SSブログ

芸能界に憧れる若者たち。でも、そこは血を吐きながら続けるマラソンの世界< [映画業界物語]

49615156_2400181870056103_3381490828030509056_n.jpg

芸能界に憧れる若者たち。でも、そこは血を吐きながら続けるマラソンの世界

先日もカタギの兄さんと話していると、こう言われた。

「芸能人っていいよなあ。一度でいいからあんな風に有名になり、チヤホヤされて、大金を稼いでみたい!」

いろんな人がそういう。何度も書いているが、成功した芸能人ほど不幸なものはない。皆、笑顔で近づいてくるので、誰が本当の友達か?分からなくなる。金目当て、名声目当て、利用しようと近づく奴らがほとんど。誰も信用できない。孤独。芸能人の交友関係とか言っても、見せかけだけで、誰も本心を明かさない。仮面舞踏会だ。

それより心通じる友人と、酒を飲み、上司の悪口を言ったり、パジャマのままコンビニに買い物に行ったり、酔っ払って道で寝てしまっても大きな問題にならない一般市民の方が実は幸せではないか?と考える。歌も、演技も、小説を書くのも、映画を作るのも、血を吐きながら続けるマラソン。人生をかけた戦いである。でも、経済的に報われるのはごく一部。あとは評価もされず惨めに死んでいくだけ。

そして、前から感じることだが、「一般の人が努力して芸能界を目指す」というのは違う。カタギの世界では生きられない人たちが、自分が持つ能力に気づき、それを鍛え伸ばすことで力を発揮できる場所が芸能界だと感じる。いつもいう「Xmen」の世界。彼らは一般の世界ではうまく生きられない。逆にいうとその世界で、そこそこ暮らしていける人は、芸能界では生きていけない。

「俳優の***さんと友達」と自慢する人(なぜ、自慢になるのか?)女優という肩書きを持ちたいだけの人、演技をしたいのではなく「女優」ということで「私は特別なの」「一般人じゃないの!」という優越感に浸りタイプ。芸能界で仕事をすることで「人気女優と結婚できるかも?」と考える若き男子たち。そう考える段階でアウト。その世界には向いていないだろう。

その手の人は芸能を一流ブランド物と勘違いしているだけ。シャネルやグッチを身につけるだけで自分が一流になったと錯覚するのと同じ。ブランドは高くても金を出せば買えるが、芸能は血を吐きながら走らないとできない。大手事務所だ、電通だ、有名人の後押しとかいう人たちには決してできない戦いが待っている。それより会社員となり「嫌だなあ」と思いながら仕事する方がずっと幸せ。

ただ、ある程度の安定を確保してもらえる会社員なのに、その生活が苦痛で仕方ない。じっとしていられない!そんな人が芸能の世界で活躍したりする。やはりX menの世界なのだろう。


safe_image.php.jpeg
コメント(0) 
共通テーマ:映画

友人からもらった年賀状を見ながら、考えたこと。 [2020]

81247734_3349191591821788_8428984442088849408_o.jpg

友人からもらった年賀状を見ながら、考えたこと。

正月というのはいつも、あっという間に終わってしまう。本日は月曜日。世間は仕事始めであろう。今日からまたこの国は動き出すのだ。僕はひねくれ者なのか?皆が休んでいる時に働くのは嫌ではなく、皆と同じでないことが嬉しかったりする。「正月なのに仕事!」という特別感があったりする。

が、皆が仕事し出すと、それは当たり前であり、そんな中で同じように仕事をするのは何か詰まらないと思ってしまう。が、だからと言って「今日から僕は正月休み」とは行かない。やることは山積み。昨年の領収書整理。そして申告の準備をさらに進めねばならない。また、他にもあれこれやることがあり、1日中パソコンの前にいる。

プリンターは新型の登場で、年賀状の印刷を終え。多くの人たちに発送したが、「来た」人で出してない人は新たに印刷。発送する。ある時期。もはや紙の年賀状に意味があるのか?と思えて、メール年賀をしたことがあるが、これだけネットが発達すると、1年に1度のハガキによる年賀状もいいものだと感じるようになった。

これも捻くれ者ゆえのことかもしれないが、日頃、電話もメールもしないが、お世話になった。長年の友人である。以前に関わりあった人たちに現状を伝えるというのは悪いことではないと思える。年賀状を出しても返事をくれない人もいるが、こちらから出すと喜んで返事をくれる人もいる。

以前は「結婚しました」「子供ができました」という報告を年賀状でもらことが多かったが、最近はそれより、別の経路で「死にました」という連絡をもらうことの方が多い。昨年はほぼ同じ年の友人が3人死んだ。いずれも親しく、長い付き合い。でも、そういう年齢なのかもしれない。今年は僕の番かもしれない。来年か、再来年かもしれない。そう思うと、今年も、全力で生きねば!と思える。



safe_image.php.jpeg
コメント(0) 
共通テーマ:映画

新年のご挨拶で業界の先輩のお宅へ。歌や映画が心を支える。 [2020]

IMG_4585.jpg

新年のご挨拶で業界の先輩のお宅へ。歌や映画が心を支える。

三が日中。仕事をしていたが、先輩の御宅へ新年のご挨拶へ。いろいろ正月らしいものを出してくれて、新年を迎えた感じ。自宅で1人正月を迎え、緑のタヌキで年越しそばを食っただけ(それも年が明けてから!)なので、ようやく新年を感じる。感謝感謝。

帰り道。残った料理をつめてくれたパックが入った紙袋を下げて、深夜の街を歩く。急に原田知世の「雨のプラネタリュウム」が聴きたくなり、amazonミュージックアンリミテッドで探すがない!何であの名作がないのか! 仕方がないので、関連アーティストで横に出た斉藤由貴の歌を聴く。

が、こちらも名作群がほとんど網羅しておらず、「AXIA」と「白い炎」くらいしかない。しかし、あの頃、つまり1980年代後輩の歌を聴くとタイムスリップする。USC映画科にで学んでいた頃。日本の友人が送ってくれた、それら歌謡曲のテープを繰り返し聴いていた。

「アメリカで学んで、映画監督になるんだ!」

そう思いながら、アメリカでの生活は楽しいことは少々。失望と絶望の連続でもあった。結局、学校というところで映画作りは学べないことを実感していく。しかし、大学の外で経験したこと。感じたこと。考えたこと。傷ついたことが、今、映画作りに生きている。そして、その頃に見たハリウッド映画。そして日米の音楽や歌にどれだけ励まされたか?も思い出す。

映画を作る仕事を続ける今、今度は僕が作る作品で、心傷ついた人、迷える人、絶望に沈む人、悲しむ人たちを励ます番だと思える。映画や歌は人生を応援し、励まし、支えてくれる。そんなこと考えながら、1人夜道を歩いた...。


safe_image.php.jpeg

コメント(0) 
共通テーマ:映画