SSブログ

「半沢直樹」の面白さ。一つには共感がある。 [映画&ドラマ感想]

151744258_5057255851015345_3183838014688272932_o.jpg

銀行内の理不尽。上司のパワハラ。ごまかし。へつらい。そんな中で諦めずに戦う半沢直樹に対する共感がある。銀行だけではない。どの業界にも似たことがあるだろう。上司が間違っていたのに、その責任を部下に押し付ける。プロジェクト推進より、責任回避の根回しに労力を使う。多くの人が「うちにもいるよ!あんなやつ」「俺もあんな目に遭ったことがある!」と感じ、めげずに戦う半沢を応援せずにはいられなくなる。

これ「どてらい男」も全く同じ構図。舞台が戦前の大阪で、機械部品の問屋ー前戸商店と言うだけで、理不尽な上司たちと戦う主人公・山下猛造の物語である。会社員でなくても、両方のドラマに共感する人が多いのではないか? 映画界でも同じような話はいっぱいある。僕が製作費を集め、地元の応援を取り付けて映画製作をした時も、ロクに金を集めることもできなかった連中があれこれ口を出し、パワハラ、圧力、デマを流したり、根回して、作品をねじ曲げようとした。

社長が言った通りのシナリオを書いたら「真逆だ!」と怒鳴られ、社長が理不尽と知りながら、pから「お前の暴走が原因だ」と責められたことがある。挙句の果てに数ヶ月働いてギャラも払われなかった。また、同じ組織の人間なのに、その映画を潰そうと他の部署にあれこれデマを流し、足を引っ張る輩もいた。素晴らしい作品ができればその組織が評価される。なのに「あいつの企画で成功されると悔しい」と、邪魔をする。「半沢」や「どてらい」に出てくるようなクソ野郎は映画の世界にもいっぱいいる。

映画を作ることへのエネルギーより、そんな連中を押さえ込む労力の方が大変だった時期がある。一時期は邪魔するのを予測して早めに手を打った。もう、神経がボロボロになり、過労で半年寝込んだこともある。が、人に成功させたくない。手柄を自分のものにしたい。責任を押し付ける。いろいろいた。だから、まず、それらの連中とは全て手を切り、そこに関係していた人たちも出入り禁止にして、本当に信頼できるメンバーのみで構成。映画製作をするようにした。全ては僕が管理して、進める。だから、近作は監督だけでなく、プロデュサーも担当。そのことで、ウジ虫たちが入り込まない。邪魔をさせないシステムを構築した。

が、それでもスポンサーがバカだと苦労が絶えない。まさに映画「フォードvsフェラーリ」である。そんな経験もあるので「半沢直樹」には物凄く共感した。僕は「倍返し」はしないが、必ずトラブルは解決し、乗り越え、完成まで行き着く。そしてクオリティも下げない。「バカなプロデュサーがいたから、レベルが下がりました」では済まない。それらなら、そいつを排除するところから始めればいいのだ。他人事ではないので、今日は第2話を見たい。


チラシiD2.jpg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。