となる。これが一番分かりやすい方法なのだ。それを考えてか?「復活の日」でもアメリカ人俳優が多数出演する。が、うまく行かなかった?なぜか?

アメリカ人が出てればいいということではない。観客にとって物語を見つめるための視点でなければならない。「復活の日」と同じ群像劇で人類の危機を描いたアメリカ映画「インディペンデンスディ」(ID4)こちらも多くの登場人物が出てくる。が、絞っていくと、パイロットのウイル・スミス。科学者のジェフ・ゴールドブラム。そして大統領だ。観客はその3人の視点で物語を見つめる。最後はパイロットと科学者が敵宇宙船に潜入。ここも「復活の日」と同じ構図。

その「復活の日」主人公は草刈正雄だが、日本に残された恋人多岐川裕美の話になったり、アメリカの大統領の話になったり、そこは群像劇だから分かる。が、最初から最後まで活躍するキャラがいない。「ID4」は先の3人が最初から最後まで活躍するので、どの視点で見ても最後まで乗れる。

が、「復活」では草刈正雄は前半、そこにいるだけ。大統領も活躍することなく前半で病死。最後に前に出るボースペンソンも、最初は画面のどこかにいるだけの存在。それも嫌な奴キャラ。最後になって存在感を見せるが、クライマックスで詰まらない死に方をする。それも日本を賛美して死ぬ。アメリカ人観客が見てどう感じるだろう。

人類が絶滅した後の南極基地ではジョージ・ケネディがリーダーシップを取るが、核ミサイルが飛んだ後は、どうなったか?分からない(死んだはずだが)オリビア・ハッセーも途中から登場。なんで草刈さんを好きになるのか?分からない。最初から最後まで活躍するアメリカ人キャラがいない。(日本人キャラも同様だが)

多分、脚本家(監督の深作欣二ら)がアメリカ人キャラを重要視していない。おまけに日本人から見た三人称で描くので、観客は彼らに感情移入して物語を見ることができないのだ。と言って、草刈正雄演じる主人公も、後半まで活躍することはなく、共感したり、応援したくなるキャラではない。事件解決の鍵を発見するが、実際的に何か変える役ではない(実際、核ミサイルも止められない)

もし、アメリカ人観客を意識するなら、ボースペンソンを主人公の1人にして、2番目の主人公が地質学者の草刈正雄、3番目が大統領。群像劇としてその他の人たちを描く。大統領とスペンソンは何らかの関係、因縁があれば、フォード、草刈+スペンソンが「iD4」と同じ配置になる。

そのことで日本客は草刈。アメリカ客はスペンソンの視点で物語を見つめる。東京だけでなく、ワシントン、ニューヨークの荒廃した様子ももう少し描く。そうすればアメリカ人から見ても、世界最後の日を体験できる。そう考えると「ID4」はよく出来ている。(アメリカがエイリアンに滅ぼされるのを、ウイルスミスのいるロスアンゼルス。大統領のいるワシントンの両方で描いている)

でも、「復活」は東京の崩壊を見つめるばかり。ー記録映像や風景を使ったものはあるが、米軍出動シーン等はない。エピソードもないー最後にワシントンは出てくるが、スペンソンはアホな死に方で、日本を賛美して終わり。これではアメリカ人は喜べない。

深作欣二らは勇敢な日本人を主人公にして、でかいアメリカ人に負けない活躍をし、「どうだ!ヤンキーめ!」という思いでシナリオを書いたのだろう。でも、角川さんからハリウッド俳優を入れろ!といわれ、本来、日本の総理を描く場面を大統領にし、南極基地でもアメリカ人を登場させたという感じではないか?

海外体験もなく、昭和1桁生まれで、米軍に統治された戦後日本を体験した深作に、アメリカ人が見やすい視点を入れろと言っても難しいだろう。ただ、多くの日本映画は同じような日本人視点で描かれることが多い。だから海外で評価されない。日本人のための日本人映画になってしまうのだ。

それが明治生まれの黒澤はその辺を理解しており、彼の映画はワールドワイド。どの国の人が見ても分かる。また伊丹十三も、その辺を心得ており、アメリカ人が登場しなくても、アメリカで理解される物語を作り上げる。周防正行監督の「shall we dance!?」も同様。そのテクニックはまた別の機会に語る。

結局、ワールドマーケットで勝負したい角川春樹。大和魂で映画を作る深作欣二。そのギャップが出てしまったのが「復活の日」だと思える。



78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:映画

本屋で買いにくいのでamazonで購入? でも、嫌われ者に興味があるんだ [戦争について]

87458046_3538928169514795_5752812512047267840_o.jpg

本屋で買いにくいのでamazonで購入? でも、嫌われ者に興味があるんだ

アメリカ映画を観ていると、ヒトラーは悪の権化のように描かれる。もちろん、彼がやったことはその通りなのだが、最高権力者まで上り詰め、国民に支持され、侵略行為まで出来たのは何か秀でた者があったに違いない。が、映画ではただただ、彼を狂気の人として描く。

