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沖縄の勉強を続けていて気付いたこと。沖縄戦以外の勉強も必要?! [2018]

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沖縄の勉強を続けていて気付いたこと。沖縄戦以外の勉強も必要?!

「原発問題」の勉強をしたとき、事故がどれだけ酷いもので、どのような事故で、どんな被害があったか? はもちろん調べた。が、調べていくと、電力会社の問題、責任が見えて来た。では、なぜ、会社はそんな体質になったのか? 調べて行くと、原発は国策。政治が絡んで来る。

では、なぜ、いつ、それがスタートしたか?となると、中曽根康広、正力松太郎にたどり着く。さらに、なぜ、原発問題はこれまで国民が詳しく知ることがなかったのか?と考えると、マスコミ問題が見えて来る。さらに、ゼネコン、過疎化、補助金、推進派、御用学者、原子力安全委員会と、いろんな現実が分かって来る。

原発事故を知るだけでは、語れない。それらを片っ端から勉強し、教えてもらい、話を聞き、把握して、その上で「朝日のあたる家」を作った。映画人の中では結構、そのカテゴリーでは詳しい方になってしまったと思う。同じように、沖縄戦も勉強していると、いろんな疑問が出て来た。

なぜ、沖縄でだけ日本で唯一の地上戦が行なわれたのか? アメリカ軍はどのようにして沖縄に上陸したのか? なぜ、沖縄戦では様々な悲劇が起こったのか? そして、なぜ、今も基地があるのか? なぜ、本土より多いのか? 沖縄戦を勉強していても、疑問が次々に出て来た...。

これが学校の日本史の授業なら、19**年、**地方で**事件勃発。その後***が***して。とその事実だけを記憶することを求められる。なぜ、事件が起こったか? 首謀者は何を考えていたのか? なぜ、彼はそれを実行したのか? 背景には何があったか? はあまり触れないのが歴史のクラス。

しかし、考えると疑問が出て来るのは当然。要は日本史の授業は、歴史を学ぶのではなく、記憶力を試すためのものなのだろう。それではいけない。今回の沖縄戦ドキュメンタリーでも、1945年4月、アメリカ軍上陸。その後....という歴史的事実は描くが、事実を並べるだけでは意味がない。

「朝日のあたる家」のときの目標は、見ている観客が原発事故に巻き込まれたような戸惑いと恐怖と、悲しみを感じてもらうことだった。そのためには事実の羅列だけではダメ。先に上げた事故以外の現実を把握した上で、物語を描く必要があった。今回も同じだ。

なぜ、どうして?何のために? それを作り手が把握した上で、沖縄戦を体感してもらうことを目的としたい。そうなると、今回もいろんなことが見えて来た。

日米地位協定、戦後の日本史、沖縄戦以前の太平洋戦争、軍部のあり方、考え方、日中戦争、アメリカの目的、ナチスドイツ、基地問題、辺野古基地、現在の沖縄が抱える問題等、

作品内では扱わなくても、それらを知らないといけないことが分かって来た。これはかなり大きい。どこまで勉強できるか?分からない。が、面白い! 久々に燃えて来た。原発問題も、調べて行くと、日本という国の構造まで見え来た。今回もきっと、沖縄だけではない日本の未来が見えてきそうな気がする。勉強を続ける!(つづく)

(注意)この記事は2年ほど前のことを書いたものです。


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