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考える時間の大切さを痛感。多忙な毎日の流されていたことに気づく? [MyOpinion]

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考える時間の大切さを痛感。多忙な毎日の流されていたことに気づく?

アメリカ映画。オリジナル・シナリオを書く際。取材と構想に1年。執筆に1年かける。だから、面白い映画ができる。脚本家は3年は遊んで暮らせギャラをもらう。もちろん執筆時の2年とは別。日本の場合。原作ものを使うことが多いが、オリジナルだからと2年もかけさせてはくれない。大河ドラマは1年前からスタート聞くが、通常は数ヶ月。下手したら来週までに上げて?とか言われることもある。

あるテレビ局が作った映画。取材を入れて1か月少々。4ヶ月後には映画館公開。当然、中身がない。題材を少々で描ける物語。そんなタイプの脚本を手早く上げるライターが重宝がられる。そして脚本料は名前のある人でなければ、新人社員が数ヶ月生活する程度の額しかもらえない。だから作家もよりお手軽に書くようになる。いかに日本はクリエイティブなことに時間と金をかけないか?がよく分かる。

そんな話は以前に書いた。今回、伝えたいのは取材だけでなく「考える時間」の大切さだ。例えば取材に1年。それをシナリオにする。その期間が1ヶ月だとする。シナリオ執筆は最低1ヶ月は必要。余裕持って2ヶ月。短期間に書き上げる作家が優秀と思われがちだが、その手の人は器用という側面もある。また、パターンで仕上げるという手もある。
「あのヒット映画風にまとめよう」とか「あの名作のスタイルで行こう」とか言う手を使う。

が、アメリカは1年の猶予がある。いろんな映画のパターンを研究。どの作品のスタイルが相応しいか?じっくり考えることができる。また、取材した題材のどのネタを取り入れるか? それによって、いろんなパターンの物語ができる。周防正幸監督は映画「それでも僕はやってない」の脚本を3パターン作ったという。主人公が会社員のもの。映画になった青年が容疑者になるもの。そして後一つ。実際に書き上げて、どのパターンが一番テーマを伝えられるか?考えた上で選んだという。

これは本当に凄い。つまり1本の仕事のために3本分の仕事をしたことになる。通常なら、そんな不経済なことはしない。最初に会社員を主人公にすれば、それで通すだろう。それをしなかったのは周防監督がテーマに対する並々ならぬ思いがあったからだ。これは1ヶ月ではできない。多分、1年近くかけたのではないか? だから、あの映画は面白く、ヒットもした。「shall we dance?」で大ヒットした周防監督でないと出来ない方法論ではある。

「俺は無名だしよ〜。会社がそんな時間くれないからなあ」という人もいるだろう。なら、それが出来る環境作りをすればいい。大ヒット作を作らなくても出来なくはない。もちろん、大変だが、出来る。ただ、そんな環境が嫌をなしに作れているのが「今」だ。コロナ感染で多くの撮影はまだスタートしていない。テレビは始めなければならないが、映画は延期が続いている。今、撮れば通常以上の割高撮影となるから。様子見。

この機会にあれこれ考えることができる。シナリオを書くというより、それを考える前の段階に時間をかけられる。さらに前の段階。映画ということではなく、世の中のこと。自分のこと。興味あることをあれこれ考える時間だ。製作が始まればその余裕はない。しかし、そんなことをあれこれ考え、導き出したものこそが映画のテーマになる。多忙な日々の中にいると、ひたすら期日までに作品を上げることが最優先になってしまう。

そんなことで今はあれこれ考えている。人はなぜ批判し合うのか? 人はなぜ、同じ目的を持ちながら認めようとしないのか? 人はなぜ、「世の中甘くない」と言い努力を止めるのか? いろんなことを考えてしまう。突き詰めていくと、その向こう側に現在があり、その前後に過去と未来があることに気づく。こんなことを考える時間。もう死ぬまでないかもしれない。宗教は好きではないが、高名な坊さん(名前はよく知らないが)山にこもって悟りを開くというが、こういうことなのではないか? この機会。大切にせねば...。


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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」東京公開に続き、各地でも! [映画館公開]

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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」東京公開に続き、各地でも!





