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韓国映画「パンドラ」=「Fukushima50」より日本人はこちらを観るべきだ [Fukushima50を検証]
韓国の原発事故映画「パンドラ」に涙が止まらない。これぞ日本人、必見の映画!
凄かった。本当に凄かった。打ちのめされた。これ本当は事故を体験した日本が作るべき映画。後半1時間。泣き通し。嗚咽が止まらない。辛すぎる。これが原発事故。これが放射能。
なぜ、こんな映画を日本では作らない。なぜ、作れない。なぜ、「東電は英雄だった」というすり替えの物語を作る。せめて、この「パンドラ」を日本で公開するべきだった。が、スルー。日本という国。どうなっている?
オープニングからしばらくは軽いノリで描かれるので「どうなの?」と感じるが、事故が起こってからは目が離せない。「Fukushiama50」を超えるスケールと製作費。ハリウッド映画に迫る迫力。後半1時間は号泣。涙が止まらない。この映画を見たら全員が「原発はもうやめよう」「続けてはいけない」と痛感するはず。これこそ映画の力。それこそが映画人が伝えるべきこと。
それを日本ができないこと。本当に悔しい。幸い、Netflixで「パンドラ」を見ることができる。以下の予告編映像だけでも、そのスケールと迫力が分かるはず。一歩間違えば、福島もこうなっていたはず。これこそが日本人必見の映画。是非是非、見て欲しい。
非常事態宣言の意味「一か月間、仕事せずに家に篭れ。家賃? 収入? それは知らん」 [コロナウイルス]
3つ上の先輩監督が亡くなった=この先、10年の人生を考える。 [MyOpinion]
3つ上の先輩監督が亡くなった=この先、10年の人生を考える。
心に染みる映画を何本も作っていた監督が亡くなった。お会いしたことはないが、写真で見るとひと世代上の先輩だと思えていた。が、僕より3歳上なだけだった。コロナではなく原因は別だが、監督業はストレスが多い上に、健康に悪いことばかりしている。尋常でない無理もせねばならない。
体も心もボロボロになる仕事。経済的にも不安定。何の保証もない。映画が大ヒットしても監督に歩合は入らない。映画のみで生活できる監督は日本に5人ほどしかいない。体を壊してリタイヤする人もいる。僕もいつ死んでもおかしくないだろう。
もし、その先輩監督と同じ歳に死ぬならあと3年の猶予しかない。平均寿命をマットーして80歳まで生きるとしても、体力的に70代はどうか?という気もする。もちろん、黒澤明監督は75歳で「乱」を撮り、82歳で「まあだだよ」を監督している。が、僕の場合。そこまで体力が持つだろうか? それ以前に映画は撮りたくて撮れるものではない。依頼がなければアウト。
そんなことを考えると、持ち時間はあと20年。振り返ると初監督作「ストロベリーフィールズ」の準備を始めたのが2000年5年。そこから休みなく映画製作が続いた。今年で20年。それと同じ年月がこの後に残されているということだ。ただ、この20年間の体力や気力は期待できない。その20年が僕の人生にとって最後の戦いとなる。
監督業を始めてからは死闘の連続で、振り返ったり、将来を考える余裕は全くなかったが、コロナ騒動で考える時間ができた。計算すると、あと20年。病気や寿命が短いことを付加すると、あと10年かもしれない。いや、コロナに感染して今年で人生終わりかもしれない。でも、まあ、あと10年は何とか頑張れるだろう。ただ、一つ気がかかりなことがある....続きは次回に。