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沖縄戦が時代を超えて伝えられていない理由を考える? [沖縄の現実]

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沖縄戦が時代を超えて伝えられていない理由を考える?

沖縄戦のこと。同世代。若い人にも聞いてみたが、「何があったか?」語れる人は誰もいなかった。以前に書いたように、教育、マスコミ、ドラマ、映画がそれをしっかり伝えていないことが背景にあるだろう。マスコミに関しては、先に「友達」が興味深い話をコメントしてくれた。出版関係では沖縄戦の何か新しい事実が分からないと記事にさせてくれないということがあるという。

それはテレビでも同じ。だから、NHKスペシャルもそんな真実が分かった時にしか作られない。今回、このドキュメンタリーを作ると発表した時も言われた。

「沖縄戦のドキュメンタリーは山ほどあるので、それらとは違う、切り口や新しい事実がないと、作る意味ないよね?」

マスコミ的発想ではその通りだ。が、調べてみたが、沖縄戦のドキュメンタリーで今、手に入るものは僅かだ。amazonで調べても、数枚のDVDがあるだけ。それも記録映像のみ。沖縄戦の一部を紹介するNHKの特集番組のDVD化。あと、沖縄で作られたドキュメンタリー。それらを全て見たが、沖縄戦全般を紹介するものはない。

山ほどある!ーと僕も思ったが、山ほどない!僅かしかない!でも、あると思い込んでいた。それと先の「真実がないと」というマスコミ発想。その2つが沖縄戦全般を知る機会を奪っているのだろう。終戦記念日に毎年、戦争ドラマや特集をするのは、あの悲惨な出来事を忘れないように、繰り返さないようにという願いを込めただ。

なら、沖縄戦も同じように、繰り返し、どんな戦争であったか?を伝えることに意味があるはずなのに、それをするマスコミも、映画も、テレビもない。それが何年も続き、多くの人が沖縄戦を知る機会をなくしてしまったのだろう。ここが一つの背景だ。原爆に関しては、「はだしのゲン」という漫画があり、世代を超えて読み継がれてる。学校の図書館に置かれていたりする(逆にそれを撤去しようという動きも近年あったが)

黒澤明が「八月のラプソディ」を作る。矢沢永吉が原爆ドームで新規曲を歌う(Flash in Japanです。1988年頃ですが)、僕の友人監督が今「被爆ピアノ」という広島が舞台の映画を準備している。そんな風に繰り返し、原爆は取り上げられている。が、沖縄はどうか? もちろん、先に挙げた背景だけでなく、その辺を知られたくない人たちもいるだろう。

僕自身。沖縄については「ひめゆりの塔」を見ただけだった。だから、洞穴(壕)に隠れた住民がアメリカ軍に見つかり、火炎放射器で焼き殺されるというイメージが強かった。が、調べてみると、そこにも背景があり、想像もしなかった事実や状況があった。なぜ、それを伝える機会がなかったのか? であれば、今回の「沖縄戦」ドキュメンタリーでそれを詳しくお伝えする。歴史の勉強というだけではない。何度もいう。沖縄戦を知ることは今の日本。将来の日本を知ることに繋がる。



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