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「ここ数日、記事が多いなあ。監督、編集サボって記事書いてんじゃない?」 [2018]

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「ここ数日、記事が多いなあ。監督、編集サボって記事書いてんじゃない?」

と思っているあなた。大丈夫。編集には「書き出し」とか「変換」という作業があり、セットするとパソコンがやってくれる。30分とか1時間とか。その間にパソコンを操作して、他の仕事をすると作業が止まってしまい、1からやり直しになることがある。

だから、PCには触れない。現在は2台のパソコンを使って作業をしているが、両方で「書き出し」「変換」が続いている。だいたい1件につき30分から1時間。その間に映画を観に行く訳にも行かず。書き出し作業が順調に行っているか?もチェックするには、外出はできない。

そこでノートパソコンを使い、毎日の記事を書いている。長めの記事なら30分くらいでかける。ということで、このところ1日に3つくらいの記事をアップしている。

また、記事を書くのは進行報告だけでなく、自分の考えをまとめるという効果もある。頭であれこれ考えていると、取り留めがなくなることがある。が、文章にして書くには論理性が必要なので、自分の考えての筋が通らない部分、思い込みで考えている部分、見落としている部分等に気づく。

また、文章にすることで「ああ、俺はこんなこと考えていたんだ」と気づいたり、問題の解決法や結論が見えてくることもある。頭で考えると、問題や悩みを「あーーどうしよう? どーすればいいかな〜」と同じことを何度も考えてしまい、堂々巡りになることがある。それを文章にすると、論点がはっきりして、解決に向かうことが多い。

そんな意味で先日から書いている「情報把握能力」これは結構、大きなカテゴリーで、他に考えている問題にもリンクしてくることを発見した。また、そのことについても書いていきたい。「書き出し」の時にでも!



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次回作は何ですか?と聞かれる。ホラー? 1980年代シリーズ? [2018]

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次回作は何ですか?と聞かれる。ホラー? 1980年代シリーズ?

現在はドキュメンタリーの「沖縄戦」を編集中。来年の春には完成。「では、その次は?」と友人から聞かれた。それはさすがに決まっていない。彼が期待しているのはやはり劇映画。「明日にかける橋」の次はどんな物語を作るのか?楽しみにしてくれているようだ。ありがたい話だが、本当に依頼も何も来ていない。そう話すと

「じゃあ、どんな作品を撮りたいですか?」

と言う。企画だけはいろいろある。これまで地方を舞台にした感動ドラマが多かった。だから、その路線というのが一つ。もう一つにはこれまでになかったタイプの作品。

精神病を題材としたドラマだ。実はすでに3本ほど、そのネタで書いたシナリオや小説がある。が、さすがに町興し映画でそれはできないので、企業映画として作るしかない。ただ、精神病ネタというと、嫌がられるので難しい。そんな一つ。これはまだシナリオにしていないが、境界性パーソナリティ障害をモチーフにした作品を一番やりたい。

これは病気の物語というより、心のあり方を描いた作品。心に秘めた醜さと歪み。嫉妬と愛情。を見つめる映画。近い作品でいうと「危険な情事」「氷の微笑」「ミザリー」というところか? ある意味では「怪奇大作戦」かもしれない。

「えー監督がそんな怖いの撮るの?」

と言われそうだが、以前はホラーも撮っていて、めっちゃ評判が良かった。その泣ける版を目指したい。あと言われたのは

「1980年代」シリーズは続けて欲しいですね!

「向日葵の丘」は1983年年。「明日にかける橋」は1989年だ。80年代は残り8年分ある。とはいえ、当たり年と外れ年というのがあり、やはり83年と89年はドラマテックだった。映画にしやすい。それでいうと、1985年も当たり年。

僕がアメリカ留学した年でもあり、人生の分岐点。同時に日本もバブル時代がスタート。1980年代前半とは違う新しい文化が生まれてくる。音楽シーンも歌謡曲からJpopに展開。アメリカは衰え、日本は活気付いていく。ちょうど今の反対だ。時代としては面白い。が、そこに今を反映できる何かを見つけらければドラマにはならない。

1980年も当たり年。いろんなことが始まった年。僕が高校を卒業。上京して映画学校に通いだした。そうそう、先日見た冨田佳輔君が出演した映画「青の帰り道」で描かれたような青春を送っていた。その映画を見たときも思ったのだが、前々から1980年の青春映画は作りたいと思っている。

