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クリエーターとはどんな人たちなのか?=才能あふれる立派な人ではないことを知ってほしい。 [映画業界物語]

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クリエーターとはどんな人たちなのか?=才能あふれる立派な人ではないことを知ってほしい。

小説、漫画、ドラマ、映画、音楽等の創造の仕事をするクリエーターというのは常識に縛られない人が多い。別の言い方をするなら変人であることが多い。ただ、あまりに非常識なことをすると仕事ができなくなるので、一般の人に対しては「常識がある振り」をする。

本来、常識に縛られるのをとても嫌い、最低限のことしか従わない。人が右と言えば、左に行きたくなる捻くれ者。でも、だからこそ多くの人が気づかないことに気づき、感銘を与える作品ができる。

業界を見回すと変人ばかり。そして、変人の方がいい仕事をしている。世間で言われているようなことを言ってる奴は、大した仕事をしていない。しかし、世間の人は「クリエーターである映画監督というのは立派な人だ」と勘違いすることが多い。そりゃ立派な人もいるが、そうでない人もいる。単なる変人も多い。

僕と接する人。最初は間違って「感動できる映画を何本も撮った立派な人」と思うことがある。僕も最初から非常識なことはしない。が、映画製作を始めるとつまらぬ常識に関わり合ってはいられない。すると一般の人は「裏切られた!」「あんな人とは思わなかった!」「許せない!」と怒り出すことがある。暴力を振るとか、金を騙し取るということではない。一般の人がよくやる「空気を読む」とか「周りの顔色を伺う」とかいうことはしない。

いい映画を作るより、街の実力者の顔を立てるとか、事前に根回しするとかを優先する人たちからすると「とんでもない!」ということなのだ。こちらは変人で常識がなので、その辺に気が回らない。作品を作ることしか考えない。だから、批判される。つまり、勝手に「立派な人」だと思い込み、同調圧力に従わないからと「裏切られた」と騒がれる。世間の人たちとはそんなことで時々、トラブルが起こる。映画制作時以外は一般の人と接することを避けるようにしている。

その辺の無意味な習慣や風習に従えるようなら、カタギの会社員になっている。理不尽や同調圧力に我慢できない。つまらないルールに縛られたくない、大人しくできないから、こんな仕事をしている側面が強い。そんな協調性のない人を世間では「変人」と呼ぶ。僕もそんな人たちがたくさんいる世界の片隅にいる。


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韓国版「シグナル」第13話見終わる。 [映画&ドラマ感想]

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韓国版「シグナル」第13話見終わる。

日本版と同じ最終エピソード。なのに食い入るように見てしまう。日本版より描写が深く、絆を強く感じる。ついに、イ刑事の遺骨が発見される。そして、パク刑事の少年時代が交差。それぞれの人生があの事件に向かって突き進む。イ刑事は叫ぶ。「金と権力があれば犯罪を犯しても許されるんですか?20年後の時代もそうなのですか?」心に突き刺さる思い。いよいよ物語は完結に向かう。




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第六巻読み終わる。ペリリューの戦闘を描いたもの。 [映画&ドラマ感想]

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戦争の理不尽さを描いたものだが、読み進む内に気づく。戦争の悲劇を伝えるだけでなく、生きるとはどういうものなのか?を描こうとしているように思える。多くの日本映画、昔は「こんな酷い目にあった。日本人は被害者だ!」と訴えるもの。最近では「日本人はこんなに勇敢だった!」と誇るもの。いろいろあったし、疑問も感じた。が、この漫画は少し違うように思えている。


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この絵柄からは想像できないが、 [映画&ドラマ感想]

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この漫画。本当に凄い。

この絵柄からは想像できないが、

戦争の過酷、理不尽がリアルに伝わってくる。


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カミントー壕で58人が自決 [沖縄戦]

