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司法長官だったバー。 こちらはサラダバー。 アイアンサイドはレイモンドバー。 [2020]

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司法長官だったバー。

こちらはサラダバー。

しっかり野菜を食べる。

アイアンサイドはレイモンドバー。



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1本の映画を完成させた時=監督はその代償を払わねばならない? [映画業界物語]



朝起きる時、ヘドロの沼から這い出すような疲労感がある。これは過労から回復途中で毎回、持ってしまう感覚。睡眠を取ることで悪いものが出た(本当は出たりしないが)ような感じがする。単に肉体的疲労だけではなく、精神的な疲労も大きいかもしれない。

映画製作は一般の会社からすると、かなり別の価値観や習慣があり、理解しがたいものだ。そこに関わった一般社会の人たちは驚き、戸惑う。それを「映画の世界はかなり違うなあ」と思ってくれるといいのだが、映画制作を体験したこともなく、知識がない人が「これじゃダメだろ!」と騒ぎ出すことがある。そして自分たちの会社や団体の価値観を押し付けてきがち。

日本の会社に入社したアメリカ人が「日本人はおかしい!」とアメリカの習慣や価値観を周りに押し付けてもトラブルが起こるばかり。同じように、映画界以外の人たちが自らの習慣や価値観を押し付けて来ることで問題や事件になる。それを説明し、押さえ、いい方向に進むようにするのもかなり労力が必要。「馬鹿野郎、余計なことするな!」というのは簡単だが、相手を傷付けず、理解してもらうのは骨が折れる。

中には映画プロジェクト崩壊に繋がることを「こうしないとダメ何だよ!」と全力で横車を押す人たちもいる。自分たちは正しい、プロジェクトを立て直すんだ!と物凄いエネルギーを使ってねじ曲げようとする人たちもいる。自身が何をしているか?全く気づかない人たちもいる。

そもそもが知らない世界に対して、自分たちの価値観や方法論を押し付けること自体が間違っている。「これヤバイなあ!!」と思っても、それは通常の展開であることに気づかない。映画の無事完成を願う同士がそんなことでぶつかり、争わなければならないこともある。そんなことが何年も続くのが映画製作。体も心もボロボロになる。それ以前、作品を作りあげるだけでも命がけの仕事であり、完成後も映画館公開時にも同じだけのエネルギーが必要。完成したら終わり!ではないのだ。

黒澤明監督は1本の映画を完成させると入院したと聞く。僕はそこまで行かないが、毎回7人分くらいの仕事をするので映画公開が終わると、ダウンして数ヶ月は寝込む。毎回、過労死覚悟、毎回遺作と思っているので不満はない。ただ、それで生き延びたら、神様が「もう1本、作れ」と言っているのだと考える。今はまだ復活まで、もう少し時間がかかりそうだけど。


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