お世話になった皆様。お礼メールもできずにすみません! [映画館公開]
お世話になった皆様。お礼メールもできずにすみません!
「ドキュメンタリー沖縄戦」お陰様で大ヒット上映中。本当にありがたい。多くの方の応援のお陰なのだが、その方々へのお礼状を出す余裕もなく、様々な作業に追われている。「5分もあれば書けるだろう!」という人もいるだろう。でも、5分でも100人にお礼すれば500分だ。その間、本来の仕事がストップする。上映終了後に告知しても意味はないのだ。(埼玉、名古屋は上映終了)
昨日でマスコミ関係の取材、番組出演は終ったが、個人としての宣伝(Facebook、Twitter、ブログ等)は続く。常に情報を発信すること映画では大切。「沖縄戦見たいな〜」と思っていても最終日を知らず「えーもう上映終わったの?」という人が必ず多数出る。そのためにも早めに情報を発信することで映画館に行ってもらえる。午前中はいつもその作業だけで終わってしまう。
映画監督を目指す若い人も僕のFacebookを読んでくれているので、あえて書いておくが、宣伝は本来、監督の仕事ではない。「取材は受ける」「舞台挨拶」は仕事の一環だが、自ら情報を発信するのは義務ではない。情報発信は個人としての行為なのだ。また、取材を受けること、舞台挨拶、情報発信。いずれもギャラは派生しない。
Twitterを見て貰えば分かるが、自作を宣伝している監督は少ない。それは昔から宣伝部の仕事であり、監督にその義務はないから。ただ、「1人でも多くの観客に観てもらいたい」と思う監督は自らツイートしたり、Facebookに告知したりする。別の言い方をすれば、大手資本、特にテレビ局が出資した映画なら、いろんな番組に出て告知ができる。俳優や監督がゲストで出て話をする。時には朝から晩まで出ていることもある。
でも、それはテレビ局の映画だから。インディペンデントはそうは行かない。宣伝費も少ない。だから自分でツイートするのだ。僕もその1人。でも、どの監督もギャラは貰えない。例えば宣伝期間が1ヶ月。舞台挨拶ツアー。全国飛び回り。毎日取材。それで収入はゼロ。もっというと映画がどれだけヒットしても監督に歩合は入らない。でも、それが監督という仕事。金ではない。映画を見て欲しい!そんな強い思いがなければ監督業は出来ない。
話を戻す。現在は英語字幕用の原稿作り。ドラマならシナリオを訳せばいいが、ドキュメンタリーはそれがない。だから、映画内で使われたテロップを一つ一つ書き移して、完成台本を作る。本来、監督以外の誰かがやるべき仕事だが、ファイナカットXからテロップを抜き出す作業ができるのは僕だけ。その人材を探すだけで時間もかかる。ギャラも派生する。だから僕がやる。戦いは続く!