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ご報告ー右目は半分だけど、見えるようになった=皆様に感謝! [闘病日記]

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目がちゃんと、見えるようになった日=右目は3分の1見えないけど!

脳梗塞のために、右目がよく見えないこと。これまでは詳しく語らなかった。視力が落ちるということではなく、左目との生合成を失っていた。2つのスクリーンを同時に見ている感じ。そして車の中から外を見ている、もどかしい感覚も。自分の目で見ている感じではない。

歩くと、ぶつかるー転ぶ。おまけに文字が読めない。外出はアドベンチャー。左右の目が違って見えることが、これほどまでに生活しづらくするのか? 外出を困難にするとは、思わなかった。

買い物をするのもアドベンチャー! これで映画監督業を続けるのは難しい。生活だけで精一杯。俳優やスタッフの動きを把握し、指示することなんて出来ない。しかし、映画一筋で生きて来た。60歳を超えて、目がしっかり見えない者が、何の仕事をして、どう生きて行けばいいのか?誰にも、言えなかった。

最初は目のピントが合わなかったが、やがて見えるようになった。そのことだけ、友人に報告。両目が別々の風景を映し出し、まともに歩けないことは伝えなかった。1ヶ月が過ぎても改善せず。医者に聞いても力強く「分かりません!」としか答えない。もう少し言いようが、あるだろう。気持ちは暗くなるばかり。

それが昨日、さらに目が見えづらくなる。いよいよ、失明か?と思っていたが「見えない」ではない。これまでは「損傷を受けていない左目」が「効き目」になっていた。それが「損傷を受け3分の1が見えない」右目が、「効き目」に戻ろうとしていたのだ。驚くことに1時間もかからず、僕が戸惑っている間に、右目が効き目になった。右目が中心とあり見るようになったのだ。

右目の風景と、左の目の風景が繋がる。1つになって見える。これまでは別々に映し出していた、2台のテレビが、1台の横長スクリーンのテレビになった感じ。嘘だろう?ちゃんと見えるじゃないか? もちろん、右目の3分の1は損傷しているから見えない。が、3分の2は見える。プラス、左目。映画で言えば、ビスタビジョンの広さ!

マジかよ!両目が連携してるぞ〜。確かめるために外出。街を歩いた。ぶつかったり、足を踏み外したりしない。ちゃんと見える!泣きそうになった。ファミレスでぶつからずに席につけた。壁に当たらずトイレに行けた。席に戻り、コーヒーを飲む。涙が溢れた。「見える・・・ちゃんと見える・・」目が見えるって、なんて素晴らしいんだ!

「素晴らしき哉!人生」のJ・スチュアートの気持ちを痛感。映画と同じように「ありがとう!」と叫びたくなる。サングラスをかけて泣いた。若干、見えない角度はあるが、2つの目がつながって見えるから大丈夫。映画と同じ横長画面だ。これなら、また映画が撮れる!涙がボロボロと溢れ落ちる。スマホで渡辺美里の「Long Night」を聴いた。涙がと止まらなくなった...。

♪「たった一つの夢が見えるから、たった1つの勇気に変えたい。昔のままではいられない。Long Night〜Long Night〜辿り着きたーいー」

また、映画が撮れる....。ファミレスの窓から、夕陽が優しく微笑んでいるのが見えた。




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