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日本人はなぜ、考える力がないのか? すぐ政府にダマされるのか? [MyOpinion]

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日本人はなぜ、考える力がないのか? すぐ政府にダマされるのか?

「安倍さんはよくやってますよ〜!」

という若い友人がいる。集団的自衛権をどう思うか?訊いても「9条があるから大丈夫ですよ」という。それを改憲しようとしているの安倍政権なんだけど?というと「そうなんですか? でも、できないから大丈夫ですよ」と笑っている。そして数年前だがFacebookでこんな記事を見つけた。

「小沢一郎というのは何年、政治家をやってるんだ。安倍総理がやったのは人道支援なんだよ。それが宣戦布告になる訳がないだろ!」

とある50代のおじさんが書いていた。基本データをみると「サラリーマン」「既婚」「巨人ファン」とある。2015年。後藤謙次さんがイスラム国に拉致された時に、安倍総理がイスラム国と敵対する国に人道支援したことを、小沢一郎が、人道支援も軍備に使われる。宣戦布告も同様と批判したことに対して怒っているのだ。その記事を読んで思ったのは

「あんたこそ何年社会人をやっている。戦争をしている国の片方に人道支援と言って巨額な金を送れば、敵対する国を刺激するのは当然だろ? 人道支援だから軍事には全く使わないと思ってるの?」

ということ。日本だって福祉のために消費税を上げると8%にしたが、その差額は全て大企業の税金を安くした分の穴埋めに使っている。国が言ったことがどれだけ当てにならないか?おまけに当時、

後藤謙次さんが人質になっていた。

それをイスラム国が「あれは人道支援だから」と解釈するはずがない。まさに宣戦布告も同じ。だから、彼は処刑されたのだ。そんなことは本質は伝えない日本のニュースを見ていても分かる。

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驚きなのは50代のサラリーマン男性が「人道支援」は軍事には使われないと思い込んでいて、批判する小沢一郎をバカ扱いすることだ。この件は小沢こそが正論。反イスラム国側も

「人道支援の金だから、これで武器買っちゃいけないんだよなあ」

と考えるはずがない。とりあえず2人の日本人の発言を紹介したが、この種のタイプはとても多い。いい大人であり、それぞれに大学で教育も受け、会社員として働いている。家庭も持っている。そんな人たちが考えれば分かることが分からず。おかしな結論を出したり、矛先の違う怒りを感じたりする。なぜか?

大バカ野郎にも見えるが、そうではなく、彼らこそが平均的な日本人ではないか?と思える。福祉のために消費税を上げますというと、「それは仕方ない」と考え「原発事故は収束しました」と総理が宣言すれば「よかったよかった」と思い、「オリンピックが東京に決まりました」というと大喜びする。

「オリンピックで東北を励ます」

と最初は言っていたのに、忘れ去られ、当初の予算を超える莫大な費用が投じられても「オリンピック楽しみ!」と浮かれている。

事故が起きた福島第1原発からは今も膨大な放射能が出ている(昨年の4倍とのこと)それでも「食べて応援」というキャンペーンに乗ってしまう。首相が「ミサイルが飛んで来ました! 対話より圧力」というと「北朝鮮許せねえ!」と怒り、辺野古基地で美しい海を破壊しているのに「基地がないと中国が攻めてくる!」と思ってしまう。

全て乗せられている。

ちょっと考えれば「あれ?」と思うことばかりなのに、考えない。情報がどんどん統制されてはいるが、いろんな報道から裏や真実が見えてくるのに、鵜呑みにする。なんて支配する側に都合のいい国民なんだろう!と思えて仕方がないのだが、その理由をここ数ヶ月考えていた。ら、その背景の方に力が入ってしまい、「ムラ社会ルール」を何回にも分けて紹介してしまった。

それは見て見ぬ振りをする。問題を解決しようとしない日本人の背景だ。それともう一つが「考える力がない」ということ。日本人は決してバカではない。文盲率は極めて低く、アメリカに大差をつけている。エレクトロニクスも一時は世界1。文化も芸術もアジアのトップクラスだった。そんな日本人がなぜ、簡単に踊らされ、安易なトリックにも気付かず、嘘を信じてしまうのか? その答えを次回。考える。


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知られざる有名俳優たちの悩みと葛藤。サインを断ると大変なことになる?! [2019]

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知られざる有名俳優たちの悩みと葛藤。サインを断ると大変なことになる?!

