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このインタビューを読むとFukushima50でなく、菅直人こそが英雄だと思える=東電は秘密主義で隠蔽主義? [Fukushima50を検証]

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このインタビューを読むと菅直人こそが英雄だと思えてくる=東電は秘密主義で隠蔽主義?

劇中で悪意があるとしか思えない描かれ方をした菅直人元総理が、映画の感想と解説をしている。大人の対応で感情的にならず、理路整然と語っているのだが、あの描き方は怒ってもいいとレベル。彼は「劇映画」という解釈だから事実でない部分も仕方ないという捉え方だが、映画のオープニングには「真実の物語」とテロップででる。エンディングに「この映画はフィクションであり、実際の...」とは出ない。

吉田所長や東電は実名で出すが、菅総理は「総理」という名前で表現しない。その部分だけはフィクションと逃げながら、全体はノンフィクション。真実であるという製作側の思い。だのに、菅元総理が指摘するように事実とは違う部分が何箇所もあり、描かれていない部分がある。そのことで現実が歪められている。簡単に言えば「総理のために事故対策の邪魔をされた」ということ。

だが、彼のインタビューを読むと、東電こそが問題をややこしくし、情報を上げず、秘密主義、隠蔽主義の会社で、対応を遅らせたのだ。それを映画では「官邸」のせいにし、東電は現場と板挟みになったと表現。「私たちは悪くない」「被害者だ」という立場を主張している。

その辺を菅元総理は分かっていながら、批判せず。自分の知る事実を伝えることを選んだのか? 映画はあえて描かない部分を作ることで、事実を曲げることができる演出があるのをご存知ないのか? 厳しい批判をしていない。ただ、このインタビューを読み、感じるのは、あの時の本当の英雄は菅直人だったということ。彼が東電の撤退を許していたら、今の日本はなかっただろう。

こちら=>https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020030900012.html?fbclid=IwAR19RsOOD-1ODWr--4OFu4FzoBfD-jkMyh78-ysSwp-WL1CKzniygQtA2Z4

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(映画について、私の感想)
俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09
製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07
要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08

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「fukushima50」に強い関心を持った理由=戦争を肯定させるプロパガンダと同じ技? [Fukushima50を検証]

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「Fukushima50」に強い関心を持った理由=戦争を肯定させるプロパガンダと同じ技?

何度もフェイクさを記事で指摘したには訳がある。一つは同じ原発事故を題材とした映画「朝日のあたる家」を作ったので当時の経緯に詳しい。僕は映画内のフェイクもすぐに分かるが、その巧妙さに、知らない人、当時の報道しか知らない人はコロッと騙されると思えたからだ。

鋭い人は「何かおかしい。引っかかる。けど、よく分からない?」と思うはず。そこで具体的に何が嘘かを指摘した。その手法がプロパガンダの典型であり、安倍政権を擁護しフェクニュースを流す大本営NHKとも同じ手法なので、その辺も指摘したかった。

そして先に挙げたフェイクニュース手法。プロパガンダの典型。これらは戦前、戦中に日本が軍国主義を進めるため、国民を洗脳し、戦地に送るために使った方法論とも同じ。日本史の授業では「1941年12月8日。日本軍は真珠湾を奇襲。太平洋戦争が勃発した」と教わるが、その日突然に戦争が始まるわけではない。そこまで政府は国民を誘導、思想操作して「米英鬼畜」と教え込んで来たのだ。

どのようにして「戦争」という大量殺戮を正当化し、国民に平気で命を捨てさせるか? それを描いた戦争映画は少ない(ほとんどない?その洗脳を解く映画が「ジョジョ・ラビット」)。オウム事件では「あんな団体に入る奴の気持ちが分からない!」と言う人が多かったが、一昔前に日本人は中国人、アメリカ人を殺すために戦ったのだ。オウム信者を批判できない。

チャールズマンソンの言葉を真に受けて、妊娠していたハリウッド女優シャロンテートを殺害した若者たち。ホロコーストで大量のユダヤ人を殺したナチスドイツ。広島、長崎で一般市民を大量に殺害した原爆を作ったアメリカ人。そして同じ日本人である沖縄の住民を盾にして戦わせ、犠牲を強いた上に、自決まで求めた日本軍。これらは皆、上からの指示で恨んでもいない人を死に追いやっている。