一つにはアメリカ映画界にはユダヤ人が多く。あの時代の迫害が繰り返されないように、その手の映画を作り続けているということがある。ただ、その中で脚色が進み、事実が隠され、狂気の部分ばかりが強調されている可能性がある。以前、アメリカの猟奇犯罪について勉強した時。残虐な犯人の多くはインテリで、紳士的で、聡明であることが分かり驚いた。確かに行き当たりバッタリでは連続殺人は出来ない。

麻原彰晃についてもいくつか読んだ。あんなデブで長髪の奇怪なだけのオヤジ。巨大な宗教団体ーオウム真理教を作り上げ、サリン事件まで起こせたのか?不思議でならなかった。が、報道では異常性ばかりを強調していた。宮崎勤事件もルポをあれこれ読んだ。が、興味深かったのは本人が執筆した本。「夢の中」。あと、「女子高生コンクリート詰め殺人事件」はドラマ化の脚本を担当したので、かなり調べた。

週刊誌には「野獣のような少年たち」と書かれたが、主犯となった4人は全員がいじめれた経験があった。週刊誌でも、報道でも、凶悪な事件を起こしたものを弁護したり、同情するだけで「そんな奴を庇うのか!」「お前も仲間か!」「被害者の気持ちを考えろ」という感情的な批判が来る。犯人はいつも凶悪で、冷酷で、情け無用でなくてはいけないようだ。その意味でヒトラーも狂気の部分ばかりが強調されるのだと思う。

だが、それでは真実は見えない。そのことで見落とす歴史的事実もあるだろう。そこを知りたくて本人が書いた本を読んでみたい。昔から関心があったが、なかなか機会がなかった。が、今は「戦争」を勉強中。まさに読まなくてはならない。ただ、この種の嫌われ者の本のことをアップすると、やはり無神経なコメントが来る。

ホリエモン、橋下元市長の本を「読んでいる」と書いただけでも「私は絶対に読みません!」というコメントが来た。「読め」とは一言も言っていない。勧めてもいない。また「ホリエモンなんか読むな!」「橋下に傾倒しているのね〜」とか、感情的な書き込みもあった。何を読もうが勝手だし、傾倒している訳でもない。嫌われ者や狂った人。犯罪者に興味があるのだ。

また、極端に嫌う人ほど、嫌う相手のことを知らないということがある。極端に人を嫌う人は自身の心にも何か傷があることが多い。それはさておき、ヒトラーを知ることが、安倍を知ることにも繋がるので読み始める。ちなみに安倍については「安部三代」望月記者の「安倍晋三研究」が面白かった。ただ、望月さんは恨みが募り、感情的に分析している部分も結構ある。ムカつく本人を知っていると客観性を持つのは難しいものだ。


78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「復活の日」が世界配給されなかった理由?=多くの日本映画が海外で支持されない背景 [映画業界物語]

87218876_3535387073202238_6427113877778989056_n.jpg

「復活の日」が世界配給されなかった理由とは?=多くの日本映画が海外で支持されない背景

「復活の日」は製作費25億円。世界初の南極ロケ。豪華ハリウッド俳優共演。本物の潜水艦が登場。アメリカ・ロケもある超大作。角川は世界マーケッットで勝負しようと考えた作品だ。が、結果、買い手がつかず、日本の場面を大幅にカットして短くしたものを、ようやくアメリカのケーブルテレビが買ってくれただけで終わるという結末。なぜ、世界はこの映画を認めなかったのだろう?

まず、アメリカ人は不器用で、白人や黒人が出ていないと物語に感情移入できないことが多い。何よりアメリカ以外の映画を見る人の数は少ないので、慣れてないということもある。だから、アメリカをターゲットとした映画には、よくアメリカ人を登場させる。

元祖「ゴジラ」のアメリカ公開時に映画を再編集。レイモンドバー扮する新聞記者が日本に取材に来ていてゴジラに遭遇するという形にした。その部分だけ撮り足して挿入。そのことでアメリカ人の視点でゴジラ事件を見つめるという構成で、彼らはとても見やすくなる。映画は大ヒットした。

その後、東宝はアメリカ興行を考えた映画は最初からアメリカ人俳優を出演させた。「怪獣大戦争」や「フランケンシュタイン対地底怪獣」のニック・アダムスだ。あと、昭和「ガメラ」シリーズ。3作目のギロンから、日本人の子供とアメリカ人の子供が主人公となる。これが一番分かりやすい方法なのだ。それを考えてか?「復活の日」でもアメリカ人俳優が多数出演する。が、うまく行かなかった?なぜか?

