SSブログ

沖縄戦のこと。本当に何も知らなかった。取材して分かった真実はあまりにも凄惨だった..。 [沖縄の現実]

72041768_3071530152921268_2914066285916585984_n.jpg

沖縄戦のこと。本当に何も知らなかった。取材して分かった真実はあまりにも凄惨だった..。

実は映画「ひめゆりの塔」も

近年まで見ていなかった。というのは戦争映画が好きではなかったから。死に行く人を美しく描き、兵士たちを勇敢に描く。日本映画はそんなイメージが強く、戦争を美化したようなものを見たくないという思いがあった。

「はだしのゲン」のような漫画も

沖縄戦題材ではなく、子供の頃から沖縄戦に触れることがなく、知識はゼロに等しかった。終戦記念日の特別番組などで、たまに沖縄戦を紹介するものがあった。火炎放射器で焼き殺される住民。崖の上から飛び降りて自決する人たち。そんな酷い戦争という印象を持つだけだった。

そんな訳で僕の印象は「日本はもう軍備がなく、戦う力がない。とうとう、米軍が沖縄に上陸。軍はろくに戦えず、住民は追い詰められ、多くが焼き殺されたか、自決した?」という悲しいものだと思っていた。が、実際に取材し、勉強し、当時を体験した方々にお話を聞いて分かったこと。僕の印象は間違いだらけだった...。

日本軍は負け続きとはいえ、

まだ戦力はあった。が、本土決戦に備えるために温存。沖縄には十分な兵力を送らなかった。そのために地元で住民が徴用。14歳から70歳までが動員され、戦争協力をさせられ、多くが犠牲になった。さらに日本軍は最初から勝つことは考えず、本土決戦の準備をするための時間稼ぎと、アメリカ軍の体力を消耗させるのが目的。沖縄は捨て石にされたのだ。

住民はアメリカ兵に殺されるばかりでなく、日本兵からも暴行や略奪行為を受ける。それどころか住民に対して自決を強要。多くが死んでいる。まだまだ、あるが、何それ? という感じだ。戦争だから酷いのは分かる。敵に殺されるのは分かる。でも、住民を守るための軍が危害を加えたり、食料を奪う。民間人を戦闘に参加させる。挙句の果てに自決を強要? 

何のための戦争? 誰のための戦い? 

それはもう戦争じゃないでしょう? 

なぜ、そんな理不尽なことを日本軍はやったの? 

強い憤りを感じた。

「本土を守るために沖縄を犠牲にした」

ということだ。それが分かるといろんなことが見えてくる。基地問題も同じ構図。原発問題も同じ。一部の人たちを守るために、地方を犠牲にする。そのやり方は今も同じだ。日本史の授業で子供達に沖縄戦をしっかり教えない、いや、教えられない理由がよく分かった。

だったら「ドキュメンタリー沖縄戦」で、その辺をしっかり伝える! 12月に那覇で完成披露上映会だ。ぜひ、見て欲しい。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI

予告編=>https://youtu.be/sGFjWg0fo00

okinawaビジュアル.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」完成披露試写会。年内に沖縄で準備中 [沖縄上映会への道]

69616366_2967411523333132_1033246458561691648_n.jpg

「ドキュメンタリー沖縄戦」完成披露試写会。年内に開催予定。

今回の作品。3年に渡り沖縄の皆さんの応援、協力があったことで完成した作品。出演者の方々を始め、情報をくれた方、場所を提供してくれた方、取材に快く応じてくれた記念館、美術館。皆々さまの応援がなければ出来なかったと思えている。

なので、全国の方々に見てもらう前に、まず、沖縄の皆さま。関係者だけでなく、多くの方々にお見せすることが礼儀。そこで、スポンサーが完成披露試写会を準備中。11〜12月のどこかで那覇市で開催を考えているとのこと。スポンサーは映像作品製作は初めて。その種の事業に慣れていないので、あれこれ模索。時間がかかっているようだ。完成よりすでに半年が過ぎているので、何とか本年中に開催したいという。