でも、ある種のテクニックで人はそれを平気でするようになる。その手法を使ったのが「fukushima50」だ。いろんな方向から研究、分析してしまった。結果、NHKやプロパガンダ映画と同じと分かる。ただ、そんな手口を描いた戦争映画がない。戦争の悲惨さだけでなく、そこに斬り込むことも大事と思えて来る。

俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09

製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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映画「Fukushima50」と「戦争を美化する人たち」=国民を誘導する手法が同じ? [Fukushima50を検証]

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映画「Fukushima50」と「戦争を美化する人たち」=国民を誘導する手法が同じ?

「2度と戦争をしてはいけない」

「2度と戦争をしてはいけない!」僕が子供の頃、大人たちは繰り返し言っていた。それがいつしか日本はまた「戦争ができる国」になっている。なぜか? それは戦争したい人たち。戦争で儲かる人たちの世論誘導があったからだ。同じ手口で作られた映画が「Fukushima50」。

戦争は悲惨なもの。多くの犠牲者が出る。国民が苦しむ。被害が出る。だから「戦争はしてはいけない」ということになる。それは原発事故も同じ。犠牲者が出る。被害が出る。国民が苦しむ。だから「原発はいけない」となる。だが、どちらも国策。権力と金にものを言わせて国民を誘導する。

「Fukushima50」も誘導があった。「原発事故は悲惨だ。でも、50人の職員が決死の覚悟で対応。日本は守られた!」という事実ではない作品になっている。住民の被害は描かない。避難するだけ。未だに家に帰れない人がいることにも触れない。また、50人が必死で対応したのは事実だが、彼らは爆発を止められなかった。そのために放射能は飛び散り、日本中に降り注いだ。多くが被曝。故郷を追われる。自殺した者もいる。が、その辺も描かない。

勇敢な職員の活躍だけを描き。それを「日本を守った」という結論に無理やり結びつける。そして官邸を悪者にし、事故は天災が原因にして、東電も被害者という構図を作った。当時は事故を起こした責任者=悪役であった東電の人たちを「日本を救った英雄」にすり替える。つまり、事実を捻じ曲げて解釈を変えて、別の美しい物語を創り上げたのだ。

戦争をしたい人たちも同じように「太平洋戦争」の解釈を変える。「特攻隊は若くして命を散らした。それは日本を守るため。彼らによって日本は守られた。今、日本があるのは彼らのお陰である」という物語を吹聴する。だが、特攻という非人道的な攻撃法。それは指摘しない。悲劇を強調。

隊員たちは被害者。それを英雄に仕立てる。特攻はほとんど効果がなく、無駄死にと言われる。それを日本を守ったと解釈をする。「多くの兵士が犠牲になったが、お陰で日本は守られた」という事実とは違う結論を導き出す。原発事故と同じ方法論で、全く別の結論に誘導している。比較しよう。

●東電の職員、命がけで対応した=特攻隊。命を捨てて戦った。

(どちらも、そもそもを忘れている。事故が起こるような原発の問題。命を捨てさせる非人道的な攻撃法。それを指摘しない)

●職員50人が日本を救った=特攻隊は日本を守った=どちらも英雄だ!

(50人は奮闘したが日本を救っていない。爆発が止まったのは偶然=特攻はほとんど意味なく、日本は敗北。占領された。守れていない)

こうして都合の悪いことは全て伏せて、そもそもの目的や原因に触れず、命がけで戦った人たちを美化し、「日本を守った」ということにしてしまう。そして原発を推進。もう一度、戦争をやろうということ。しかし、原発も戦争も金持ちたちが金儲けをするためのツール。美しい言葉で国民を誘導して、犠牲を強いるだけ。そしてさらなる金儲けを続ける。美しい話に騙されてはいけない。


俳優について=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-09

製作面について記事=https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-07

要は東電賞賛映画?=>https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-03-08


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