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有名人という地獄=それを知らず「有名になりたい」という若者たち。 [映画業界物語]

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有名人という地獄=それを知らないから「有名になりたい」という若者たち。

ある芸能事務所のマネージャーさんがこんな話をしていた。「うちのような事務所でも若い子が所属したいと、よく訪ねてくるんです。でも、俳優になりたい、タレントになりたい、歌手になりたいというのではなく、有名になりたいという子がほとんどなんです。芝居をしたい。歌を歌いたいならまだいいんですけど、有名になりたい...だとねえ」

よく分かる話だ。最近の若い子。いや、僕らが若い頃から人に認められるということがほとんどなかった。日本の習慣が背景にある。小学生の頃。算数の成績が悪い。教師に「算数頑張れ」と言われる。次の学期で成績が上がる。「算数はこの調子で。次は社会を頑張ろう」と言われる。子供心に頑張ったこともっと褒めてほしいと思うが、頑張ると、別のことを頑張れと言われる。

家庭でも同様。成績が上がること以外では褒められることがない。「***してはダメ」「***は宿題の後」「テレビは1日1時間」とかダメダメダメと言われるばかりで、褒められることはない。高校時代。クラスで認められるのは成績かスポーツだけ。映画をたくさん見ていても「アホやな。成績下がるぞ〜」と言われた。日本の子供たちは褒められることがない。承認欲求が満たされない。「有名になりたい」はその反動だろう。

アイドルになれば異性にキャーキャー言われる。テレビに出れる。有名人と会える。ファンに囲まれてサインを求められる。マスコミからインタビューされる。記事になり雑誌や新聞。ネットに掲載される。街で皆が振り返る。承認欲求が最大限に満たされる。それが俳優でも、歌手でも、アイドルでもいい。有名になりたい!となるのだろう。

だが、有名であることがどれだけ大変か? 多くの若者は知らない。僕は仕事柄、多くの有名俳優と会う。皆、すごい人気。撮影でも人が集まる。ファンが遠方からやってくる。サインだ。写真だ。で、大変なことになる。見ていて思うのだが、有名ってこんな大変なことなんだと。1人でコンビニに行けない。電車に乗れない。レストランにも行けない。さらに、

先の記事でも書いたが、街角で知らない人が手を振る。それに応えないと「偉そうに、失望した。もう応援しない!」とネットで書きまくる人がいる。週刊誌が有る事無い事書き立てる。「***と不倫している。***はヤク中だ」事実無根。それを信じて「あの人、麻薬やってるって」言われる。親しい友人まで「あの噂、まじ?」とか聞いてくる。

嫉妬に羨望。何もしてないのに悪口、批判。昔の友達からは「お前変わったな」と言われる。利用しようとする輩は「いやー素晴らしい。応援します」と笑顔で近づいてくる。人間不信。誰が味方で誰が敵か分からない。金はあるけど自由はない。ファンが次第にうざくなる。追い詰められて過食症。アル中。新興宗教。見ていると、そうなるのも分かる。あまりのストレスとプレッシャー。誹謗中傷で精神に障害を来した俳優を何人も見ている。

それが有名になるということ。知らない人まで批判、中傷する。それより誰にも相手にされない一般人でいる方が、どれだけ幸せか?を痛感。でも、有名の怖さを知らない若者は「俺を見てくれ、俺を認めてくれ、俺を賞賛してくれ」と思ってしまう。その結果がどれだけ地獄であるか?を知らない。僕のような映画監督でも、いろいろある。アイドルや俳優はその何百倍もの苦痛を経験している。

それでも頑張るのは「芝居がしたい」から「歌が好きだから」それがあるから耐えられる。「有名になりたいから」が動機だと、そうはいかない。有名がどれだけ地獄か?それを知っていれば、そんなことは言わない。


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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」見た方の感想を順次アップして行きます! [沖縄戦ー感想]

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7月25日から新宿Ksシネマで公開。

「ドキュメンタリー沖縄戦」感想を順次アップして行きます!

映画は完成した後に0号、初号という内々の試写会をする。どこかに問題はないか? 間違いはないか? 等を確認したり、直接スタッフではない人にも見てもらう。

一般の視点から見ても展開が分かるか? 専門家にも見せて、時代考証はあっているか? 用語に間違いはないか?と確認。同業の監督や脚本家、業界の人たちにも見てもらい意見を聞く。

もし、何らかの問題があった時は、調べ確認して、作品を直す。その上で、また複数に見てもらい問題がなければ本当に意味で完成。そこから完成披露上映会となる。それが昨年12月上旬に沖縄の那覇で行われたわけだが、見た方々の感想を少しずつ紹介して行く。


感想はこちら=>https://okinawa2017.blog.ss-blog.jp/archive/c2306199969-1


予告編=>https://youtu.be/ftxymqbKWk8

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この時期ですでに30度は大変だなあ〜と思い、 自分の部屋の温度計を見ると、 [2020]

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Facebookを見ていると友人が「部屋は30度!」と書いていた。

この時期ですでに30度は大変だなあ〜と思い、

自分の部屋の温度計を見ると、


うちも30度だった!


