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もう1台。HDがあるはずだ!? [2018]

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素材の変換をしていて、あれ?と思う。

そのハードディスクに入っていない映像がある

どこにあるのか?

まさか?まさか?映画人が一番してはいけない失敗?

いやいや、それはない。

もうひとつ。HDがあるはず。

探す探す。

あった。久しく使っていないのにで、こんなところに!

なぜか、洗濯カゴの底。

これで全部揃った。残りを変換するぞー

と、そのHDを開くと、昨日まで3日がかりで変換した素材

全て、変換したものが入っていた。。。

なんだったんだ。この3日間は。。。

でも、取材の全貌はかなり掴めた。

作業はこれからだ。



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取材記録を確認。書き出す。 [2018]

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 映像の変換。何十時間もかかる。

 その間にプロジェクトのこれまでの展開と

 どんな素材があるか?の確認のために

 スケジュールを書き出す。

 iPadのスケジュール表から、沖縄取材の月日と内容を書き出す。

 映画と当時進行の時期もあるので、記憶が混じっているのを

 まずは整理。

 これまでに5回。内、下見1回。プライベート1回。取材が3回だ。

 書き出していくと、記憶が蘇る

 まずはそこからスタートだ。





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ようやくポスプロをスタート! [2018]

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 ようやく、先のプロジェクトの終わりが見えてきた。
 
 地元で大ヒット。ロングラン。

 海外の映画祭でも受賞したり、全国10カ所以上での映画館公開

 名古屋や大阪での舞台挨拶も実施。

 なんといっても恐怖のメイキングで時間を食った。

 2ヶ月近く、あの修復(?)作業に奪われたことは本当痛い。

 いいものを作るために時間をかけるのではなく、どうしようもないものを

 まともにするために2ヶ月もかけるのは本当に悲しい。

 でも、ようやく、こちらもスタート。

 まずは、素材の確認だ。本来は7月にスタートするはずが、もう10月だ。

 これまでに撮影した素材の確認。変換作業をスタートする。

 
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この章で現実の時間に追いつく。 [2018]

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劇映画の方は無事に完成。全国で公開。

地元でも映画館で公開され、大ヒットとなる。

しばらく、宣伝活動は続いたが、余裕が出来、沖縄戦プロジェクトを改めてスタート

この章で現実の時間に追いつく。

ここからはオンタイムで連載。



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様々な角度から勉強。本質を見つめる。 [2018]

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沖縄戦プロジェクト通信ー様々な角度から勉強。本質を見つめる。



沖縄戦の歴史だけでなく、太平洋戦争を見つめる。戦時中を知るだけではなく、現代の沖縄も見つめる。勉強が進むにつれて対象がどんどん広がっていく。映画、資料、記録映像、写真、ドキュメンタリー、漫画、いろんな分野からアプローチ。まず、自分の中で沖縄戦を把握する。

と準備している間に、「明日にかける橋」の制作がスタートすることになった。不器用なので2本同時進行はできない。沖縄の方はまだ予算が成立していないので、本格スタートまで時間がかかる。「明日」は夏を目指して撮影することが決まり、さまざまな準備が始まる。


しばし休止

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太平洋戦争を知る必要性を感じる [2018]

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沖縄戦プロジェクト通信ー太平洋戦争を知る必要性を感じる



沖縄戦の勉強を続ける。大田元知事の本を読み、岡本喜八監督の映画「沖縄決戦」を観た。「ひめゆりの塔」も2本観た。ドキュメンタリーのDVDも見ている。そうして、少しずつ沖縄戦の流れ、全貌が分かって来る。

ただ、それと同時に新たなる疑問も次々に出て来る。なぜ、沖縄に派遣された32軍は大本営によって主要な部隊を他の戦闘にまわされてしまうのか? なぜ、米軍は沖縄から上陸してきたのか? そもそも、何のための戦争なのか? 大本営は何を考えていたのか?

