「ドキュメンタリー沖縄戦」リバイバル公開@京都みなみ会館 8/13(金)~2週間予定。 [沖縄戦]
37年間の後悔。映画界の無関心=沖縄戦への思い。 [沖縄戦]
37年間の後悔。映画界の無関心=沖縄戦への思い。
この本が発売されたのが、1985年。著者は2年前に始まった1フィート運動に触れている。「ドキュメンタリー沖縄戦」でも大変お世話になった記録フィルム収集活動。あれがなければ「沖縄戦」は出来なかっただろう。
当時、著者は45歳。1985年。僕がアメリカ留学をした歳。ついこの間ではないか?読み進めると終戦時は6歳。ということは、今は81歳。つまり85年当時は僕より若かった。戦争を体験しながら40代という事実に驚かされる。それが1985年なのだ。
しかし、僕はその後の37年間、沖縄戦にも、戦争にも全く興味を持たずに来てしまった。もし、その間に興味を持てば、今は亡き大田知事にもお会いできたかもしれない。40代の戦争体験者が数多く健在だったのである。いろんなお話を聞けたはずだ。「沖縄戦」で困ったのは体験者の高齢化。80〜90代。すでに亡くなっていた方もいる。探すだけで大変だった。
今さら取り返せないことだが、1985年からの37年間、何もしない、知ろうとしなかった自分を悔いる。戦争は遠い昔に起こったこと。僕とは関係ない歴史の1pと考えていた。ただ、その間に公開された沖縄戦題材の映画は「ひめゆりの塔」2本だけ。何か、興味を引く作品をなぜ、映画人はもっと作らなかったのか? そこから当時の若い僕らは関心を持ったかもしれない。
沖縄戦は単なる歴史の勉強ではない。未来を生きるための示唆がある。繰り返してはいけない教訓がある。そんな映画を作らずに来たこと。映画人の1人として、そこも悔いが残るところである。
広島原爆を描いた名作「ひろしま」@横浜シネマリン [2021]
原爆投下から76年。あの日の惨状を再現。涙なしに見られない映画。
だが、公開前に大手配給会社がアメリカに忖度。配給を中止。
多くの人に知られることがなかった不遇の名画。
13日金曜まで横浜シネマリンで上映。https://cinemarine.co.jp