太田監督の映画製作日記ーバックナンバーが読めます!三つのブログ [2019]
太田監督日記ーバックナンバーのお知らせ
毎日アップしている記事。バックナンバーがブログで読めます。カテゴリー別に分けてあり、検索もできるので便利です。作品ごとになっていて、
●「明日にかける橋」監督日記
企画時からキャスティング、撮影、編集、完成披露試写会、宣伝、全公開、地元公開、そして今週末のアンコール上映まで。その先もお知らせがあるごとに更新します。現在、So-netブログ映画部門で10位。
https://cinematic-arts.blog.so-net.ne.jp
●「朝日のあたる家」監督日記
こちらも企画時から撮影、公開、DVD発売。その後の展開。最近は社会派の記事は全部、こちらにアップ。安倍内閣、トランプ、原発問題、さらには精神病、アッキード事件、ディープステイトの件まで。「朝日」路線の硬派記事を多く掲載。現在、So-netブログ映画部門で16位。
https://cinemacinema.blog.so-net.ne.jp
●「ドキュメンタリー沖縄戦」監督日記
これが最新作。春完成予定のドキュメンタリー映画。沖縄取材、沖縄戦勉強から、編集、この後は試写会、公開まで経過を詳しくレポートします。沖縄問題、戦争のことも綴ります。
https://okinawa2017.blog.so-net.ne.jp
ジャンルを選んでクリックすれば、その記事がズラーと出ます。映画界で仕事したい方。監督になりたい。俳優になりたい。スタッフをやりたい。という人も、現場の様子、作業の流れがよく分かる記事がいっぱい。
映画ファンの方も映画サイトでは伝えない、過酷な現実も掲載しています。もちろん、舞台裏も詳しく書いているので、映画が2倍楽しくなるはず。興味ある方は是非是非、お読みください。
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?(終)ーだから日本は戦争が出来るようになった。 [MyOpinion]
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?(終)
ーだから日本は戦争が出来るようになった。
先輩や友人だけではなく根本的に間違っている人が多い。「愚痴」と言う言葉を辞書で引けばこう書かれている。
「言っても仕方のないことをグダグダと言い続けること」
つまり「あの時、うまく言っていればなあ」「あいつのせいでダメになった」と言う恨みつらみや失望を語るのが愚痴である。原因を考え、次回に生かそうとするための反省や究明は愚痴ではない。そのように失敗を振り返ることを「愚痴」と決めつけ止める人が多い。
が、その日本人的習慣が酷い目に遭ったときにも発揮される。国民のためにならない法律が強行採決された。消費税がまた上がった時にも、文句を言わず従うのは愚痴を言っても仕方がない判断するからではないか?「愚痴を言わない」と言うのは支配者層に都合のいい表現なのだ。
話を戻す。だから僕は、よりよい映画を作るために、機会あるごとに過去に起きたトラブルを再分析し、反省し、同じ失敗を繰り返さないように反省する。そして次に活かす。そのことを学んだのはスピルバーグ監督からだ。
映画監督というのは傲慢な人が多く。自分は絶対に正しいと思い込んでいる。が、彼の映画を見ると以前の反省に立った演出がかなりある。完成後に問題点を分析して、「これはうまく行ってない。次はこうしよう!」とか考えていることが分かる。「1941」の失敗を「レイダース」で再挑戦。「レイダース」の失敗を「ET」で。同じ設定の中でチャレンジし、成功させている。
日本では「終わったことをいつまでも言っていても仕方ない。前に進もう!」というと、正しいと思われがち。だが、それは違う。何度でも反省して、問題点を把握することが大切。それをしないから日本という国自体が今、戦争と言う名の愚かな失敗を繰り返そうとしている。まさに「過去を振りからず前向きに進もう」としている。大事なのは反省と分析。過去の愚行は忘れないこと。前へ進むのは、それからなのだ。(了)(2014年の記事)
「ドキュメンタリー沖縄戦」予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?③ 「人のせいにするな」と言う先輩 [MyOpinion]
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?③
「人のせいにするな」と言う先輩
もし、僕が「**君のせいで大失敗した。許せない〜」と言っているだけなら、先輩が指摘するように、愚痴だ。でも、***君がなぜ失敗したか?を分析し、その理由が努力不足か? 無責任か? それを分析し、誰に任せるべきだったか?と次の反省に繋げるならば、それは愚痴ではない。