ここしばらく沖縄の悲劇をいくつも見つめて来たが、その背景、そもそもの発端が分からないと単なるニュースと同じになってしまう。何が足りないのか? そう、沖縄戦だけでなく、太平洋戦争を見つめなければ全貌が見えて来ないのだ。

そこでまず、映画屋なもので、映画から入ってみる。日米戦争のスタートとなる真珠湾奇襲作戦。それを描いた映画「トラ、トラ、トラ」。そして日本映画「連合艦隊」ーこちらは真珠湾から、レイテ沖決戦、そして沖縄まで太平洋戦争の総集編のような構成だ。

実はこの2作。昔昔に観ている。が、今、もう一度見直すことで違った何かが見つかり、沖縄戦がより明確になってくるはずだ。


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2本の映画「ひめゆりの塔」何が違うのか? [2018]

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沖縄戦プロジェクト通信ー2本の「ひめゆりの塔」何が違うのか?



沖縄のことを全く知らなかった僕でも、この映画は知っていた。が、見たのは数年前。どうも戦争の映画を敬遠してしまうところがある。当時、見たのは今井正監督版。これは壮絶だった。そして今回、吉永小百合主演の方。舛田利雄監督版を見た。

どうも桝田監督は印象がよくないのは、僕が若い頃にアイドル主演の映画を何本も撮っていたことがあるだろう。「ハイティーンブギ」(たのきん)とか、どうも安易な青春もので、映画ファンがバカにするものが多かった。もともと石原裕次郎の映画を撮っていた人だし、アイドルといえば、そうかもしれない。

が、考えると桝田利雄は「トラトラトラ」の日本側監督でもある。深作欣二と共同。つまり、黒澤明が降りたあとに監督となった人だ。ネットで調べると「戦争映画には特にこだわりを持つ」とのもある。ところが、今回の「あゝ、ひめゆり塔」はあまり伝わるものがなかった。

内容は今井正版とほぼ同じ。違いは冒頭に「対馬丸撃沈事件」を持って来たこと。それはうまい構成だと思うのだが、ひめゆり部隊の悲しみが今井版ほど伝わって来ない。女優たちが綺麗に撮られていて、痛々しさが感じられない。演出というより思いが違うのではないか?

今井正監督が撮ったときは、まだ沖縄が返還されておらず、ロケは本土で行われた。「沖縄で撮りたい」という思いが返還後にリメイクという形となる。執念ともいうべき思いが、今井版の凄惨さにつながっているのではないか? 他にも理由があるかもしれないが、だとしたら、監督の「思い」作品を左右する大事な部分である。

(この映画を観たあと、沖縄のひめゆり祈念館にも行き、当時の関係者にもお話を伺いました)


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どうすれば沖縄戦の悲しみをリアルに伝えられるのか? [2018]

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どうすれば沖縄戦の悲しみをリアルに伝えられるのか?

(2年ほど前のことを書いています)

沖縄戦の歴史。そして米軍がどこから上陸して、どこへ進撃したか? 等の動きを把握。その中でどんな戦いがあり、どのような戦闘となったか?勉強する。

これは事件の取材と同じ。犯人はどこから家に侵入して、どの部屋を通り、どこへ行き、犯行を行なったか? その際にどんな被害が出たか?を確認していく。それによって沖縄戦が把握でき、日米がどのような思いで交戦したか?も見えて来る。

衝突したポイント。いくつかは取材のときに訪れた。実際に行ってみないと、文章で読み、写真で見ただけでは実感できない。だが、現地を訪れても戦争から70年以上。当時の面影はほとんどなく、そこでも想像力を働かせ、当時の様子をイメージせねばならない。

立ち並ぶビル。舗装された道路。笑顔で行き交う観光客。そんな光景を撮影しただけでは、当時の悲しみを伝えることはできない。どうすれば、70年間の悲劇を現代に伝えられるのか?それが今回の仕事だ。どうすればいいのか?


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この写真に映るものは何だ? [2018]

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写真が小さいので見辛いと思うが、沖縄の空と町。嘉数公園の展望台から宜野湾市方面を観た風景だ。写真中央に広く開けた土地が見えるだろう。

普天間基地である。その滑走路に置かれた小さな粒のように見えるもの。それが噂のオスプレイである。同じショットで拡大したものが下の小さな写真。この町の上を毎日、オスプレイは飛行する。


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沖縄を知らずして、今の日本、そして未来の日本を語ることはできない!? [2018]

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沖縄を知らずして、今の日本、そして未来の日本を語ることはできない!?

