沖縄県民を踏みつけるもの。それを正面から描きたい! [「沖縄狂想曲」]
沖縄県民を踏みつけるもの。それを正面から描きたい!
現在、記録映像を選ぶために、ストックした何十時間もあるものを見ている。いいものがたくさんあり、米軍はよく撮ったなと思う。今、見ているのは戦時中のものではなく、戦闘が終了した後の沖縄家民の暮らしぶりを撮影したもの。収容所ではないが、多くの人が同じ場所で生活。焼け残った家にいくつもの家族が入り、米軍に管理されていたと聞くので、それなのか?
或いは収容所から解放されて村に戻り、そこで共同生活をしているのか? いずれにしても住民は皆、明るい表情で食事を作ったり、洗濯をしたりしている。NHKや市販のドキュメンタリーでは見たことのない映像で、沖縄県民の当時の姿が映し出される。
このような映像を紹介することも大事。沖縄戦というと、ひたすら戦闘や悲惨なものばかりを見せがちだが、そこに生きる人たちの素顔が見えてこそ、その街、その時代を感じることができる。が、その住民達の笑顔も間も無く、ぶち壊されて行く。再び米軍の横暴によってだ。
それこそが、今回の作品のテーマの一つ。戦闘だけではない。いかに理不尽が沖縄で、長年に渡って行われているのか?そこを見つめたい。