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映画館公開決定「沖縄戦 ドキュメンタリー」=日本軍が沖縄でやったこと? [沖縄の現実]

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「沖縄戦 ドキュメンタリー」=日本軍が沖縄でやったこと?

この映画を見れば沖縄戦がほぼ分かるという形にしたい。もちろん、多岐にわたるので全の事実を紹介はできないが、主要なものは抑えている。それをざーーーと通して見ていて気づいたことがある。というか、沖縄戦の特徴だ。

①日本軍は沖縄を捨て石にした。本土を守るための犠牲にした。
②軍国教育で国民を洗脳。国のために死ねと教えた
③教育勅語を用いて教育した

④学徒動員。民間人を多く徴用。日本軍と共に戦わせた
⑤飛行場建設等に民間人を使った(ほとんどがタダ働き)
⑥軍が住民の安全を全く考えずに戦争

まだまだあるが、気づく人がいるだろう。太平洋戦時代だけなく、今も同じだということ。日本は沖縄に基地を押し付け犠牲を強いている。軍国教育=教育勅語も少し前に幼稚園生が音読しているニュース(籠池さん!)が記憶に新しい。学徒動員。徴用はオリンピックのボランティアを思い出す。責任取らずに天下りも今もある。そして国民を犠牲にして企業のために邁進する政府。

全部、現在とダブる! 結局、あの時代と何も変わっていないの? 軍や政府がやっているのは同じ? Aさんがいう「日本を取り戻す」というのは、この時代を取り戻すということ?にさえ思えてしまう。まさに、それを絵にしたのが沖縄戦なのだろう。逆にいうと、沖縄戦を見つめることは、今、日本が向かおうとしている状態がわかるということ。

なぜ、沖縄戦が起こったのか? 住民はどうしていたのか? 何が戦闘が行われたのか? なぜ、多くの人が死んだのか? なぜ、あんな残虐な事件が起こったのか? それらを見つめることは単に歴史を知るだけではない意味があること。強く感じる。沖縄戦を見つめること。知ることは、日本の行く先を知ることでもある。

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」は7月25日から東京公開。




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傷ついた人達は本当の敵ではなく、寄り添う人達を否定してしまう現象=やり切れないこともある。 [沖縄の現実]

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傷ついた人達は本当の敵ではなく、寄り添う人達を否定してしまう現象=やり切れないこともある。

「朝日のあたる家」でいろんな方に取材した。完成後もいろんな方にお会いした。多くの人が賞賛し喜び、評価してくれた。が、思い出すことがある。福島在住で原発事故で避難を余儀なくされた方に言われた。

「この映画に出てくる家族より、もっと酷い目にあった人はたくさんいるんですよ!」

それは分かっている。何よりあの家族が最悪だなんて描いたつもりはない。多くの被害者の中の一つとして描いている。観客も理解しているはずだ。が、非常に厳しく言われた。その方は後からメールをくれた。

「すみません。監督の意図は分かっています。多くの監督が映画にしようとしない原発事故を描いてくれたことは本当に感謝しています。でも、あの映画を見た人が、あの家族が最も酷い目に遭った家族だと思われると悔しい。もっと大変な人がたくさんいる。そんな思いが込み上げ、監督に酷いことを言ってしまいました....」

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辛い思いをした人はその悲しみを本当の責任者ではなく、身近にいる理解者にぶつけることがある。それと似た状況がある。原発を反対する高齢者は若い人達。原発反対する人達を批判しがち。

「俺たちはチェルノブイリから反対してるんだ。福島の事故から反対するようじゃ遅いんだよ。勉強不足なんだよ!」

そんなことを言う人をたくさん見た。怒りは推進派に向けるべきなのに、同じ反対派の若い世代に向ける。そのことで原発デモに行かなくなった人。原発への関心を失った若い人も多い。「ドキュメンタリー沖縄戦」の完成披露試写会の時も同様。多くの人は高く評価してくれた。

「県外の人達が沖縄戦を伝えてくれて本当に嬉しい!」と言ってくれたが、一部、極々一部だが批判、中傷する人達がいた。「***事件が描かれていない!」「***の切り込みが浅い!」「勉強不足だ!」「沖縄に対する愛がない...」「***が不謹慎だ!」「お前なんか応援しない!」「基地問題が描かれていない!」