沖縄の現在から勉強を始め、基地問題、日米地位協定。さらに大田元知事の書いた沖縄戦の本。いろいろ読みあさり感じることがある。僕は本当に何も沖縄のことを知らずに人生50年も生きて来たなあということ。

まさに「朝日のあたる家」製作時に原発と福島のことを勉強したときと同じ、あまりにも何も知らなかった自分を痛感している。「福島、気の毒」「沖縄大変」と多くの人は他人事のようにいうが、それが東京、そして日本とどれだけ繋がりがあるのか? 全く分かっていないだけなのだ。

そして、現在も続く、それら問題の全ての始まりが沖縄戦なのである。沖縄戦知らずして、今の日本を理解することはできない。それはつまり、未来のことも考えることができないということなのだ。これはますます重要な仕事であること。強く感じている。


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沖縄戦プロジェクト通信ー現代の沖縄を勉強。 [2018]

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沖縄戦プロジェクト通信ー現代の沖縄を勉強。

(この記事は1年以上前の話を書いています)

沖縄戦を知るために勉強すればするほど、知るべきことが広がって行く。その1つ。日米地位協定。先日「モーニングショー」の「そもそも総研」でも特集していたが、僕もつい最近まで全く知らなかった。そんな協定が戦後に日米で結ばれていたなんて.... 。

なぜ、危険なオスプレイが沖縄で町の上を飛び回るのか? から、なぜ、ロシアは北方領土を返還できないのか?まで、全て関連するのだ。さらに原発問題まで。ここで詳しくは語らないが、興味ある方は写真の本を読んで頂きたい。

さて、この頃はまだ「明日にかける橋」が本格スタートしていない時期。僕は不器用で2本同時進行はできない。なので、映画がスタートしたら、この企画はしばし休止となる。どちらも真剣勝負の仕事。倒れるまでがんばりたい!


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「僕はジャーナリストではなく、記者でも、研究家でもない」それを分かってくれない人がいる?! [2018]

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「僕はジャーナリストではなく、映画監督業をやっています。記者でも、研究家でもありません」それを分かってくれない人がいる?!

以前、こんなコメントがあった。驚いた。

「最近、サボってませんか? 取材記事が少ないですよ。もう少し、外へ出ていろんな取材をした方がいですよ!」

はあ? 僕は記者でも、ジャーナリストでもない。何で外に出て取材? 勘違いしている。僕は映画制作するときに、いろいろ取材する。そことを記事にする。基本は応援してもらっている人い進行状況を伝えるためだ。

それをフリーの記者か何かと思ったようだ。もし、そうだとしても「サボってませんか?」って、言われる覚えは無い。購読料をその人からもらっている訳ではない。が、その手のフリーペーパーのようなネット記事。最近は多い。もちろん、それらは広告料を取っている。金にならないFacebookで記事を書いたりしない。

が、それは専門的こと。分からない人が多い。先日も沖縄戦プロジェクトの記事を書き。「2年前」と何度も文中に書いているのに「***へも行ってください」「***も読んでください」とのコメントとメッセージがかなりの数来た。アドバイスや提案はありがたいが、それらのほとんどはもう訪れたり、読んだりしている。実際は次の次の段階に進んでいる。

でも、好意であることは分かるし、記事の表現が分かり辛かったのかも?と思え、1人1人にお返事をさせてもらった。が、今もその手の連絡をしてくる人がいる。僕が直接知る人ならまだいいが、中には原発の研究をしている人と思っている人からのメッセージもあった。

そこで記事にもーこれは2年前の話で現在は...ーという注意書きを添えるようにした。それでも「**を読んで下さい」とのメッセージが来る。また以前のように、そこからトラブルになる可能性も感じる。で、今後はこれまで通りに、コメント、メッセージには御返事しないということにさせてもらう。

本人は親切のつもりだが、誤解に基づく親切は親切ではなくなる。もちろん純粋な好意の方もいるが、まじめなばかりに「アドバイスしているのに、礼もなしか!」と怒り出す人もいる。返事したことでそうなることが多い。なので従来通り、御返事しないという形にさせて頂く。よろしくお願いします。


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沖縄戦プロジェクト通信ー第1回取材、辺野古に行ってみた! [2018]

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沖縄戦プロジェクト通信ー第1回取材、辺野古に行ってみた!

