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悲観主義者は成功しない。最後の勝つのはオプティミスト? [MyOpinion]

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悲観主義者は成功しない。最後の勝つのはオプティミスト?

(改訂版)5年前の記事から

なぜか?日本人はペシミスト(悲観主義者)が多い。ものごとを悪い方にばかり考える。僕自身も経験がある。高校時代に「映画監督になりたい!」といったら、友達や先生、親、大人からもの厳しく批判、否定された。「世の中、そんな簡単にいかない」「もっと現実を見つめろ」「小学生みたいなことをいうな」「お前、才能あるのか?」ともう総攻撃。その後は夢を語らないようにした。

その背景には日本人の考え方があるだろう。「夢は所詮、夢」「世の中、甘くない」と厳しく悲観的にものごとを考えることが「大人の発想」であり、世間を知っていることだという意識があるからだ。だから夢を語ると、先のような批判をされる。

それがアメリカ留学し、大学の先生やクラスメートに「夢」を訊かれて答えたときは全然、違う反応だった。「映画監督か!グレート。がんばれよ」「グッド!いいね」「絶対になれるよ。応援する」ほとんどが好意的な意見で、背中を押すものばかり。日本は止めようとする人ばかりだったのに、何が違うのか?

僕が留学したのは23歳。日本なら大学卒業、就職の歳。後ろめたいものがあった。大学でそんな話をしたことがある。「僕はもう23歳だから…」というと「何いってんだ。まだ、23歳じゃないか!」「まだまだ、これから、何だってできるさ!」と、これまた何人もから言われた。アメリカは楽天家ばかり? でも、とても励まされた。

確か、ケンタッキーフライドチキンのカーネル・サンダースも60歳を超えてから成功したと聞く。さすが、アメリカン・ドリームの国。大学で出会った人たちも、皆前向きだった。で、気づいたのは日本は何で夢を語ると否定したがるのか? なぜ、夢を否定する? 厳しい現実を受け入れることを大人の考え方だと思い、何かにがんばろうとすると「子供じゃないんだから」などというのか?

日本に帰ってからも、僕は「映画監督になること」を目標にして、アルバイトをしながら、シナリオを書き続けた。相変わらず、友達も、親も、知人も、声を揃えてこういった。「いい加減。現実を見ろ。いい歳なんだから、早く会社に就職しろ!」そして相も変わらず「世の中、甘くない!」と言われた。

何度か挫折しそうになった。いろんな努力をしても、なかなか映画監督へのチケットは手に入らない。でも、人が机の上で考える方法論なんて、ものすごく限られたもの。本当は別のところに、違った方法論があるものだ。なのに、ペシミストはそうは考えず。「世の中は甘くない。厳しいんだ」と解釈して諦めてしまう。

だが、オプチミィスト・タイプ(楽天家)は「もう少し、がんばれば、別の出会いがあるかもしれない。別の方法論が見つかるかもしれない」と考えて、諦めない。そう、この「諦めない」ということが大切なのだ。ペシミストは努力しないのに「世の中甘くない」と考えて諦めることが多い。だから終わったしまうのだ。

実際、僕は数年後に脚本家になり、2年後に監督になる。さらに映画監督デビューする。それから4本の映画を撮り。最新作(2015年現在)は日本全国32カ所の映画館、シネコンで公開される。もし、途中で諦めていたら今の自分はない。

振り返ると、アメリカ時代にもらった言葉に支えられた。「まだ、23歳じゃないか?」「今からだってできる」「映画監督?グレート。がんばれ」「絶対になれるよ。応援する」特別の人ではない、普通のアメリカ人から何度もそう言われた。だが、僕がアメリカには行かず、ずっと日本で生活していたらどうだったか?

多くの大人、そして友人たちがこう言い続けただろう。「世の中、甘くない」「夢は所詮、夢だ」「どーせ、無理だ」「可能性は低い」そんな言葉を何年も何年も聞いていると「そうだよな。やっぱ無理だよな」と思ったはずだ。そして、夢を諦めることこそ、大人だと思い、就職。がんばる若い人を見れば「甘いんだよなー」といいたくなったろう。

こんな言葉を聞いたことがある。「最後に勝つのはオプティミスト」そして「世の中には失敗した人と成功した人がいるのではなく、諦めた人と成功した人がいる」アメリカン・ドリームというのは決してアメリカ固有のものではない。ただ、日本人の多くはペシミストであり、がんばる人がいると頼みもしないのに「世の中甘くない」「現実は厳しい」と言いに来る人たちが多い。

それで若者は諦めてしまう。けど、夢でも、目標でも、テーマでも、自分が掲げるもの、目指すものを掴むことはできるんだ。それには努力や洞察力も必要だが、一番大切なのはペシミストにならないこと。オプティミストでいること。そして「諦めない」ことなのだ。
(5年前の記事を改訂)


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地域社会に必要なのは文化、芸術に対する理解=それを武器にできない街? [2020]

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地域社会に必要なのは文化、芸術に対する理解=それを武器にできない街?(1年前の記事)

先日、「明日にかける橋」実行委員の方から連絡があり、今後の展開についての報告と相談があった。これはとても嬉しいこと。というのは、故郷映画。映画館上映が終わったら、何もせず日常に戻ってしまうことが多い。そこからが本番であり、地元の活用をすべきなのに? 何もしなくなる。

市民、スタッフ、キャストの強い思いで映画を完成しながら、劇場公開が終わると地元メンバーは日常に戻り、映画を活用しないことが多い。なぜ、地元のために作った映画なのに、それを活用しないのか? でも、似たような話は多い。

「我が村に美術館を作ろう!」「コンサートホールを作ろう!」

街の活性化、子供達への芸術、文化教育のため。署名を集め、寄付を集めがんばる。完成披露は盛大。でも、その後は客がほとんど来ない。盛り上がるのは最初だけ。宣伝もしない。場内はガラガラ。莫大な維持費用だけが市民にのしかかる。そんな街は全国にある。同じように、せっかく作った映画を活用できない自治体や団体も多い。

「文化を理解できていない地域社会」

というものが背景にあるのだろう。お祭りは好きだが、活用、運用の仕方が分からない。そのための勉強をしない。結局、街をアピールするツールを作り上げても無意味になる。そんな中、今回の「明日にかける橋」メンバーは今も会合を続け、映画の活用を考え、行動している。いろんな相談も受ける。本当に凄い。

「どうすれば映画を使って街をPRできるか?」「街を伝えることができるか?」「子供たちに故郷の素晴らしさを伝えられるか?」

その奮闘を続けている。参加した映画スタッフもそれを聞き喜んでいる。いろんな展開、楽しみだ。


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