街角で有名人を見つけると、何か紙切れを探してサインを求めたりする人が多い。ファンでなくても「とりあえずサインしてもらおう!」と思いがち。あとで友達に話したり、Twitterで自慢もできる。ツーショット写真をお願いする人も多い。だが、俳優やタレントにとってはそれらが大きな悩みなのだ。若い人に人気のある男性俳優はこういう。

「サイン下さいと言われてサインするのは構わない。でも、急いでいるときに言われると困る。ごめんね。と言って先を急いだら、後でネットで悪口書かれた。小さなことから炎上したり、話が大きくなることもある。執拗に繰り返しーあいつは二度と応援しないーと発信続ける病的な人もいる。

ただ、街角でサインをすると多くの人が気づく。ファンでない人も寄ってきてサインサインになる。次はツーショット写真だ。列ができる。どんどん人が集まる。もうこれで!悪い!と終わろうとすると、不公平だ!なぜ、俺たちにサインしてくれない!と怒り出す。だからサインをするのも難しい。断れば嫌われる。すれば人が集まり揉める。参りますよ」

本当にその通りだ。彼らの悩みは一般の人にはなかなか分からない。
少し前に見たツイート。ある10代の女性俳優。テレビでも活躍する人気者。その子のことを書いていた。

「**をカフェで見かけた。テレビで見るより可愛かった。手を振ったが無視された。偉そうに!二度と応援しない。幻滅した!!」

そもそも、手を振り返す義務はない。気づかなかったかもしれない。近視かも? でも、ファンというのはそんなことで愛が憎悪に変わることがある。あるマネージャーさんはこういう。

「もし、サインを頼まれて人が集まってしまったても、タレントにはサインを続けろと言ってあります。そして私がファンの人たちにーすみません。次の仕事があるのでーと言いタレントを引っ張って行きます。彼は引っ張られてもサインを続けます。

そうすればファンから見て、彼はいい人だ。でも、マネージャーが厳しい人なので全員にサインできなかったんだと映り、印象は悪くならない。自分でー時間ないから!ーとサインをやめたら、もう応援しないになってしまう。だから私たちが嫌われ役になりタレントを守らなきゃいけないんですよ」

それは地方で映画を撮る時も同じだ。ボランティア・スタッフやエキストラで参加した地元の人。有名俳優を目の前にすると、やはりサインだ。写真だと考える。もちろん、事前に禁止であることは伝えている。1人がサインを求めれば多くが続く。そのために時間が取られ撮影が遅れるからだ。

それでも隠れてサインや写真をねだる人がいる。だから、地元スタッフの皆さんには、そんな光景を見たら必ず注意してください。とお願いする。俳優が「サインは禁止でしょう?」とは言えない。人気商売だ。後でネットで悪口書かれる可能性もある。だから、先のマネージャジャーのように「すみません。サインは禁止なんです」と注意して悪役を演じてもらうことが大切。

せっかく、わが町に来て映画に出てくれているのに、その町の人がサインを頼み、断ることで嫌われる。全国に悪口を発信されるのは悲しい。だが、そんなことを多くの俳優が悩み葛藤していること意外に知られていない。


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「芸能界は魔物が棲んでいる。一般の人が迷い込むと狂わせれてしまう」という話を毎回思い出す? [映画業界物語]

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「芸能界は魔物が棲んでいる。一般の人が迷い込むと狂わせれてしまう」という話を毎回思い出す?

地方で映画製作をすると、揉めることがある話。今回は少し詳しく書く。地方で映画を作る。地元からボランティア・スタッフが参加してくれた。とても助かる。でも、後でこんなクレームが来ることがある。

「出番待ちの女優さんがいた。ファンだったので感激してスマホで写真を撮った。ら、スタッフさんに注意された!ムカつく!」

これはよくある話だが、写真を撮った方はなぜ注意されたのか? 分からないことが多い。その構図を説明する。まず、その人は写真を撮り、後で友達に自慢しよう!(あるいはネットでアップしよう)と考える。

中国の山でパンダを見つけたら、誰もが「写真を撮ろう!」と思うだろう。だが、俳優は人間。もし、あなたが街を歩いていて、急に人が寄ってきてパシャ!と写真を撮ったらどうだろう? 

気分のいいものではない。場合によっては殴り倒すかも? いや、相手が友人であってもいきなり写真を撮られたら「何だよ!」とムカつだろう。非常識だし、大変失礼だ。では、なぜ、それを俳優にはしてしまうのか? 

