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ドキュメンタリー沖縄戦」沖縄上映を終えて感じたこと。第三者の意味。 [沖縄の現実]

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ドキュメンタリー沖縄戦」沖縄上映を終えて感じたこと。第三者の意味。

「朝日のあたる家」で原発事故の悲劇を描いた時も考えた。福島に何のゆかりもない僕が福島の悲しみを伝えることができるだろうか? 例えば福島県出身。福島育ち。一時期でも済んだことがある。親友が福島出身。彼女が福島の人。両親の親が福島。何かそんなことが作品を作る上での力となる。単なる同情やジャーナリズムだけで映画を作っても悲しみを伝えることができないのではないか?と思えた。

結果、それは杞憂であり「朝日のあたる家」は全国で大ヒット。福島の方々からも高い評価を頂き、全国でも「福島の人たちの辛さが理解できた」との声をもらった。今回、「ドキュメンタリー沖縄戦」で沖縄を描くことになった時も同様のことを考えた。福島と同様に、故郷でもなく、住んだこともない。友達も恋人も沖縄出身者はいない。だが、別の発想もあった。

原発は福島の関係者が描かなければ伝わらないのか? 沖縄戦は沖縄県人でないとダメなのか? というのも、原発事故を「朝日」で描いた時、福島から避難して来ている人に言われた。

「あの体験をどう伝えたらいいか?分からず、戸惑うばかり、あの辛さを言葉で伝えることができない。周りは腫れ物を触るようで。けど、この映画を見てもらえれば私たちの思いが伝わると思えました」

福島から避難している人たちを応援している人からも言われた。

「テレビや新聞報道で原発事故のことは知っています。でも、被災者の方の気持ちは分からない。どんな悲しみを抱えているのか? どんな心の傷を負ったのか? それが映画をみて分かりました」

そう、当事者は思いを伝えられず、支援者も悲しみの多くを受け止めることができない。それは沖縄戦でも同じであろうと思えたのだ。第三者だから伝えられる。第三者だから効くことができる。当事者の言葉は重いが、それだけでは伝わらないものも感じた。悲しみを伝える第3者の存在。重要な立場であること。今回も感じた。詳しくは次回に。(つづく)



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沖縄戦を見つめると戦争ができる国・日本も見えてくる! =恥を知りなさい女優の言葉。え!そんな意味なの? [沖縄の現実]

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沖縄戦を見つめると戦争ができる国・日本も見えてくる!
=恥を知りなさい女優の言葉。え!そんな意味なの?

沖縄戦を取材して強く感じたことの一つ。ここ最近聞いた言葉が頻繁に出てきたことだ。「八紘一宇」最初は何て読んでいいのか分からなかった。元女優の議員さんの発言。「恥を知りなさい」でも話題を集めた元3年B組の生徒さん。その言葉の意味。僕は分からなかった。彼女の年代が知る言葉ではない。誰か上の世代の人に言わされたものだろう。

また、森友学園事件で園児に暗唱させたのが「教育勅語」これも詳しい意味は知らなかった。どちらの言葉もこの数十年、やたら公に出るものではなかった。そんな言葉次々に発信されるのはなぜか? 考えていたら、沖縄戦取材で戦争体験者の方からそれらの言葉が何度も飛び出した。

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八紘一宇の意味は「「天の下では民族などに関係なく全ての人は平等である」という思想。教育勅語は大まかに言うと、道徳教育の主張。いわゆる「親孝行」などの「道徳」を尊重するような意見を、天皇が国民に語りかけるという形。

この2つが頻繁に使われたのは戦争の前、そして戦中。つまり、日本が戦争を始め、アジア侵略を開始。その時に使われたキャッチフレーズが「八紘一宇」=簡単にいうと「人類は皆、兄弟」(古いCMで聞いたような?)その言葉を掲げて、大東亜共栄圏を作り上げる。名目はアジアを一つにして、日本が中心に頑張る。別の言い方をするなら日本がアジアを支配。多くの資源を得るということ。

そのために使われたのが八紘一宇という言葉。さらに、戦争に送る兵士を育てるために使われたのが教育勅語。文章の最初は「親孝行をしないさい」とかいいことを言っているのだが、最後は「国のために命をい捨てよ」となる。そうやって洗脳教育をして、多くの日本兵を死なせた。その教本となったのが教育勅語。

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そんなものを幼稚園児に暗唱させたのが森友学園。だから、とんでもない!ということになった。では、籠池さんはなぜ、そんなものを子供達に教えたのか? あの総理に気に入られるためだ。「恥を知りなさい」の議員さんも、先の選挙では総理と仲良く政見放送に出ていた。つまり、あの人たちは戦争を始めるために日本が使ったキャッチフレーズを今、復活させようとしている。

その目的は? もうお分かりだと思う。「集団的自衛権」「特定秘密保護法」等の戦争法案を強制採決させた人たちが、何をしようとしているのか?どこかの若手酔っ払い議員の暴言と同じことを考えているのだ。だが、その目的を多くの日本人はまだ気づいていない。だからこそ「ドキュメンタリー沖縄戦」を見て欲しい。戦争になるとどうなるか?住民はどんな扱いをされるのか? 

そして何より「八紘一宇」も「教育勅語」も映画内で詳しく解説される。「あーそういう意味なのか!」「それってヤバいじゃん?」と気づくはずだ。沖縄戦を見つめる意味。単に歴史を知ることだけではない。今、日本がどこへ進もうとしているか?も見えてくる。

「朝日のあたる家」の太田隆文監督作品
予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY

12月9日(月)〜10日(火) 沖縄、那覇市、
パレットくもじ(県庁前)市民劇場
9日 ①午後3時〜 ②6時30分〜
10日 午前9時40分〜 入場無料


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今、あの県は原爆問題に触れたくないと聞く。沖縄も沖縄戦に触れない姿勢?いや、そうではない別の理由がある! [沖縄の現実]

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今、あの県は原爆問題に触れたくないと聞く。沖縄も沖縄戦に触れない姿勢?いや、そうではない別の理由がある!

