宣伝活動はまだ終わらない?! [映画館公開]
宣伝活動はまだ終わらない?!
「ドキュメンタリー沖縄戦」東京公開前に受けたインタビュー。この時期になって原稿確認が来た?!2ヶ月が経とうとしている。本来なら上映は終了している時期。幸い、大都市は続映になり大阪、名古屋は上映中。東京、京都は近日再公開だ。
が、そのインタビュー。今回受けた中でも最も嬉しいもの。かなり個人的な話までさせてもらった。金城哲夫から大林宣彦まで。なので、ライターさんもまとめるが大変だったに違いない。それでなくても僕はよく喋るの、文字起こしが本当に大変。それが理由で2ヶ月近くもかかったのかもしれない。
その原稿の確認。長いので2日がかり。本日ようやく送付。もう、取材も舞台挨拶もないが、映画館の情報発信は続けなければならない。あと、関係者用の宣材制作と送付もまだ全ては終えていない。「沖縄戦」の宣伝活動はまだしばらく続く。
沖縄戦を傍観者として描いてはいけないと感じた ―沖縄戦を描く上で、心がけた点は [映画館公開]
(京都民報ー記事より)この戦争を傍観者として描いてはいけないと感じた
―沖縄戦を描く上で、心がけた点は
沖縄戦を扱ったテレビドキュメンタリーをかなり見たんですが、多くが「軍」目線で、ナレーションも「多くの住民が巻き込まれたのでした」と、三人称で客観的に語るものがほとんどだった気がします。
ただ、取材をしていくと、沖縄県民の14歳から70歳までが動員、少年は鉄血勤皇隊等、若い女性もひめゆり学徒であるとか、軍に協力しました。最後に軍の足手まといになると、見放したり自決を迫ったりした訳です。そんな戦争を傍観者のように描いてはいけないと思えました。体験者の証言を中心に、研究者の解説、100時間を超えるであろう米軍の記録フィルムから選んだ映像を生かし、沖縄戦の全貌が分かるものにしようとしました。
集団自決については、「軍が命令した決定的証拠はない」という人たちもいますが、被害者の証言、「軍人が横にいて村長にささやき、村長が村民に自決を命じた」という目撃者の証言、軍が駐留していない地域では集団自決はなかったという事実、専門家の意見も紹介し、観客に考えてもらう構成にしてあります。
今、沖縄の若者でも、沖縄戦のことについて詳しくは知らないという人が増えていると聞きます。だから、全国どの街で見ても、誰が見ても、若い人でも分かるような作品にしようと、努めました。また、僕は本来、劇映画の監督なので、どうしたら退屈せずに見てもらえるだろうかと考え、「これは大切な歴史だから、見なければなりません」という上から目線ではなく、「どうすれば興味を持って最後まで見てくれるか」を大切に作りました。
―現代の政治とつながる点はありますか
当時、軍は沖縄県民の老若男女を動員し、飛行場を作りなさい、防空壕をつくりなさい、兵器を運びなさいと命令しました。しかも、規約の中でお金を払うことになっていたのに、ほとんど支払われなかった。その県民を守ることもせず、最後は「自決せよ」です。
今も同じ。政府は、コロナ対策で、店を閉めろ、会社に行くな、外出するな、とあれこれ要請しています。でも、国がしたのは、なかなか来ない10万円と、虫のはいったようなマスクだけですよね。国民に犠牲を求めるが自分たちは何もしない、という発想は変わっていません。
戦時中も今も、大差ないのではないか? 政府はなぜ、そうなるのか? そんなことも映画を見て考えてもらえたらと思います。
―師匠の大林宣彦監督から学んだことについて話してください。
何か、バトンを受け取っていた感じが、今回の作品をつくって強く感じるようになりました。
大林監督の先輩の黒澤明監督は、戦争を体験した世代。あるとき大林監督に「僕があと100年生きていられたら、映画を使って必ず戦争を止めてみせる。けど、あと100年は生きられない。だから、その思いを君に引き継いで欲しい」というようなことを話されたと聞いています。
そして、大林監督は近年、戦争をテーマにした映画をつくり、今上映中の『海辺の映画館―キネマの玉手箱』でも戦争の怖さを伝えています。
その大林監督からは7年前、ロサンゼルスの映画祭でこんなことを言われました。「太田君。次は君たちの世代の番だ。頼んだよ…」。今年、大林監督が亡くなり、ふと気が付くと、僕も沖縄戦の映画を作っている。映画人として戦争の愚かさを訴え続けてほしい、というメッセージを受け取り、走り出していたことを感じます。
今回はドキュメンタリーで沖縄戦を伝えましたが本来、僕は劇映画の監督。次は沖縄戦を題材としたドラマを作りたいと思えています。劇映画でしか描けないこともあります。いろんな意味で戦争映画が作りづらい時代ですが、何とか形にしたいと思っています。
◇
おおた・たかふみ 1961年、生まれ。ジョージ・ルーカス監督らが学んだ南カルフォルニア大学映画科に学ぶ。帰国後、大林宣彦監督に師事。2013年、原発事故を題材にした映画『朝日のあたる家』を監督。
記事元=>https://www.kyoto-minpo.net/archives/2020/08/07/post-25321.php?fbclid=IwAR1kNkaN5WKVcDntS2EZi1WlFxRQ5ih84gUXgFlbypSH5PDIyjgqNWN44F0
「ドキュメンタリー沖縄戦」感想「日本人だけではなく、世界中の方々に見て頂きたい」 [沖縄戦ー感想]
「ドキュメンタリー沖縄戦」感想「こんな恐ろしい事、有りますか・・・」
「太田隆文監督の新作『ドキュメンタリー 沖縄戦』を見た。
これは、日本人だけではなく、世界中の方々に見て頂きたい。「集団自決」を軍から手榴弾を配られ、強制的にやらされた。こんな恐ろしい事、有りますか・・・狂気です。戦争は絶対にやってはいけない、その為にも、この映画を見るべきだ!」
(女性 Nさん)
「朝日のあたる家」太田隆文監督作品
予告編=>https://youtu.be/rN2EBIdlkbE
公式HP=>https://okinawasen.com
「ドキュメンタリー沖縄戦」映画館情報。東京、横浜、京都、大阪の続映。 [映画館公開]
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「ドキュメンタリー沖縄戦」@沖縄 桜坂劇場で上映中! [映画館公開]
夏になると必ず聴くアルバム。 [映画館公開]
夏になると必ず聴くアルバム。
この猛暑。もっと早く聴けば涼しくなったのかも? 大瀧詠一、山下達郎、南佳孝、矢沢永吉(ワーナー時代。バックはドゥービー)。あと、ナイアガラトライアングルVOL2も夏になると必ず聴く。
82年の夏。N君に手伝ってもらって、学生映画チラシの裏に日時を書いたものを貼り付けていた。扇風機さえない四畳半の部屋で作業。その時、聴いた「Love Her」ー気温が3度下がるほど涼しさを感じたのを思い出す。僕らは21歳だった。
それから38年後の夏。50代になっても同じようなことをしている。プリンターがあるとはいえ、1人で「沖縄戦」の宣材をプリントアウト。流れる歌。あの頃はカセットテープだったが、今はi Pad。変わったのはそれだけだ。
流れる「Love Her」
N君は今、どうしているのか? 彼は映画学校を中退した後、カタギの会社に就職、結婚して、子供ができ、そして離婚。その後は分からない。プリントされた宣材をホッチキスで止めながら.....1人。友人ことを思い出す。
今、こんな感じ!? BGMは大瀧詠一