沖縄戦のこと。本当に何も知らなかった。取材して分かった真実はあまりにも凄惨だった..。 [沖縄の現実]
沖縄戦のこと。本当に何も知らなかった。取材して分かった真実はあまりにも凄惨だった..。
実は映画「ひめゆりの塔」も
近年まで見ていなかった。というのは戦争映画が好きではなかったから。死に行く人を美しく描き、兵士たちを勇敢に描く。日本映画はそんなイメージが強く、戦争を美化したようなものを見たくないという思いがあった。
「はだしのゲン」のような漫画も
沖縄戦題材ではなく、子供の頃から沖縄戦に触れることがなく、知識はゼロに等しかった。終戦記念日の特別番組などで、たまに沖縄戦を紹介するものがあった。火炎放射器で焼き殺される住民。崖の上から飛び降りて自決する人たち。そんな酷い戦争という印象を持つだけだった。
そんな訳で僕の印象は「日本はもう軍備がなく、戦う力がない。とうとう、米軍が沖縄に上陸。軍はろくに戦えず、住民は追い詰められ、多くが焼き殺されたか、自決した?」という悲しいものだと思っていた。が、実際に取材し、勉強し、当時を体験した方々にお話を聞いて分かったこと。僕の印象は間違いだらけだった...。
日本軍は負け続きとはいえ、
まだ戦力はあった。が、本土決戦に備えるために温存。沖縄には十分な兵力を送らなかった。そのために地元で住民が徴用。14歳から70歳までが動員され、戦争協力をさせられ、多くが犠牲になった。さらに日本軍は最初から勝つことは考えず、本土決戦の準備をするための時間稼ぎと、アメリカ軍の体力を消耗させるのが目的。沖縄は捨て石にされたのだ。
住民はアメリカ兵に殺されるばかりでなく、日本兵からも暴行や略奪行為を受ける。それどころか住民に対して自決を強要。多くが死んでいる。まだまだ、あるが、何それ? という感じだ。戦争だから酷いのは分かる。敵に殺されるのは分かる。でも、住民を守るための軍が危害を加えたり、食料を奪う。民間人を戦闘に参加させる。挙句の果てに自決を強要?
何のための戦争? 誰のための戦い?
それはもう戦争じゃないでしょう?
なぜ、そんな理不尽なことを日本軍はやったの?
強い憤りを感じた。
「本土を守るために沖縄を犠牲にした」
ということだ。それが分かるといろんなことが見えてくる。基地問題も同じ構図。原発問題も同じ。一部の人たちを守るために、地方を犠牲にする。そのやり方は今も同じだ。日本史の授業で子供達に沖縄戦をしっかり教えない、いや、教えられない理由がよく分かった。
だったら「ドキュメンタリー沖縄戦」で、その辺をしっかり伝える! 12月に那覇で完成披露上映会だ。ぜひ、見て欲しい。
特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI
予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00
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