あちゃー



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映画監督はつらいよ=勝手に「いい人だ」と思い込み失望。批判する人たち? [映画業界物語]

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映画監督はつらいよ=勝手に「いい人だ」と思い込み失望。批判する人たち?

ヤクザ映画を作る映画監督なら「怖い人」「ヤクザのような監督」というイメージを持ちがち。ただ、僕は青春もの、家族ドラマ、感動系の作品を作っているので「監督はいい人!」と思われがち。おまけに多くの人は「監督は撮影現場で怒鳴る過激な人」(黒澤明のイメージ)と思っている。が、僕はまず現場で怒鳴らない。傲慢な態度を取らない(本当は傲慢です)だから「監督はいい人」と誤解されることが多い。

先の記事で書いた女優さんと同様。勝手な想像をされる。「監督はいい人だから、Facebookで質問をしてもきっと答えてくれる!」「あの女優の噂が本当か訊いても、こっそり教えてくれるはず!」「ノーギャラで講演してくださいと言っても笑顔で来てくれる〜」あれこれ連絡してくる人がいる。何で会ったこともない人から無遠慮にあれこれ頼まれ応えなければならないのか? その手の返事はしない。顔見知りならハッキリお断りする。

そうなると「失望した!」「裏切られた!」「あんな映画を作る人だから、いい人だと思ったのに、騙された!」「結局、金のためかよ!」と言われる。ネットで悪口を書き回った人もいる。「感動的な映画を作るから」=「頼めば何でもしてくれるいい人」という公式は間違い。足長おじさんではない。なのに「優しい人だと思っていたのに....」「こんな私のリクエストでも聞いてくれると思ったのに」「悲しいです...」「もう応援しません!」「あなたの映画は二度と見ません!」と言ってくる人、ネットで発信する人がいる。

これを「勝手に思い込んで何だ!」と怒っても解決しない。最近、実践しているのは「いい人」イメージを壊すこと。もともと僕は「いい人」ではない。「映画は感動的だが監督は変人!」と分かってもらえるイメージを発信すること。その一環がFacebookやブログ。僕だけではない。映画監督なんて傲慢なもの。そして非常識で変人。ひねくれ者。そこをアピールせねばと考える。



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ドキュメンタリー沖縄戦」沖縄公開は8月8日〜 桜坂劇場で [映画館公開]

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ドキュメンタリー沖縄戦」沖縄公開は8月8日〜 桜坂劇場で


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有名俳優はつらいよ=勝手に「いい人だ」と思い込み失望。批判するファンの人たち? [映画業界物語]

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有名俳優はつらいよ=勝手に「いい人だ」と思い込み失望。批判するファンの人たち?

テレビの人気ドラマで主人公を演じる20代女優。毎回、いじめられても、挫けず、健気に生きている役。インタビューを見ると本人も似たようなキャラで健気な感じ。そのせいか一般の人は役と本人を同一視してしまうがち。ある人のツイート。

「***を街で見かけた。テレビで見るのと同じで可愛い。手を振ったが無視された。もう応援しない!」

健気ないい子だから絶対に手を振り返してくれると思ったのだろう。でも、違った。許せない、裏切られた。ドラマは芝居で本当は嫌な奴なんだ!と感じたのだろう。しかし、これはおかしい。自身が勝手に「健気な良い子」と思い込んだだけ。さらに、街角で手を振り返すこと必要はない。ファンの集いではないのだ。その人が「良い子だから手を振ってくれる」と勝手に思い込んだだけ。その女優にはそれに応える義務も責任もない。

なのに手を振ってくれないからと失望する。無視されたと思い込む。気づかなかっただけかもしれない。視力が悪いのかもしれない。なのに憤る。責める筋合いではない。なのに「もう応援しない!」と敵対心を持ってしまう。俳優とは何とも大変な仕事だ。本人は何もしていないのに、一般の人が勝手に思い込んで、アプローチしてきて、応えないと嫌われる。中にはネットで悪く口を書き回る人もいるだろう。俳優業も大変。だが、人ごとではない。映画監督業でも似たようなことがある。それは次回に。


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