アメリカ人が出てればいいということではない。観客にとって物語を見つめるための視点でなければならない。「復活の日」と同じ群像劇で人類の危機を描いたアメリカ映画「インディペンデンスディ」(ID4)こちらも多くの登場人物が出てくる。が、絞っていくと、パイロットのウイル・スミス。科学者のジェフ・ゴールドブラム。そして大統領だ。観客はその3人の視点で物語を見つめる。最後はパイロットと科学者が敵宇宙船に潜入。ここも「復活の日」と同じ構図。

その「復活の日」主人公は草刈正雄だが、日本に残された恋人多岐川裕美の話になったり、アメリカの大統領の話になったり、そこは群像劇だから分かる。が、最初から最後まで活躍するキャラがいない。「ID4」は先の3人が最初から最後まで活躍するので、どの視点で見ても最後まで乗れる。が、「復活」では草刈正雄は前半、そこにいるだけ。大統領も活躍することなく前半で病死。

最後に前に出るボースペンソンも、最初は画面のどこかにいるだけの存在。それも嫌な奴キャラ。最後になって存在感を見せるが、クライマックスで詰まらない死に方をする。それも日本を賛美して死ぬ。アメリカ人観客が見てどう感じるだろう。

人類が絶滅した後の南極基地ではジョージケネディがリーダーシップを取るが、核ミサイルが飛んだ後は、どうなったか?分からない(死んだはずだが)オリビア・ハッセーも途中から登場。なんで草刈さんを好きになるのか?分からない。最初から最後まで活躍するアメリカ人キャラがいない。

多分、脚本家(監督の深作欣二ら)がアメリカ人キャラを重要視していない。おまけに日本人から見た三人称で描くので、観客は彼らに感情移入して物語を見ることができないのだ。と言って、草刈正雄演じる主人公も、後半まで活躍することはなく、共感したり、応援したくなるキャラではない。事件解決の鍵を発見するが、実際的に何か変える役ではない(実際、核ミサイルも止められない)

もし、アメリカ人観客を考えるなら、ボースペンソンを主人公の1人にして、科学者ロールの草刈正雄がいて、群像劇としてその他の人たちを描く。そして大統領のグレンフォードと何らかの関係、因縁を作れば、フォード、草刈、スペンソンが「iD4」と同じ配置になる。そして、東京だけでなく、アメリカの荒廃した様子ももう少し描く。そうすればアメリカ人から見ても、世界最後の日を体験できる。そう考えると「ID4」はよく出来ている。

でも、「復活」は東京の崩壊を見つめるばかり。ー記録映像や風景を使ったものはあるが、米軍出動シーン等はない。エピソードもないー最後にワシントンは出てくるが、スペンソンはアホな死に方で、日本を賛美して終わり。これではアメリカ人は喜べない。

深作欣二らは勇敢な日本人を主人公にして、でかいアメリカ人に負けない活躍をぢ、どうだ!ヤンキーめ!という思いでシナリオを書いたのだろう。でも、角川さんからハリウッド俳優を入れろ!というので、本来、日本の総理を描く場面を大統領にし、南極基地でもアメリカ人を登場させたという感じではないか?

海外体験もなく、昭和1桁生まれで、米軍に統治された戦後日本を体験した深作に、アメリカ人が見やすい視点を入れろと言っても難しいだろう。ただ、多くの日本映画は同じような日本人視点の構図で描かれることが多い。だから海外で評価されない。日本人のための日本人映画になってしまうのだ。

ただ、明治生まれの黒澤はその辺を理解しており、彼の映画はワールドワイド。どの国の人が見ても分かる。また伊丹十三も、その辺を心得ており、アメリカ人が登場しなくても、アメリカで理解される物語を作り上げる。周正行監督の「shall we dance!?」も同様。そのテクニックはまた別の機会に語る。

結局、ワールドマーケットで勝負したい角川春樹。大和魂で映画を作る深作欣二。そのギャップが出てしまったのが「復活の日」だと思える。



78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:映画

「地獄の黙示録」は40年経っても戦場を体験=IMAXシアターで見るべし! [映画&ドラマ感想]

86870097_3535919536482325_1837398854748602368_n.jpg

「地獄の黙示録」は40年経っても戦場を体験=IMAXシアターで見るべし!

1970年代後半。映画館に通い出した頃。憧れはシネラマだった。東京はテアトル東京、大阪はOS劇場、名古屋は中日シネラマ。僕はその3つとも行ったことがあるが、間も無くその手の映画館は閉館。東京で一番大きな映画館は歌舞伎町のミラノ座となり、それも2000年代で閉館となった。

僕より少し若い連中はシネラマの映画館を知らない。ミニシアターは増えてマイナーな映画は観れるようになったが、映画の醍醐味はやはり大画面。それを復活させたのが近年のIMAXである。一昨年、歌舞伎町のTOHOシネマズのIMAXで「2001年宇宙の旅」を観たが、凄かった!実はOS劇場でも観ていたが、IMAXの方がスクリーンは大きいのではないか?

