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「ドキュメンタリー沖縄戦」を見た人からの警告?=「あれはヤバいよ。圧力かかるよ!公開中止になるよ!」 [映画の行方?]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」を見た人からの警告?=「あれはヤバいよ。圧力かかるよ!」

映画を見たある方から連絡をもらった。かなり辛辣だが、以下で紹介。

「ヤバいよ。ここまで描いた沖縄戦ドキュメンタリーなんてない。よくやったと褒めたいけど、ヤバ過ぎる。ある団体には沖縄戦はなかったことにしたい事実。集団自決問題とか、触れて欲しくない組織がいくつもあるんだから。あと、沖縄の住民は米軍兵に酷いことをされたにしたいのに、日本兵にも散々なことをされたという証言まである。これもなかったことにしたい人たちがいっぱいいるはず。

そこまで描いていいの?って感じ。それも分かりやすいし、退屈しないで観れる。1時間45分真剣に観てしまう。こんなのを全国の映画館で公開したら日本人の意識が変わる。沖縄の認識が変わる。ま、いいことなんだけど、嫌がる人もいるってこと。その人たちから圧力がかかったり、忖度する人も出てくるはず。

公開中止になったと聞いて、やっぱりね!と思った。もっと無難な表面的な作品。NHKみたいな、そうすればこんなことにならなかったと思うよ。頑張ったのは分かるけど今の日本では無理だろうなあ」

何ともムカつく部分はあるが、一つの意見として紹介する。ある意味で真実を突いているかもしれない。


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沖縄の悲しみをどうすれば、自分のこととして考えてもらえるのだろう? [沖縄の現実]

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沖縄の悲しみをどうすれば、自分のこととして考えてもらえるのだろう?

人はなぜ他人の痛みが理解できないのか? 人の悲しみを体感できないのか? 福島の原発事故で痛感した。

「福島の人たち、気の毒ね〜寄り添いたいね〜」

他人事だ。そもそも福島になぜ?原発が作られたか? 東京の電力を賄うためである。東京に作ると危険なので福島に作った。それが事故。東京都民の代わりに福島県民が被害を被った形だ。本来なら、都民がえらい事になっていたのだ。

「朝日のあたる家」を作るときに考えた。どうすれば福島の人たちの悲しみが伝わるか? 報道でいくら惨状を伝えても「情報」でしかないこと。それでは他人事で終わる。対して映画は「体験」だ。恋愛映画では自分が主人公になり恋をする。

アクション映画では自分がヒーローになり活躍する。その意味で原発事故もドキュメンタリーではなく、物語=劇映画にすべき!と思い「朝日のあたる家」を作った。まあ、友人知人、先輩から反対されたが、そのことは以前に書いたので省略。映画を見て多くの方から言われた。

「ようやく福島の人たちの思いが分かりました」

避難した方々から「自分たちの気持ち。伝えることができなかったので、嬉しかったです」と言ってもらえた。そして、今回は沖縄戦。沖縄戦だけに留まらず、基地問題、沖縄の問題は福島の原発事故と同じ構図だ。オスプレイの事故が報道されると、テレビを見ている人はいう。

「沖縄の人たち気の毒ね〜」

でも、本土にあった多くの基地を沖縄に押し付けていることを忘れている。原発と同じ。自分たちのリスクを肩代わりしてもらって「気の毒」はないだろう。でも、やはり人は他人の悲しみを理解し辛い生き物。

そして今回はドラマではなく、ドキュメンタリーで沖縄戦の悲劇を伝えなければならない。どこまで「悲しみ」を表現し、他人事ではなく、自分のこととして感じてもらえるか? 教科書的な作品だと歴史は分かっても、痛みは伝わらない。学校の歴史の授業のようでは意味がない。

この数年、それを考え続けて来た。悲しい事実を描いたからと、観る者が「悲しい」と感じる訳ではない。何より人は他人の悲しみや苦しみを理解するのが苦手な生き物なのだ。どうすれば他人事ではなく、自分の苦しみとして考えてもらえるか? 今回の作品「沖縄戦」はまさにその戦いだった。


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