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「カムイ伝」高校時代に読んだ時には気づかなかった部分で涙が溢れる。 [映画&ドラマ感想]

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高校時代に読んだ時には気づかなかった部分で涙が溢れる。

この物語の時代も、今も、支配階級は庶民を分断し、争わせて、本当の敵に目が向かないようにする。オリンピック、567、枠点。そして76年前の沖縄戦。皆同じだ。騙し、誘導し、庶民を踏み付ける。なのに多くの日本人が、そのことに気づいていない。

いい加減うんざり。投げだしたくなる。でも、諦めてはいけない。声を上げ続けるんだ。隠された事実を白日の元に晒そう。少しずつでも、真実を知る人たちは増えて行く。遠い未来ではない。すぐそこまで来ている筈だ。


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【映画作りは才能ではない。料理と同じ。年月をかけて学んだ技術が感動を呼ぶ】  [映画業界物語]

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【映画作りは才能ではない。料理と同じ。年月をかけて学んだ技術が感動を呼ぶ】 

映画の専門学校で授業をすることがたまにある。生徒に聞くと「将来は脚本家になりたい」「映画監督になりたい」という。でも、彼らは学校で与えられる課題でシナリオを書く以外に、自分なりにシナリオを書いたり、自主映画を作ったりはしていない。学校を卒業しても、脚本家や映画監督になれない。その種の就職を学校は世話してくれない。なのに皆、焦ることもせず、まじめに学校に通い、授業を受けている。

もし、これが調理師になりたい。美容師になりたい。というのなら分かる。その後、レストランや美容院で働き、腕を磨けばいい。ある意味で映画作りも同じだが、ある意味で違う。

生徒たちが足掻こうとしない理由。映画というのは「才能があればいい物語が作れる」「才能があれば、素晴らしい演出ができる」と考えているのだろう。何度もいうが「才能」なんて存在しない。それは努力しない人が、もの凄い努力をした人の仕事を見て、とても真似ができないと感じたときに「才能があるからできる」という理解の仕方をするだけのこと。

シナリオも、演出も、「料理を作る」「髪を切る」というのと同じ技術。だから、何もせずに上達することはない。なのに「俺がシナリオを書けばいいものが書ける。演出のチャンスがあれば、素晴らしい作品ができる」と考える生徒が多い。僕がよく知る映画学校はそんな生徒ばかりだった。

が、ほとんどが監督にも脚本家にもなっていない。反対に世に出られた人たちは皆、何本も何本も映画を作り、学校から指示されなくてもシナリオを書いていた。技術を磨き、自分なりのスタイルや手法を探し続けた。この辺も調理師や美容師と同じ。ただ、料理を作ることはできるが、その人しか出せない味を出す。その人しかできない髪型を作る。そこで大きな差がつく。

シナリオも同様。何本も書かないとうまくならない。なのに「書く、書く」といって大学の4年間、結局1本もシナリオを書かなかった友人がいる。それから20年後。ある製作会社で再会したが、そこの社長に「お前、とにかくシナリオ書いて早くデビューしろ!」と言われていた。書かないとうまくならない。才能があるから書けるというものではない。

ある若い女の子はフリーターを続けながら、脚本家になるのが夢だと語る。あるとき、原稿用紙を広げた。「んーーまだ書けないなあ〜」と引き出しに戻したという。この子も同じ。シナリオは突然に書けるようになるものではない。キッチンに立ち。何もしないのに料理ができるようにはならない。技術を学び。磨かないとシナリオは書けない。

僕はギャラがもらえるシナリオが書けるまでに5年かかった。留学から帰ってアルバイトをしながら、シナリオを書き続けた。そのときの話は以前に書いたが、最初はSFもの。ミステリー。やがて青春ものを勧められ。大嫌いなジャンルだったが、意外に好評。結局、監督デビューしてからは泣ける青春ものばかり撮っている。

ある人はいう。「お前は才能があったんだよ」ー違う。実はシナリオは高校時代から書いていた。映画学校でも書かされたが、それ以外でも書いていた。バイトする時間も惜しくて、サラ金で生活を立てながら書いたこともある。その内に自分の得意なジャンルが見つかり。得意技が分かり。「読んだだけで泣けた」と言われるシナリオが書けるようになった。

ま、未だに戦いだが、才能ではなく。何本も何本も書いたことで身についた技術だ。映画も、料理も、髪のカットも、お弁当作りも、イラストを描くのも同じ。俳優業やミュージシャンも同じ。何事も才能ではない。年月をかけて技術やセンスを磨くこと。そして自分の得意技を探す事が大切なのだ。



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