以前、広島で取材した時。原爆資料館前でボランティアで原爆被害を説明してくれる年配の男性からお話を聞いた。彼はもともと資料館のスタッフだったが、年々、悲惨な展示を減らしていく館側の方向性に失望して退職。今は展示されていないタイプの写真や資料を持って、平和記念公園で観光客に説明しているという。

同じような話は他からも聞いた。広島の原爆を描く映画を作ろうという監督が広島県にアプローチしたところ。あまり協力を得られなかった。本来なら「原爆の悲劇を伝える映画はありがたい」と言われると期待していただけに意外だったという。聞くと、県としては原爆には今後、あまり触れるようなことをしたくない。という思いがあるとのことだった。

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その背景には原発問題があり、原爆の悲劇を描くと原発事故を思い起こすので、ブレーキをかける。県の収入に影響するというのが背景にあるようだったという。

そして今回、沖縄。「ドキュメンタリー沖縄戦」の完成披露上映会情報を地元マスコミに連絡しているが、興味を持ったのは1社だけ。あとは関心もないようで質問や問い合わせも来ない。連絡をしてくれた宣伝会社に聞くと「明らかに沖縄戦を知らない。興味がない人が電話に出る」という。沖縄でも、広島のように、沖縄戦を伏せて行こうという動きがあるのか? いや、そんなことはない。

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6月23日、沖縄の終戦記念日である慰霊の日。僕は3年連続、沖縄を訪れた。内2回は平和の行進に参加させてもらった。マスコミは行進を追いかけて取材。ヘリや中継車を総動員する。東京では、その報道はほんの少し。安倍総理がスピーチしたというだけで行進のことは伝えられない。でも、沖縄のマスコミは毎年、慰霊の日を全力で伝える。そのパワーには毎回、圧倒され、戦争を風化させない努力を感じていた。

その意味で広島とは違うはずだ。あれこれ考えて若い世代。50代より下の県民が沖縄戦の知識を持たず、関心もない?と思える。平和の行進参加者もほとんど年配であり、辺野古の座り込みは年齢層が高い。「おばあちゃんたち。恥ずかしいからやめて」という若い女性の話も聞いた。広島のように県の意向ではなく、政府からの圧力でもなく、若い世代が沖縄戦に関心がないのが背景だろう。

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だからこそ、沖縄戦の全貌が分かるドキュメンタリー映画を作った。どの作品よりも沖縄戦がよく分かる。多くの若い人に見て欲しい。それは歴史を知るだけでなく、世界を知ることにも繋がる。本日も宣伝会社は再度30社ほどのマスコミに連絡してくれる。僕は関係者に連絡。相談する。沖縄戦を伝えるのは沖縄県人だけの使命ではない。

完成披露上映会12月9日(月)〜10日(火) 
那覇 パレット(県庁前)市民劇場 2日間で3回上映。

「朝日のあたる家」の太田隆文監督作品
予告編=> https://youtu.be/81I-BLROlxY



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沖縄人・金城哲夫が「ウルトラセブン」に込めた思いとは?「ドキュメンタリー沖縄戦」を観ると解明できる! [沖縄の現実]

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沖縄人・金城哲夫が「ウルトラセブン」に込めた思いとは?

「ドキュメンタリー沖縄戦」を観ると、

沖縄出身の脚本家・金城哲夫が「ウルトラセブン」の最終回「史上最大の侵略」で本当に描こうとしたかったテーマが分かる。

金城哲夫資料館も訪れ確信を得た。その思いを知り声をあげて泣いた。

セブンの意味。薩摩次郎の意味。キリヤマ隊長のあの言葉。その全てが解明される!

12月9−10日 完成披露上映会@沖縄。パレットにて。


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学校で沖縄戦を教えない理由? それを隠したい人たち&伝えずらい過酷な現実。「ドキュメンタリー沖縄戦」12月9−10日  完成披露上映会@沖縄 パレット市民劇場 [沖縄の現実]

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学校で沖縄戦を教えない理由? それを隠したい人たち&伝えずらい過酷な現実。

「ドキュメンタリー沖縄戦」の取材で感じたこと。なぜ、学校の授業で3学期とはいえ、バタバタと太平洋戦争は駆け足で通り過ぎる。沖縄戦に関しては詳しく教えてくれない。小学校も、中学も、高校も同様だった。3学期で時間がないのが理由だと思っていたが、沖縄戦の事実を知ると、そうでもないなと感じる。

あまりにも凄惨な戦争。その事実は子供たちに伝えるのは、あまりにも辛い。ただ、広島、長崎の原爆投下も残忍極まりない行為であり、多くの犠牲が出ている。何が違うか?というと、広島、長崎は日本人が犠牲者であるということ。加害者はアメリカ軍だ。沖縄でもアメリカ軍が勿論、加害者であるのだが、住民を傷つけ犠牲にしたのはアメリカだけでなく、日本軍もそれ以上のことをしているということ。

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同じ日本人が、それも住民を守るための軍が民間人を犠牲にし、自決を強要。食料を奪ったり、殺したりもしているということ。これは広島、長崎とは違う構図。そんな現実を伝えたくない。なかったことにしたい人たちもいるだろう。そして、そんな現実をどう子供たちに伝えればいいのか? 原爆投下は「いかに戦争とは残酷なもので、原子爆弾は使ってはならないもの」と子供たちに教えられる。