十分な勉強はできていないが本で10年勉強してもしれている。そんなことで1回目の撮影がスタートする。といっても取材+撮影。まずはいろんなところへ行き情報を集め、知ることが大切だ。

映画、ドキュメンタリーでも、題材となる部分しか知ろうとしない人がいるが、その周辺も勉強しないと、本丸の姿は見えて来ない。日本に来た外国人が東京だけ取材した「これが日本だ!」と思ったら、大間違い。東京を支える地方があっての日本。それを対比することでリアルが見えくる。

福島第1原発の事故でも、東京では「福島の人、可哀想...」という人が多かったが、あの原発は東京に電気を送るために稼働していたのだ。そんなふうに福島は東京のために、危険な原発を受け入れ発電。なのに東京は大きな直接的被害がなく、福島は大変な事態となった。が、東京に住む多くの人たちは同情するだけで、その事実を知らない。

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同じように戦闘があった地域だけを取材しても、沖縄戦は見えて来ないだろう。で、1回目は余裕もあり、取材対象者探しもあったので、直接作品には取り上げない場所にも訪れた。

その1つが辺野古。東京にいても、この問題は伝わってくる。不勉強だった僕でも辺野古基地移設問題は知っていた。簡単に説明すると、普天間にある米軍基地を返還する。その代わりに日本は辺野古基地を作り、それを代替地として提供するというもの。その工事を政府は、地元の反対を押し切って強行しているのである。

その現場に行ってみた。那覇から車でかなりの距離。直接現地までは車で行けない。近くにある駐車場に車を止め、そこで乗り合いバスで移動する。

基地建設現場の前には多くの人が座り込みを続けていた。地元新聞社の記者さんがいたので、話を聞いた。ら、グループのリーダーの方を紹介してくれて、その方からも話を聞いた。地元の事情、政府側の思惑。いろんな話を聞かせてもらった。

照りつける真夏の太陽。物凄い暑さ。座り込みをするのはかなり高齢な方が多い。おじいちゃんやおばあちゃんがいっぱいいる。僕らスタッフは30分でギブアップしそうな温度。そんな場所で座り込みが続いている。

「監督ですか?」

と声をかけられた。沖縄に知り合いはいない。誰だろう?若い男性だ。その方、もともとは東京にいて「朝日のあたる家」を応援してくれた方だった。今は沖縄に住み。辺野古等の問題を発信しているという。ジャーナリストや記者というわけではない。個人で活動でしている。凄い。そんな方がいるから、東京にいても辺野古の映像を見たり、テレビが伝えない情報を知ることができるのだ。感謝。

辺野古のことはその後、いろいろ勉強した。そして三上知恵監督のドキュメンタリーも3本見た。僕が行ったときは大きな衝突や混乱はなかったが、実際に行くと、その現実を体感する。近所にトイレはない。車が必要。でも、駐車場までかなりの距離。猛烈な暑さ。日陰さえなくなる時間がある。そんな中で抗議の座り込みをする地元の人々。後日、鳩山由紀夫元総理も参加したニュースを見た。

そんな現実も見ながら沖縄取材は続く。

(この記事は1年以上前の話を書いたものです。プロジェクトは次々の段階。順番に掲載させてもらいます)


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嘉手納基地が見える道の駅 あの人のサインが! [2018]

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沖縄戦プロジェクト通信ー嘉手納基地が見える道の駅

この場所は有名。屋上から嘉手納基地の滑走路が一望。戦闘機の発信が目の前で見られるという場所。そこを訪れた。その建物の中にある喫茶店。表に有名人がサインした色紙がたくさん張り出されている。

その中におー!山本太郎さんのものを発見。太郎さん。沖縄に来たとき。ここを訪れていたのだ。さすが勉強家。そして僕の映画に出演してもらった人のサインを、沖縄で見つけたことも、とても嬉しい。

(この話は1年以上前の出来事を書いたもの。プロジェクトはさらに進んでいます。その辺のことは順に書いていきます)


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タイムスリップできない?!そうだ基地から勉強しよう? [2018]

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タイムスリップできない?!そうだ基地から勉強しよう?

