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いよいよ、見えて来た。「沖縄戦」果たして2時間内に収まるのか? [編集作業]

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いよいよ、見えて来た。「沖縄戦」果たして2時間内に収まるのか?

現在2時間38分。まだ少しだけ入れていない素材もあるが、長尺ものは全て入れて粗編集した。次は各パートを細かく詰めて行く。胸を打つ言葉があってもカットせねばならないこともある。インタビューを長く見せたくても、テンポが落ちるところは短くせねばならない。

しかし、2時間38分なら何とか2時間以内にはなるだろう。問題はそこからだ。当初の予定は70分~〜90分。素材を並べると、胸を打つ証言が予想以上にあり、70分にするのは勿体ない。次は90分。これは可能かもしれないが、やはり、重要な証言を切らねばならなくなるだろう。90分はお手軽サイズ。やはり勿体無い。

その次は1時間40分。これは通常の映画の長さ。見やすいサイズ。1時間50分になると、かなり中身がないと集中力が続かない。まあ、僕の劇映画はほとんど2時間越えなので、できなくはないが、今回はドキュメンタリーだ。70分でも本来は厳しい。

でも、出来はいいので1時間50分くらいなら、退屈せずに見せられるはず。理想は1時間40分台だが。もし、1時間50分ならあと48分切らねばならない。この段階で48分というと、エピソードを落とすのではダメ。それだとクオリティが落ちる。7秒あるコマを3秒にする。5秒ある駒を4秒にするという方法。

これだと密度が上がる。めっちゃ面倒臭い作業なので、よく監督や編集が「あと5分切れ」と言われると、5分のエピソードを探してバッサリとカットして「はい、切りました〜」と答えることが多い。が、それは最低最悪の切り方。そんな切り方をするなら、その監督のクビを切った方がいい。だから、1秒。1コマ単位で短くする。

劇映画の場合。この段階まで来たら、あと2週間ほどで完成。ま、その後も、何度も直すけど。2月はあと2週。何とか締め切りには間に合うか? ただ、調べなければならないことがあり、それを作品に入れる。そこが心配。


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「朝日のあたる家」から6年。久々の社会派作品。今回はドキュメンタリー映画。 [告知]

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「朝日のあたる家」から6年。久々の社会派作品。今回はドキュメンタリー映画。

原発事故の悲しみを描いた映画「朝日のあたる家」(現在はNetflixで配信中)以来の社会派作品。今回はドキュメンタリーで「沖縄戦」を描く。想像以上に沖縄戦を知らない人が多いことを知った。僕もその1人。

今回の作品はスクープや発掘された真実ではなく、全て記録され、発表されている事実。にも関わらず、ほとんどの人が知らない。あまりにも悲しく、あまりにも酷い戦争の現実を描いている。今春完成予定。年内に東京、沖縄、京都で完成披露上映会を予定している。

取材から編集。完成までを記事にして、このFacebookで連載中。


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編集中のドキュメンタリー「沖縄戦」はこんな内容。細かく紹介。 [編集作業]

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今回のドキュメンタリー「沖縄戦」はこんな内容。

①沖縄戦とはどんなものだったかが分かる。
②どんな形で始まり、どんな終わり方をしたか?
③住民から見た沖縄戦
④沖縄戦を時間軸に従い説明
⑤代表的な大きな戦闘を紹介

⑥日本軍はどんな被害を受けたのか?
⑦アメリカ軍の被害はどうだったか?
⑧住民の被害はどうだったのか?
⑨日本軍はどのような意図で沖縄戦を戦ったのか?
⑩沖縄戦でのあの悲劇はなぜ起きたのか?

以上が基本的な項目。これだけ並べると通常のドキュメンタリー映画やテレビの特集番組と変わらないような気がする。が、一部の戦闘や悲劇を紹介するものはあるが、全体を紹介するものは意外に少ない。

と言うのも沖縄戦は多種多様。1つ1つに様々な事情が重なり説明が簡単ではない。そのためにNHKなどの特集番組では1つの戦闘や事件に1時間=1回を費やしている。そのことで詳しく説明しているのだが、そのせいで全貌が見えなくもなっている。

また、上辺だけを描くドキュメンタリーや住民の声だけを紹介する作品が多く、その両方を併用する作品は意外に少ない。逆に全貌を紹介しようと詰め込み過ぎて情報過多、逆に分からなくなってしまうものもある。

その辺を考えて、沖縄戦を知らない人が見てよく分かるもの。上辺だけでなく、背景や本当の意味を説明。住民の声と歴史的事実の両方を紹介することで、沖縄戦を理解できるものにしてある。

が、ここまで聞くとNHKとの差をあまり感じないかもしれない。そこに大本営。。。いや失礼。公共放送と映画作家の大きな違いが出るのだ。客観報道という名の「他人事」がモットーの局と、「悲しみ」や「苦しみ」を伝える劇映画を作る作家との違い。かなり出るはずだ。

特に過激な仮説を訴えたり、悲しみを強調する演出をしている訳ではないのに編集していると「悲しみ」が溢れる。そもそも、沖縄戦は悲しみの連続であるということ。それが「客観報道」のフィルターを通すことで、ろ過されてしまうように思える。久米さんや古舘さんの頃のあのニュース番組では涙が溢れる特集が何度もあったが、あの局ではできないのは、お役所的な「客観報道」姿勢が背景だと思える。

ただ、同じ局だも「プロジェクトX」は血の通った番組だった。見ていて何度も感動する。主人公を応援したくなる。作り手に取材対象への愛や思いが感じられる。そんな風に同じドキュメンタリーでも、作り手次第で大きく変わる。それは分かっていたが、今回、編集をしていて、特別なことはしていないのに、いつもの劇映画のようなテイストが出ていることに自身で驚いた。

「朝日のあたる家」のような涙と悲しみが作品のあちこちに滲み出ている。今更ながら、作品の責任者である監督の個性やスタイルというのは自然出るものだと思える。沖縄戦では何があったのか? 言葉に出来ない地獄のような悲劇はなぜ起きたのか? それはどういうものであったのか? それを紹介するのが「沖縄戦ー知られざる悲しみの記憶ー」である。


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