地域社会に必要なのは文化、芸術に対する理解=それを武器にできない街? [2020]
地域社会に必要なのは文化、芸術に対する理解=それを武器にできない街?(1年前の記事)
先日、「明日にかける橋」実行委員の方から連絡があり、今後の展開についての報告と相談があった。これはとても嬉しいこと。というのは、故郷映画。映画館上映が終わったら、何もせず日常に戻ってしまうことが多い。そこからが本番であり、地元の活用をすべきなのに? 何もしなくなる。
市民、スタッフ、キャストの強い思いで映画を完成しながら、劇場公開が終わると地元メンバーは日常に戻り、映画を活用しないことが多い。なぜ、地元のために作った映画なのに、それを活用しないのか? でも、似たような話は多い。
「我が村に美術館を作ろう!」「コンサートホールを作ろう!」
街の活性化、子供達への芸術、文化教育のため。署名を集め、寄付を集めがんばる。完成披露は盛大。でも、その後は客がほとんど来ない。盛り上がるのは最初だけ。宣伝もしない。場内はガラガラ。莫大な維持費用だけが市民にのしかかる。そんな街は全国にある。同じように、せっかく作った映画を活用できない自治体や団体も多い。
「文化を理解できていない地域社会」
というものが背景にあるのだろう。お祭りは好きだが、活用、運用の仕方が分からない。そのための勉強をしない。結局、街をアピールするツールを作り上げても無意味になる。そんな中、今回の「明日にかける橋」メンバーは今も会合を続け、映画の活用を考え、行動している。いろんな相談も受ける。本当に凄い。
「どうすれば映画を使って街をPRできるか?」「街を伝えることができるか?」「子供たちに故郷の素晴らしさを伝えられるか?」
その奮闘を続けている。参加した映画スタッフもそれを聞き喜んでいる。いろんな展開、楽しみだ。
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