「憧れの女優さんだ!」

写真を撮れば自慢できる。ネットに上げるとウケる。そんな軽率な考えで常識が働かなくなる。多分、ワイドショーでマスコミが物凄い勢いで写真を撮る映像をよく見るので「俳優の写真を撮るのは構わない」という無意識も働くだろう。

本来、冷静に考えるとこうなる。もし、僕の会社に見知らぬ人が来て、デスクで仕事する僕の写真を無断で撮ったらどうか? 気分が悪い。俳優さんの仕事場である撮影現場でも同じ。注意されるのは当然。なのに「注意された。ムカつく!」と思う人が出てくる。

「タダで手伝っているんだから、写真くらいいいだろう?」

という人もいるが、ボランティとは報酬がない行為。「だから写真を撮ってもいい」では見返りを求めている。それはもうボランティアではない。そして無給で働いたからと言って、写真を撮ってもいいということにはならない。

でも、その手の人は決して常識がないわけではない。日常では法律を守り、ルールを守り、仕事をしている。人に迷惑をかけず、協調性もある。なのに、芸能ということになると、常識をなくすことがある。俳優さんの立場に立って考えていない。「自分がいきなり写真を撮られたら嫌だ」と置き換えない。

「タダ働きだから、写真くらいいいだろう?」

と自己本位に考える。注意されると逆ギレする。芸能関係、俳優に対して、撮影現場で、あるいはコンサート(今は警備が厳重だが、昔はホール内で暴走するファンがいた)という特別な環境になると、冷静さを失い、常識ハズレなことをする人がいる。

「芸能界は魔物が棲んでいる」

一般の人が迷い込むと狂わせれてしまうという話を昔、聞いたことがあるが、この件もそんな一つなのだろう。特に憧れを持っている人は惑わされたり、振り回されたりしがち。だから、俳優にはマネージャーが付きガードするし、撮影スタッフも俳優と一般の人たちとの接点をとても気を付ける。

他にもサインを求めたり、あれこれ俳優に話しかけたりして、メルアドを聞いたり(いずれも、物凄い集中力が必要なので俳優には大きな負担となる)スタッフが注意。そのために逆ギレ。

「手伝って損した!」「結局、俺たちは利用されたんだ!」

と不満を持つことがある。だが、彼らは俳優がどれほど神経過敏になっているか?を知らない。憧れが強く、ドラマで演じているキャラをダブらせて、

「きっといい人だ!」「笑顔でサインしてくれるはず!」「写真を撮っても怒らない。むしろ、ピースしてくれたりするだろう!」

そう考えていたのだ。こうして「映画の手伝いは辞めだ」「あの女優は二度と応援しない」と恨みだけが残る。同じ日本人、日本での撮影、なのに、芸能界と一般の世界はやはり違うのかもしれない。事前に説明しても必ず、何件かはそんな事件が起こり、毎回苦い思いが残る。


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日本という国は大きな田舎なのか? 田舎者根性がこの国をダメにしてはいないか? [MyOpinion]

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日本という国は大きな田舎なのか? 田舎者根性がこの国をダメにしてはいないか?

後輩監督のB君。僕と同じように地方で映画を撮る事が多い。そんな彼もこんなトラブルに遭った。映画完成後、地元がギャラが払わない。理由は同じ。

「俺たちはボランティアでやったのに、お前だけなんで金をもらう。金のためにやっているのか?」

そう言われたそうだ。事情は同じ。頑張れば頑張るほど「B君はいい人」だと思われた。監督料を要求する。「失望した!」とい言われた。しかし、そう言うのはリーダーの土建屋オヤジだけで、あとのメンバーは「監督はよくやった。ギャラを払うのは当然だ」と思っていたらしい。ただ、誰も、その場でオヤジにそれを言わなかった。B君は言う。

「会議では皆、黙ったまま。僕が1人。オヤジに怒鳴られて、ーお前には失望した!ーと罵倒されて。でも、誰も弁護してくれない。皆、下を向いたまま。その後も声をかけてもくれない」

B君は思い出す。こんな事件もあったそうだ。撮影前の準備で問題が起きた。ある人が無責任でやるべきことをやらなかった。映画は小さなことから大きな事件になることがある。プロジェクト自体が崩壊することだってある。遊びではない。だのに地元の人は誰も注意しない。だから、B君があえてそのメンバーに厳しく言った。すると他のメンバーが彼を庇う。

「可愛そうだ」「彼も一生懸命だ」「そこまで言う必要はない」
おかしい。と、B君は感じた。

「事件を起こしたのは彼だ。その彼を誰も注意せず、注意した自分を批判する。どう言う人たちだ?」

けど、それ以外では皆、頑張っていたし、B君を支持、応援してくれていた。僕も似たような経験もあった。地方出身の友人に意見を聞いた。

「いかにも田舎である話だね。皆、監督はよくやったと思っている。オヤジが勝手な思い込みだ。そう思っているはず。でも、反論しない。批判もしない。庇うことさえしない。

問題を起こした奴を庇うのも同じ。どちらも問題を起こした奴。つまり、ギャラを払わないと言うオヤジ&問題を起こしたメンバー。に対して何も言わない。沈黙。あるいは庇う。つまり田舎というのは問題を起こした奴を庇い、その問題を公にしたものを攻撃するのさ」