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と言う人もいた。福島の悲しみを伝えようとしても「お前は分かっていない」「私たちの本当の苦しみを理解していない」と批判する人達。何十年も原発に反対して来た人達がその問題に気づいた若者を否定。日頃「なぜ、多くの日本人は沖縄問題に関心を持ってくれない」という人が、関心を持ち行動する人に「勉強不足だ!」「努力が足りない!」と批判する。

悪気はない。ただ、彼ら彼女らは悲しみで心がすり減っている。「もっともっと頑張って伝えないと、伝わらないないんだよ!」と思ってしまう。が、そのことで寄り添おうとする人達が困惑し、離れて行くことに気づかない。長い間悲しみに耐えて来たことで、心を広く持つ余裕がない。結果、応援する人達を傷つけるだけで終わることもある。でも、悲しみを抱えた彼らを責めたくない。.........そんなことを時々、考える。



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傷ついた人達は本当の敵ではなく、寄り添う人達を否定してしまう現象=やり切れないこともある。 [沖縄の現実]

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傷ついた人達は本当の敵ではなく、寄り添う人達を否定してしまう現象=やり切れないこともある。

「朝日のあたる家」でいろんな方に取材した。完成後もいろんな方にお会いした。多くの人が賞賛し喜び、評価してくれた。が、思い出すことがある。福島在住で原発事故で避難を余儀なくされた方に言われた。

「この映画に出てくる家族より、もっと酷い目にあった人はたくさんいるんですよ!」

それは分かっている。何よりあの家族が最悪だなんて描いたつもりはない。多くの被害者の中の一つとして描いている。観客も理解しているはずだ。が、非常に厳しく言われた。その方は後からメールをくれた。

「すみません。監督の意図は分かっています。多くの監督が映画にしようとしない原発事故を描いてくれたことは本当に感謝しています。でも、あの映画を見た人が、あの家族が最も酷い目に遭った家族だと思われると悔しい。もっと大変な人がたくさんいる。そんな思いが込み上げ、監督に酷いことを言ってしまいました....」

辛い思いをした人はその悲しみを本当の責任者ではなく、身近にいる理解者にぶつけることがある。それと似た状況がある。原発を反対する高齢者は若い人達。原発反対する人達を批判しがち。

「俺たちはチェルノブイリから反対してるんだ。福島の事故から反対するようじゃ遅いんだよ。勉強不足なんだよ!」

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そんなことを言う人をたくさん見た。怒りは推進派に向けるべきなのに、同じ反対派の若い世代に向ける。そのことで原発デモに行かなくなった人。原発への関心を失った若い人も多い。

「ドキュメンタリー沖縄戦」の完成披露試写会の時も同様。多くの人は高く評価してくれた。「県外の人達が沖縄戦を伝えてくれて本当に嬉しい!」と言ってくれたが、一部、極々一部だが批判、中傷する人達がいた。

「***事件が描かれていない!」「***の切り込みが浅い!」「勉強不足だ!」「沖縄に対する愛がない...」「***が不謹慎だ!」「お前なんか応援しない!」「基地問題が描かれていない!」

そう言う人もいた。福島の悲しみを伝えようとしても「お前は分かっていない」「私たちの本当の苦しみを理解していない」と批判する人達。何十年も原発に反対して来た人達がその問題に気づいた若者を否定。日頃「なぜ、多くの日本人は沖縄問題に関心を持ってくれない」という人が、関心を持ち行動する人に「勉強不足だ!」「努力が足りない!」と批判する。悪気はない。ただ、彼ら彼女らは悲しみで心がすり減っている。

「もっともっと頑張って伝えないと、伝わらないないんだよ!」

と思ってしまう。が、そのことで寄り添おうとする人達が困惑し、離れて行くことに気づかない。長い間悲しみに耐えて来たことで、心を広く持つ余裕がない。結果、応援する人達を傷つけるだけで終わることもある。でも、悲しみを抱えた彼らを責めたくない。.........そんなことを時々、考える。


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子供たちに伝えたいこと。「考える力」を育てないと生き残れない?(5年前の記事から) [MyOpinion]

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子供たちに伝えたいこと。「考える力」を育てないと生き残れない?