一度、下見に行っただけで、その街が把握できる訳がない。何となくおぼろげに見えて来たくらいだ。LAに留学したときも、最初の1年は観光気分。その後、何年も住んで、いろいろ見えてきてロスアンゼルスという街のいい部分、悪い部分も分かった。本来なら沖縄に1年ほど住んでから仕事にかかりたいくらいだが、それは費用的に許されない。

いろいろ考えて、いきなり過去にタイムスリップして歴史を学ぶのは難しい。もちろん、学校の日本史のように暗記するだけならいいが(いや、この歳では暗記も大変)やはり、沖縄戦を理解し、把握せねば意味がない。その一つの目標、「誰かに沖縄戦を1時間以上語れるようになるか?」というのがある。

これはいつも決めていることで「朝日のあたる家」のときは原発について1時間以上話せるようになること。それが最初の目標だった。「青い青い空」のときは書道について1時間語れること。おかげで映画完成後、講演会でそれぞれについて1時間以上話をさせて頂いた。専門家までは行かないが、友人に「へーーそうなんだ。知らなかったなあ〜」といわせるくらいにならないと勉強したとはいえない。

先輩で「マルサの女」の伊丹組に参加した人がいるが、税理士になれるくらいに勉強したという。だが、低予算作品の場合は、もちろん制作費が少ないということもあるが、題材をろくに勉強も取材もせずに作ることがある。シナリオでも、製作会社が取材費をケチる(いや、出さない)ので脚本家はその題材を取材せず、ネットで適当に調べて、詳細な情報がなくても成立するストーリーを作りがち。

これは両方悪い。取材費を出さない会社。取材をしない脚本家。そんなふうにはならないように、僕は徹底取材を大切にしているのだが、どうすれば沖縄を把握できるのか? 下見に行ったことで、多少は沖縄という街を感じることができたが、訪れたのは那覇と周辺。有名な祈念館や施設には行ったが、それは観光コースでも行くところ。

考えた。現代の沖縄もよく知らないのに、いきなり過去の沖縄に行こうとするから難しい。それはタイムスリップと同じ?!明日橋を渡れないなら、現代からアプローチしよう。そこで沖縄の基地を紹介する本を読むことにした。基地だけでなく、沖縄戦のことも書かれている。というか、基地は沖縄戦なしに語れないのだ。

この本がなかなかいい。そんな訳で基地から沖縄を見つめることにした。(つづく)

(この記事は2年ほど前の話を書いたものです。多くの沖縄関係の本をすでに読み終わり、次の次の段階を進めています)


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まず、現代の沖縄から、そこから戦時中へ [2018]

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まず、現代の沖縄から、そこから戦時中へ

先に読んだ基地の本。とてもよかった。最初はマニアックな軍事マニア向けのものかと思ったが、沖縄戦をしっかり、分かりやすく解説してくれており、とても勉強になった。

でも、まだタイムスリップ(?)はしないで、次も現代から攻める。この本は沖縄戦の遺跡を時系列順に訪ねる形。それを旅行記としてまとめている。僕が現地で一番するべきことを、筆者がやってくれている訳だ。

訪問地でそれぞれどんな戦闘があったか? 当時の話も語ってくれる。めちゃめちゃナイス企画。僕のために書いてくれたような本だ。が、これすでに絶版のようで本屋にはなく、Amazonで中古を探して購入した。

すでに下見で行った場所の章は分かりやすい。やはり人は文字や文章。写真から学ぶより、現地に行くことが大事。俳優の卵たちにもよくいうのだが、いくら本で「演技論」を読んでもダメ。それならワークショップやレッスン。でも、本当に意味あるのは実際にカメラの前に立ち演技すること。舞台に立つことだ。

そのあとに本を読み、講師から学んだ方が成長する。これは僕自身にもいえることだと今回、痛感。最初から本を読んでも全く頭に入らなかったが、一度現地に行くと全然違う。高校の頃、よく思ったことだが、日本史をいくら教科書で学んでも実感できない。事実を記憶するだけの作業。

それなら坂本龍馬の足跡を追って京都を歩く方が勉強になる。が、当然、旅費もかかり、クラス全員が行けば大変な額。で、教科書で勉強するのだが、そんなことではなく、今の教育は紙の上に書かれたことを暗記することが「勉強!」ということになってしまった気がする。

映画監督になり、脚本家になって、役に立っているのは学校の授業で教わったことではなく、受験勉強をせずに、教科書に落書きしていたこと(コンテや絵の仕事をのちにすることなった)、映画雑誌を読んでいたこと、レコードを聴いていたこと、その歌詞を自分で訳してみたこと、FM番組を録音していたこと。録音したテープを編集したこと。8ミリカメラをまわしていたこと。そんなことが今、とても役立っている。