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それっておかしい!でも、友人はいう。

「被害者が事件を公にするからトラブルになる。お前が黙っていれば問題はないって考えるんだ。秩序を乱すな。静寂を破るなってことかな?」

泣き寝入りということ? なんじゃそれ!と思うが、いろいろ思い返すと分かるように気がした。地方は狭い世界だ。多くが顔見知り。今後も長く生活せねばならない。なので自然とトラブルを避け、平穏に過ごそうとする。だから、問題があっても知らん顔する。解決したり、責任を追及すると揉め事になるからだ。誰かが嫌な思いをする。恨まれたりする。恨んだりもする。

この先、同じ町で何十年も嫌な思いをして過ごす。その人が黙っていればトラブルは発覚しない。言い出したから揉める。だから、その人が悪いーという感覚だ。だから、ギャラを払わないというオヤジがいても、反論して、B君を庇って、彼と対立したくない。今後も地域で付き合っていく。問題起こすメンバーがいても、注意しない。それを注意したからトラブルになる。注意した方が悪い。

いい悪いではなく騒ぎを起こした奴が悪い。そして、できるだけ関わらないようにする。知らん顔する。それが地域社会の処世術ではないか? 

昔「セルピコ」という刑事映画があった。アルパチーノ主演。シドニールメットが監督。ニューヨーク市警の腐敗を訴えた刑事セルピコの物語。賄賂漬けになっていた警察。犯罪を見逃す。マフィアの手先になりショバ代を取りに行く。麻薬の密売。そんな中、1人だけ賄賂を受け取らなかったのが刑事セルピコ。でも、仲間の不正を告発はしない。見て見ぬ振りをしていた。

先の地方の構図と近いものがある。悪いのは分かっている。それに加担はしたくない。でも、注意はしない。改善しようともしない。波風を起こさずにいたい。トラブルや事件を見て見ぬ振り。セルピコは狭い警察署という世界で生きている。余計なことをすると周りが全て敵になる。村八分にされる。だから何もしない。ここも同じ。

しかし、セルピコは決意して、悪事を告発する。それから同僚警官たちから敵対され、命の危険にさらされるという展開なのだが、地域社会でも同じことになるはずだ。B君が映画を撮った町。腐敗している訳ではない。が、誰かがトラブルを起こしても、問題を起こしても、見て見ぬ振りをするのは、やはり世界で顔突き合わせてやっていかないとならないからだ。


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ただ、気の毒のはB君。熱い男で「この街で死んでもいい!」と思って頑張っていた。いい人ばかりだし、街も美しい。引退したらこの街で暮らそうとさえ考えたという。でも、その事件後も、

「B君はあんなに頑張ったんだから、ギャラ払わないなんて酷いでよね」

という人はいなかった。誰もが無言だったことがショックだったという。彼は都会育ち。田舎のその種の習慣に馴染みがない。裏切れた気持ちになった。多くのメンバーは彼に感謝していたが、最後までそれを口にしなかったという。土建屋オヤジともめたくなかったかららしい。真面目なB君は

「街は美しいが、市民は信用できない。もう、あの町で映画を撮ることはないです」

話はここで終わりではない。これはある特定の街の話ではない。僕が興味を持ったのはこの後だ。この街の人たちの考え方は特別ではない。それは日本全体、日本人全体と共通する言えるのではないか? 福島で原発事故。多くの人が「気の毒」と思うが、多くは何もしない。何も言わない。沖縄の基地問題。「大変だね」と感じるが、多くが何もしない。知ろうともしない。

もちろん、原発に反対してデモする人たちもいる。沖縄まで座り込みに行く人たちもいる。でも、極々一部。ほとんどは沖縄の実状も知らず。福島の悲劇を知りながら、原発反対と声に出さない。政府に不満を持ちながら、不正をしているのを知りながら、選挙には行かない。知らない振り。解決しよう。原因を探ろうとしない。

政治家の問題報道より芸能人のスキャンダルを知りたがる。先に紹介した人々と同じではないか? 狭い地域での話ではなく、日本全体の話だ。ただ、日本も狭い。つまり、日本というのは大きな田舎社会なのかもしれない。だから、皆、見て見ぬ振り。事実を告げると「デマ」「偏向報道」と批判する。やはり同じではないか?




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