だが、日本軍が住民から食料を奪い、惨殺し、自決まで強要した事実はどう教えればいいのか? 兵士たちも追い詰められ、食料がなく逃げ回っていた。だからと言って住民から食料を奪う。隠れていた防空壕から住民を追い出し自分たちが隠れる。そんな行為を正当化することはできない。まして自決の強要は絶対に許されることではない。

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そんなことを小学生、中学生、いや、高校生に対してでも教え難いものはある。なかったことにしたい人たち。そして伝えることの難しさ。その2つが授業で教えなくなった背景だと思える。だが、だからと言って伝えなくていいのか? 知らずに済ませていいのか? 戦争は人を狂わせ、軍を暴走させる。そのことを理解し、過ちを繰り返さないためには、悲しい現実を見つめることが必要だ。

それを怠った結果が、戦争を賛美し、美化してしまう現在の風潮に繋がる。その先にあるのは「国を守るために戦う」と誰かが言い出せば、戦争の現実を知らない人たちが賛同するだろう。今、日本は戦争ができる国。そんなとき、大人がすべきことは、本当の戦争を知ること、子供たちに伝えることではないか? そんな思いで今回のドキュメンタリーを製作した。沖縄で12月に完成披露上映会が行われる。ぜひ、見て頂きたい。

「朝日のあたる家」太田隆文監督作品 
12月9−10日 
完成披露上映会@沖縄 パレット市民劇場
入場無料
予告編=>https://youtu.be/rN2EBIdlkbE



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12月9−10日 完成披露上映会@沖縄「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」とはどんな映画なのか? [沖縄の現実]

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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」とは?

日本で唯一の地上戦が行われた沖縄戦。その凄惨な戦闘はほとんどの日本人が知ることなく、75年の年月が経とうとしている。

本土への疎開のため多くの子供達が乗った対馬丸、アメリカの潜水艦によって撃沈。1482人が死亡。嘉数高地の戦いでは多くの日本兵、そしてアメリカ兵が戦死。

陸軍司令部のあった首里城の攻防。さらには渡嘉敷島で起こった集団自決事件。そして摩文仁の丘での牛島司令官が自決。

戦死者20万656人。県民だけ計算すると、当時の人口の3人に1人が死亡したことになる。そんな沖縄戦を描く劇映画は少ない。ドラマも僅かだ。

いったいどのようにして沖縄戦は始まったのか? そこで住民が見つめた戦争とは? 米軍はどのような攻撃をし、日本軍はどのように戦ったのか? その知られざる歴史を「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる記憶」で紹介する。

監督は原発事故の悲劇を描いた劇映画「朝日のあたる家」(山本太郎出演)で話題となった太田隆文監督。原発事故に続き、沖縄戦をドキュメンタリーで描く。

「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」「主戦場」に続くドキュメンタリー作品。いよいよ沖縄にて完成披露上映会が開催。乞うご期待。

予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00


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どうすれば沖縄戦に興味を持ってもらえるのだろう?  [沖縄の現実]

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どうすれば沖縄戦に興味を持ってもらえるのだろう? 

先日、アップした予告編もアクセス数が非常に少ない。長い文章がある記事より動画の方が絶対に見やすいはず。なのに「いいね」が少ない。「俳優業」についての記事はそこそこ「いいね」が来るのは、やはり芸能や俳優に関心があるからだ。

沖縄戦は単に歴史を学ぶと云うことだけに終わらない。

もちろん、歴史の1ページを知ることも大事。太平洋戦争で東京に大空空襲があり、広島、長崎に原爆が投下されたことは広く伝わっているが、沖縄戦で何が行われたか?はほとんど知られていない。映画や漫画、小説にもあまりなっていない。

一つには伝えにくさがある。原爆はアメリカ軍が落とした。多くの日本人が死に、傷ついた。世代を超えて被曝の被害が続いている。その話を聞けば原爆は良くない。それを落としたアメリカ軍は酷い。被曝した方々は本当に気の毒だと思う。

ところが沖縄戦は単純にアメリカ軍が攻めて来て、住民が殺され、酷い目にあったと云うことではない。日本軍、日本政府、当時の大本営にも大きな責任がある。責任どころではない。非道と云うべき判断の連続。一言で言うと沖縄住民を見捨て、見殺しにしたのである。触れて欲しくない人たちもいるだろう。

歴史を知ることも大事だが

沖縄戦を見つめることで様々なものが見えてくる。「戦争」とはどう言うものなのか? 戦争映画では勇敢な兵士、犠牲となる哀れな住民というお涙頂戴な構図で描くものが多い。また、軍部目線で戦闘の経緯ばかり紹介するもの。そんな映画を見ても「戦争」とは何か?は見えて来ない。戦争が把握できないからこそ、集団自衛権や特定秘密保護法が強行採決されても平然としていられるのだろう。

日本がこのまま戦争に突き進んだとき、戦場に行くのはあなたではなく、あなたの子供達。孫たちなのだ。だから、あなたが戦争とは何か?を知って欲しい。多くの人に伝えてほしい。それがこのドキュメンタリーを見て頂く意味になるはずだ。戦争は勇敢なものでも、国を守ると言う美しい行為でもない。その事実を映画でお見せする。12月に沖縄で完成披露上映会を準備中。

予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00



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「ウルトラ」シリーズの脚本家・金城哲夫の思いを継ぐ仕事。それが「ドキュメンタリー沖縄戦」なのか? [沖縄の現実]

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「ウルトラ」シリーズの脚本家・金城哲夫の思いを継ぐ仕事。
それが「ドキュメンタリー沖縄戦」なのか?

