映画版「チャーリーズエンジェル」前二作より面白い! [映画&ドラマ感想]
映画版「チャーリーズエンジェル」前二作より面白い!
三度目の映画化。何だかキャストが地味だし、大丈夫かなあ。と心配。「ベストキッド」もパート4になると、かなり低予算で中身なく、パットノリタが気の毒だった。ハリウッド映画は権利だけ手に入れて、ネームバリューだけで最悪の作品をマイナーで作ることがある。
が、金はかかっていたが、コントのノリの前2作と違い、ちゃんとアクションができる女優を選び、細かな部分まで描いた娯楽作品になっていた。ちょっとジャッキーチェンの映画みたいにだけど、ピカード艦長も?登場するし、テレビの旧メンバーのスチールも登場。
当時から知る僕らの世代は懐かしい。あの設定を踏襲。新世代のエンジェルを描いている。あのOBも最後に特別出演!
「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」上映会@南風原 2月28日(金)予告編 [予告編]
アーティストって詰まらないことで激怒!=そうではない。怒らせる相手に問題がある? [映画業界物語]
アーティストって詰まらないことで激怒!=そうではない。怒らせる相手に問題がある?
芸能人が非常識なことをして逮捕されたり、どうなの?という発言をしてネットで騒がれたりすることよくある。芸能人だけでなく芸術家、作家、画家、音楽家、映画監督と、アート関係の人はおかしな人が多い。
「だから芸術家なんじゃない?」
とよくいわれる。有名な俳優、ミュージシャンは気難しく、ちょっとしたことで怒り出したり、爆発したりすることが多く、関係者は物凄い気遣いをする。コンサート前に粗相があって、アーティストが帰ってしまったら大変なことだ。
作家の先生に原稿依頼に行く時も、編集者は最大限の気配りをするという。ベストセラー作家に連載を引き受けてもらえたら、何十億という収入が社にもたらされる。が、些細な粗相で作家先生が気分を害して、断られたら、その収入が不意になる。編集者が定年まで働いても得られない額の損失だ。
「有名になって謙虚さを忘れ、勘違いしてんだな?」
という人もいるだろう。一部にはそんな人もいる。が、第1線で作品を作り続けている人たち。作家でも、俳優でも、音楽家でも、映画監督でも、そららの人と会うとやはり凄い!普通、考えてないことを考えている。それを実現しようとしている。世間やマスコミに騙されていない。振り回されていない。真実はどこにあるのか?それを見つけようとしている。
そんな彼らが怒り出すとき、多くは相手側に問題がある。仕事を頼みに来るとき、仕事をするとき、話をするときに、無神経な発言、金のことしか考えていない、世俗にまみれたこと、価値観の押し付けがあるからだ。
怒らせた相手はそれに気づかない。結果、「あの作家は気難しい、面倒くさい」とレッテルを貼って終わり。それを聞いた人たちも同じ認識となる。ある脚本家。無名の人だが、ベテラン。こだわる技法が評判。それを知ったある若いPが仕事を依頼した。
「死ぬ気でやってくださいよ。命がけで書いてくださいよ」
そう励ました。ら、脚本家は怒り出した。
「毎回、死ぬ気でやっている! その作品を見て、あんたは依頼に来たのだろう? その相手に『死ぬ気でやれ』だと、そんなことを言わないと、俺が死ぬ気でやらないと思っているのか!」
脚本家は言葉で仕事をする人。一行のセリフを書くにも物凄い時間をかけ、魂を削って書く。それが脚本家だ。「死ぬ気で」というのは、「日ごろは死ぬ気でやっていないでしょうが、今回は死ぬ気で」というのと同じ。Pの多くはサラリーマンでありクリエーターではない。彼らの気持ちを察するのは苦手だ。編集者でも、スポンサーでも同じ。
その点、できるPや編集者はその辺を心得ている。だから、きむずかしい作家や音楽家たちが、その人との仕事は快く引き受け、いいものを作ってくれる。要はサラリーマンの価値観や都合を押し付けると、トラブルということ。
アーティストたちは気難しいのではない。別の価値観で生きている人たち。そこに自分たちの都合や価値観を押し付けることが問題なのだ。それが分からないので「気むずかしい」というレッテルを貼ってしまうのである。