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ドキュメンタリー沖縄戦ーで集団強制死=集団自決の事実を描いた。その多くが軍の指示であったが、そのことを否定、教科書の記述を消し去ろうとする人々が今もいる。そして集団自決は主に離島で多く起こっているが、沖縄本島でもあったと聞き、その実例をチビチリガマ以外で、長らく探していた。それをこの本で見つけた。カミントー壕で58人が自決している。



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映画は歴史を伝えるメディアでもある。 [戦争について]

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映画は歴史を伝えるメディアでもある。

映画は単なる娯楽だけでなく歴史を伝えるという役割もある。多くの人が沖縄戦というと「ひめゆりの塔」を思い出すのは何度も映画化されたからだ。シュガーローフ の戦いや嘉数高地の戦いといわないは映画化されていないからだろう。

近年は「ハクソー・リッジ」という映画があったので、前田高地が注目されたが、あの作品はかなり史実とかけ離れている。それでも映画化は大きい。逆にいうと、沖縄戦があまり知られていない理由はあまり映画化されていないということでもある。

そして真珠湾奇襲やミットウェイは繰り返し映画化されている。学校の授業で教わらずとも多くが詳しいのは、そんな背景も大きい。


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「日本人は戦争の犠牲者」?それとも加害者?=戦争映画で描かれないものとは? [戦争について]

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「日本人は戦争の犠牲者」?それとも加害者?=戦争映画で描かれないものとは?

日本の戦争映画。近年、多いのは「日本人は立派に戦った!」という手の映画。あの作品が代表だが、とても評価できないない。まるで修正された歴史の教科書だ。以前、多かったのは「こんなに多くの人が犠牲になった。もう戦争をしてはいけない!」ーこれはこれで意味あるものだが、言い換えれば「日本人は被害者だ!」と主張している感じもあり、加害者としての日本を描かないと公平でないように思える。

ただ、犠牲を悼み、戦争を繰り返さないということは必要。その意味ではこの手の作品も重要ではある。が、映画は娯楽という面も強いので、加害者として描くより、被害者として描いた方が「観客が泣ける」ということがある。そちらの方が多く作られる。加害者の面を描くと、日本の客が見て辛い気持ちになる。入場料を払ってそんな思いはしたくないので、映画会社もその手の作品を積極的には作ろうとしなかったのだろう。

「ドキュメンタリー沖縄戦」を担当して以来。太平洋戦争には興味を持ち、いろんな映画を見てきたが、感じるのは「悲劇」を強調する作品が多いこと。後者のタイプだ。もちろん、「人間の条件」「戦争と人間」のような加害者である日本を描く作品もあるが、圧倒的に「被害者」としての側面を描く。そして軍目線の作品が多い。軍旗もの的なものだ。

何だか歴史の勉強。「知ってるつもり」戦争編のような感じで、勉強にはなるが、何か他人事、別の世界の物語。時代劇のような自分とは関係のないことに思えてしまう。また、戦争責任も「軍部の暴走」として簡単い節明していることが多い。血気盛んな将校たちを俳優たちは演じているが、その背景となったのが何か?よく分からない。また、日本人が戦争に飲み込まれていく過程を描いた作品も見かけない。

ただ、戦後。75年。終戦から時間が経たないと描けないことがある。例えば家族を戦争で失った関係者が、それを小説にしろ、映画にしろと言われても、最初は悲しみを描くしかできないはずだ。冷静になる時間が必要。しかし、今は時間が立ち過ぎて当時を知る人がいなくなり、それを描く作家がいなくなるという時期に来ている。だから、近年の映画は「戦争への憧れ」で作られるものがある。本当の悲しみを知らないから、かっこよさに惹かれ、美化したものになる。

果たして海外の作品はどうか? アメリカでも映画「グリンベレー」まではベトナム聖戦だったが、そこから「ディア・ハンター」「プラトーン」と悲しみと無意味さを描く作品が出てきた。が、いまだに「ベトナム戦争」の根本的な意味を問う作品は出ていない。そこは日本と同じ。だが、日米ともにそれを描かなねばならない時期ではないか? そんなことをあれこれ考える。



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