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大きく変わる社会。子供達の未来を選択するのは母親=あのCM、ハイジやクララは泣いているぜ! [MyOpinion]

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大きく変わる社会。子供達の未来を選択するのは母親=あなたは古い無意味な教育に子供を預けてはいないか?

都内の電車に乗っていると、車内に駅に予備校の広告が今も数多くある。「こんな私が東大に?」「学力がアップ!」というキャッチコピー。テレビをつけるとハイジが宣伝している。宮崎駿はどんな気持ちであのCMを見ているのだろう? 

あの物語。ハイジがフランクフルトに行き、クララと共に暮らす章では、ロッテンマイヤ先生の厳しい授業でハイジが失敗を繰り返す。演出を担当した宮崎駿や高畑勲は、詰め込み教育や成績至上主義を肯定したくて描いた訳ではないはず。むしろ逆。にも関わらず、成績アップのための、それも教育を商売にする会社の宣伝にハイジやオンジを使っている。見るたびに胸が痛い。

そして、今もなお世の母親たちは、僕らが10代だった頃と同様に1流大学に行かせようと躍起。そこからドロップアウトしたのが僕だ。当時、僕より成績がいいクラスメートはそれなりの大学に行き、大手企業に就職。30歳を過ぎた頃、言われた。

「お前、いつまでフラフラ映画なんてやってんだ? いい加減、就職しろ」

彼にとって会社に所属することこそが大人の真っ当な生き方であり、いつまでも夢を追っているのは「フラフラ」することだという認識。だが、フラフラなどしていない。映画監督への道を目指してまつしぐら! それでも友人から見ると、サラリーマンになること以外は落ちこぼれという印象だろう。

その後、バブル崩壊。彼の会社は倒産。今、彼は契約社員として、あるところで働いている。僕は目標である映画監督になり、5本の映画を撮った。決して裕福ではなく、安定もしていないが、高校時代から好きだった映画の仕事をしている。実は友人も高校時代にある夢があったのだが「世の中、甘くないからな...」と諦めて企業に就職した。どちらの人生がハッピーなのだろう?

これは僕らの世代の話だが、これからはどうだろう? 一流企業を目指して勉強しても、10年後に最大手のトヨタ自動車は無くなっているかもしれない。事実、トヨタは今後の自動車産業に大きな不安を感じ、SoftBankと提携した。近い将来、車は自動運転となり、個人の所有はなくなる。「ガンダム」のスペースコロニーで描かれたように、道を走っている自動運転の車に乗り、目的地に着くと乗り捨てる。

そうすれば駐車場がいらなくなる。広大なスペースが別の目的に使える。個人が車を持つ出費がなくなる。社会は大きく変わる。AIが取って変わる仕事も多いだろう。そんな時代に、与えられたことをこなす労働力を育てる日本の教育を受けているだけでいいのか? 子供達が大きくなり、20歳になる頃。日本は大きく変わっている。そんな時代に優秀なロボットサラリーマンを育てる教育しか受けていない人材が必要とされるだろうか?

必要とされるのはAIにはできないことができる人材。与えられなくても自分で考えて動ける労働力。他人にはできないことができる人。そんな時代はもうスタートしている。にも関わらず、悪の道に引き込まれたハイジ(?)に騙されて、社会では役に立たない勉強をし、成績に一喜一憂することにどんな意味があるのか? 幼い子供に選択能力はない。お母さん。あんたが子供達の未来を選択せねばならない。今はそんな時代だと感じている。


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