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「ウルトラ」シリーズの脚本家・金城哲夫の思いを継ぐ仕事。それが「ドキュメンタリー沖縄戦」なのか? [沖縄の現実]

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「ウルトラ」シリーズの脚本家・金城哲夫の思いを継ぐ仕事。
それが「ドキュメンタリー沖縄戦」なのか?

「怪奇大作戦」=「吸血地獄」 「帰って来たウルトラマン」=「毒ガス怪獣出現」「ウルトラセブン」=「狙われた街」「ウルトラ警備隊西へ」「 零下140度の対決」「ノンマルトの使者」「史上最大の侵略」「ウルトラマン」=「禁じられた言葉」「小さな英雄」

円谷プロ製作したドラマ。そして全てが金城哲夫さんが脚本を担当。彼はは沖縄県島尻郡南風原町出身。第一期ウルトラシリーズを企画し、脚本面から支えた作家として知られる。1976年2月23日、泥酔した状態で自宅2階の仕事場へ直接入ろうとして足を滑らせ転落。直ちに病院に搬送されたが、3日後の2月26日に脳挫傷のため死去。37歳没。(wikiより)

その彼が書いた脚本の数々。当時から物凄く好きだったエピソード。ただ、それらが沖縄人・金城哲夫の作品と知ったのは高校時代。映画監督を目指そうと思った頃だった。「ドキュメンタリー沖縄戦」を完成させた今、それらを思い出すと、どのエピソードにも沖縄、そして沖縄戦がダブる。

特に「ウルトラセブン」の「ノンマルトの使者」は完全に沖縄だ。ノンマルトは沖縄人。ウルトラ警備隊は自衛隊。ウルトラセブンはアメリカ第七艦隊。それは金城自身も語っている。涙と感動の最終回「史上最大の作戦」も同様だ。

囚われたアマギ隊員を犠牲にして、ゴース星人の基地を叩こうとする長官。それに反対するダン。そう、犠牲を強いて多くを守ろうとしたのは沖縄戦も同じだ。本土を守るために沖縄を犠牲にした。金城はそれを重ねたに違いない。

しかし、モロボシ・ダンはアマギ隊員を救おうとする。自分の命が尽きようとも。その物語に子供時代の僕は何度も涙した。いや、大人になってからも何度も心打たれた。なぜか?それは沖縄戦そのものだったから。作られた物語ではなかったから。アマギ隊員=沖縄。「犠牲はやむ得ない」と言った長官(藤田進)=大本営なのだ。でも、同じ命。捨て石にしてはいけない。

金城が伝えたかったのは、それなのだ。沖縄人としての思いなのだ。そして、それは、僕らウルトラ世代に生きている。そんな僕が「ドキュメンタリー沖縄戦」を監督することになったのも、一つの運命かもしれない。37歳で死んだ金城哲夫の思い。代わって伝える....。沖縄戦の真実を伝える。



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