今年良かったこと。映画以外のこともあれこれ考えられたこと。 [2020]
小林よしのり「戦争論」 [戦争について]
「暗黒街の顔役」1959年東宝 岡本喜八監督作品。 [映画&ドラマ感想]
「暗黒街の対決」1960年東宝 岡本喜八監督作品。 [映画&ドラマ感想]
「グリンベレー」1968年米 ワーナー・ブラザース [映画&ドラマ感想]
「ディアハンター」以降のベトナム映画はほとんどが反戦作品だが、真っ最中に作られたこの「グリンベレー」はベトナム聖戦を描いた作品だと聞いていた。タカ派のジョンウェインが監督主演している。ケネディはベトナムからの撤退を決めた直後に暗殺。その後を継いだジョン・ソンソンは逆を行き、より多くの兵士を送り込んだ。
さらに、そのあと大統領選に立ったのがニクソン。彼はベトナム撤退を公約に立候補した。が、当選後に公約を翻し、より多くの軍隊をベトナムに送るようになる。ケネディを殺し、あと2人の大統領に戦争を続けさせたのがDSと言われている。長期間戦闘が続けば軍事産業は大儲けできる。そのためにケネディを殺し、戦火を拡大させたのだ。
それ以降も歴代大統領は皆、戦争をしている。アメリカは10年に1度は戦争をするというが、そうしないとDSグループの企業が干上がってしまうからだ。そのために無理やりにでも戦争を作り出すのが、大統領の仕事なのである。それに逆らい4年間、戦争をしなかった初めての大統領がトランプ。そこから今回の選挙に繋がる。ベトナム戦争はアメリカが敗北した。多くの兵士が死んだ。当時は多くの若者が反対運動に参加した。そんな時代に「ベトナム戦争はやらねばならない!」とアピールしたのが、この映画だ。
そして、第二次世界大戦からこの映画までのアメリカ映画こそが、「アメリカは世界の警察。独裁者や共産主義者をやっつけるために頑張った」というアピールなのだ。それら映画を見ると当時の政府、国民の思いがよく分かる。その意味で「ベトナム聖戦」を掲げる「グリンベレー」から色々と分かることがある。
ちなみに、有名なベトちゃんドクちゃん。日本で分離手術をし、マスコミも何度も放送している。彼らがあんな体になったのは、ベトナム戦争時に米軍が「枯葉作戦」で撒いたガスが原因。母親の体内にいる時に汚染されたことでああなってしまった。だが、この兄弟のことはアメリカでは報じていない。
今年もあと2日、怒涛のような1年。 [2020]
時代の悲しみを伝えることの大切さ [戦争について]
来年2月。東京で「ドキュメンタリー沖縄戦」が再映! [映画館公開]
来年2月。東京で「ドキュメンタリー沖縄戦」が再映!
「ドキュメンタリー沖縄戦」11月の沖縄上映を最後に終了したが、その後、別の映画館から依頼があり、来年2月に東京での公開が決まった。これは嬉しい。と言うのは「沖縄戦」大好評で今年の7月に東京公開。その後、日本全国27館で次々に上映。最後が沖縄だった。
映画館は最低2週間の上映だが、ヒットすると3週4週と延びていく。だが、コロナで1ヶ月ほど映画館が休業。そのために上映せねばならない映画が山積みとなり、どの映画館でもギュウギュウの上映となっていた。特に都会は大変。なので、「沖縄戦」がヒットしても3週目、4週目の上映ができないところが出てくる。
そこでムーブーバー。映画館を変更して上映が続ける対応となった。大阪も2館。京都も2館。横浜も2館。と1館目が終わったら2館目が始まると言う形。ところが東京。2週の予定を4週間上映してくれたが、あとが詰まっていて、5週目ができなかった。しかし、ムーブオーバーするにも東京は他の劇場もいっぱい。
そんなわけで「観たい!」と言う声はまだまだあるのに、東京公開は終了。横浜や京都ではやっているのに〜と言う残念な状態があった。そんな声に答えて東京のシネマハウス大塚さんが手を挙げてくれた。ここは森達也監督のドキュメンタリー特集などをよくやるところで、僕も何度も行っている。素敵な劇場からの上映依頼。ありがたい。
DVD発売はまだ決まっていないので、見れなかった人は当分見れない予定だったが、東京の再映が決まり嬉しい。来年2月から上映。年が明けたらまた告知を始める。よろしく。
国は国民に大切なことを伝えない=大統領選から学ぶべきは騙されない努力? [戦争について]
国は国民に大切なことを伝えない=大統領選から学ぶべきは騙されない努力?