「怪奇大作戦」=「吸血地獄」 「帰って来たウルトラマン」=「毒ガス怪獣出現」「ウルトラセブン」=「狙われた街」「ウルトラ警備隊西へ」「 零下140度の対決」「ノンマルトの使者」「史上最大の侵略」「ウルトラマン」=「禁じられた言葉」「小さな英雄」

円谷プロ製作したドラマ。そして全てが金城哲夫さんが脚本を担当。彼はは沖縄県島尻郡南風原町出身。第一期ウルトラシリーズを企画し、脚本面から支えた作家として知られる。1976年2月23日、泥酔した状態で自宅2階の仕事場へ直接入ろうとして足を滑らせ転落。直ちに病院に搬送されたが、3日後の2月26日に脳挫傷のため死去。37歳没。(wikiより)

その彼が書いた脚本の数々。当時から物凄く好きだったエピソード。ただ、それらが沖縄人・金城哲夫の作品と知ったのは高校時代。映画監督を目指そうと思った頃だった。「ドキュメンタリー沖縄戦」を完成させた今、それらを思い出すと、どのエピソードにも沖縄、そして沖縄戦がダブる。

特に「ウルトラセブン」の「ノンマルトの使者」は完全に沖縄だ。ノンマルトは沖縄人。ウルトラ警備隊は自衛隊。ウルトラセブンはアメリカ第七艦隊。それは金城自身も語っている。涙と感動の最終回「史上最大の作戦」も同様だ。

囚われたアマギ隊員を犠牲にして、ゴース星人の基地を叩こうとする長官。それに反対するダン。そう、犠牲を強いて多くを守ろうとしたのは沖縄戦も同じだ。本土を守るために沖縄を犠牲にした。金城はそれを重ねたに違いない。

しかし、モロボシ・ダンはアマギ隊員を救おうとする。自分の命が尽きようとも。その物語に子供時代の僕は何度も涙した。いや、大人になってからも何度も心打たれた。なぜか?それは沖縄戦そのものだったから。作られた物語ではなかったから。アマギ隊員=沖縄。「犠牲はやむ得ない」と言った長官(藤田進)=大本営なのだ。でも、同じ命。捨て石にしてはいけない。

金城が伝えたかったのは、それなのだ。沖縄人としての思いなのだ。そして、それは、僕らウルトラ世代に生きている。そんな僕が「ドキュメンタリー沖縄戦」を監督することになったのも、一つの運命かもしれない。37歳で死んだ金城哲夫の思い。代わって伝える....。沖縄戦の真実を伝える。



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「ドキュメンタリー沖縄戦」取材風景ー佐喜眞美術館の館長にインタビュー。沖縄戦とは何だったかを聞く。 [沖縄の現実]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」取材風景

ー佐喜眞美術館の館長にインタビュー。

沖縄戦とは何だったかを聞く。

2018年12月。

予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00

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どうすれば沖縄戦に関心を持ってもらえるか? この方法だ! [沖縄の現実]

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どうすれば沖縄戦に関心を持ってもらえるか? この方法だ!

1日に何度も記事を上げると「監督、寂しいのかもしれないなあ」と同情されたり「誰かに構って欲しいのかもね」と言われたりする。が、僕は何かを考えるとき、文章にすることが多い。頭の中で考えると、どうしても論理性が失われる。文章にすれば整合性や繰り返し、矛盾があってもすぐに気づくからだ。あれこれ勘違いなコメントがないようにという、前置きはこのくらいにして、沖縄戦のPR問題だ。

人は自分に被害が及ばないことには無関心。原発事故でも都民が「福島の人たち気の毒ね」という。お前ら都民が使う電力のために原発建てたんだぞ!と苛立つが、自身が被害がないとすぐに忘れる。

まして沖縄戦は74年前。遠く離れた沖縄だ。リゾート地としか考えていない人がほとんどだ。が、何とか完成披露上映会@沖縄を大成功させて、全国に世界に発信したい。その第1歩が盛り上がらないと全てが終わってしまう。


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この数ヶ月。「ドキュメンタリー沖縄戦」の見所、魅力を記事にしてきた。理解してくれる人たちもいて「上映会。沖縄まで行きます!」という方もおり感激した。が、相変わらず関心のなさを痛感することばかり。どうすればいい? 自身を振り返る。事故の前の原発への関心。どうだったか? 

僕の場合は高校時代に映画「チャイナシンドローム」を観ていたので、日本の原発はどうだろう?という興味があった。が、だからと言って独自に勉強したり、原発を見学に行ったりはしていない。沖縄戦も同様。リゾート地に興味がないこともあり、行ったこともなかった。

それと同じだろう。僕は商売柄、事件や事故に興味を持つが、多くの人は自身が巻き込まれないと関心を持たない。被害のない多くの人が原発反対を言い出したのも事故の後だ。次は自分たちも被害に遭うかもしれないという不安、子供達を守るための行動。だとすると、沖縄戦はより難しい。遠い島。過去のこと。同じような沖縄戦がもう一度起きることはない。被害には遭わない。

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では、僕自身は最初から興味津々だったか? 否。いつから真剣になったか? かなり沖縄戦が分かってきてからだ。最初は祈念館でも、戦跡でもピンと来なかった。つまり、食べたことのない料理を「健康にいいから食べなさい」と言われても、なかなか食べようと思わない。「将来役に立つから勉強しなさい」と親や教師に言われるのと同じ。

物凄くいい映画がある。でも、物語は陰鬱。関心が持てない。どうすれば見たくなるか? 答え=誰かよく知る人が、信頼できる人が見て「凄かったよ。絶対に見た方がいいよ!」と言われること。そうすれば「だったら、見てみようか?」と思うはずだ。それで思いついたが先のマスコミ試写会である。本来はマスコミだけだが、一般の観客にも見てもらおう。思いのある人に観てもらおうと考えたのだ...。



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Twitterで感じる社会の関心事。どうすれば沖縄戦に興味を持たせられるのか? [沖縄の現実]

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Twitterで感じる社会の関心事。どうすれば沖縄戦に興味を持たせられるのか?

