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沖縄戦体験者は現在80〜90代。今、話を聞かなければならない=戦争を知る人たちの肉声。胸を突き刺す。 [沖縄の現実]

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沖縄戦体験者は現在80〜90代。今、話を聞かなければならない=戦争を知る人たちの肉声。胸を突き刺す。

沖縄戦は1945年3月に始まり、本土では8月に終了したにも関わらず、その後も沖縄では局地戦が続いた。その悲惨な戦闘を知るには本で読むこと。記録映画を見ること。専門家に話を聞くということもあるが、実際に戦争を体験した人の話に勝るものはない。

そんな戦争を体験した人たち。当時5歳でも今は79歳。しっかりとした記憶を持つ中学生(例えば1年生=13歳)なら87歳とかなりな高齢になる。次々に亡くなって行き、あと数年で戦争体験のある方はいなくなる。そして、これまで戦争のことを一切語らなかった人が、今になって話したいということもある。

というのは、あまりにも悲しく、残酷な体験をしたので辛くて話せないという方も少なくないのだ。思い出すだけで辛い、居たたまれない。家族を失った。自分だけ生き残った罪悪感。それらに縛られ戦後何十年も口を閉ざして来た人もいる。そんな方々も、やはりあの悪夢は伝えなければ、同じことを繰り返してはいけない。という思いから話始めた人たちもいる。

そんな方々の話を聞き、文章で残すのも一つだが、やはりビデオで撮影して表情や言葉のニアンス、手振り身振りがあって、肉声を聞くことの大切さを感じ。今回の「ドキュメンタリー沖縄戦」は体験者の皆さんにロングインタビューさせてもらった。

3年前ががりのプロジェクト。お願いしていても、直前に亡くなるという可能性もある。今年はお話を伺えても来年は分からない。そんな貴重な方々12名ほどに証言をしてもらった。研究家がいくら「あの戦争は」と解説しても、戦争に詳しい人が「米軍はだね」と力説しても、それは文章を読んで得た知識であり体験ではない。体験者の言葉は重い。

そんな方々の証言。お1人1時間。毎回、心が切り裂かれるような思いで聞かせてもらった。なぜ、人はそこまで残酷になれるのか? なぜ、人はそこまで苦しまなくてはいけないのか? 戦争は悲惨と聞くが、そんな言葉では不十分だ。地獄。まさに地獄。いや、地獄でも足りない。それが戦争だと痛感した。

近年、戦争を美化した映画や小説が売れたりする。戦争を体験していない作家が憧れで描き、戦争を知らない読者がそれを読み感動。戦争って凄い。兵隊ってカッコいい。そんな解釈をする人も多い。領土問題で「戦争で取り戻すしかないショ」と発言する若い議員もいる。その背景にあるのは戦争の現実を知らないからだ。「ドキュメンタリー沖縄戦」で本物の戦争を伝える。どれだけ醜く、非情で、残虐なものか?を伝える。秋に沖縄で完成披露試写会を準備中。




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