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「復活の日」角川映画の超大作。ハリウッド俳優。25億円。アメリカロケ。コロナウイルス騒動で見た [映画&ドラマ感想]

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「復活の日」角川映画の超大作。ハリウッド俳優。25億円。アメリカロケ。

「復活の日」は1980年公開の角川映画の超大作。25億円をかけたSF作品。現在、メジャー映画の最低予算が1ー2億なので、そのスケールの大きさがよく分かる。ハリウッド俳優も出演。「暴力脱獄」のオスカー俳優・ジョージ・ケネディ。「荒野の七人」のロバートボーン。「ルーツ」のボーホプキンズ、「暴力教室」のグレンフォード「ロミオとジュリエット」のオリビア・ハッセーと有名な俳優陣が出演。監督は「仁義なき戦い」の深作欣二だ。

この年は超大作があれこれ公開。コッポラの「地獄の黙示録」スピルバーグの「1941」「スターウォーズ 帝国の逆襲」それら作品に負けない日本の超大作であった。僕は低予算映画ばかり作っているので「復活の日」の豪華さには圧倒される。俳優陣の豪華さばかりでなく、出てくる自衛隊員の数も凄い。もちろん、本物ではないが、何百人分もの制服や銃を用意。エキストラを雇って、主要な動きをする者は俳優を配して撮影。

それも国会議事堂の真ん前で撮影している。(国会前デモを行うあの場所)荒廃した町。潜水艦。南極で本当にロケしているし、25億かかるのもよく分かる。Pである角川春樹はこの映画で世界に殴り込みをかけて、世界マーケットで勝負しようとしたと思える。数年前の角川映画第二弾が「人間の証明」この時はニューヨーク部分で、ジョージケネディが出演。松田優作と共演。でも、本当はイーストウッド、レッドフォード、マックイーンなどのハリウッド俳優を並べたかったらしい。

が、全員に断られジョージ・ケネディのみとなった。まあ、その中の1人に出てもらうだけでも、当時でもギャラが最低で100万ドル(1ドル=250円として2億5千万円)ほど。レッドフォードに至っては数年前の「遠すぎた橋」では12分しか出演していないのに、380万ドルももらっている。実現すれば製作費は25億では済まなかっただろう。ただ、その辺から分かることは、角川春樹は世界マーケットで勝負できる映画を当初から作りたかったということ。

その意味で「復活の日」は制作費、スケール、俳優と、ハリウッドの超大作に負けないものがあるのだが、1つ足りなかったのが、ストーリーだ。というか、アメリカ人が、世界の国で観れる映画にスタイルになってなかったのだ。長くなったので、それは次回。僕もLAに長く住んで、アメリカ人との交流があってわかって来たこと。深作監督も、角川さんもそこに気づかなかったのだ。(つづく)


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