僕の映画のテーマは「親子に伝えたる大切なこと」なので、よくお母さん方から質問を受ける。「子供のために何をすればいいんですか?」答えは難しい。昔なら「しっかり勉強して、いい大学に行き、一流企業に就職すること」と誰しも思っていた。が、今や一流企業でも倒産したり、大量のリストラをする時代。エリートコースを歩んでも、絶望が待っているだけかもしれない。

そもそも日本の教育は優秀なサラリーマンになるための訓練。与えられたことを確実にこなし、上には逆らわず、疑問を持たず、指示されたことを正確に、早くこなす人材を育てるためのものだ。つまり、想像力。洞察力。共感力。状況把握能力といった、社会に出てとても大切な力を育むものではない。分かりやすくいうとサラリーマン・ロボットになるための教育。

バブル時代まではそれでよかった。が、言われることしかできない社員ばかりなので、上が時代錯誤になると、企業全体が駄目になり、電気製品も韓国に抜かれ、不況からも脱出できない。では、何が必要なのか? これからの時代で大事なのは、情報を得たとき、そのまま受け入れるのではなく、その裏や意味を想像する力。風を読み、時代の流れを感じて「今は何が必要か?」を自分で考える人材だ。そんな力を持たねば、混沌とした時代を生抜いて行けない。でも、すでに社会人の大人はもう遅いかもしれない。せめて子供たちの「考える力」を育てたい。

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どうすれば「考える力」は育つのか? 例えば、目の前に白い色があっても、白と認識するのは実はむずかしい。横に黒を置くことで違いが分かる。つまり、比較することで、物事を認識できる。具体的にいうと僕が子供の頃、銀行は3時で閉まるのは当たり前だった。不便だし、働いていると預金を降ろしに行くこともできない。その後、自動支払機が出来てからも、しばらくは午後6時で終わり。その後も、100円の手数料が取られた。何で自分の金引き出すのに手数料が? と苛ついたが、それが当たり前だと思っていた。

ところがアメリカに留学すると、銀行はどこでも午後5時までやっているし、自動支払機は365日、24時間。手数料なしで引き出せる。そうだよな! 何で自分の金出すのに手数料取るの?と思えた日本の銀行がいかに努力をしていないか?が分かった。その後、日本も改善され、3時以降も営業するところ、手数料なしで引き出せる機械もできたが、日本人は不便を不便と思わず、それが当たり前と思っていたのだ。

同じように日本では当たり前ということが、実は世界の非常識だったりする。そんな経験をすると、物事は一面だけではないこと。当たり前だと思っていたことが実は違うこと。別の側面があると分かってくる。いろんなことを疑い、本質を見つめようとする。問題が見えてくれば、どうすれば解決できるか?試行錯誤する。それが「考える」ということ。その力が今の日本人は決定的に欠けている。

では、どうすれば子供たちは自分で考えるという習慣がつくのか? いろいろあると思うが、そんな質問を受けたとき、僕は留学を進める。情報化社会といいながら、まだまだ日本人が知らないことは山ほどある。情報番組やネットで情報を得て、海外のことが分かったつもりになっているが、実際に行くと大きな違いを痛感する。海外旅行では駄目。やはり、その国に住み、暮し、地元の人と接してみないと分からない。そこで初めて日本との違いを実感する。そこから「考える」という作業をするようなる。

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僕自身。アメリカ映画とアメリカの音楽で育ち。ドラマもアメリカ。アメリカ人よりアメリカ文化には詳しいくらいだが、やはり住んでみると、数々の驚きがあった。その意味で、若い人には留学を勧める。アメリカでなくてもいい、ヨーロッパでも、アジアでも。日本以外の国に行けばいろんなことが見えてくる。日本の駄目な点だけでなく、日本の素晴らしさも分かる。海外で生活したことがないのに「日本はいい国だ!」という人がいるが、本当の良さは分かっていないだろう。

ただ、留学のみが「考える力」を育てる方法ではない。いろんな方法がある。それはまたの機会に紹介する。いずれにしても大事なことは、子供たちを昔通りに日本の教育を受けさせて、一流大学、一流企業を目指すだけでは、考える力は育たず、いずれ、大人になってから大変な思いをするのは間違いない。

だから、子供たちと、その親たちに、今、何をするべきか? あれこれ考えて、映画を作る。そうやって、幸せになるヒントを届けられれば嬉しい。(2015年3月)



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