Twitterを見ていると、世の中の関心事が分かる。昨日はやはり台風被害についてかなり流れていた。それに関連して二階幹事長の発言批判。山本太郎が九州で街頭演説をしたというもの。まあ、僕がフォローしている人たちが、その種のニュースに関心が強いということでもある。AKBファンならAKB関係をフォローするから、タイムラインに流れるのはAKBのことばかりかもしれない。

そんなTwitterで「ドキュメンタリー沖縄戦」について毎日、告知しているが、反応は弱い。いや、沖縄戦どころか、原発事故についてもあまりtweetされていない。わずか8年前の福島第一原発の事故についても関心が低いのだから、74年前の沖縄戦など関心がないのは当然かもしれない。

監督日記というブログを3つ連載しているが、一番人気は「朝日のあたる家」日記ーこれはもう6年続けているが、今もアクセス数が多く。So-netブログ映画でベストテンに入っている(本日は5位)れいわ=山本太郎人気もあるが、原発以外の社会問題にも切り込む記事があるので支持されるのだろう。

次が「明日にかける橋」日記。こちらもベストテン内にいる(本日9位)映画はすでにDVDになっているが、今も連載。「朝日」との差別化のため、社会問題等ではなく、俳優や映画監督を目指す人への応援記事を掲載。あと映画の感想等の記事も上げる。

そして「沖縄戦」日記。本日は14位。一度も10位内に入っていない。関心の低さを痛感する。何度も書いているが、どうすれば興味を持ってもらえるのか? そう書いたらTwitterで

「人気アイドルを出演させて作るとかの工夫が必要ですねよ」

とのコメント。だから劇映画でなくドキュメンタリーなんだよ!
その辺からも関心を持ってもらう難しさを痛感している。


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沖縄戦のこと。本当に何も知らなかった。取材して分かった真実はあまりにも凄惨だった..。 [沖縄の現実]

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沖縄戦のこと。本当に何も知らなかった。取材して分かった真実はあまりにも凄惨だった..。

実は映画「ひめゆりの塔」も

近年まで見ていなかった。というのは戦争映画が好きではなかったから。死に行く人を美しく描き、兵士たちを勇敢に描く。日本映画はそんなイメージが強く、戦争を美化したようなものを見たくないという思いがあった。

「はだしのゲン」のような漫画も

沖縄戦題材ではなく、子供の頃から沖縄戦に触れることがなく、知識はゼロに等しかった。終戦記念日の特別番組などで、たまに沖縄戦を紹介するものがあった。火炎放射器で焼き殺される住民。崖の上から飛び降りて自決する人たち。そんな酷い戦争という印象を持つだけだった。

そんな訳で僕の印象は「日本はもう軍備がなく、戦う力がない。とうとう、米軍が沖縄に上陸。軍はろくに戦えず、住民は追い詰められ、多くが焼き殺されたか、自決した?」という悲しいものだと思っていた。が、実際に取材し、勉強し、当時を体験した方々にお話を聞いて分かったこと。僕の印象は間違いだらけだった...。

日本軍は負け続きとはいえ、

まだ戦力はあった。が、本土決戦に備えるために温存。沖縄には十分な兵力を送らなかった。そのために地元で住民が徴用。14歳から70歳までが動員され、戦争協力をさせられ、多くが犠牲になった。さらに日本軍は最初から勝つことは考えず、本土決戦の準備をするための時間稼ぎと、アメリカ軍の体力を消耗させるのが目的。沖縄は捨て石にされたのだ。

住民はアメリカ兵に殺されるばかりでなく、日本兵からも暴行や略奪行為を受ける。それどころか住民に対して自決を強要。多くが死んでいる。まだまだ、あるが、何それ? という感じだ。戦争だから酷いのは分かる。敵に殺されるのは分かる。でも、住民を守るための軍が危害を加えたり、食料を奪う。民間人を戦闘に参加させる。挙句の果てに自決を強要? 

何のための戦争? 誰のための戦い? 

それはもう戦争じゃないでしょう? 

なぜ、そんな理不尽なことを日本軍はやったの? 

強い憤りを感じた。

「本土を守るために沖縄を犠牲にした」

ということだ。それが分かるといろんなことが見えてくる。基地問題も同じ構図。原発問題も同じ。一部の人たちを守るために、地方を犠牲にする。そのやり方は今も同じだ。日本史の授業で子供達に沖縄戦をしっかり教えない、いや、教えられない理由がよく分かった。

だったら「ドキュメンタリー沖縄戦」で、その辺をしっかり伝える! 12月に那覇で完成披露上映会だ。ぜひ、見て欲しい。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI

予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00

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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」沖縄戦を勉強すると、隠された日本の現実が見えてくる。 [沖縄の現実]

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「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」

3年がかりの取材。3年がかかりの勉強。

沖縄戦を知るには沖縄戦を勉強するだけではダメだ。

あれこれ読むと見えてくる。

そう。沖縄戦を知ると、隠された日本の真実が見えてくる。

今秋に沖縄で完成披露試写会を準備中とのこと。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI



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「ドキュメンタリー沖縄戦」はこうしてスタートした?=沖縄試写会までカウントダウン! [沖縄の現実]

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「ドキュメンタリー沖縄戦」はこうしてスタートした?=沖縄試写会までカウントダウン!

