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監督業はつらいよ。7人分働いて***な収入? 残るは借金ばかり!=それでも多くの人が喜んでくれるのでがんばる。 [映画業界物語]

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監督業はつらいよ。7人分働いて***な収入? 残るは借金ばかり!=それでも多くの人が喜んでくれるのでがんばる。

昨日は久々の外出。国会図書館で調べもの。ここは一昨年「明日にかける橋」で1989年の新聞記事を探すために行って以来。国会議事堂周辺は金曜ということもあり、原発反対デモがあるので、警官たちが柵を並べたり準備をしていた。

そんな中で議員会館の前を通ると立憲民主党議員が道に並んで、何らイベント。その中に何と、特命課の紅林刑事! 今は議員だったよね。「シンゴジラ」にも出演していた。

国会図書館で調べものをしたあと。税理士事務所へ。ギリギリになったが、約束の時間に到着。この3ヶ月ほどずっと編集作業で出歩くことがなく、体力が落ちている。東京の街はかなり歩くのでキツイ。こうして老化していくのだ。

問題なく深刻準備はできたとのこと。今回は編集が大変なのは予期できたので、1月頭に領収書等の整理をして提出してあったので、その後は編集に専念できた。

個人だけなら自分で申告するが、映画を作るとやはりプロの手を借りないと無理。いろんな税率や税法があり、とても個人では把握できない。おまけに映画製作は面倒で、撮影は一昨年なのに、1年では計算されず、2年に渡っての申告となる。理由は映画は製作のあと、翌年には公開。その収入があるから。

それが税法の定義だが、おかしい。映画公開では製作サイドは一切、収入は得られない。それが決まり。にも関わらず、翌年の収入は映画興行の収入として計算され、2年を足して割ったものに課税される。なので、もし、昨年。別の大きな収入があった場合。それは映画の収入でなくても、映画興行の収入と解釈され、前年度の映画費用と合算で税金が適用される。

税法を作る人間がいかに映画製作を理解していないか?が分かる。昔は大手4社、東宝、東映、大映、日活、が製作、興行を行っていたが、今そんな会社はない。東宝でも、製作興行を兼任するのは年の一本くらい。にも関わらず、古い認識で当てはめてくる。お役所の頭の古さ。時代錯誤を感じずにはいられない。何十年遅れているのか?

しかしながら、昨年の収入は少なく。多額の無意味な税金を払うことにはならなかった。が、映画製作での僕の取り分を計算すると、えー!!という額であることも判明。シナリオ、ロケハン、撮影、編集、宣伝、舞台挨拶、と2年に渡って仕事してこれだけの収入?ということが分かった。(その上、借金の額もビックリ!)

7人分働いているのに〜赤字? なのに税金を払わねばならない。制作費は一昨年に使い果たしているので、別の収入から払わねばならない。この事実を知ると、多くの若者が映画監督になるのを辞めてしまうので額は内緒。ブラック企業やフリーターになった方がマシというレベル。

それでも映画は評価され、多くの人が感動。地元も喜んでくれたし、全国公開、都会は皆、一番館。DVDも完売する人気。現在、再プレス中。それだけの展開があったのだから、満足しておく。

いくら高いギャラをもらっても、毒にも薬にもならない退屈な映画を、それも自分が望まない映画しか撮れない監督もいる。それに比べれば僕はハッピー。ただ、税制はおかしい。本日は編集作業に戻る。



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