試写会には僕も出席するので、会場に来られた方にはご挨拶させて頂く。沖縄戦とはどんなものであったのか? 何が起こったのか? どのような戦闘があったのか? 多くの人が苦しみ、悲しみ、死んで行った。殺戮があり、自決があった。まさに地獄が繰り広げられた。なぜ、そんなことになったのか? 何がいけなかったのか? あらゆる角度から沖縄戦を見つめる。

当時を知る14人の体験者の方々の証言。専門家による解説。そして米軍の記録フィルムを駆使して、上陸作戦から戦闘終了までを描いた作品。すでに観て頂いた専門家から「かつてない沖縄戦のドキュメンタリーになっている。これは日本人が見なくてはならない作品」と高い評価を頂いた。ぜひ、ぜひ、多くの方にご覧頂きたい。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI



nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」沖縄戦を勉強すると、隠された日本の現実が見えてくる。 [沖縄の現実]

IMG_2470.JPG

「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」

3年がかりの取材。3年がかかりの勉強。

沖縄戦を知るには沖縄戦を勉強するだけではダメだ。

あれこれ読むと見えてくる。

そう。沖縄戦を知ると、隠された日本の真実が見えてくる。

今秋に沖縄で完成披露試写会を準備中とのこと。

特報(動画)=> https://youtu.be/Wv5MK0fRauI



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

ドキュメンタリー沖縄戦」3人目の声の出演俳優? 沖縄が呼んだ俳優たち。 [2019]

41968600_2173198616087764_771367807009947648_n.jpg

ドキュメンタリー沖縄戦」3人目の声の出演俳優? 沖縄が呼んだ俳優たち。

作品の中でどうしても必要だった「沖縄の叫び」その声を録音したかった。大きな仕事ではない。が、とても大切なパート。そこから沖縄の慟哭が聞こえてくる。できる俳優で、思いがなければならない。上手に喋れるだけではダメだ。あれこれ考えて、1人の女優さん。もう1人は男性の俳優にお願いした。

僕の「明日にかける橋」で山田先生を演じてくれた嵯峨崇司君だ。彼とはワークショップで出会った。若いのに昭和のオヤジの雰囲気を持つ。俳優としては貴重。今時のおしゃれな、さっぱり系の男性はよくいるが、昭和オヤジ俳優が絶滅危惧種。その意味で昭和の暴力的な教師を見事に演じてくれた。

71111291_3046810972059853_3374969212249309184_n.jpg

彼は東京公開初日のスバル座に駆けつけてくれたり、大阪公開初日も、自腹で行ったりと熱い思いを持った役者だ。大阪では急遽舞台あいさつに参加してもらった。そんな彼を見ていて感じたのは、戦争ものなら憲兵の役が似合うだろうなあ。ということ。「この非国民目!」と市民を殴る役とかピッタリだ。それを思い出した。まさに沖縄戦の「声」に相応しい。

連絡すると一つ返事で引き受けてくれた。声の出演は本当に少ないのだが、僕のやり方はそれでも「沖縄戦」を勉強してもらう。映画のDVDを何枚も見てもらい、資料を読んでもらう。その話をすると彼はすでに沖縄戦に詳しかった。そこで意外な事実を知る。彼は以前、沖縄を舞台にした芝居ばかりをしている劇団にいたのだ。

さらに驚いたことは先に紹介した女性の声を担当してくれた女優の水津亜子さんも以前に「ひめゆりの塔」の舞台に出演しており、その時に沖縄戦を徹底勉強。かなり詳しかったことだ。その背景、どちらも僕は知らなかった。が、あれこれ考えて選んだ2人が、2人とも沖縄戦の芝居経験があった。強い縁を感じる。

72034882_3070784912995792_8129321971096748032_n.jpg

話も早い。ただ、セリフを読んで泣いたり、叫んだりするだけの仕事ではない。沖縄戦の理不尽や悲しみを知った上でやる必要がある。その意味で最高に適任の2人を選んでいた。これは神様が応援してくれているとしか思えない。そんな訳で嵯峨崇司君にも参加してもらい、あと「この世界の片隅に」にも声の出演をしたあの方も交えてスタジオで録音。沖縄の慟哭を伝える場面を仕上げた。

その「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」は12月に那覇市のホールで完成披露上映会を行う。お近くの方はぜひ、見て頂きたい。入場料は無料だ。



okinawaビジュアル.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画