それはある団体からの依頼で始まった。

「沖縄戦を伝えるドキュメンタリーを作りたい。ぜひ、太田監督にお願いしたい」

担当者に会い話を聞く。若いが、なかなか思いのある人だった。彼自身が少し前まで沖縄について何も知らなかったが、友人と共に慰霊の日に沖縄を訪れて衝撃を受けたという。沖縄戦を伝えなければ。それを職場で提案したところゴーサインが出たという。

学校教育では「日本史」を学ぶが太平洋戦争は詳しく教わらない。多くの日本人は沖縄戦をほとんど知らない。そのことを伝える映像を作ることはとても意味ある仕事だ。以前から僕は沖縄に興味があった。ぜひ、やりたい。ただ、製作費はかなり安い。この予算でどこまでできるか?だが、これはやるべき仕事だ。

それとは別に大きな不安があった。

学生時代の話だが、友人の誘いで見に行った原爆を題材にした舞台。戦前、戦中の広島を描き。戦争の悲しみを伝える作品だ。ところが最後に宗教の話が出てきて「だからこそ、***教にすがるべきだ」というような結末。???? 

芝居はその新興宗教の団体が主催。広島原爆は単なる題材であり、その宗教に入信することで苦しみから逃れることが出来たという物語。要は教団のPR。戦争の悲劇を描くことはいい。それを宣伝に使うのはおかしい。特に「わが教団の教えを否定するのは、戦争に賛同すること」というようなおかしな論理の押し付けに呆れた。

同じように、戦争を利用して自社のPRをする企業や団体がある。依頼してきた団体に対しても、もし、理念や教え。会社や団体のPRを作品に持ち込むのが目的ならやらない! 宣伝の片棒は担げない。沖縄戦を利用する恥ずべき行為。ただ、純粋に「沖縄戦」を紹介し伝える作品ならば、喜んでやらせてもらうと答えた。担当者はいう。

「今回の企画は政治や思想に囚われない客観的な視点で、戦争を描き、平和を考えるための作品にしたいです」

そう聞いて快諾。長い長い取材が始まった。それが3年前。そして沖縄戦を猛勉強。9回に渡り沖縄取材。この3月に完成したのが「ドキュメンタリー沖縄戦」だ。現在、スポンサーが沖縄で完成披露試写会を準備中。12月予定。「多くの人が賛同、協力してくれた作品なので、まず、感謝を込めて沖縄で上映したい」とのこと。

那覇市の大きなホールで盛大に上映するとの話を聞いている。関係者だけでなく、一般の方にも見てもらえるので、是非是非、来て頂きたい。これまでにないドキュメンタリーになっている。乞うご期待。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI

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沖縄戦の叫びを記録した映画。デニー知事にも観て頂きたい! [沖縄の現実]

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沖縄戦の叫びを記録した映画。デニー知事にも観て頂きたい!

今回、僕が監督した「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」は監督の私、太田が「沖縄戦をどう見たか?」とか、「どう解釈したか?」という作品ではない。沖縄戦を体験した沖縄の方々。そして沖縄戦を研究し、後世に伝えようとする皆さんの証言をまとめたドキュメンタリー。僕の意見は全く入っていない。これは沖縄の叫びである。

「沖縄戦で両親は死んだ」「友達が殺された」「父は帰ってこなかった」理不尽と殺戮の地獄を体験した人たちの叫びを記録。「軍というものの本質」「当時の***が悲劇を生み出した」と専門家が解説している。それらは胸に突き刺さるものばかり。目を背けたくなる現実。あまりにも悲惨な体験。それを体験した沖縄の人たちが肉声で伝えてくるのがこの映画だ。

沖縄の多くの方々のお陰の協力で完成。まずは、沖縄の皆さんに見て頂きたくために、12月に完成披露試写会を準備中。その時にぜひ、見て頂きたいのがデニー知事だ。僕が監督したあの「朝日のあたる家」に出演してくれた山本太郎さんの兄貴分でもある。自由党時代の先輩であり、共同代表の太郎さんを支え、太郎さんはデニーさんを兄のように慕ったと聞く。

そのデニーさんは沖縄出身であり、現知事だ。是非是非、見て頂きたい。正式に完成披露試写会の日程が決まったら県庁にお願いする。あるルートで連絡する予定だ。そして沖縄に関心を持つ政治家や芸術家。マスコミ関係の方にも見て頂きたい。

沖縄出身のガレッジセールのゴリさん。仲間由紀恵さん。あと、れいわ新選組の野原よしまささんにもぜひ、お見せしたい。そして「沖縄戦は終わった」と思っている本土の方々。沖縄の叫びを伝えたい。1時間45分の衝撃。ぜひ、ご覧頂きたい!

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI

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「考える力」を育てない日本の教育。国にとってめっちゃ都合いい。=戦時中と同じ手法ってマジ? [沖縄の現実]

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「考える力」を育てない日本の教育。国にとってめっちゃ都合いい。=戦時中と同じ手法ってマジ?

「与えられたことを確実にこなす」優秀なサラリーマンを育てる教育。日本を経済大国にするためだった。これは分かる。「考える力を育てない教育」は上から指示したことに疑問を持ったり、批判したり、意味を考えたりされると面倒だから。考えずに言われたことをする人材が会社や政府は必要なのだ。なんて都合のいい人たちなんだ!という国民を育てて来た。そこまでは分かる。成果は上がり一時は経済大国になった。が、その教育は他にも目的があるだろう。

例えば「日本を戦争ができる国にしたい!」と思う人たちがいたとする。戦争放棄。軍隊を持たないという国。でも、国民の多くは「考える力」がない。だから、「アメリカとより仲良くなって平和を守る法案です」と言えば、深く考えないので「それはいいね!」と反対しない。「戦争準備をしていることが知られるとヤバイから、あれこれ秘密にしたい」と思えば「特定秘密保護法」表向きは「外国のスパイから機密情報を守るためです」と言えば「それは必要だよね!」と理解してくれる。

一部の「考える人」たちはその企みを見抜き反対するが、多くは気づかない。テレビや新聞を戦時中のように抑え込み、大本営発表にすれば国民はそれを鵜呑みにする。「野党は不甲斐ない」「悪夢の民主党時代」と連呼すれば「その通りだ!」と思い込み、一部は「やっぱJ党だ」多くが「投票したい党がねえなあ」と棄権してくれる。こうして自分たちの勢力を確保しながら、戦争に向かって突き進める。そして企業と共に大儲け!