大統領選を見て感じること。多くの事実が隠され特定の方向に人々を誘導する情報ばかりが流されている。そして多くが簡単にそちらに行ってしまう。アメリカ人より日本人の方が誘導されているようにも思える。
それは今、始まったことではないだろう。昔から行われていた。今回はDSの存亡を賭けた戦いなので、恥も外聞もなく、見え見えの工作もあるので分かりやすい。今までは多少、気を使いバレないようにやっていただけなのだ。
日本でも似たようなことは行われている。コンビニ弁当やパンには大量の防腐剤が使われている。食べてすぐに死ぬ量ではないが、長期間摂取すれば健康を阻害する。海外では禁止されているものを添加している。そのことで長期間、店頭に並べられる。廃棄が少なくて済む。収益が上がると言う企業側の都合。それをテレビも新聞も伝えない。賢い人たちは自身で調べ事実を見つけるが、多くは知らない。
ツケは我々消費者が払う。防腐剤を毎日食べて健康を損ねる。仕事を休み収入が減り。命も削られる。にも関わらずテレビでは爽やかなイメージの女優さんがコンビニやパンのCM。騙されて、私たちは知らないまま防腐剤だらけの食品を食べる。先と同じ構図だ。国民が健康や損なうことで企業が利益を上げている。
同じことは戦争でもある。国民が血を流し、命を落としても軍事産業は潤う。どさくさに紛れて大儲けする輩も出てくる。あの人の爺さんとかもそれ。「だから、戦争したい!」と言う政治家や団体が今もいる。存その人たちに都合の悪いことがある? 「戦争法」で戦争自体はできる国になったが、憲法9条で先制攻撃は出来ない。アメリカが絡まない戦争もできないことだ。
それを変える上で大事なこと。「戦争は必要だ」と言う国民の理解。そして改憲。そちらに国民を誘導することが大事だ。集団的自衛権を可決するときも「戦争法案」でないことをイメージつけようと「自衛」と言う言葉を使い、NHKの番組で解説させないようにし、内容を国民に理解しないようにし「積極的平和外交」と言う正反対の印象がある言葉まで作り出して法案を可決した。本当の内容を知られては困るからだ。同じことは他でも行われていないか?
多くの日本人は沖縄戦を詳しく知らない。教科書では1行だった。今はもう少し増えているが、NHKも新事実が出ないと番組にしない。本来、繰り返し沖縄戦の悲劇を伝えるべきなのにしない。映画でも扱わない。有名なのは「ひめゆりの塔」と「沖縄決戦」くらいで、原爆のように繰り返し映画化されない。終戦記念ドラマでも沖縄戦はなかなか扱われない。明石家さんまが主演した「さとうきび畑のうた」くらいではないか?あれは17年前だ。
沖縄戦は太平洋戦争唯一の地上戦。様々な悲劇が繰り広げられた。戦争をしない国ー日本がなぜ、沖縄戦を教育でも、映画でも、テレビでもしっかりと伝えないのか? それとも伝えたくない理由があるのか? 戦争はこんな悲惨だと言うこと、多くに知って欲しくない人や団体が存在するのか? いるだろう。戦争すれば儲かる人たちがいるからだ。本格的に戦争できる国にしたい団体もいる。そのためには何でもする。今回の大統領選経緯を見ていると、そう思える。
国も、企業も、国民の健康や命にさほど重きを置いてはいない。儲かれるなら犠牲にしても構わない。それは日米ともに同じ。大切な事実を封印、誘導しようとする。なら、それを探し出し、本当のことを確かめ自衛するべきだろう。命や健康を奪われてしまう前に。今回の大統領選から学ぶべきはそこだと考える。