画面サイズだけではない。サウンドも凄い。そのIMAXで「地獄の黙示録」のファイナルカットを見た。それもコロナ騒動で、平日とあって映画館には5人しかおらず。僕はど真ん中の席で見ることができた。この映画以上にIMAXにふさわしい映画もないだろう。もう、戦場にいるようだ。目の視野。右から左、上から下までがスクリーン。

ベトナム戦争に行くと、こんな感覚なのだろう。と思える。戦場にいる感じなのだ。さて、この映画は「復活の日」と同様に1980年公開の映画。あのフランシス・フォード・コッポラ監督の超大作。公開当時は東京の有楽座のみで先行ロードショー。一律1500円だった。映画学校に入学。アパートを探しに上京した時に見た。それから40年だ。

そしてLA留学中にリバイバル公開。86年にシネフレツクス・オデオンで見た。帰国後、「完全版」が公開。これはミラノ座か新宿プラザで見た。そして今回。4日目だが、DVDも持っている。が、大作はやはり映画館で見ないと見たことにならない。「ウエストサイド物語」「スターウォーズ」「アラビアのロレンス」「ベンハー」「七人の侍」そして「地獄の黙示録」内容について書けなかったが、40年の歳月が通り過ぎても、あの迫力は変わらない。

現在。IMAXシアター設置劇場にて上映中。オススメは千葉の新松戸のユナイテッド。これが戦場体験。


78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「復活の日」角川映画の超大作。ハリウッド俳優。25億円。アメリカロケ。コロナウイルス騒動で見た [映画&ドラマ感想]

87218876_3535387073202238_6427113877778989056_n.jpg

「復活の日」角川映画の超大作。ハリウッド俳優。25億円。アメリカロケ。

「復活の日」は1980年公開の角川映画の超大作。25億円をかけたSF作品。現在、メジャー映画の最低予算が1ー2億なので、そのスケールの大きさがよく分かる。ハリウッド俳優も出演。「暴力脱獄」のオスカー俳優・ジョージ・ケネディ。「荒野の七人」のロバートボーン。「ルーツ」のボーホプキンズ、「暴力教室」のグレンフォード「ロミオとジュリエット」のオリビア・ハッセーと有名な俳優陣が出演。監督は「仁義なき戦い」の深作欣二だ。

この年は超大作があれこれ公開。コッポラの「地獄の黙示録」スピルバーグの「1941」「スターウォーズ 帝国の逆襲」それら作品に負けない日本の超大作であった。僕は低予算映画ばかり作っているので「復活の日」の豪華さには圧倒される。俳優陣の豪華さばかりでなく、出てくる自衛隊員の数も凄い。もちろん、本物ではないが、何百人分もの制服や銃を用意。エキストラを雇って、主要な動きをする者は俳優を配して撮影。

それも国会議事堂の真ん前で撮影している。(国会前デモを行うあの場所)荒廃した町。潜水艦。南極で本当にロケしているし、25億かかるのもよく分かる。Pである角川春樹はこの映画で世界に殴り込みをかけて、世界マーケットで勝負しようとしたと思える。数年前の角川映画第二弾が「人間の証明」この時はニューヨーク部分で、ジョージケネディが出演。松田優作と共演。でも、本当はイーストウッド、レッドフォード、マックイーンなどのハリウッド俳優を並べたかったらしい。

が、全員に断られジョージ・ケネディのみとなった。まあ、その中の1人に出てもらうだけでも、当時でもギャラが最低で100万ドル(1ドル=250円として2億5千万円)ほど。レッドフォードに至っては数年前の「遠すぎた橋」では12分しか出演していないのに、380万ドルももらっている。実現すれば製作費は25億では済まなかっただろう。ただ、その辺から分かることは、角川春樹は世界マーケットで勝負できる映画を当初から作りたかったということ。

その意味で「復活の日」は制作費、スケール、俳優と、ハリウッドの超大作に負けないものがあるのだが、1つ足りなかったのが、ストーリーだ。というか、アメリカ人が、世界の国で観れる映画にスタイルになってなかったのだ。長くなったので、それは次回。僕もLAに長く住んで、アメリカ人との交流があってわかって来たこと。深作監督も、角川さんもそこに気づかなかったのだ。(つづく)


78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:映画

せっかく店頭にトイレットペーパーが並んだのに、今も買い占める人達が! [コロナウイルス]

87444703_3533193996754879_5788941862840565760_n.jpg

昨日、せっかく店頭にトイレットペーパーが並んだのに

デマだと分かった今でも買い占める人がいるようだ!




78333202_3245059878901627_1537660045007781888_o.jpg
コメント(0) 
共通テーマ:映画