当時の僕は下宿アパートという感じのトレイ共同、風呂なしの四畳半の部屋に住んでいた。家賃は1ヶ月1万円。銭湯に通い、近所の大衆食堂でご飯。「神田川」の世界の名残がまだあった時代だ。

映画監督を目指し日本各地から集まった18歳。藤子不二雄ら若手漫画家たちが住んでいたトキワ荘のような下宿アパートがあり、そこに監督志望、俳優志望の男の子たちがいて、映画と恋と、変態(?)と、抱腹絶倒の青春物語。

いつか作りたい!と思いながら、未だに実現していない。が、すでにその手のアパートはなくなり、町の風景も様変わり。今作るとセットとCGで高額の予算がかかるだろう。でも、「事実は小説より奇なり」本当にあった青春物語を話すと評判はいい。

「当時でも、そんな体験をしている若者はなかなかいないよ!」

と言われる。それが映画化できるなら「1980年」はベストかもしれない。もちろん、地方を舞台にした感動物語でもネタはまだある。が、とにかく今は「沖縄戦」を仕上げることが大事。春まではそれに専念だ。


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怖い夢を見て目が覚める。まだ、外は真っ暗。夜明け前。 [2018]

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怖い夢を見て目が覚める。まだ、外は真っ暗。夜明け前。

だが、もう一度、寝ることもできず、起き出してこの記事を書いている。どんな夢だったか? 詳しくは覚えていないが、変な建物で撮影していて。俳優たちが全然言うことを聞かず、おまけに皆、素人。その上、建物が変で下の階に降りる階段が異常に狭くて、つげ義治の漫画にあったような感じで、次第に建物がから出られらなくなる。

編集のプレッシャーのせいか? 先行きが不安なせいか? 時々、夜中に目が覚めて寝られないことがある。映画界はなかなか大変な業界。華やかではあるが、生活は保障されない。何をすれば成功するか?という定義もない。スタッフはまだ仕事があるが、監督業と俳優業はさらにリスキー。

どちらもブレイクすれば注目されるが、宝くじに当たり続けるようなラッキーがないと続けられない。批判や中傷を受ける。妬みもある。あれこれ事実ではないことも言われる。中堅どころの有名監督は2人自殺している。お1人とは自殺の前年にお会いしていた。映画会社に失望しているとの話を聞かせてくれた。

俳優業も大変だ。精神的におかしくなる人もいる。女優に多いと聞く。繊細でないと演技はできない。でも、繊細だとプレッシャーに弱い。ノイローゼや精神病になる人もいる。僕も何人か知っている。以前は非常に気遣いをするいい子だったのに、今では発言がおかしい。長年に渡り自分を抑え、耐えてきたことで、何かが壊れてしまったようだ。

スタッフでも1人いる。発言がおかしい。もともと映画人はおかしな奴が多いが(お前が言うか?と言われそうだが)風変わりな人と精神病は微妙に違う。勉強すると分かってくるが、興味がない人にはどちらも「変な奴」と思えるだろう。その彼もしばらく仕事がなく、あれこれ奮闘しているのだが、前に進めずにいる。

映画関係に関わらず、世の中はストレスが多い。繊細でナイーブな人には生きづらい世の中。うつ病は「心の風邪」と言われるが、心は歪んだり、傷ついたり、血を流したりする。それは形として見えないだけで、病んでしまう。そんな時に自身を守る働きが精神病ではないか?と思えることがある。

多くの精神病は情報処理能力の欠如。まともに情報を受け取り、把握できなくなることで、間違った判断をする。それに基づいて発言するので、他者から見ると「あの人、何か変!」となる。しかし、まともに現実を受け入れると、心が壊れてしまうので、間違った判断で自分を守っているように思える。

これは精神病だけに関わらず、多くの人にも見られる反応だろう。「政治腐敗が酷い」「また消費税値上げ?いい加減にしろ」と思うが、自分には何もできない。テレビを見ると「アベノミクス。まだ道半ば」「安倍政権支持者。40%」とか言っている。「そんなアホな!」と思っても、そんな報道を受け入れることで「少しづつでも世の中良くなるだろう」と納得しようとする。諦めようとする。

そうしないと心が壊れてしまう。そんな気休めができないのか? 心が壊れた人たちがいる。嘘を言ってでも注目を浴びたい人。尊大な態度で人を踏みつける者。被害者を演じて他者を攻撃する人。周りにいる者は堪らない。

でも、今の時代。正気でいる方が難しいのかもしれない。そんな中でどう生きるべきか? 考える仕事が映画作りだと思えている。


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