こんな風に支配層が苦労せずに権力を維持し、好き勝手な政策を進められるようにすることも「教育」の目的ではなかったか? 戦時中に行われた沖縄の皇民化教育。これはまさに都合のいい人材を育てるためのもの。国民は自らを犠牲にしてでもお国のために尽くすという教育だ。

「ドキュメンタリー沖縄戦」でその辺も詳しく描いているが、その事実を知った時。ああ、それは戦時中だけではなく今も同じであることを痛感した。いつの時代も支配者が国民を操る方法は同じ。人々に「考える力」を持たせないこと。日本人は戦中に続き、また同じ手法にハマっているようだ。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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千葉の台風被害。県民無視の政府対応に74年前の沖縄戦を思い出す? [沖縄の現実]

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千葉の台風被害。政府の対応に74年前の沖縄戦を思い出す?

台風による千葉県の被害。かなり大きかった。電気も水も止まる。東電は「完全復旧は1週間後」などと発表する。そんな最中、政府は何をしていたかと言うと改造内閣だ。マスコミはその報道ばかり。その後、政府がようやく救助や支援を始めたと思ったら、被災者支援はたった13億円。海外には何兆円もバラ撒いているのに!

しかし、これは今に始まった事ではない。「ドキュメンタリー沖縄戦」取材で74年前の戦争では政府は沖縄を見捨てたことを知る。進行するアメリカ軍。沖縄に駐留する第32軍の司令官牛島中将に下った司令は、勝たなくてもいい。できる限り戦闘を長引かせて、アメリカ軍を消耗させることだった。本土決戦のための時間稼ぎである。

軍が送り込んだ日本軍はたった5万人。アメリカ軍は50万人。「1人で10人殺せば勝てる」と精神論をぶち上げたと言う。さらに一般住民、徴兵されていなかった14歳から70までの男女を徴用。防衛軍、学徒動員、鉄血勤皇隊として戦闘の準備、弾薬運搬。あるいは戦いにも参加させた。

そのために戦死した沖縄出身者12万2228人の内、住民は9万4000人。軍人以上に亡くなっている。住民を守るための戦いではなく、本土を、大本営を守るために沖縄の住民を犠牲にしたのが沖縄戦である。

政府がやることは今も同じ。福島の原発事故もすでに終息したかのような発表、マスコミも真実を報じない。今回の千葉の台風被害も同様だ。政府にとって千葉の住民より改造内閣が大切。あるいは10月からの消費税値上げを控えて、大きな被害はないことにしたかったのかもしれない。やっていることは74年前と変わらない。

「ドキュメンタリー沖縄戦」は12月頃に沖縄で完成披露試写会を準備中とのこと。日本政府が、日本軍が当時どんなことをしたのか? 見つめて頂きたい。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI


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沖縄戦取材を開始して感じたのは戦争を伝える難しさ。=ドキュメンタリーで慟哭を伝えるための葛藤 [沖縄の現実]

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沖縄戦取材を開始して感じたのは戦争を伝える難しさ。=ドキュメンタリーで慟哭を伝えるための葛藤

「ドキュメンタリー沖縄戦」を制作するにあたり、第1回の下見の時はあえて沖縄戦を勉強せずに参加した。まず映画を見てくれる観客と同じくらいの情報量で、同じ視点で沖縄戦を体験するのが大事と考えた。それ以降は取材は一度に長い月日をかけず、1週間から10日。帰京したら復習。そして次の予習。数ヶ月後に行くまでにあれこれ勉強する。というスタイルにした。制作効率からすると、一気にあれこれ取材した方が便利なのだが、取材が便利というよりも、作品のクオリティを上げることが大事。

沖縄戦では聞くのも語るのも辛い事件がいくつもある。集団自決(集団強制死)対馬丸撃沈事件、チビチリガマ。その種の重いものは後半にして、最初は沖縄を知るところからスタート。美しい海、観光地としての沖縄、国際通り、首里城、アメリカン・ビレッジ。観光客の定番だ。そんな楽しい、美しい風景が多くの人がイメージする沖縄。

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平和祈念公園や戦跡を訪れる人もいる。ただ、僕がそれらを見たときに、その場所から沖縄戦を想像することができなかった。「亡くなった方の墓石です」と言われても、どのような形で死んだのか?分からない。「旧日本軍の砲台です」と説明されてもオブジェのように見える。「この壕(巨大な洞穴のような場所)で数百人の負傷兵が収容されました」と聞いても今はただただ広い洞窟にしか思えない。

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どうすれば、戦争があったことを伝えられるのか? 死んで行った人々の悲しみを感じてもらうえるのか? 戦争は悲惨だと言われるが、その戦争を感じてもらうことの難しいことに気づく。勇ましく、美しいものであると伝える方が簡単だ。それではいけない。どうすれば「悲しみ」や「苦しみ」どうすれば「沖縄の慟哭」が伝えるのか?「ドキュメンタリー沖縄戦」はそんな葛藤からスタートした。

