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「朝日のあたる家」の撮影は6年前の今頃だった「原発映画を作ったら、2度と仕事が来なくなる!」と言われたこと思いだす [編集作業]

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原発事故を描いた映画「朝日のあたる家」の撮影は6年前の今頃だった。

「原発映画を作ったら、2度と仕事が来なくなる!」

映画界ではそう言われていた。先輩たちからも何度も止められた。でも、個人的に興味を持ち調べ始めた原発事故。そこで苦しむ福島の人たちのことを知り、原発の危険を知ったことで何かしなければ!と思った。

僕ができること。大したことはできない。知名度もない。金もない。発信もできない。いろいろ考えて、映画で原発事故の悲しみを伝えることならできると思えた。同時に恐怖も感じた、

「どこの誰か分からない奴が圧力をかけてくるかもしれない、殺されるかもしれない。怖い。危険な映画はやめた方がいいか?」

そうも考えたが、そうするなら僕は今後「表現」の仕事はしてはいけないと思えた。表現者失格であり、人間失格。見て見ぬ振りをして「幸せとは何か?」と言う映画を作っても、それは観客には伝わらないだろう。「なぜ、あの時、原発事故の映画を作らなかった。まだ、受けてもいないバッシングや圧力を恐れて諦めるべきではなかった」と一生、後悔すると思えた。

どうしても人は安定を望み、組織は安泰を図る。しかし、「表現」の仕事をするものが「真実」や「歴史」を都合よく改ざん、捏造したり、目の前にある危険や不幸から目を逸らすのは絶対にやってはいけないこと。そう思い映画製作をスタート。山本太郎さんも賛同してくれて出演。多くの人の支援と強力を得て静岡県の湖西市を舞台に映画を完成させた。奇しくもクランクアップが3月11日。

当初、多くの映画館から上映拒否を受け、お蔵入りかとも思われたが、いくつかのマスコミが応援。記事にしてくれて、日本各地の映画館から「だったら、うちでやりましょう!」と言う声がどんどん届き、最終的には25館で公開することができた。いずれの映画館でも大ヒット。東京では5ヶ月ほどロングラン。その年、最大のヒットとなった映画館もある。

言われていた圧力。ゼロと言っていいほどなかった。電力会社からクレームが来ることも、怪しい奴に尾行されることもなく、映画の世界で村八分にされたりすることもなかった。それどころか、その後、2本の劇場用映画を監督。仕事はむしろ順調になる。

つまり「原発映画を監督したら2度と映画は撮れない」と言うのは「そうなるんじゃないの〜」と不安で誰かが言った言葉が一人歩きしていただけで、事実ではなかったのだ。根も葉もない噂。まさに杞憂。それを多くの映画人が真に受けて、避けまくる。勝手に原発映画はヤバイと思い込んでいただけ。

それどころか僕の「朝日のあたる家」が完成する前に、ヒットメーカーである園子温監督も原発事故題材の映画を先に完成させて公開。そして「朝日」の後にも次々に同種の映画が作られた。思ったのは、多くの人が勝手に自粛していたと言うこと。言い方を変えると「忖度」していたのではないか? 原発ムラは巨大。大手企業が中心だ。当然、圧力がかかる。だから、手を出さない方がいい。

人の心理としては分かる。しかし、表現者やマスコミがそれではダメ。自分たちの仕事は何なのか? 広報なのか? 報道なのか? 政府や企業に都合のいい情報を流すことか? 真実を伝えることか? 表現も同じだ。マスコミが報道できないことも芸術の世界では伝えることができる。考えることができる。それが映画であり、音楽であり、漫画であり、小説であり、演劇であり、作品なのだ。

そして「真実」や「歴史」。そして「幸せ」や「不幸」を語ると言うのは、自らが傷つくかも知れない戦い。「圧力があるかもしれないから、やめておこう」と言うのなら「表現」の仕事をするべきではない。

そんなことを考えながら6年前に撮影したこと。思いだす。その「朝日のあたる家」その後はDVDになり、TUTAYAでレンタルもされ、現在はプライムビデオのNETFLIXで配信中。明日、3月1日に終了。チャンスある人は見て欲しい。



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ナレーション原稿。声に出して自分で読んでみる。なかなか大変! [編集作業]

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ナレーション原稿。声に出して自分で読んでみる。

なかなか大変!

「日本軍独立混成第44旅団、第15連隊」

とか早口言葉だなあ。


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昨日はもう、これぞ!「バタバタ」という日だった。 [編集作業]

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昨日はもう、これぞ!「バタバタ」という日だった。

電話、メール、ネット、それらを駆使して調べ物。打ち合わせ。相談。予約。10人ほどを相手に何度も連絡を取り合う。同時に編集機と格闘。書き出しをするが、うまく行かず。その最中にも気になる箇所を見つけて直し。

沖縄戦とは別に頼まれていることがあり、そちらも期限が間近なので、対応。それもあれこれあって進まず、今日に持ち越し。パソコンは便利だがセッティングが大変。HDを繋いだり外したり、USBコードも何種類もあり、そのHDをつなぐためのものを探すところからスタート。押し入れからコードばかり入ったボックスを引っ張り出し、片っ端から試す。

昨日の作業。いくつかは片付けたが、いくつかは本日も引き続き作業。3月に入ると楽になるか?と思っていたが、逆。編集は自分のペースで進められるが、仕上げはいろんな人たちと打ち合わせ。共同作業。おまけに今回も多忙で第1線で活躍する人たちが参加してくれている。スケジュール合わせだけでも大変。

気遣いも必要だし、神経が切れそう!やはり、Pを1人入れるべきだったかなあ。でも、それで取材が1回減っていても辛い。次にドキュメンタリーの依頼があったときは、その辺も考えよう。バタバタになると、1人の作業が遅れると全部が遅れてしまう。こんなときにトラブルが起こると大変なことになるので、連絡。日時。場所の伝達も慎重にせねば。


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本日はプロデュサー日か!? [編集作業]

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本日はプロデュサー日か!?

あれここれ連絡や問い合わせが続き、編集作業ができない。まず、ナレーションを担当してもらう方が決まった。それはいずれご紹介。スタジオも目星をつけて交渉中。MA日も決めなければならない。ナレーターさんの都合、スポンサーの都合、音楽家さんの都合と、いろんな人の都合を合わせねばならない。

それから資料写真。まだほしいのが数枚ある。その問い合わせ。あと、作品内で登場する地図。作ってくださるアーティストさんと打合せ。あと、説明すると時間かかるのでいずれするが、あと3人にメールで頼みごと。諸々、3月に入ってからとは思っていたが、どんどん展開していくので、対応せねばならなくなった。



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