50代になると勉強し、新しい知識を仕入れることはあまりないが、沖縄戦を勉強することで、いろんなことを感じる。

(この記事は2年ほど前の話を書いています。すでにかなりの本も読んで勉強は進み、実際は次の次の段階に進んでいるので「この本を読んだ方がいいよ」とかの提案はご容赦くだされ)

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沖縄の勉強を続けていて気付いたこと。沖縄戦以外の勉強も必要?! [2018]

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沖縄の勉強を続けていて気付いたこと。沖縄戦以外の勉強も必要?!

「原発問題」の勉強をしたとき、事故がどれだけ酷いもので、どのような事故で、どんな被害があったか? はもちろん調べた。が、調べていくと、電力会社の問題、責任が見えて来た。では、なぜ、会社はそんな体質になったのか? 調べて行くと、原発は国策。政治が絡んで来る。

では、なぜ、いつ、それがスタートしたか?となると、中曽根康広、正力松太郎にたどり着く。さらに、なぜ、原発問題はこれまで国民が詳しく知ることがなかったのか?と考えると、マスコミ問題が見えて来る。さらに、ゼネコン、過疎化、補助金、推進派、御用学者、原子力安全委員会と、いろんな現実が分かって来る。

原発事故を知るだけでは、語れない。それらを片っ端から勉強し、教えてもらい、話を聞き、把握して、その上で「朝日のあたる家」を作った。映画人の中では結構、そのカテゴリーでは詳しい方になってしまったと思う。同じように、沖縄戦も勉強していると、いろんな疑問が出て来た。

なぜ、沖縄でだけ日本で唯一の地上戦が行なわれたのか? アメリカ軍はどのようにして沖縄に上陸したのか? なぜ、沖縄戦では様々な悲劇が起こったのか? そして、なぜ、今も基地があるのか? なぜ、本土より多いのか? 沖縄戦を勉強していても、疑問が次々に出て来た...。

これが学校の日本史の授業なら、19**年、**地方で**事件勃発。その後***が***して。とその事実だけを記憶することを求められる。なぜ、事件が起こったか? 首謀者は何を考えていたのか? なぜ、彼はそれを実行したのか? 背景には何があったか? はあまり触れないのが歴史のクラス。

しかし、考えると疑問が出て来るのは当然。要は日本史の授業は、歴史を学ぶのではなく、記憶力を試すためのものなのだろう。それではいけない。今回の沖縄戦ドキュメンタリーでも、1945年4月、アメリカ軍上陸。その後....という歴史的事実は描くが、事実を並べるだけでは意味がない。

「朝日のあたる家」のときの目標は、見ている観客が原発事故に巻き込まれたような戸惑いと恐怖と、悲しみを感じてもらうことだった。そのためには事実の羅列だけではダメ。先に上げた事故以外の現実を把握した上で、物語を描く必要があった。今回も同じだ。

なぜ、どうして?何のために? それを作り手が把握した上で、沖縄戦を体感してもらうことを目的としたい。そうなると、今回もいろんなことが見えて来た。

日米地位協定、戦後の日本史、沖縄戦以前の太平洋戦争、軍部のあり方、考え方、日中戦争、アメリカの目的、ナチスドイツ、基地問題、辺野古基地、現在の沖縄が抱える問題等、

作品内では扱わなくても、それらを知らないといけないことが分かって来た。これはかなり大きい。どこまで勉強できるか?分からない。が、面白い! 久々に燃えて来た。原発問題も、調べて行くと、日本という国の構造まで見え来た。今回もきっと、沖縄だけではない日本の未来が見えてきそうな気がする。勉強を続ける!(つづく)

(注意)この記事は2年ほど前のことを書いたものです。


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人生初沖縄ツアー! [2018]

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人生初沖縄ツアー!