3年の歳月をかけて完成させた「ドキュメンタリー沖縄戦」は今年秋に沖縄で完成披露試写会を準備中。まずは協力頂いた方々を含めて沖縄の皆さんに見て頂きたい。




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沖縄戦体験者は現在80〜90代。今、話を聞かなければならない=戦争を知る人たちの肉声。胸を突き刺す。 [沖縄の現実]

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沖縄戦体験者は現在80〜90代。今、話を聞かなければならない=戦争を知る人たちの肉声。胸を突き刺す。

沖縄戦は1945年3月に始まり、本土では8月に終了したにも関わらず、その後も沖縄では局地戦が続いた。その悲惨な戦闘を知るには本で読むこと。記録映画を見ること。専門家に話を聞くということもあるが、実際に戦争を体験した人の話に勝るものはない。

そんな戦争を体験した人たち。当時5歳でも今は79歳。しっかりとした記憶を持つ中学生(例えば1年生=13歳)なら87歳とかなりな高齢になる。次々に亡くなって行き、あと数年で戦争体験のある方はいなくなる。そして、これまで戦争のことを一切語らなかった人が、今になって話したいということもある。

というのは、あまりにも悲しく、残酷な体験をしたので辛くて話せないという方も少なくないのだ。思い出すだけで辛い、居たたまれない。家族を失った。自分だけ生き残った罪悪感。それらに縛られ戦後何十年も口を閉ざして来た人もいる。そんな方々も、やはりあの悪夢は伝えなければ、同じことを繰り返してはいけない。という思いから話始めた人たちもいる。

そんな方々の話を聞き、文章で残すのも一つだが、やはりビデオで撮影して表情や言葉のニアンス、手振り身振りがあって、肉声を聞くことの大切さを感じ。今回の「ドキュメンタリー沖縄戦」は体験者の皆さんにロングインタビューさせてもらった。

3年前ががりのプロジェクト。お願いしていても、直前に亡くなるという可能性もある。今年はお話を伺えても来年は分からない。そんな貴重な方々12名ほどに証言をしてもらった。研究家がいくら「あの戦争は」と解説しても、戦争に詳しい人が「米軍はだね」と力説しても、それは文章を読んで得た知識であり体験ではない。体験者の言葉は重い。

そんな方々の証言。お1人1時間。毎回、心が切り裂かれるような思いで聞かせてもらった。なぜ、人はそこまで残酷になれるのか? なぜ、人はそこまで苦しまなくてはいけないのか? 戦争は悲惨と聞くが、そんな言葉では不十分だ。地獄。まさに地獄。いや、地獄でも足りない。それが戦争だと痛感した。

近年、戦争を美化した映画や小説が売れたりする。戦争を体験していない作家が憧れで描き、戦争を知らない読者がそれを読み感動。戦争って凄い。兵隊ってカッコいい。そんな解釈をする人も多い。領土問題で「戦争で取り戻すしかないショ」と発言する若い議員もいる。その背景にあるのは戦争の現実を知らないからだ。「ドキュメンタリー沖縄戦」で本物の戦争を伝える。どれだけ醜く、非情で、残虐なものか?を伝える。秋に沖縄で完成披露試写会を準備中。




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沖縄戦ではこんな少年まで戦争に駆り出された=「24時間テレビ」オリンピックと同じ構図? [沖縄の現実]

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沖縄戦ではこんな少年まで戦争に駆り出された=「24時間テレビ」オリンピックと同じ構図?

戦争は軍人が参加するものと思えていた。女子供、年寄りは残されて若い男子が徴兵。戦闘に参加するものと考えていた。しかし、国が始めた戦争になぜ、若い男子は強制的に兵隊にさせられねばならなかったのか?志願ではなく徴兵。国が「戦争に行け」と言われたら行かねばならない。そして多くが戦死した。それが太平洋戦争だった。

しかし「ドキュメンタリー沖縄戦」取材で沖縄戦はもっと酷かったことを知る。若い男性だけではない。兵隊に取られなかった14歳から70歳までの男性も、防衛隊等に所属。軍人のお手伝い。荷物の運搬等をさせられていた。女性も飛行場建設等に参加させられ、切り出した石の運搬等。女学生も学徒動員。病院で治療の補助、看護をさせらた。映画「ひめゆりの塔」でも描かれている。

そんな風に兵隊以外の住民も強制的に戦争に参加。嘉数高地の戦いでは避難中の住民を強制的に参加させ、戦闘の最中に銃弾、爆弾を運ばせたという。なぜ、14歳から70歳までを戦いに参加させる必要があるのか? いろいろ理由はあるが、ひとつにはコストのかからないタダの労力なので利用したのではないか?(一応、空港建設等は賃金を払うという規定はあったが、ほとんどが支払われていない)

全戦死者20万656人の内、日本軍人関係が2万8228人。対して沖縄住民が9万4000人。軍人の4倍以上の戦死者を出したのは、それが理由である。

そんなことを考えていると先日、「24時間テレビ 愛は地球を救う」という番組が放送された。国民に募金を呼びかける。だが、テレビ局はしっかりとスポンサーから膨大な広告料をもらう。街角で寄付を呼びかける人はただ働き。そして来年のオリンピックでも、多くの人が無償で炎天下に働く。しかし、競技場を作ったゼネコンや人材を派遣するパソナは膨大な額を受け取っている。

沖縄戦と似た構図に思える。国の勝手で始めたことで国民にタダ働きさせる。が、上の方には大儲けする人たちがいる。戦中も戦後も政府のやり方は同じではないか? 沖縄戦を見つめることでいろんなことが見えてくる。「ドキュメンタリー沖縄戦」は秋に沖縄で完成披露試写会を予定しているとのこと。日時場所は決まったら告知させてもらう。




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