先輩は「過去の失敗談」や「苦い話」を書くだけで「愚痴をいうな」といっているだけ。付け足すと先輩は「人のせいにするな!」とすぐにいう。
責任転嫁はいけないが、原因は誰にあったか?を客観的に分析し、なぜ、その人が問題を起こしたか?を理解し、それを防ぐために何かできなかったか?を考えることが必要。
だが、先輩は過去の失敗を話すと「愚痴をいうな」問題ある人物の話をすると「人のせいにするな」と怒り、話を終わらそうとする。先輩にしろ、「終わったことは忘れて前に進もう」と言う友人にしろ、意味をはき違えている。
失敗を反省すること。分析することは「愚痴」ではない。それをしないことは前向きというより、愚かなだけ。責任が誰にあるか?を明確にすることは「人のせいにすること」とは違う、同じ失敗を繰り返さないために大切なことだ。
8月が来る度にマスコミは「終戦記念特集」をするが、あれは「愚痴」だろうか? 二度と悲惨な戦争を繰り返さないために、当時の日本は何を間違い、なぜ戦争に参加し、どんな悲劇を起こしたか?を分析、反省するためのものだ。(つづく)(2014年の記事)
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?② 前向きな友人が失敗続きの理由 [MyOpinion]
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?②
前向きな友人が失敗続きの理由(2014年の記事)
「終わったことをいつまでも言っても仕方ない。前へ進もう」
とよく言う友人。一見、前向きながんばり屋のように思える。でも、実際は彼が目指したこと、志したことは何も実現していない。なぜか? 20年ほどの付き合いで分かった。
彼は「終わったことを言っても仕方ない!」と考えて「なぜ、失敗したのか?」「どこに問題があったのか?」は考えず。次のことを始めてしまうのだ。そして似たような理由で失敗。また、次のことを始めるのだ。
「終わったことを言っても仕方ない!」
というと、サッパリとしていて男らしいと思えるかもしれないが、彼の場合は「反省しない」「原因を調査しない」「問題を分析しない」ということ。学生時代から友人たちを見ていると
「愚痴っても仕方ない」「後悔しても何も変らない」
という奴に限って、同じ失敗を繰り返し、結局、目標を達成していない。だから僕は失敗したら、こう考える。
「原因は何か?」「誰に責任があるのか?」「その人をなぜ起用したのか?」「問題は彼の実力のなさか? 責任感のなさか? それとも家庭の事情か?」「僕自身に責任はないか?」「人を見る目が自分になかったのではないか?」「では、あの場ではどうすればよかったのか?」
関係者の状況を再確認し、僕自身がどう判断し、対応するべきだったか? あらゆるケースを考え直す。さらに、人だけでなく、予算、時間、天候、等の影響はないか? 何がどうすれば、問題を収拾し、乗り越えることができたか?を考える.....(つづく)
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?① 「愚痴をブログに書くな!」と云う先輩< [MyOpinion]
「過去を振り返らず、前向きに生きること!」は間違っている!?①
「愚痴をブログに書くな!」と云う先輩
業界の先輩から連絡が来た。
「太田! お前のFBを読んでいると、愚痴ばかり書いているが、もっと前向きに考えないと駄目だ!」
そんな指摘をされた。はあ?何? 「愚痴? どこが?」先輩の文章をよく読むと、過去の映画であった大変なエピソードや事件をFBで紹介したことを言っているようだ。
愚痴? 前向きに考えないと? 意味が分からない。しばらくして、やっと分かった。先輩は過去にあった悔しい事件や情けないできごとを語ることを「愚痴」と解釈しているのだ。だから
「いつまでもクヨクヨ悩んでいないで、過去のことはさっさと忘れて、前向きに生きろ」
といっているのだ。先輩以外にも似たようなことをいう友人はいる。
「終わったことをいつまでも言っていても仕方ない。前に進もう!」
一見、正しい意見のように思える。どうも日本にはそんな発想が正しいという思いがあるようだ。実際、歌謡曲でも「立ち止まるな 振り向くな」とか「Don't look back」とか似たような発想のものが多い。一般的に考えても、後ろ向きより、前向きの方が好感を持たれ、支持される。
「過去は忘れて前に進もう」
は正しいと思われる。「しかし、それは違う!」と昔から僕は思っている。過去を忘れて、前に進んでは行けない!(つづく)