本や写真では学べない!そう感じてまずは実際に沖縄へ。人生初沖縄だ。何度も書いたがリゾート地には全く興味なく、仕事でも北海道はあったが、沖縄ロケがなく一度も行くことがなかった。それがついに、実現。沖縄戦のドキュメンタリーを撮るなら、まず現地を訪れることが第1歩。

実はこの時「明日にかける橋」製作スタート以前。2年近く前だ。そんな段階。しかし、初沖縄は毎日雨。冬だったとは言え、沖縄は暖かいと思っていたらさにあらず。東京にいるときと同じ服装でないと寒い! 5日ほど滞在し、あちこちに行ったが、ファースト・インプレッションは「沖縄は寒くて、毎日雨の降る街」だ。

しかし、現地を訪れるといろいろ体感できる。本を読むより100倍いい。とは言え、1回訪ねたくらいで分かることはほんの少しだ。地名を聞けば、その風景が目に浮かび、那覇からそこまでの距離感が分からなければならない。

劇映画を撮るときでもそうだが、ロケハン写真を見て撮影を考える人がいるが絶対にダメ。スチールを見てシナリオを書くライターもいるが同じくアウト。

そんなことで絶対にその地を生かす映像は撮れない。刑事と同じ。現場百回! その現地に行って自分の足で歩くこと(車でまわるのはダメ)そこからがスタートだ。次に歩いては行けないところは交通機関を使うが、とにかく歩くこと。

そして何度も何度も訪れること。一度、行っただけで分かった気になってはいけない。劇映画もドキュメンタリーも同じだ。なので劇映画の場合。通常は製作部が道案内をするが、太田組ではいつも僕がする。いつもスタートは町を知ることだ。

こうして毎日が雨。とっても寒い沖縄を体験。その後「明日にかける橋」製作開始でしばらく中断するが、この秋より本格スタートとなった。沖縄戦の勉強はまだまだ続く!(つづく)


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学校教育が間違っている理由を痛感? [2018]

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 学校教育が間違っている理由を痛感?

せっかく沖縄戦が詳しく書かれてある本を読んでも、頭に入らない。何より場所の位置関係が分からない。そこで大きな沖縄の地図を買って来て、部屋に貼った。毎日見る! 本を読んでいて地名が出て来たら確認する。それでも、今イチ、実感がない。なぜか?

あれこれ考えて理由に気付く。僕がやっているのは学校教育お同じ方法論なのだ。部屋の中にいて、本で、地図で学ぶ。文章や絵で覚えようとする。だから、頭に入らない。

英語教育を10年も受けるのに話せるようにならないのは、そんな教育のせいだ。それではダメと僕の場合はアメリカに留学。勉強した。ま、行ったのが20歳を超えてからだったので、それなりにしか上達はしなかったが、生活が不便なくできるくらいにはなった。

結局、部屋の中で本を使って勉強するのは非常に効率が悪いということ。あまり意味はあまり効果がない。いや、それでもしっかり記憶する奴がいい成績を取ったということか? 

いずれにしろ、部屋の中で本を読んで、或はネットをしてものごとを分かって気なるのは間違い。それは以前から感じていた。やはり、現地に行くことが大切。と、このあと、沖縄下見ツアーに行くことになる。


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史実を把握をせねばならにのに!あー [2018]

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史実を把握をせねばならにのに!あー

DVDで「沖縄決戦」を見て沖縄戦の全体像は把握したような気がしたが、まだまだ、細部が分かっていない。どうにか、霧の向こうに何かが見えて来た程度だろう。ここで史実を把握しようと読書作戦をスタートさせた。

元・沖縄知事の大田昌秀さんが書いた「これが沖縄戦だ」僕と名前だが「、」がない大田。こちらは太田。あれこれ本を集めた中で一番、分かりやすそうだった。が、読み始めると頭に入らない。こちとら50代後半。もう、脳が腐り切っているのか? それとも酒の飲み過ぎか? とにかく内容が把握できない。

年齢の問題もあるだろうが、やはり沖縄に関する知識の少なさが問題なのだろう。地名が書かれていてもどこなのか? 分からない。どんな町なのか?も想像できない。文章というのは想像力が必要。

映像ならバーーと絵で見せてくれるので誰でも分かるが、文章はその場所、その人を想像せねばならない。これが小説なら、どんな顔で、どんな仕草で、どんな店で、と書かれているが、ノンフィクションの場合は違う。

第32軍、牛島中将司令官がーと書かれていても、彼がどんな顔で、どんな性格で、どんな経歴か?分からない。嘉数高地から首里城と言われても、距離感が掴めない。だから、文章を目で追うばかりで、頭に入らないのだ。どうすればいい? (つづく)



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